【古武術×空手】超豪華達人コラボ!中達也師範が体験した黒田鉄山師範の“神速”の世界とは⁉︎ 前編 Budo collaboration! Tetsuzan Kuroda × Tatsuya Naka
松濤館空手本部道場の師範、中達也先生を相手に、人差し指で腕相撲する古流武術家の黒田鉄山先生。どのような結果になるのか興味ある人は動画をみてほしい。
「型は実戦の雛形ではなく、技をかける体の使い方、術理を学ぶためのもの」と教える鉄山先生の演武は舞いのように美しい。暴力的な力の拒否、力を抜くこと、等速運動を唱え、ゆっくり静かに動いて技が効かないと技になっていないと断言する。
他流では刀の柄頭を抑えられたら柄を回転させて相手をブンと投げるが、鉄山先生は相手がいないかのように簡単に抜刀してみせる。これほどの達人でも、直径15㎝もある柿の樹を一刀両断、満州で馬賊に襲われた際に小銃ごと真っ二つにしたご尊父の泰治先生には遠く及ばないと謙遜する真の武術家。
NHKの人気番組「明鏡止水」に各界の達人がゲストに呼ばれてていて、ひさしぶりに鉄山先生の演武を観たら「日の本一の武術家」と実感した。改めて著作を読み直し、動画を視聴してみると、わたしのヒスイ加工の基本理念に多大な影響を受けていることも実感。
この動画で披露している「遊び稽古」は、わたしの恩師の甲野善紀先生との出逢いから、現代人に術理を学ばせる方法として鉄山先生が考案したものであるらしい。わたしも弟子筋の方から教えてもらったことがあるが、それは既存の身体観を覆す体験で、失われてはいけない日本の文化遺産だと思った。若い頃に出あいたかったですねぇ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます