超小型勾玉の片耳ピアスの注文を機会に、まとめて作った。
普通の勾玉をそのままスケールダウンしてしまうとバランスが悪いので、可愛らしくデフォルメして作るのだけど、シマシマのヒスイだけがより丸っこい勾玉になってしまった。
直径2㎜もない目(紐孔)の縁や中まで研磨しているので、よく同業者から「どうやって作ってる!?」と聞かれるのが嬉しい(笑)
シマシマのヒスイをもっとスマートな勾玉にしたい、という想像すら湧かなかったのが不思議。
こんな時、石にも「こんなモノになりたい!」という意志があるように感じてしまう。
他のヒスイはこんな感じのややスマートな勾玉ピアスになったが・・・。
シマシマヒスイは丸っこい勾玉ピアスになってしまった。
石の意志に反して作りたいモノを強引に作るとロクなことがないから、床屋さんが「旦那、こんな感じでいかがですか?」ってな感じになる。
主役はあなた、私は召使・・・私のモノ造りは基本的に受け身なので、自分の想像していなかったモノができてしまう。
だから面白い!
これは絵描きも一緒です。
スケッチを採るときは自然がどうしてほしいのかを探りますし、
本画を描くときはスケッチがどうしてほしいのかを探ります。
基本、受け身です。
お母様から頂いた薄荷が庭で増えています。ありがとうございました。
おはようございます。
朝早いですね(笑)
なるほど!
マチスがお弟子さんにデッサンをする時は、モチーフを観てすぐに描くのではなく、一度瞑目してから描くようにと教えていたと高校生の時に読んだ画集に書かれていました。
この画法も、生ではない残像を描くことで能動性を排除するという意図があったのかな?なんて想像してしまいます。