火焔型土器の本場、十日町市の笹山遺跡マルシェで土器の野焼きに出向いた。
地元に同好者がいないのが淋しい限りだが、十日町にはガチな縄文好きの春奈嬢ががんばっていて、縄文式発火法ができる市民がいないということもあり、指導がてらの共同野焼き。
コロナ禍のイベント自粛で疎遠になっていた友人たち、瞽女唄ユニットと懐かしの再会して、野焼きしながら懇談。
右が春奈嬢の野首遺跡出土の火焔型で、実測図をみながらつくったとのこと。ついでに縄文オカリナも焼いた。
ちなみに瞽女(ゴゼ)とは盲目の女性旅芸人のことで、とくに大地主制度だった越後に多く、県内では城下町の高田と長岡(見附市含む)が本場だった。昔ながらに瞽女さんが出店ブースを門付け(パフォーマンス)をして集客していたが、これはいいアイデア。BGMは子供たちが遊ぶ声だけというのもシミジミしてよかった。
哀愁をおびたなかに滑稽味のある瞽女唄は、意外と縄文遺跡と相性がよかったことに感銘をうけた。
大音響で会話もままならない音楽フェスとも違い、市民の手作り感が和やかなでほっこり雰囲気を醸し出し、野焼き見学にきた人たちが話しかけてくるので居心地がいい。
十日町市博物館の学芸員諸氏も家族連れで遊びにきていて、縄文談義をじっくりできたし、実際に土器つくりの経験も豊富なようだから話が尽きず、市民活動を見守る行政マンといった構図がいいではないか。
県内の縄文遺跡での市民活動は中越地方が盛んで、行政主導でなく市民サポーターがボトムアップで動いているところが素晴らしい。ヒトあってこそ地域振興。
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