二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

過激かつ非情な“ぼくら”の物語 ~アゴタ・クリストフ「悪童日記」を読む

2023年03月18日 | 小説(海外)
   (表紙がかわって値上がりしたけど、中身はまったく違わない) ■アゴタ・クリストフ「悪童日記」堀茂樹訳 ハヤカワepi文庫2001年刊(原本は1986年パリ) 友人から感想を聞いたことがあったので、驚きはなかったが、衝撃がなかったといえば嘘になる。 しかし、読み了えたいまでも、作者の“位置”というのがよくわからない。行方不明の作者を探す小説なのであろうか? これまで読んだ、どんな作品とも . . . 本文を読む
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