埼玉県本庄市の「前の山古墳」の石室入口を守る「盾持ち人埴輪」は、なぜが笑っているのか?かわいすぎる埴輪だ。
本庄早稲田の杜ミュージアムから拝借した「盾持ち人埴輪」の写真
古今東西、魔除けの形相は目を見開き、歯をむき出して舌を出す憤怒の表情、すなわち「張目吐舌」が一般的。
「アッカンベー」もこの類型で、これは普段はみえない、そして弱点である肉体内部を無防備にさらけ出すことで相手を侮辱している訳だ。
それとは真逆にタイのボクサーやムエタイの選手は、いいパンチをもらうとニカリと笑って、効いてないぜ!とアピールするのだが、中学生くらいの前座ムエタイボクサーだと笑いがぎこちなくて、ちょっと痛々しい。
わたしは「必殺ほほえみ返し」と呼んでいるが、「盾持ち人埴輪」も古墳に忍び寄る邪悪な存在を、座頭市のように「およしなさいヨ、無駄なこと!」と笑って追い返しているのか?
そういえば「黄金バット」や、バルタン星人もよく笑う。黄金バットは悪い奴をやっつけるのが楽しく、バルタン星人は悪いことをするのが楽しくて仕方ないから笑うのか?ケムール星人などは、走りながらもフオフオフオッと笑い続けているではないか。走るのが楽しいらしい( ´艸`)
だとすると善悪はともかく、天真爛漫で無邪気なヤツらなのかも知れないが、躁病的な気質も疑われますな(笑)