二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

「肖像写真――時代のまなざし」多木浩二著(岩波新書)

2011年01月01日 | エッセイ(国内)
読み応えのある写真論を久しぶりに読んだので、忘れないうちに感想をしるしておこう。 かの「プロヴォーク」のメンバーのひとりとしてつとにお名前は存知あげていたが、その著作を読むのははじめて。 飯沢耕太郎さんが、ジャーナリスト、評論家に寄った活動が多いのに比べて、 この多木さんや、美術評論が得意な伊藤俊治さんなどは、哲学的な風合いをもった、硬質な論攷で知られる、といっていいだろう。 『ここでは写真の歴 . . . 本文を読む
コメント