訓練競技会にわざわざ足を運んでくださったワンコさん。
フィンくんとロンくん、ありがとうございました。
(フィンくん)
(ロンくん)
2人の飼い主さんはとっても優しい素敵な方です。
ロンくんは、甲斐犬とビーグルのMIXです。素敵な毛並みにo-mamaうっとり。
ロンくんの訓練士さんは、競技会に参加されていましたよ。
このお二人と出会ったのは、先月。
たまたまフィンくんのblogをこっそり見ていたo-mamaでしたが、
この子が相当の噛み噛み犬だったんですね。
そんなこんなで、お会いしてどんな状態なのか見せていただくことになりました。
飼い主さんは、噛む理由についていろいろ勉強なさっていたのですが、
o-mamaが聞いたところどれもピンとこない。
「甘噛みの延長」??「思春期」??「反抗期」??
彼の生活環境に問題もないし、おやつもお散歩も十分すぎるくらい飼い主さんは尽くしてる。
そんな単純な問題ではない。
彼に必要なのは、無駄な興奮を止めてくれる人。
無駄な興奮が必要じゃないと教えてくれる人だと思いました。
お話している最中に、彼が動いてリードにちょっとした付加がかかった。
それだけで、飼い主さんに噛みついてくるのだ。
それを止めたo-mamaの手は思いっきり噛まれ、軍手をしてたとはいえ、
ボロボロだった。
これが、「甘噛み?」
まぁ、100歩譲って思春期だったとしよう、だとしたら、自分の内なるパワーを
コントロールできずに逆切れして人を殺める青年と一緒だ。
彼の暴走したパワーを鎮めるためには、こちらも本気でぶつかるしかない。
飼い主が噛まれている分には耐えられるならそれで構わないと思う。
でも、すでに他人も噛んでいたので、このままで良いとは思えなかった。
「他の方を噛んだら、保健所に通報されて悲しいお別れをしないといけないような
事態になるかもしれないということをキチンと考えた方が良いですよ」
そんなアドバイスをする必要もなく飼い主さんも本気でした。
暴れて噛みついて自分を主張しなくてもいいんだということをわからせるために、
興奮している彼を抑え込み、
「あなた、撫でて欲しいんでしょ、かわいがられたいんでしょ、
飼い主さんと一緒に居たいんでしょ。
噛みついたりしたら、撫でてあげることも、かわいがってあげることもできないのよ。」
そう言いながら、動けずにジッとしている彼にわかるように話しかけ、
身体をゆっくりと撫でた。
少しづつ力が抜け、落ち着きを取り戻していった。
私は、どんな犬にもこの方法が有効だとは思っていない。
力で何とかしようとすることの負の要素もわかっている。
でも、フィンには必要だった、それだけだ。
厳密に言えば、ただ力で抑えつけたというだけの行為ではなかったと言うことが、
犬をわかっている人なら感じることができると思います。
やり方とか方法論とか、思想とか学問とかじゃなくて、
犬と向き合い、犬を見るべきだと思う。
きちんと犬を見れば、犬が方法を教えてくれる。
そのために飼い主は感覚を研ぎ澄ませ、犬をよく観察することです。
うわべだけの「可哀想」とか「思いやり」なんて彼らに必要ないんじゃないかな?
心からの安心と信頼にしか彼らは答えない。
犬は、人が考えているほど愚かじゃないし、弱くもない。
案外、人と共存するために上手く立ちまわっているものですよ。
だから、狼じゃないんだし。
人と共存できるだけの高度な知恵を備えているんだな。
フィンくんと飼い主さんは、その後もたくさんたくさん努力して
力づくじゃなくて、お互い分かりあえる道を探しています。
ロンくんの飼い主さんも、より良い関係を求めて頑張ってます。
o-mamaは、フィンくん、ロンくんペアさんに、たくさんのことを学ばせてもらって、
感謝、感謝です。
これからも良いワンコ仲間でいてくださいね。
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