なんとか、持ち直してくれると良いと祈っていたのですが、
祈り届かず、昨日、朝早くに亡くなったそうです。
欧介を迎える時に、一番心配だったことは、
やはり最後の時、自分が冷静で居られるかということ。
でも、迎えるからには、看取ってあげることが、
自分の責任だと思いました。
4歳で肥満細胞腫になってしまった時も、
悲しくて悲しくて、何日も何日も泣いて過ごしました。
このときほど、別れを実感したことはありません。
そして、未だにこのときのショックを引きずっていることは確かです。
でも、最初に考えていた、最後の時に傍に居てあげられるだけが、
最善だとは思わなくなりました。
そのことより、月並みな表現ですが、
今を精一杯生きることの大切さを知りました。
たくさんの、一緒に共有できる経験と喜びを
日々積み重ねていけることが、幸せなのだと思うようになりました。
つい、惰性でお散歩しちゃったり、
何気なくやってしまうことでも、
この子たちにとっては、飼い主である私と朝晩たった2回の外出を
心待ちにし、精一杯楽しもうとしているのです。
そんな、時間を無駄に過ごしてしまった日は、
とっても後悔し、反省します。
蒼太を迎える時に、欧介に対する愛情が半分になってしまう影響を、
とっても、心配しました。
しかし、考え方を変えれば、
欧介にすべてを注ぎ込んでいたために、
欧介の受けている過大な期待と言う重圧も
半分になるわけです。
バランスよく、それぞれに愛情を注げたら、
それはそれで、欧介も蒼太も幸せなのかなぁなんて、
勝手な解釈かも知れませんが、思いました。
蒼太を迎えて、大変だなぁって思うことも2倍ですが、
楽しみや喜びや幸福感も2倍になりました。
欧介は、両親犬ははっきりとわかっていますが、
兄弟や、おじいちゃんおばあちゃんの消息は
全くわかりません。
蒼太は、曽祖父母の代まで、写真ですが遡って見ることができ、
実際に同じ兄弟や姪にも会えたりして、
代々続く、振り返れば、狼の時代から脈々と受け継がれる血を
感じることができます。
蒼太が、この世に生まれて来るまでに、何代もの歴史があるのです。
蒼太の重要性を感じることもできますが、
蒼太の一生の果かなさも感じてしまいます。
ブラックに会ったことはありませんが、
きっと、ひつじかいさんと一緒に仕事をし、
充実した犬生だったことと、思います。
羊や広大な牧草地を手に入れることは出来ませんが、
一緒に何かを達成する喜びは与えてあげることが、
出来るような気がします。
そんな、瞬間をたくさん経験できるように、
欧介と蒼太と過ごして行きたいと思いました。
御冥福をお祈り申し上げます。