またしても少々マイナーな話題で恐縮ながら、アサヒペンタックスSPというカメラについて書かせていただく(^^♪
アサヒペンタックスSPは調べたところによると、1964~74年のあいだ販売されていた、往年の名機。ニコンFがプロ用とすれば、こちらは発売時価格8,000円の大衆機で、当時ベストセラーを記録したため、中古市場では現在でも、使用にたえる個体がある。
オリンパスOM-1(M-1)の発売が1973年だから、60年代の後半から70年代初頭、ペンタックスSP(その後SPFやSP2にモデルチェンジ)は無敵の一眼レフであったろう。
むろんオリンパスはハーフサイズのペンシリーズでアマチュアに圧倒的な人気を誇っていた、そういう時代であった。
《製造台数は約180万台。恐らくM42マウントを採用したペンタックスの一眼レフの中で、いちばん多く製造されたのではないだろうか》ということである。
メンテナンスのしやすさでも知られているし、CdS露出計は、いまでも作動する個体が少なくない。
わたしは高校時代に新聞部の友人がこのペンタックスのSPを使っていたので、そのとき、撮影させてもらった記憶がある。レンズ交換可能なカメラでは、はじめてさわったのがSPであった。友人は35ミリの広角、135ミリの望遠も持っていて、得意げであったが、実際は父親のカメラであったようである。
高校時代に、羨望のまなざしをそそいだことのあるカメラを、わたしは20世紀の終わるころ、中古カメラショップで衝動買いした(*・ ・*)
カラオケスナックで一晩騒げばすぐに1万円札が飛んで出ていく。
臨時収入があったので、お財布には余裕があったのだ(笑)。それでスナックにいくかわりに、SPを衝動買いなのである。
スナックでひと晩騒ぐのと、このカメラ1台が同じ値段であった。
SPはしばらく放置したままだったが、3年ばかり前にフィルムを装填した。だが、その後ふたたび放置してしまって、空シャッターを切ることさえしなかった。
ところが数週間前になって、残っているフィルムを使い切って、清掃しようという気になった。
中からでてきたのはネオパン400。(このフィルムも、もう製造中止になっている。)
経年変化によるレンズの黄変が激しいため、カラーフィルムの撮影には向いていないのだ。
これを見て欲しい。
Yフィルターをつけたように黄色い。これは「酸化トリウム入りレンズ」といわれ、人体には影響のない、微量の放射能を発生している。
この黄変とバルサム切れ、それとカビが、旧レンズの三大疾病といっていいだろう。
わたしの個体は、ミラーとシャッター幕にわずかなカビ痕があるが無視できる程度。
電池を交換したら、露出メーター指針が、まだ動いている。わたしはジャンクだな・・・と思っていたが、モノクロ撮影なら、たぶんまだまだいける。
Aという小さな文字がある。その左にギザのあるレバーが見えるが、これがメーターのスイッチと連動している。
SWとあるのが、メーターのON、OFFスイッチ。たしか平均測光で、動作はもっさりしているが、ややオーバー気味とはいえ作動することに驚かされる。
OM-1からはじまる70年代のデザインと較べると、ニコンFといい、このペンタックスSPといい、いかにもレトロな味わいである。空間的に、つけ入るスキがあると思うが、高校時代、こんなカメラボディに憧れたことがあったのだ´Д`
モノクロを装填し、近いうちにSPとの“送別会”でもやろうか・・・などと思いながら、これらの肖像を撮影した。
それにしてもクロームボディはいつからシルバーボディになったの(^ー^)ノ
アサヒペンタックスSPは調べたところによると、1964~74年のあいだ販売されていた、往年の名機。ニコンFがプロ用とすれば、こちらは発売時価格8,000円の大衆機で、当時ベストセラーを記録したため、中古市場では現在でも、使用にたえる個体がある。
オリンパスOM-1(M-1)の発売が1973年だから、60年代の後半から70年代初頭、ペンタックスSP(その後SPFやSP2にモデルチェンジ)は無敵の一眼レフであったろう。
むろんオリンパスはハーフサイズのペンシリーズでアマチュアに圧倒的な人気を誇っていた、そういう時代であった。
《製造台数は約180万台。恐らくM42マウントを採用したペンタックスの一眼レフの中で、いちばん多く製造されたのではないだろうか》ということである。
メンテナンスのしやすさでも知られているし、CdS露出計は、いまでも作動する個体が少なくない。
わたしは高校時代に新聞部の友人がこのペンタックスのSPを使っていたので、そのとき、撮影させてもらった記憶がある。レンズ交換可能なカメラでは、はじめてさわったのがSPであった。友人は35ミリの広角、135ミリの望遠も持っていて、得意げであったが、実際は父親のカメラであったようである。
高校時代に、羨望のまなざしをそそいだことのあるカメラを、わたしは20世紀の終わるころ、中古カメラショップで衝動買いした(*・ ・*)
カラオケスナックで一晩騒げばすぐに1万円札が飛んで出ていく。
臨時収入があったので、お財布には余裕があったのだ(笑)。それでスナックにいくかわりに、SPを衝動買いなのである。
スナックでひと晩騒ぐのと、このカメラ1台が同じ値段であった。
SPはしばらく放置したままだったが、3年ばかり前にフィルムを装填した。だが、その後ふたたび放置してしまって、空シャッターを切ることさえしなかった。
ところが数週間前になって、残っているフィルムを使い切って、清掃しようという気になった。
中からでてきたのはネオパン400。(このフィルムも、もう製造中止になっている。)
経年変化によるレンズの黄変が激しいため、カラーフィルムの撮影には向いていないのだ。
これを見て欲しい。
Yフィルターをつけたように黄色い。これは「酸化トリウム入りレンズ」といわれ、人体には影響のない、微量の放射能を発生している。
この黄変とバルサム切れ、それとカビが、旧レンズの三大疾病といっていいだろう。
わたしの個体は、ミラーとシャッター幕にわずかなカビ痕があるが無視できる程度。
電池を交換したら、露出メーター指針が、まだ動いている。わたしはジャンクだな・・・と思っていたが、モノクロ撮影なら、たぶんまだまだいける。
Aという小さな文字がある。その左にギザのあるレバーが見えるが、これがメーターのスイッチと連動している。
SWとあるのが、メーターのON、OFFスイッチ。たしか平均測光で、動作はもっさりしているが、ややオーバー気味とはいえ作動することに驚かされる。
OM-1からはじまる70年代のデザインと較べると、ニコンFといい、このペンタックスSPといい、いかにもレトロな味わいである。空間的に、つけ入るスキがあると思うが、高校時代、こんなカメラボディに憧れたことがあったのだ´Д`
モノクロを装填し、近いうちにSPとの“送別会”でもやろうか・・・などと思いながら、これらの肖像を撮影した。
それにしてもクロームボディはいつからシルバーボディになったの(^ー^)ノ