俗にいう「修善寺の大患」以後の漱石を、いつくか読み返そうとかんがえていた。
彼は捨て子であり、心の傷は終生癒えなかった。
解説者石原千秋によると「硝子戸の中」には“孤愁”ともいうべき漱石がいる、という。
彼は49歳で亡くなった。
しかし、立派な晩年だし、老人である。わたしがおもうに「道草」と「明暗」がこの文豪の最高作(´ω`*)
人生の終わりが近づいたら、もういっぺん読み返そうと思っていたのが漱石なのだ。
夏になると毎年増刷されるのは「こゝろ」、あるいは「坊ちゃん」であろう。
岩波の漱石全集は売却してしまったので、結局は文庫本で読むハメになっている。
名主の夏目小兵衛直克・千枝夫妻の末子(五男)であった彼は、「硝子戸の中」で、その母千枝をなつかしく思い出している。
「硝子戸の中」の薄明からこっちを見つめている漱石・夏目金之助。
彼には「永日小品」「思ひ出す事など」はじめ、とても印象深いエッセイ(随筆)がいくつもある。
わたしが友人たちとつれだって雑司ヶ谷霊園にある墓を訪ねたのはいつであったか(´・ω・)?
彼は捨て子であり、心の傷は終生癒えなかった。
解説者石原千秋によると「硝子戸の中」には“孤愁”ともいうべき漱石がいる、という。
彼は49歳で亡くなった。
しかし、立派な晩年だし、老人である。わたしがおもうに「道草」と「明暗」がこの文豪の最高作(´ω`*)
人生の終わりが近づいたら、もういっぺん読み返そうと思っていたのが漱石なのだ。
夏になると毎年増刷されるのは「こゝろ」、あるいは「坊ちゃん」であろう。
岩波の漱石全集は売却してしまったので、結局は文庫本で読むハメになっている。
名主の夏目小兵衛直克・千枝夫妻の末子(五男)であった彼は、「硝子戸の中」で、その母千枝をなつかしく思い出している。
「硝子戸の中」の薄明からこっちを見つめている漱石・夏目金之助。
彼には「永日小品」「思ひ出す事など」はじめ、とても印象深いエッセイ(随筆)がいくつもある。
わたしが友人たちとつれだって雑司ヶ谷霊園にある墓を訪ねたのはいつであったか(´・ω・)?