コロナ自粛や除雪でお疲れの方にお勧めの映画。
戦後、GHQから軍国主義を助長すると時代劇が禁止され、苦肉の策として製作したのが「多羅尾坂内シリーズ」などの無国籍アクション映画。
多羅尾シリーズの大ヒットに味をしめ、さらに荒唐無稽にパワーアップした「無宿シリーズ」全2作が捧腹絶倒で傑作なのです。
片岡千恵蔵さん演じる渡世人「アマゾンの源次」が、時代劇そのままのセリフ回し、悪漢が雨霰と撃つ鉄砲玉をホイッ、ホイッと身をかわし、肩をゆらしてガニマタで走り回る姿に拍手喝采。
アマゾン無宿といっても、冒頭で日系ブラジル人の源次が故郷に舞い戻ってくるというだけで、現地ロケはなし。最初に使い回しらしいアマゾン川の空撮がちょっとあるくらい。
世紀の大魔王はどこに出てくるのだ???( ´艸`)
悪漢のアジトは多羅尾坂内シリーズと同じく、決まって地下キャバレーの奥に隠れ家があり、千恵蔵さんがキャバレーの階段を降りながら悪行の数々を暴いていき、いならぶ悪漢たちが鉄砲も撃たずに驚いた顔をして黙って観ていて、立ち回りとなるラストはお約束(笑)
「そんなこたぁ、どうでもいいぢゃねぇか面白けりゃ。だいたい、鉄砲玉ぁ避けられる訳ゃねぇや、アッハッハ」と御大千恵蔵さんの豪快な笑い声が聴こえてくる。
私は学生時代に池袋文芸座で観たのだけど、アマゾンブライムビデオで視聴できるよう。
高度成長期に作られた元気な映画を観て、息抜きしましょ。
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