筆記用具を使って練習です。
用意するもの
〇筆記用具(線の引けるものなら何でもOK)
〇菓子箱等、身近にあるものでOK。線を引いても分からないような派手なものなら白い紙を貼ってもいいし、各自の工夫で用意してください。
〇セロテープ
やり方はすでに三角柱の時に練習した方法と同じです。説明は繰り返しませんので、初めての人は何日か前のページで確認してください。
さて、今回特に体験していただきたいのは、目の高さによって変わる平面を散歩する感覚です。
前回も言いましたが、「目の高さ」についてもう少し説明しておきます。目の高さというのは、今あなたが観察している立体があるとして、その時のあなたの眼がその立体の上にあるのか横にあるのか、下にあるのか、つまりそれが「目の高さ」というわけです。
何度も言うのはそれがとても大切だからです。目の高さは、あなたが向かい合っている立体との関係を物語ってくれる生き証人だからです。
眼の高さによって立体の見方は変わります。一つの例外もない真理なのです。見落としがちなどうでもいいようなところに、冗談も通じない真理が潜んでいるわけです。
ですから、あなたが描いた立体のかたちを見るだけで、あなたは立っているのか座っているのか、あるいは寝転がっているのかが分かるというわけです。
横の面(立面)は目の高さが変わってもほとんど変化はしませんが、ふたの面(平面)は劇的に見え方を変えます。
実際の立体に線を引きながら、特に平面の感覚に注意を向けてください。図の赤い線は立体の手前から奥の方に向かう散歩道ですが、目の高さによって長く伸びたり、点に成ったり、全く見えなくなったりするのを確認したください。
その上で適当な目の高さを決めて赤い線の上に鉛筆を走らせてみてください。その時の感覚をはっきり意識してほしいのです。
見た目には数センチに見える道を、鉛筆は延々と走っていきます。奥へ奥へ、まるで北海道の有名な直線道路を走っているような感覚を覚えるのではないでしょうか。
その道を真横に折れて進むと、とたんに鉛筆は見た目と同じスピードで移動します。そんな変化も合わせて、じっくり飽きるまで楽しんでみてください。
楽しみながら、あなたは技術からではなく、感性の方から絵の魅力に接することも出来るのです。
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