Serge&Ellen van der Zweepによる、
Sheep dog seminarに参加してきました。
朝霧は、到着するとすでに雪景色。
今日は、午後から雪の予報なので帰り道が心配。。。
o-suke号(車)は、ノーマルタイヤなので、先日慌ててチェーンを購入し、
雪道に備えました。
午前中は、曇っているが、時折陽が差す天気。
蒼太は、5番目にプライベートレッスンを受けました。
今回初めて、広いフィールドでの練習。
o-mamaの心配をよそに、蒼太とo-papaは、
羊を追い散らかしたり、無駄に走ったりすること無く、
羊をまとめている。
いい感じじゃ~ん、って、思ったら、
サージの的確な一言。
「Lie downのコマンドに犬が従っていない状況でも、
ハンドラーが後ろに下がりながらコマンドを出し続けるので、
犬がズルズルと動いてしまう原因になっている。」
「少し前に出ても良いし、ボディーランゲージをもっと使用しても良いから、
確実に止める。」
言葉や、体符にメリハリが無いことも指摘されていた。
このところ課題だった、「止める」ことが、
o-papaの中では、大声を出しても何をしても、
あまり変わらず止まらない蒼太に
どうしていいか、わからなかったみたい。
午後は、雪が降り始め、
o-papaも蒼太も動きづらそう。
「止める」ことの練習を引き続きしました。
止めて動き出すときに、羊を回る円が狭くなるので、
蒼太を後ろに下げる練習もしました。
後ろに下げて、すぐに回ることで羊を追うという報酬を与える方法。
後ろに下げるというプレッシャーに
蒼太くん、めげることなく羊をガン見。
サージさんに「牧羊犬の血が濃い犬に見受けられますが。。。」
と、蒼太の先祖への質問を受けました。
蒼太のお父さんはイギリスの牧羊犬で、
そのお父さんつまり蒼太のイギリスのおじいちゃんは、
蒼太と同じ、バイアイのとっても良い牧羊犬だったそうです。
日本のおじいちゃんも優秀な牧羊犬だったので、
血は濃いはずなんですっっ。
最初、追わなかったことを考えると、
蒼太の親としてo-mamaはちょっと嬉しかったです。
「案外、強い性質をもった犬ですね」とも言われ、
この点は、o-mama、は~ぁっとため息が。。。
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ここからは、牧羊犬のトレーニングに興味のある方へ。
サージのトレーニングの中で、重要に考えられていることは、
「止める」「右回り」「左回り」何でも、
羊を中心にして、犬が12時の位置、人間が6時の位置に居ることが
要求されていた。
蒼太の止まらない理由の一つが
この位置に、o-papaと蒼太が居ないところで、
「Lie down」かけるので、蒼太は止まれないのです。
きちんと6時12時の位置を守れば、不思議なくらい
蒼太は、止まれました。
さらに重要なことは、
犬を羊やハンドラーから遠くで仕事をさせるということ。
コレは、普段の生活で狭い住宅の中で
比較的近い距離感しか持って居ない日本の犬たちには、
飼い主から離れる不安を解消しなければなりません。
実際に、牧羊をやっていく上で、
ハンドラーから離れた作業のほうが多い訳です。
そのことに、最初の段階から慣れさせる必要があるようです。
羊から、離れるように「Back」などのコマンドで、
棒などで追い払われると、
殆どの犬たちが、戸惑い、困惑し、動揺していましたが、
羊との距離が近すぎることで、
無駄な興奮や緊張をしている犬たちは、
少しずつ冷静になり表情も和らぐのです。
サージは、犬の表情の変化を見逃すなと指導していました。
もう一つ重要なことは、
ハンドラーがフィールドの中でしっかりとしたプランを立てた
練習をすると言うことです。
教えられている状況で、プランを立てながら練習するのは、
とっても難しいし、
どちらかというと、トレーナーの指導プランに沿って、
練習するという事のほうが、多いのではないかと思います。
言われてみれば、自分でプランを立てて練習することで、
犬を迷わせないし、犬に主導権を握られることを防ぐことができます。
サージは、「犬は、羊を前にして、我々よりも遥かに頭がいいので、
プランを持たない指導手をすぐに見抜く」と言っていました。
そして、犬が仕事をしやすいようにお膳立てをするのが、
ハンドラーの役割でもあるのです。
羊に噛み付く犬に対して、噛み付くことを防ぐ努力より、
犬に仕事をさせてやることで、噛み付かなくなった犬を見ることができました。
犬が羊に噛み付くとき、犬と羊の間に入って、
噛み付くことを防ぎ、怒ることで防いでいた場合より、
回り込んで噛み付こうとする犬を、6時と12時の位置を守りながら、
回り込ませずに、羊を押してハンドラーの元へ動かす
という仕事を与えることで、
犬は噛み付くのを止めて、仕事をし始めるのです。
その落ち着いた表情は、さっきまで噛み付いていた犬の表情とは変わり、
自信に満ちた、冷静な強さを持っていました。
今回も、勉強になることや、
o-papaと常日ごろ話している訓練に対する考え方など、
参考になる部分や、間違っていないことの再確認ができました。
雪の中、いつもお世話になっているKご夫妻、
NPAの代表ご夫妻、
HEROのスタッフの方々、
ご指導いただいたサージさんとエレンさん
お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。