もうやり方はわかりますね。
図の緑の線は立方体の上をアリが歩いて行った軌跡を表しています。この線に沿って、歩いてみてください。見えてくる風景を想像しながら。
立体を体で感じるにはこれが一番いい方法だと思うのですがいかがでしょうか。
先に練習した三角柱との違いをいるには体を張るって体験するにこしたことはありません。
三角柱の場合、頂上に行くには斜面を登る。山道がありました。ところが立方体はどうせしょう。山道はどこにもありません。上に行くにはロッククライミング。壁をよじ登るしかないのです。
頂上に登るとそこは広大な平野。目をまっすぐに向けるとはるかかなたにまっすぐな地平線が見えます。小さなアリならそんなふうに見えるに違いありません。
この立方体の一番の不思議がここにあります。
上の図は同じ箱(立方体)のつもりで描いたものですが、同じものには見えませんよね。左の図では上の面(ふたの面)が横面と同じ面積に見えますが、中央の図のふたの面ははほとんど線のように細くなっていますし、左の図ではふたの面は見えません。それでも同じ立方体なのですよ。
その秘密は目の高さにあります。
左の図は見下ろすような目の高さから見たもので、中央はほとんど立方体と同じ高さから見た図です。そして右端は立方体より低い目の高さから見た形で、上の平面は見えませんね。
だからもし、あなたが立方体より小さいアリになって散歩するのだったら、立方体はいつも右のような姿しか見えていないのです。あなたが街を歩いて、周辺のビルをみるのと同じですね。あなたはどうしたって地上からビルの屋上は見えません。
つまりこういうことです。
アリになって立方体の上を散歩するというイメージは、簡単にあなた自身のサイズで観る世界に置き換えることが出来るのです。
そう考えると面白くなってきませんか。あなたは角砂糖を見て、突然未来都市の感覚を肌で感じる事だって出来るのです。
立体の秘密を知ることで、必ずあなたの意識は広がります。
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