欧介兄さんは、おやつ大好きです。
アジリティーでもおやつがご褒美だし、訓練でもおやつがご褒美。
ボールが大好きな子は、ボールがご褒美になるので、
ボール=遊び、そして遊んでくれる人に対して、興味を持つ。
おやつonlyじゃなくて、ボールもご褒美になると良いなぁって、
ずっと思ってきた。
でも、最近では、おやつでも良いのかな?って思っている。
その子が一番好きな物を作ってあげる、見つけてあげることが、
飼い主との関係作りに役立つような気がします。
欧介兄さんは、おやつでいろんなことに挑戦してきました。
でも、おやつが必要ないことが一つあります。
ラッセルレースで使用するルアーの先のイノシシの毛です。
これだけは、おやつが無くてもかぶり付いて離れません。
家の中に置いておけないので、常にベランダに吊るしてあります。
先日もお散歩コースに干されている、生乾きのイノシシの毛皮を
見つけてしまい、その場を離れなくて大変でした。
大きなダニまでもらってきましたよ。。。
そんな、欧介兄さんも少しずつですが、
ボールの引っ張りっこができるようになり、
今では、かぶり付いたら、釣れるくらいまでに成長しました。

一方、蒼太くんは、やはり最初から欲出しの意味で、
ボールに興味を持たせようと思いました。
部屋の中では、ロープなどで引っ張りっこをして遊びました。
なるべく、一人遊びにならないように、引っ張って遊んであげたら、
蒼太の届かないところへ撤収~。
外では、紐付きのボールで引っ張って遊んだり、
リードの範囲内で上手に引っ張ったらご褒美として、与えてあげて、
リードを引いて、「コイ」と言って、持って来させて、褒めるの繰り返し。
最初は、顔が上に向かず、取られまいと下を向くので、
ボールが受け取れずに苦労しましたが、怒るとか教えるとか考えずに
遊んでいると、2・3週間で持ってくるようになりました。
ボールに対する欲出しは、他の作業に集中する力も生んでいる気がします。
アジリティーでも集中して指示を聞き、
一緒に障害をクリアすることを喜びに変えているし、
羊追いでも、本能を刺激する羊が目の前に居ても、
指示に集中する事ができます。
欲出しは、最大限に出す必要があると思います。
たとえば、しつけの本などには、
引っ張りっこは飼い主との主従関係が崩れてしまうので、
やらない方が良いとか、
犬に勝たせてはいけないとか、書いてありますが、
自信をつけさせる、楽しませるのに、有効な手段だと思います。
欲の無い人間にやる気を出せと言っても無駄なように、
欲を最大限に引き出してやった犬は、常にスイッチの入った状態です。
後は、飼い主がそれをいかにコントロールできるかにかかってきます。
引っ張りっこやボール遊びの中で、
上手くコントロールを教えていく必要があります。
引っ張りっこで、必ず飼い主の手元に持ってくることを覚えれば、
犬が飼い主との遊びに楽しさを見出しているはずです。
ボールを持ってくることにルールを設けます。
必ず手渡しをすること。
どうしたら、手渡しできるか、人も策を練り、犬にも考えさせる。
そんな一つ一つが飼い主との絆を深めます。
何気なく遊んでいる事が、実は訓練の基礎を築き、
一緒に何かを楽しむための基本を作っているのですね。
遊び上手になることが、良い犬を作る近道のような気がします。
今年も、たくさんたくさん楽しい遊びをしようね。
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