異常な暑さもちょっと一段落したが、この夏の外仕事は辛かった。
昔の百姓は夏の暑さ対策として、ゴザや蓑を背負って外仕事したという民俗例が民具図鑑に出ていたので、糸魚川ではどうだったのだとお袋に聞いてみた・・・お袋は近所では物知りで有名なのだ。
やっぱりお袋が嫁いだ時分の糸魚川の漁師や百姓は、自分の家でゴザに肩紐を付けて背負って外仕事しており、単にゴザと呼んでいたとのこと。
そこで百均でゴザを買って、お袋に何十年かぶりに作って貰った。
「ゴザ」正面・・・モデルは整体仲間で糸魚川に遊びに来た深畑君。被っている菅笠は、糸魚川市能生谷のお年寄り達が手作りしている丈夫で長持ちの特産品。農協で買える。
「ゴザ」側面。背中に隙間があるところが涼しさの秘密。腰の所に竹が入っている。
首のところの青い三角は、お袋の手縫いの補強兼お洒落兼首にゴザが当たらない工夫。
脱げば一枚のゴザになり、クルクル巻いて保管できる。
結果は素晴らしいの一言!
直接、背中に直射日光が当たらないだけでなく、ゴザと背中にできた隙間が断熱材になって汗のかきかたがまるで違う。
腰の所に竹の棒を縫い付けてあるので、背負うと背中に隙間ができる工夫がしてあって、風が通り抜けていく所も素晴らしい。
これって凄い発想。
無風状態でもゴザを背負って動くと、空気がパラボナアンテナみたいに集められて背中に通り抜けていく。
生の風にあたるより、隙間を通り抜ける風の方が涼しく感じることを発見。
自然農法の田んぼで草取りしてたら、色んな人から「どこで買った?欲しい!売ってくれ!」と聞かれて得意満面だ。
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