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心はまだティオマン島に・・・二十日間マレーシアの旅から帰国

2016年06月11日 14時40分34秒 | 旅先にて

あっという間の二十日間の旅を終えて帰国。

今回はクアラルンプールと東海岸に浮かぶティオマン島だけの滞在だったが、ティオマンだけで十三日間滞在した。

遊興施設も観光名所もないティオマン島の魅力は、島の何所を潜っても珊瑚に囲まれているという絶好のダイビングスポットである事は無論だけども、タイのピピ島などと違い中途半端なまま止まっているやる気の無いリゾート開発加減にある。

コテージ近くの泉に写った椰子の木。同じアングルで何回も撮影したのだけど時間によって水面の写り具合が全然違うので面白いのだ。

 

十四年前に訪れてからというもの、ティオマンのノンビリした雰囲気と珊瑚の海が脳裏から離れなかったが、今回はバックパック旅行と海遊び初心者の新妻に是非ともティオマン体験をさせたかった…と言う事で新婚旅行である。

懐かしい、本当に懐かしい再訪。

前回は島で唯一の日本人ダイビングショップオーナーの「ブルーヘブンダイバーズ」のアキさんとも再会できた。

http://www.blueheavendivers.com/ja/home-blue-heaven-divers/

 

十四年前はお互いに独身だったが、現在のアキさんはお客さんだったアイコさんと結婚して二人でダイビングショップを切り回していた。

驚くべきは、アキさんが私の事を正確に覚えていてくれて、当時泊まっていたコテージまで覚えていてくれた事。

中卒で寿司職人となった元プロボクサーという異色の経歴を持つ人で、苦労人なのだろう。

 

朝起きたら散歩、コーヒーを飲んだらコテージ前の海でひと潜り。

ビーチエントリーの素潜りだけでも充分楽しく、豊富な珊瑚と魚と戯れる事ができる。

ディズニーアニメ「ファイディング・ニモ」で有名になったカクレクマノミは普通にいるし、運が良いとウミガメ(タイマイ)やエイ、サメだって観られる。

泳ぎ疲れたらコテージや茶店で飲み物を飲んで体を温め、ハンモックで休みつつ読書。

数日に一度はアキさんのダイビングボートに便乗してのアイランドトリップ。

その繰り返しで一日で平均四時間も海に潜っていた。

 

夜明け前のフェリーで島を離れる時、滞在していたABCビレッジの桟橋が視界から消えていく時は胸が一杯になった。

この積乱雲の中にティオマンのシンボル「ツインピークス」が隠れている。言わずとも知れたハリウッドのミュージカル映画「南太平洋」のロケ地である。

朝日が昇る頃、積乱雲に隠れたティオマン島・・・夜が完全に明けるとその積乱雲さえも水平線に溶けて見えなくなっていった。

まだ心はティオマンに置いてきたままだ。