二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

日本の名随筆1『花』と8『死』

2024年10月23日 | シャッフル/books
BOOK OFFへいったら作品社の「日本の名随筆」1『花』、8『死』が棚に置いてあった。

《いつか、小さい折よく保養に行った鵠沼の高砂(たかすな)へいったとき、松や杉の芽生えの中に、濃紫の匂いの淡いすみれが一杯咲いていて——このまま山ごとそっくり畳んで
持ってきてしまえたらと私はつくづく嘆いた覚えがある。》(中里恒子「すみれ」より)

「そうか、山ごと欲しいとは大胆なことを」
有名な小説家、詩人、俳人、評論家、歴史家など40編弱の随筆が収めてある。
編集は宇野千代さん。まあ実際は作品社の編集者が選定にあたったのだろう。

作品社のこのシリーズは、8編ばかり手許にある。

だけど、これまで1冊も読んだことがない。そろそろ読まねば・・・と思いはじめてから、もう10年になるか? 
『花』と『死』、いま読まねば、生涯読まないだろう(´Д`) 
中村汀女、芝木好子、鏑木清方、網野菊、岡部伊都子等、これまでご縁がなかった書き手がずいぶんいるな。
『死』は野坂昭如さんとなっている。

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