アキレスがカメにあと1センチと迫った瞬間、スケール号が細菌の大きさに縮むと、二つの間には広大な空間が出現する。巨大な埃が空中をさまよっている。アキレスの足の細胞が畑のように拡がって躍動している。
アキレスがあと数ミクロンと迫った時、スケール号が原子の大きさに縮んだと想像してみる。するとアキレスとカメの間には広大な原子の宇宙空間が現れるだろう。太陽系と同じ宇宙が拡がっているのだ。
スケール号はさらに小さくなることが出来る。すると原子の一粒が地球の大きさに見えてくるだろう。その原子の地球上にも山河があり人が住んでいる。まったくの空想に過ぎないが、私はその空想の小人を素人(モトヒト)と名づけたのだ。
スケール号はまだまだ小さくなっていくことが出来る。
するとモトヒトの体をつくっている組織、細胞、原子の世界が見えて、さらに小さな第2のモトヒトに出会うことになるだろう。
世界はこのようにスケールの軸を極小に向って際限なく進むことが出来るのである。
(次回は極大に向ってスケール号の旅が続く)
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