二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

「ローマ世界の終焉」(「ローマ人の物語」第41、42、43巻新潮文庫)塩野七生著 レビュー

2015年02月11日 | 塩野七生
新潮文庫の「ローマ人の物語」の表紙は、すべてそこに書かれた時代に発行されたコインが装幀としてあしらわれている。 「通貨は国情の反映である」と塩野七生さんはいう。彼女はこれらを、オークションサイトそのほかで、蒐集したのである。単純な意味での「コイン蒐集」ではなく、歴史家としての眼がそこに光っていて、たいへん興味深いものがある。 本シリーズも、いよいよ最終巻(単行本では15巻中第15巻)となった。 . . . 本文を読む
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