のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

里依子 24

2009-10-20 | 小説 忍路(おしょろ)
私は思い余って外に出た。まだ夕食をとっていなかった。暮落ちた街角に立って私は自分の未練と知りながら、初日里依子が私を連れて行った居酒屋を探そうと思い立った。しかし里依子にばかり意識が集中していたのだろう、周りの記憶がほとんど無くて私は夜の千歳の街をあてもなく歩き回るばかりだった。  そんな自分を惨めったらしく思いながら、それでももう一度里依子に会えるかもしれないと考えてしまう自分をどうするこ . . . 本文を読む
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