to be with my dogs

犬と私と羊...合言葉は「自然体」

無反応は特効薬になるかも?

2018年05月06日 | クリッカートレーニング

以前、CD2やオビディエンスの競技に出ていた頃、

脚側行進で蒼太の鼻が上を向かない、私に集中しないことで

とても悩んでいた。

 

先生からは「上を向いた時にご褒美をあげてください、褒めてください、

それ以外は無反応で」って言われた。

 

でもその当時はいくら無反応を繰り返しても、良い時に褒めても一向に良くならなかった。

 

今、クリッカートレーニングを理解してくると無反応が

なぜ蒼太に伝わらなかったのかがわかる。

 

クリッカートレーニングはポジティブトレーニングの一つです。

 

 

私がそれまでやってきた方法は、

犬を身体的にも精神的にも傷つけるような強制訓練ではなかったけど、

犬が間違っているときは「違う」ということをきちんと伝える訓練だった。

 

間違えた時には強い口調などの刺激を必要とした。

 

蒼太は無反応の意味を理解できてなかったから

きちんとした学習ができなかったのではないだろうか。

 

もしも、わたしが無反応という手法を用いるのであれば、

その意味を伝えることが先だったのではないかと思う。

 

競技中はこの刺激が使えないことを犬は気付くのだと思っていました。

実は無反応の意味がわからないんだとしたら。。。

たぶん蒼太は間違ってることはわかっている。

だけど、競技中私は何も注意したり刺激したりしない。

→どうしたら良いかわからない。

→不安になる。

→キョロキョロする。

 

クリッカートレーニングをやって行くうちに

蒼太は「クリックがない=無反応」を理解したように思う。

音がないときは正しい行動を求められてると

常にポジティブに捉えてくれるようになりました。

 

罰や刺激を与えることで強化されると思っていたけど、

実はいい子に滑してるだけだった気がします。

今は無反応の時は、どうすべきか?何をすべきか?

私に問いかけてきます。

それで良いんだよと微笑んだり撫でたりすると

安心して落ち着いている。

 

競技で、いつもの練習通りにいかないんだよねって悩んでいたら、

競技中の自分の行動について洗い出してみることをお勧めします。

どんなに犬に教えても練習しても埋められなかった溝が、

見つかるかもしれません。

 

 

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右脚側で歩けるようになってきた♪

2018年04月06日 | クリッカートレーニング

蒼太くんと右脚側行進の練習をしています。

 

 

通常、訓練では犬を左側につけて歩くのが「脚側行進」(Heel Work)と言われています。

なので、右側を歩くことを「右脚側」と言ってます。

 

前回までは「右脚側停座」のキューの聞き分けまで、動画をUPしました。

少しですが歩けるようになってきました。

 

 

蒼太が、かざした右手に鼻を持っていってるのは、

「手のひらに鼻をつける」ということを別に教えています。

それを利用して、右脚側停座を教える最初の段階で顔の位置の固定に使いました。

 

左の脚側を教えた時にここを丁寧にしなかったことで、

後々「顔の向き」が安定しないことに悩む結果になった。

犬は、横を歩くからと言って上を向くわけではなかった。

上を向くってことはアイコンタクトとも違う。

競技では、私の視線は進む方向を見て、犬を見ていないから。

以前、ドイツ人のUweさんの講習で

「犬を見すぎるので、犬がプレッシャーに感じている」って言われてしまいました。

 

そんな失敗も踏まえて。。。

 

具体的には、蒼太が私の横で私のかざした手の位置に鼻を向ける、

いや、向けたい、どうしても向けたいと思う、その意識が大事だと気づきました。

蒼太がそれを自分で選んで行動した時に、

確実にご褒美を与えてもらえるという安心感も大切。

 

ご褒美にオヤツだけをクリックの後に無言で与えて、行動を安定させたり、

蒼太の行動に対する意識の高さによって、おやつの種類や、

遊び方の強弱、ボールの種類でこちらの感情を伝えるようにしています。

 

不思議だけど左脚側行進もすごく良くなってきた。

今までの教え方が間違ってたんじゃなくて、

ピースをつなぐチェーンが細かったり錆びてしまってるだけなんだと思った。

 

今は、メンテナンス中〜

そう思って蒼太くんとコツコツ修理しています。

 

 

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後脚を意識するトレーニング

2017年12月28日 | クリッカートレーニング

5年ほど前に「ワンコは前足でしか生きてない」って言うのを聞いた時は

え??どうゆうこと??って思ったっけ。

 

でも、オビディエンスの練習をしている中で後ろ足を意識させなければならないことが

何度かありました。

蒼太は、カラダを前へ動かす意識が強く、重心が前足に傾いていました。

これは教える私の意識にも原因がありました。

脚側停座を「アト」と言ったら前へ進むという意識で教えていました。

オビディエンス競技の中で、これは作業の始まりの合図になり、

前へ進むという意識は、強調されて行きました。

本当は、「アト」は脚側の位置で座ることなので、犬の重心はお尻側にないといけない。

とても感覚的なお話ですが、意識するとかなり変わります。

蒼太側の意識の助けになったのが、Tタッチで使用するボディーラップです。

この話は、こちらで。

 

そして、前足重心な蒼太に、後ろ足もあるんだよって気付かせるための一つとして

後ろ足を何かに乗せる遊びをします。

 

 

最初は、もっと大きくて少し厚みのある足触りのわかりやすいものから初めて、

動画に出てくるような小さな台やホームベースのような

ほぼ色で違いを判断するようなものまで、なんでもできるようになってきます。

 

後脚を意識して、重心が整いカラダのバランスが取れてくると

気持ちも安定して、パフォーマンスも上がってきます。

スポーツ選手が体幹トレーニングをするのと同じなんですね。

 

犬のカラダと意識を考えていろんなことを教えてあげると

スムーズに学習できるし無理がないから楽しいです。

 

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蒼太くん「ハグ」してね!

2017年12月04日 | クリッカートレーニング

蒼太くんにクリッカーで「Hug」を教えています。

 

 

 

 

だいぶしっかり抱えられるようになってきましたよ。

 

ここからは、なぜ今クリッカーを使って教えているのかというお話。

 

世界大会というオビディエンスの最高峰に身を置いてみて、

犬のパフォーマンスをまだまだ引き出す事ができると知りました。

 

FCIオビディエンスという競技はヨーロッパで生まれました。

私が以前やってたCD2は、JKCが定めた規定に沿って行われる競技で

日本人の考えた競技です。

日本の訓練の世界で培われた技術を当てはめて競技にした感じ。

 

オビディエンスをするには、競技が育った土壌を知る必要があると思います。

世界大会で他国選手の練習風景を見てポジティブであることが

トレーニングに必要だと感じました。

それは犬に対してだけでなく自分自身もポジティブである必要を感じました。

 

失敗を真剣に捉えるより、成功したことにもっと重点を置くべきだと思った。

 

これは、減点することに重きをおく日本の競技の中にいて、

犬を型にはめて行かざるを得ない自分と向き合った経験からもいえる。

 

ヨーロッパではそのペアの良い部分を認めようとする精神が成熟してた。

その土壌が、練習方法においてチャレンジしていくことを応援してるように思える。

そのための準備もより緻密だということも忘れてはならない。

 

クリッカートレーニングは、私を変える意味でも役立っている。

 

 

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「フロント」と「ライト」の弁別

2017年12月01日 | クリッカートレーニング

前回、「フロント」ができるようになってきた蒼太くんでした。

今回は、ワンランクアップして2つのキューを使って聞き分ける練習です。

 

「ライト」と「フロント」に挑戦。

お尻の向きが正反対になるので難しそうだと思ったが。。。

実は「アト」と組み合わせた方が蒼太にとっては難しいらしい。 

こういう発見も面白い。 

 

クリッカートレーニングを始めてすぐに陥った問題がありました。

 

誘導を使わないで犬がした小さな一歩の行動をマークしておやつをあげて強化する。

すごーく楽しいらしくて、めっちゃやってくれるのはいいんだけど。。。

興奮しちゃって自分の知ってるワザを全てぐるぐるとやり続ける。

「やめて〜」「止まって〜」って思うけど、さらに興奮MAXに。。。

 

そこで、そうなったら「一度やめてしまう」という方法をとってみた。

 

考えてみると方法としては「罰の効用」ってことで、

これって私の求めるクリッカートレーニングの概念の中に

あるのかなぁって考えてみた。

今私が知りたいのはトレーニングの基本的な理念。

トリックができるようになることより、重要なのは根本にある考え方だと思う。

それによって褒めるタイミングや視点、トレーニングの組み立て方が大きく変わる。

 

なぜ興奮するのか?を考えてみた。

ストレスがかかってるからに他ならなかった。

「ステップアップが大きすぎた時」

「こちらが求めているものが絞り込まれてない時」ストレスがかかる。

 

この時の私は、「ステップアップとキューを待ってほしい」

という2つを蒼太に求めていた。

クリッカーを始めた頃の蒼太にとっては私がする行動全てが新しいものでした。

なので「キューを待つ」という概念に気づかせる必要があっただけでした。

 

作業の間を短くして、ストレスを極力少なくした。

そのことで、学習がクリアでスムーズになった。

ストレスが減ると自然と注意深く作業することも求めやすくなってきた。

それら全てが整った上で「キュー付け」をすると良いことも感覚的にわかった。

 

今まで私がやってきた訓練とやり方が違うというのはとても簡単な言い方です。

クリッカーやポジティブトレーニングが犬に優しいというのも

言い方としてはわかりやすく耳ごごちも良い。

でも基本的な理念を間違って理解すると、

厳しい言い方だが、「犬に優しいは自分にも甘い」という結果に陥りやすい。

 

私が目指しているものは、「一発芸」ではなくて

精度を求める「競技」だということも忘れてはならない。

  

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「フロント」ができるようになってきた!

2017年11月14日 | クリッカートレーニング

私の前に鼻は私の右手側、お尻は私の左手側に平行に立つことを

「フロント」というキューづけしました。

 

う〜ん、どうしたら前に来れるんだろう?

蒼太は左サイドにつく脚側がすべての基本姿勢だと理解している。

わからないことを始めると左に付きたがる。

 

壁を利用してみたら案外すんなり私の思う位置を蒼太が通り

そこをクリック出来た。

蒼太の動きやクセを考える良いきっかけになった。

 

 

実は最初埒が開かずちょっとだけ誘導してみた。

直ぐに型はできた。

しかし鼻先に持っていった手がないと型にならないのでは?と

疑問が湧いて直ぐにやめた。

 

その型を覚えているかと思ったが、全く覚えてなかったのも収穫だった。

今までの私のやり方がどれだけ不安定だったかが裏付けられた。

土台のない柱では形はできても不安なはずだ。

これまで私がいかに小手先で犬を動かそうとしてたか思い知った。

 

私自身、アジでも訓練でもオビディエンスでも、

上手く蒼太を動かせないことが多々あった。

それをいとも簡単にやってしまう訓練士さん達。

小手先ではない犬を見る視点の違いなのかもしれない。

 

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右脚側停座(クリッカー)つづき〜

2017年10月21日 | クリッカートレーニング

右脚側停座のキューは「ライト」にしました。

前回の動画ではまだキューの聞き分けまではできていませんでした。

「アト」は分かってるからできるけど、「ライト」は反対側らしいって感じ。

 

今日の動画は、「コイ」を入れてキューは3つ。

 

以前の私は、ある程度できて来たら「コイ」や「アト」と

いきなり組み合わせて練習してました。

今回はその間に5段階ステップを入れてます。 

 

以前はステップが大き過ぎたせいで、せっかくできてたことが一気に自信を失っていく。

なんであんなにできてたことが自信なさげになっちゃうの?って疑問だった。

それでも蒼太は普通よりはやってくれちゃうからそんなもんなのかなぁとか、

自信のなさは性格なのかなぁとか、気が弱いからとか、思ってきた。

 

競技では、興奮症なところとか、すぐにパニックになるところとかも、

性格なんだと思ってきた。

何かにロックオンしちゃうところもボーダーだからねって思ってきた。

 

でも、全部教え方だったんだなぁって思う。

色々言い訳する私にW先生はいつも言ってたよなぁ「そんなことないです!」ってね。

そのことにクリッカートレーニングを理解していくことで気付かされた。

犬がどんな風に理解していくのか?

その過程を分かっているようで本質を掴めてなくてできなかっただけでした。

 

クリッカーがすごいところは音です。

クリック音が細かい動作を捉えることができる点です。

 

難しいのはその動作を誘導しないで起こすことができるように

こちらが犬を理解し環境を整えることです。

 

クリッカーを使い始めて2年ほどなので、わからないことも多いですが、

分かったことは記録として書いていこうと思います。

 

 

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クリッカーで右脚側停座を練習中

2017年10月16日 | クリッカートレーニング

ベルギーの世界大会に参加して、もっと楽しんでいいんだって思った。

その一つとしてクリッカートレーニングをもっとちゃんと理解したいと思いました。

手始めとして、「右脚側停座」をクリッカーでやってみることにしました。

 

 

以前、アジリティーをやってた時に、右に犬を座らせてスタートする 時のために

「右脚側停座」を教えたことがありました。

かなりいい加減に教えていたので、お尻の位置が開いた状態でした。

左の脚側停座のようにきっちりと入るということを教えてみようと思いました。

 

この練習をしてる時に気づいたことは、何を拾ってクリックするか。

それが明確でないと伝わらないということ。

考えさせるということと迷わせることは違うということ。

迷うようならハードルを一旦下げて、もう一度プランを立て直す。

ご褒美を出す位置を常に慎重に考える。

 

上記のことをしっかりとやれば、

リードで誘導したりしなくても伝わるということが新鮮でした。

蒼太も、できるに従って自信が積み重なっていくようです。

 

 

 

今までいろいろやって来て、どこか自信なさげな蒼太を感じることも多かった。

 

その訳が少し分かった気がする。

考えさせるって部分で私自身が間違った理解をしてたんだと気づいた。

ちょっと不親切だったなぁと反省しました。

 

 

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