to be with my dogs

犬と私と羊...合言葉は「自然体」

老犬にもできること

2015年05月21日 | Health

欧介の前庭疾患による首の傾きは、後遺症としてやはり残りそうです。

身体のバランスも傾いたまま。

時々、良くなったり悪くなったりを繰り返してる。

それでもボールを咥えるときに勢い込んでひっくり返ることもなく、レトリーブもできるようになりました。

 

病気になる前に、一生懸命教えていた「コーンを回ってUターンする」という作業。

何度教えてもできるようにならなかった。

クリッカーを使ってコーンを見たらクリックから地道にやってみたりした。

それでもコーンに鼻タッチはするけど、回らない。

おやつをコーンの少し先に投げてみたり。。。

目も耳も悪くなっているのでおやつが見つけられず断念。

回りやすいようにコーンの手前をブロックしてみたり。

 

それが、「前庭疾患」が良くなってきたら、なぜかUターンできてる。

もうボケちゃって何もできなくなってしまったのかなぁなんて思ってた。

アジリティーや訓練をずっとやってきた子だから、一般的なワンコより密な関係を結んできた。

コミュニケーションがどんどん減ってきて、歳を取れば仕方ないこととわかっていても辛かった。

 

先日、蒼太のオビ練で使って置きっぱなしになってたコーンを欧介が見つけた。

嬉しそうにターンしたときには、涙が出ちゃった。

 

きっと頭ではわかってたけど、できなかったんだね。

 

老犬に無理をさせて可哀想だと思う人もいるだろう。

でも、わかってるのにできるのに、老犬だからって諦めてしまったら。。。

がっかりするんじゃないかなぁって思うんだよね。

できないからって怒ったり無理強いしたりはありえないけどね。

ウチのように競技を楽しんできた犬にとって、

無理のない課題を与えて、期待してやる必要はあるんじゃないかなって思った。

 

欧介、これからも新しいことたくさんしようね。

 

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母のこと

2015年05月19日 | 介護のこと

4月28日、私の母が永眠しました。

78歳でした。

  (母が逝った翌朝、窓から見える公園を歩きました)

3年ほど前、間質性肺炎という診断を受けました。

その前から風邪のような咳が続いて、幾つか病院も通いました。

診断が下るまでがとても長かった。

診断後、ステロイド治療をしていればもう少し長く生きられたのかもしれない。

母は、それを断固拒否。

私は、母の好きなようにさせることにしました。

あの時。。。娘として後悔はある。

 

私は、結婚するまで、実家で生活していた。

結婚して初めて寝込んだとき、寝ている間、母のことばかりが頭に浮かんだ。

母なら、今頃美味しいご飯を作ってくれただろうとか、着替えさせてくれただろうとか。。。

幼い頃、今と違って病気がちだった私のそばにはいつも母がいてくれた。

 

当時は珍しかったけど、母は常勤で働いていた。

なぜか記憶の中で、高熱にフウフウ言ってる私の隣には母がいた。

幼稚園から小学校の2年生まで、ほぼ365日病気だったから、仕事をしてる母がいるわけはないのだ。

相当、献身的だったのだろう。

ひらがなを教えてくれたのも母だった。

掛け算を教えてくれたのも母でした。

 

その日。。。母のところへは行かなかった。

それまでほぼ毎日行っていたのに、その日だけは行けなかった。

夜、9時過ぎに病院から電話があった。

眠るように静かな最期だったらしい。

15分前に見回ったときは話ができる状態だったそうです。

やはり一人で逝ってしまった。。。

生きているときに1度、家に戻してあげたかった。

母の願いだったから。

私の心に棘が刺さっている。

最期、歩けなくなった母が残していった足跡かもしれない。

 

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