JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

オジサンはブエノス・アイレスをめざす Tango BUENOS AIRES / ORCHESTRA WALTER RIOS

2013-03-05 21:48:17 | 聞いてますCDいいと思う


ギコギコギコというアルバムを中古屋さんでかったけれど複数枚数だと値引きになるので、もう一枚と選んだアルバムがこれ。有名テレビ会社のマークがついていてジャケもべたなので買わずにいたのだけれど、ブエノスアイレスだし450円だからまいっか、でこちあの方がよかった。

ワルテル・リオスというバンドネオン奏者の率いるバンドの演奏です。
1曲目有名曲“El Choclo”は線のはっきりしたバンドネオン、バックのドラムスの人はロックも叩いているようなところもあり、現代タンゴしていて良い。
バンドネオン4人にバイオリンとチェロ、キーボード2人にピアノとギター、ベースにドラムス、シンガーと13人の楽団、弦音が多く聞こえるのはキーボードのおとか、いずれにしてもアレンジがフレッシュで結構楽しめます。
ロデュースをみると某テレビ会社のアメリカ支社の日本人の人たちで、日本人に向いているように出来ているのでしょう。
6曲目、哀愁ある“思い出”という曲はまるで歌謡曲みたいなアレンジで面白い。
11曲目の“リベル・タンゴ”なんかはもっと遊んでも良かったと思う。
16曲目“ラクンパルシータ”はドラムス効かせたアレンジに派手目のオブリガードを付けたりと、一寸やりすぎ感も楽しい。

ジャケがジャケだし、中の写真もこうだから



日本人はブエノス・アイレスに行きたくなってしまうのです。


Tango BUENOS AIRES / ORCHESTRA WALTER RIOS

1 El Choclo
2 Autumn Concert
3 Sentimiento Gaucho
4 El Amanecer
5 El Huracán
6 Recuerdo
7 Don Juán
8 Nueve de Julio
9 Tanguera
10 Ashita
11 Libertango
12 Celos
13 A Media Luz
14 Caminito
15 Milongueando en el 40
16 La Cumparsita
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ギコギコギコ sketches from a bassist's album / ari roland

2013-03-04 21:43:52 | 聞いたけどCDわからない


まるで知らない人のアルバムをかって当たるととてもうれしいとかいたけれど、もちろん当たらない場合だってあってそんなのはなかなか記事にならない。
このアルバム、なんともジャケがかっこいいし、タイトルだってリーダーのベーシストの個性全面という感じで拾いました。
行ったことのあるスモールでの録音で、ニューヨーク生まれのベーシストの2005年33歳のときの初リーダーアルバムだそうです。
テナーをワンホーンに据えたカルテット、Homer Menschというクラシックのベーシストに捧げられているから、師匠なのかもしれない。
曲はベーシストの作品が7曲、やわらかい音色のテナーが主流の感じをふいていて、そこにベースがソロをとるというパターン。テナーソロの時はウォーキングベースの感じでバックを付けていて、ソロになる塩梅。
でソロになるとボーイングになってアルコ奏法です。
私アルコ好きですが、好きになったのはヨーロッパのベーシストを聴くこと多いからで、アメリカのベーシストのソロはスタンリー・クラーク以外あまり好きでない。でこの人ギコギコギコとボーイングします。
ベーシストのアルバムで自作が7曲だからほとんど全部でソロ、ギコギコギコ、ソロはすべてゾーイング、ギコギコギコ。
バップ風でテンポがあるからギコギコギコ、わたしこれ好みでないのです。
テナーもピアノも悪くはないけれどちょっと舌足らず、回転いまいちだからこれはたぶんもう聞かないだろうアルバムであったのでした。

下手なわけではないかもしれないギコギコギコ、あれが好きな人には大推薦です。

sketches from a bassist's album / ari roland

Ari Roland (bass)
Chris Byars (tenor sax)
Sacha Perry (piano)
Phil Stewart (drums)

1. The Lion Of Yerevan
2. Most's Paradise
3. Replaceable Me
4. Swamp Thing Goes To The Indy 500
5. Mensch Blues
6. Ah, Transcarpathicus
7. Thou Swell
8. Byars-A-Maki
9. Mo's On
10. I'll Walk Alone

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明日は

2013-03-02 09:36:32 | その他


自宅にはオクサンと二人きりだから女性の比率は50%になるわけだからかなり高い。影響力からいうと実はもっと高い。
でもこの状態になる前は33%その前が25%だったからお雛様というものを気にする生活ではなかった。

ここ数年自作のものも含めて気が付くと新しいお雛様が飾られるようになった。
ごく小さいものだけれど、それはそれでこころ和むものになっています。

ということで明日はひな祭り、世の姫(自薦、他薦を含め)の皆様おめでとうございます。安全にお過ごしください。
こちらは特に何もしないけれど一泊で地方の街に法事に行ってきます。(行く前に一寸ショップに)

現在我一族の女性比率は現在40%、増えるのでも減るのもどちらでもいいけれど、良い方向でそろそろ変わってほしいと内心思っています。
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空白の五マイル / 角幡 唯介 著

2013-03-01 20:59:50 | 


最近あまり本屋さんに行かないので面白いであろう本を見逃していることが多い。図書館で借りた古い雑誌をみていたら、この本は真っ先に読んだだろうと思う本がありさっそく借りてみた。
私熱転がって本を読んだり音楽を聴くこと一番で、登山とか冒険とかには程遠い生活をおくっているけれど、遭難だったり、難破だったりのドキュメントが大好きです。
2010年に集英社から出版された角幡 唯介という人のかいた「空白の五マイル」という本はまさにそれだろうと思うから知らなかったことをおどろいた。

角幡 唯介氏は早稲田大学探検部だから、記事にしているマイク・ノックの義弟 高野 秀行氏の後輩になるのです。高野氏の冒険譚はだいすきだから同じようならと読みだした。

世界最大の規模を誇るチベットのツアンポー渓谷、1998年に至っても伝説的な未探検地「空白の五マイル」があった。氏の2002年と2009年の2度にわたる挑戦をこの五マイルへの歴史的な挑戦を合わせて綴った話は、死が幾度も横切った話で、二度目の挑戦などは生きていることが不思議に思うほどだ。
だから高野氏の話よりかはもう少しシリアスでありながら、意外と淡々とした行動の表現になっている。

選択ひとつ間違えば、(たとえばつかむ草であったり、つく足の位置)すぐそこに死があったなどという状況に置かれていない、いやとても置けないとつくづく思う作品でした。

それでは引用を、お気に入りの部分というよりか、冒険家にならなくて本当に良かったと思う一説です。

「川原を上流に向かって歩くと硫黄のにおいが漂ってきた。ツアンポー川は左に屈曲し、その屈曲部分の内側の広い砂地に温泉が湧いていた。お湯の中に手を入れ、湯加減を確かめてみると、ちょうどいい温度だった。そこにテントを張り、温泉に入ろうと衣服を砂地の上に脱ぎ捨てった。その時、私は自分の体に不気味な異変が生じていることに気がついた。手の指先から足のつま先に至るまで、全身が赤いぶつぶつで覆われていたのだ。手のひらで触れてみると、肌がまるで爬虫類のうろこのようにぼこぼこしていた。数えきれないダニが群がっていたらしい。おそらく前日、滑落して外でビバークした時にやられたのだろう。その後、日が経つにつれ、ダニの咬傷はどんどん増え、そのうち表面からすき間がなくなってしまうくらい、私の体はかゆいぶつぶつにおおわれた。」

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