野尻湖周辺で打製石器がつくられていた「無斑結晶安山岩」を長野の友人からもらって石笛をつくったら、尋常ではない硬さに驚ろいた。
珪質安山岩系ならサヌカイトの加工経験があるが、サヌカイトより頑丈で手強く、ヒスイよりうんと「硬くて堅い」鉱物だ。
シンメトリックな「石製笄」の形状にすることを諦めて、原石なりに斜めった形状に整えたら・・・。
シンメトリック形状より縄文っぽい印象になり、イキイキとした躍動感が出た。強引な操作願望をすて、あるがままに整える、これが縄文イズムと勉強になった。
鉱物としての商品価値はなくとも、ヒトを介してモノから物語りが産み出される。芭蕉さんが云う処の「造化」というヤツだ。
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