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三千五百年ぶりの舞い?・・・「縄文のヒビキ」長者ケ原遺跡編

2019年07月05日 08時34分00秒 | 縄文

長者ケ原遺跡で踊りが舞われたのは、三千五百~四千年ぶりくらいだろうか。

いつか糸魚川の伝説を基にした謡曲「山姥」で厳かな鎮魂の舞いを観てみたいものだ。当日は曇天で肉眼では見えなかったが、写真には1枚だけ星が写っていた。

イダキ演奏家で、個人的に長者ケ原遺跡で演奏したKnob Nakamuraさんがお能を学んでいたっけなぁ・・・。

牧野持侑さんがクリスタルボウルを演奏した時には、遺跡の空気が揺れているのが実感できた・・・これぞ夢のコラボ(笑)


亭田さんはダンサーでもあるらしい。


朝起きると、ハラ原人が遺跡の原っぱに仰向けになり、青空を観ながらゆったりタバコを吸っていた。

朝露で濡れたり、虫が這いあがってくることを厭わず、ごく自然に「気持ちいい」からという彼らしい行為だろうが、そんな行為に縄文を感じる。

地元の音楽家も参加したが、地元にこんな女性がいるとは知らなかった。


寡黙な諏訪さんは、黙々と焚火を起こし朝食の準備をしていた。腰に愛用の鉈という古典的な山の民の姿。

ハラ原人や諏訪さんは、例え天変地異が起こっても自力で生き抜いていけそうな気配を漂わせている。

遺跡に自生する笹を炙り、生のヨモギを入れた野草茶をふるまって好評・・・私に寄りそうギャルは初対面の参加者(念のため!)


そういうタイプと焚火を囲んで雑談していると、やがて口数が少なくなり焚火に見入っていく。

眼の焦点はどこにも合っておらず、思考が漂い始める。

聴こえるのは薪がはぜる音と風の音だけ・・・誰かが唐突に昔話を始めて、また静寂が戻る。

主役は「語るヒト」から「その場」に移っていく。

スワヒリ語でそんな状態を、火を夢見る(アナ・ポト・モトス)と表現するのだそう。

火に見入る行為を現代の日本人に思い出して欲しい。

先祖代々ずっとそうやって夜を過ごしてきたのだ。

テレビもスマホも大音量のBGMも不要。

私が考える究極の縄文体験がそれ。





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