to be with my dogs

犬と私と羊...合言葉は「自然体」

犬の歯石除去

2010年10月27日 | Health

歯石は、プラークが固まったものです。

プラークは、食べカスにお口の中の細菌が繁殖したものです。

それが固まって歯石になり、歯肉に接触しているぶぶんでは、

細菌が、歯肉を腫れさせ、炎症を起こします。

炎症が長期に及ぶと、その影響は、歯を支えている骨(歯槽骨)を

溶かしてしまうので、最終的には歯がぐらぐらして抜けてしまう

歯周病へと移行するわけです。

 

ワンコの場合、飼い主さんが歯石除去を行う場合も多いのですが、

前回もお話しましたが、1度歯石を取ると短期間に

歯石がつきやすくなってしまうという問題も起きてきます。

では、何故、つきやすくなるのか?

スケーラーの先端で、引っかけて歯石をはがすと、

歯面に傷がついてしまうからです。

スケーラーは、刃物です。

切れ味の良い刃物なんですよ。

私たち歯科衛生士は、歯石除去の前後、スケーラーを砥石で研ぎます。

切れ味が良ければ、余計な力を入れずに歯石をこそげ取ることができます。

しかし、余計な力を入れれば、歯面までこそげ取ってしまうのです。

先っちょを使うと、ステンレスの流し台に、傷をつけるのと同じくらい、

簡単に歯面に傷がついてしまうのです。

傷のでこぼこに汚れがついて、歯石となっていくわけです。

 

もう一つの原因は、歯石の取り残しです。

丸の外、右側の部分に歯石がついていますが、通常この歯石を取ると、

パリッとはがれます。

丸の中はパリッと剥がれた後です。

丸で囲んだ中に白いカサカサしたものが見えると思います。

これが取り残した歯石です。

取り残した歯石は、でこぼこしているので、汚れが付きやすく、

歯石ができやすくなるのです。

スケーラーを使って、歯石を取りながら、歯面を研磨します。

下の写真は、10月7日の欧介の左上の臼歯です。

歯肉が赤く腫れています。

こちらは、10月25日の同じ部分の写真です。

「歯ブラシの効果」の時に紹介した写真と同様、

歯肉と歯、歯石の境界線がはっきりわかります。

なぜ今回、歯石を取らずにブラッシングだけで今日まで放置したかと言いますと、

歯ブラシの効果をわかっていただきたかったのと、

もう一つ、歯石を取る際に、歯肉からの出血を極力抑えるためです。

境界線がはっきりわかることで、歯肉に無駄な出血をさせないので、

欧介が嫌がることなく、歯石除去が可能になります。

出血によって施術野が見えにくくなることも防げます。

ブラッシングには色んなメリットがあるんです。

 

もう少し詳しく見てみましょう。

奥歯では、黄色い丸の中には、大きな歯石も見えます。

手前の歯の白い丸の部分は、歯と歯の間に歯石が入り込み、

歯肉が退縮し、隙間が空いています。

歯周病の進行とともに、少し歯がグラグラしてきています。

グラグラの度合いを、1~4で示すとしたら

2ぐらいです。

1は、正常な範囲。

2は、横に揺れる。

3は、前後に揺れる。

4は、浮き沈みのある揺れ。

数字が大きくなるにつれ、歯周病が進行していることになります。

人の場合でも、歯と歯の間に物が詰まりやすくなったなどの症状が

出てきたりします。

歯が揺れて微妙に動くことで、

歯と歯の間に通常より隙間が空いてしまうためです。

 

次は、歯石を取り、スケーラーによる歯面研磨をした写真です。

歯石が付いていたときと比べると雲泥の差です。

歯と歯の間は、表側と裏側から、歯石を取ったら隙間が空いてしまいました。

そのかわり、磨きやすくなったとも言えます。

歯の溝に少し歯石が残っていますが、

ココは、スケーラーの先端でほじくるように取らないと無理なので、

傷と歯石のでこぼこを天秤にかけて、あえて歯石をつけた状態にしました。

歯石は、唾液に濡れていると見えにくいので、

なるべく唾液を拭きとって、乾燥させた状態で歯石除去を行う方が、

取り残しを防ぐことができます。

 

人の場合、歯石の除去後、歯磨き粉より粒子の細かいペーストで

歯の表面を研磨して、傷をとりますが、

ワンコの場合、機械も無いですし、ペーストも使用できないので、

極力、傷をつけないことと、取り残しをなくす努力をすることで、

歯石が付くサイクルを長くできます。

 

欧介とo-mamaの歯周病との戦いは始まったばかりです。

歯周病は、残念ながら、元通りに治る病気ではありません。

しかし、現状維持をして、上手く付き合うことができる病気です。

これからも頑張ってブラッシングするぞ~。

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犬に対する歯磨きの効果

2010年10月25日 | Health

ワンコの歯石除去をご自分でなさっている方も多いと思います。

歯石がパキッと外れる瞬間は気持ちのいいものですよね。

だけど、実際にはスケーラーで歯を傷つけてしまったり、

歯石を取り残してしまうために、

歯石が貯まるサイクルが短くなって、「短期間に歯石がつくようになってしまった」

ということも多いと思います。

でも、病院で麻酔をしたり、大がかりな手術をしてまで、

歯石を取ってもらうのは、ちょっと・・・と思っていますよね。

では、どうしたら歯石をつきにくくできるか?

 

今日は、歯ブラシの効果についてまずお話します。

私たち歯科衛生士は、患者さんの口腔セルフケアを専門に活動しています。

歯石除去も仕事の一つですが、もっと大事なのは

患者さん自身がご自分のお口の中を磨いて

ケアができるようにすることなんです。

歯石を取るのは治療ですが、ブラッシングは日常のケア。

それができなくては、いくら歯石を取ったところで、また付いてしまう。

なので、「歯石とってください」って歯科医院に行った場合、

まず、歯磨きのチェックからします。

私たちは、口の中を見れば、

大体、普段どのような歯磨きをしているかは、わかります。

歯石の色やつき方から、前回の歯石除去の時期まで想像つきます。

食生活や、日常の生活習慣、食べ方の癖までわかってしまう。

「何分ぐらい磨いてますか?」と質問されたことがあるのではないでしょうか?

(私は聞きませんが・・・)

大概の人は、「3分」と答えます。

「3分」が良いと、思ってるんですね~。

でも、3分でキレイになったら、残念ながら歯科衛生士は要りません。

正直なところ、1分くらいがいい所じゃないでしょうか?

きちんと磨けている人は、こちらも本人も時間を気にしませんので、

聞かれたら、磨けてないと思ってね。

 

歯磨きをしなければいけないことはわかっていても、

o-mamaのように欧介にしてあげるのはちょっとメンドクサイなんて、

人もいるはずです。

メンドクサク無くなる話を、ちょっと長々としますね。

この写真は、10月7日に欧介兄さんの上顎臼歯を撮ったものです。

7日は、歯ブラシをはじめて丁度1週間くらいたったころです。

歯ブラシだけで歯石除去はしていません。

同じ場所を、10月25日(今日)に撮影しました。

丸で囲んだ部分を見ると、歯肉と歯石の間が、

くっきりと明確なのがわかります。

歯石の黒いラインと、歯肉の間の、歯の白い部分が

7日より25日の方が、幅が広いのがわかると思います。

ブラッシングで、歯肉の腫れが引いたので、歯石、歯、歯肉と

ハッキリとわかりやすくなったんですね。

 

以前は、口臭がひどく、顔をなめられると顔じゅう臭くなってしまう状態でしたが、

7日の時点で、唾液からの匂いは、かなり無くなりました。

25日の写真では、歯肉の腫脹も無くなって、ブラッシング時の出血も

かなり減ってきました。

歯石があるので、お口の匂いを嗅ぐと生グサイ感じはまだあります。

歯ブラシだけで、歯肉の腫れや出血、口臭といった問題は

かなり改善できるんですね。

 

ご自分で歯石除去が無理と思っている方も、

歯ブラシだけでも随分と改善できる問題もあるので、トライしてみてください。

歯ブラシで磨いていると、歯の表面についた歯石が少しづつですが、

研磨されていくので、長期間、頑張れれば、

歯石沈着をストップさせることも可能です。

欧介の写真でも、歯面の黄ばみが多少ですが減っています。

写真なので、光の加減のようにも見えますが、

実際に口の中を見ても、黄ばみは改善されています。

 

では、どんな歯ブラシを使ったら良いのでしょうか?

上は、大人用の一般的な歯ブラシです。

ワンコの場合、人のようにジッと口をあいていることが難しい。

もちろん、ウチは躾ができていて、開いていられるという場合は、

上の歯ブラシで、丁寧に磨いてあげてください。

ウチは無理と言う方は、下のような丸く一周毛束の「タンポポ」という

歯ブラシがお薦め。

最近では犬用も出てますが、薬局でちょっと高めの300円代で

人用が売ってます。犬用は確か800円近い。

欧介は、こちらの歯ブラシで効果がありました。

噛み噛みしてても、シャカシャカと磨けます。

欧介兄さんよりもう少し、上手にできそうな子は、

子ども用の4列稙毛の大人用より毛あしが短いタイプがお薦め。

しっかりと歯に当たるので、磨きやすいです。

蒼太くんは、子ども用でOK。

細かいところを磨くために、

小さいコンパクトタイプの歯ブラシを使用しても良いのですが、

よっぽど上級者なワンコにしてくださいね。

磨き残ししやすくなっちゃうので。

 

歯ブラシは、日常のケアですので、飼い主が習慣にしていかないと

ワンコの歯周病は食い止めることができません。

o-mamaも肝に命じてがんばります。

次回は歯石除去について。

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やきもち

2010年10月18日 | 日々の出来事

最近では、訓練もアジリティーも蒼太くんとすることが多いので、

蒼太くんもなんとなく世代交代を感じているみたい。

もちろん、o-mamaとしては欧介兄さんともまだまだ続けて行くつもりですが、

蒼太くんとしては、自分とだけかかわって欲しい気持ちみたい。

家の中に居ても、ストーカーのようにくっついて撫でて欲しそうに、

身体をスリよせてきます。

o-mamaが撫でてあげると、視線は欧介兄さんに注がれています。

まるで、自分の方がかわいがられてるんだぞって、目で見ています。

当の欧介兄さんは、一人っ子が長かったせいで、

o-mamaの愛情を一心に受けてきた自信がみなぎっているので、

全く相手にしていません。。。

むしろ、「蒼太、ママの相手よろしく!」って感じで、余裕です。

蒼太にしてみれば、それも不安材料の一つで、

なんとかしてママと欧介兄さんの間に入り込みたいと願う毎日。

 

今朝も、この状態が超しつこくて、

o-mamaが歩く先へと先回りし、身体を横にしてブロックしてるので、

蒼太くんの身体を足で押しのけて前へ進む状態でした。

家事もやりにくいし、そんなに蒼太くんばかり撫でていられません。

「蒼太くん、ママは蒼太が大好きだよ!」

(じっと見つめる蒼太。。。)

「蒼太くんが、訓練を楽しくできるのも、アジリティーを楽しくできるのも、

みーんな欧介兄さんが楽しそうにやっているのを見ていたからなんだよ。

蒼太くんは、慎重な性格だから、一人だったら訓練所も怖かったし、

アジリティーの機材も怖かったと思うよ。

でも、欧介兄さんがお手本を見せてくれたから、大丈夫って、

できたんだと思うよ。

欧介兄さんは、訓練もアジリティーもママの言葉を理解する

所からはじめて、とっても大変だったと思うの。

ママも欧介兄さんとコミュニケーションを取るのが大変だったから、

この絆の強さは、蒼太くんには計り知れないものがあるのよ。

蒼太くんには、蒼太くんの良さがある。

それはママも十分に分かっているから、焦ってやきもちを焼いて、

なんとかしようって思わなくても大丈夫だから、安心してね。」

 

わかるか?わからないか?は、別にして、

言わずにはいられないくらい、蒼太のせつない気持がひしひしと

感じられたのでした。

蒼太に話しかけながら、改めて欧介兄さんと築いてきたことの

大きさにも気づかされました。

欧介との絆の強さと愛情に対する自信は、

どうしようもなく蒼太には羨ましい状況なんでしょうね。

そんな蒼太くんがかわいくてしかたのないo-mamaなのにね。

蒼太くん気付いてないでしょ~?

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ワン達とおひとり様ランチ

2010年10月13日 | グルメ

欧介兄さんの足の具合は、順調に回復しているようです。

2週間前に消炎鎮痛剤のお薬を半分に減らして、様子を見ていました。

今のところ、痛がる様子もないので、動物病院で触診をしてもらったところ、

後方へ伸転させると痛んだ部分が、今日は大丈夫そうでした。

少しずつなら運動もして良いそうです。

よかった~~。

そして、午後は、訓練所で練習があったので、

軽くランチを食べようと、通り道にある「cafe KO-BA」に行きました。

水土日は、石窯で焼く天然酵母パンが食べられます。

今日はその水曜日でした。

「Le Lourdes(レ・ルルド)」というパン屋さんが

秦野の方から来るらしいです。

ワンたちもテラス席なら一緒にお食事ができます。

小さなドッグランもあるみたいです。

あくまでも小さいので、蒼太くんは2・3歩走ったらお外に出そうなので、

利用しませんでした。

何度か来ていますが、パン屋さんの時に来るのは初めて。

どんなパンが出てくるのか楽しみ~。

石窯でせっせと焼いているのがテラス席だと見えます。

カンパーニュと生ハムのサラダとソーセージ

パンを焼いているのを見て、香ばしい香りの中で食べるパンは

とっても幸せな味でした~。

お持ち帰りのパンも置いてあったので、もちろん買って帰りました。

もう、このまま帰りたいかも~って気分で、

訓練所に到着。

おとといの競技会の反省を含めて、練習してきました。

蒼太くんのお尻が脚側停座できっちりとo-mamaの足につくように練習。

ダンベルなど何か狙いを定めるとお尻が浮いちゃう蒼太くんなのです。

そんな蒼太のお尻をグイッと掴んで座らせると、

蒼太くんが身体を曲げてo-mamaの手を噛んでくるのです。

今日も先生の前でやってくれましたよ。

「あぁ!!噛んでる~、いつもやりますか?」って聞かれて、

「ハイ、かつかつと歯を当ててきます。。。」って答えるo-mama。

「そんなのダメですよ~。ちゃんと怒ってくださいっ!!」

あぁ、そうなんだ、怒んないといけないんだ。。。

コイツ!!って思っても、強い噛みじゃないので、

こちらもお尻の毛が毟れちゃうくらい引っ張ったんだから仕方ないか。。。

って思ってたのです。

う~ぅん、やっぱそういうところが、蒼太くんペースになっちゃうきっかけ

なのかもね。

ダメダメなo-mamaです。

買ってきたパン食べて、がんばろ~。

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JKC訓練競技会@平塚

2010年10月11日 | Obedience

先日のアジリティー競技会に続き、

今シーズンのo-家の訓練競技会も始まりました。

今年の夏は暑かったので、O先生との練習を再開できたのも、

先週のことでした。

なので、今回は、蒼太くんの中等科のみの出陳でした。

結果、99.1点で2席。

規定課目の課題は、最初の脚側行進でいかに蒼太を集中させられるか。

前回までは、ボーっとしてたり、フラフラと離れたり、

コーナーではぶつかったりと、集中していない状態でしたが、

作業を進めていくと徐々に集中してくる感じでした。

今回は、最初から集中させることができました。

伏臥で、私が科目を忘れてしまいちょっとした間があったのですが、

その時にふと地面の匂いを嗅いで、その後アイコンタクトがあったので、

「フセ」のコマンドをかけると、

危うく立ちそうになりますが伏せることができました。

自由課目は、今回は、

遠隔の停座から伏臥・8の字股くぐり・くわえて歩くの3種目にしました。

遠隔は、伏臥が遅くて、段階的に伏せてしまうのを

パッと伏せるように作り直すのが、夏の間の練習目標でした。

ここは、クリアできて、キレイに伏せてくれました。

でも、o-mamaが戻ってきたときに、

蒼太が振り返るようにo-mamaを目で追っていたら、後ろ足が崩れてしまい、

大きく減点されてしまいました(T_T)

「これが無かったら、1席だったのにね。。。」 と講評の時に言われました。

遠隔のフセが速くできるようになったけど、

まだまだ蒼太にしてみると、これでいいのかな?って

不安なんだと思う。。。

練習しているときに、速く伏せたら、その場で「上手~」と褒めて

安心させていたので、本番、声がかからなかったから

不安になったのか、いつもより振り返って確認をしていたので、

プレッシャーがかかっちゃったのかな?

o-mamaに押されるように崩れてるもんね。

今後の課題かな?

次回は、11月7日の秋季訓練競技会に挑戦します。

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犬の歯磨き

2010年10月06日 | Health

歯周病は、その菌が心臓や腎臓・肝臓・肺などの病気を引き起こすと

言われるくらい重要な病気です。

 

この写真は蒼太くんの下の奥歯です。

1か月くらい歯磨きをサボっていたので腫れています。

丸で囲んだ部分の歯ぐきが

赤く腫れて炎症を起こしているのが分かると思います。

同じ歯の写真では上の方の歯の淵も赤く腫れています。

歯肉炎と言う、歯周病の1歩手前の状態です。

 

一見、軽い炎症のように見えますが、

あなたのワンコの歯ぐきにこのような炎症が全体的及んでいるとしたら、

それはあなたの手のひら一面が赤くただれているのと

同じ炎症の度合いなんです。

もしも、あなたの身にそのような炎症が起きていたら?

すぐに病院に行くでしょう。

しかし、歯周病は痛みが無いので、気づかないうちにあなたのワンコに

忍び寄り、進行していくのです。

 

歯周病は、歯ブラシ1本で防げる病気です。

 

今、慌てて、自分のワンコの口の中をのぞきこんだ方もいると思います。



まずは、ご自分の歯で歯磨きの練習をしてみてください。


4Bの鉛筆を用意して、上の前歯に適当に線を引いてみてください。


かぶせ物がしてある方は、なるべくご自分の歯に書くようにしてみてください。

それを歯ブラシで力を入れずにさっさっと歯ブラシの毛先だけで

落とすようにしてください。

歯磨き粉などはつけないで磨いてみてくださいね。

意外と力を入れなくても汚れが落ちることがわかると思います。


普段、歯を磨くとき、汚れを落とそうと思うと、つい一生懸命に磨きますよね。


箒で、掃くときに、刷毛でペンキを塗るようにする人はいませんよね。


毛先だけを使うようにするのが、簡単に汚れを落とすコツなんです。

コツをつかんだら、染めだし液を薬局で買ってきて、


同じようにやってみてください。



歯と歯の間は、なかなか落ちないかもしれません。


歯ブラシの毛先を丁寧に角度を調整しながら当ててみてください。

簡単に落ちる角度と力加減があるので、それを覚えてくださいね。


人それぞれ、微妙に歯の形や角度が違うので、ご自分に合った方法を


探し出してみてください。

 


犬の歯を磨くときも一緒です。

つい速く効率よく磨こうと思って、歯ブラシを突っ込んだり


力を入れたりしてしまう。


軽く毛先が当たる程度で磨いてあげると、逆に効率よく磨けるんです。

 

効率よく汚れを落とすことができたら、今度は、汚れやすい部分を


知ってさらに効率UP。


ここは、下の奥歯の重なっているところです。

ココに歯ブラシの毛先が当たるように磨きます。


歯の表面部分は、ココを磨いているうちに歯ブラシが当たるので、


そんなに一生懸命磨こうと思わなくても磨けます。


上の奥歯の表面は、くぼんでいるので、くぼんだ箇所を磨くつもりで


歯ブラシを当てると、その歯全体を磨いていることになるわけです。


見えるところを磨くのではなくて、重なりのあるところや


凹凸のある凹の部分を磨く。


いきなり歯ブラシを持って、怖い顔をして、力んで犬の前に立つのではなく、


口元を触りながら、歯の形をよく観察してみるところから始めてみると良いですね。

 



欧介や蒼太は、歯磨きのモデル犬のようにジッとしていません。


歯ブラシを噛んでしまい磨くというよりは、噛み噛みして感触を楽しんでる感じ。


それでも、先ほどの汚れやすい場所(歯石がつきやすい場所)だけは、


歯ブラシの毛先が当たるように磨きます。

下の前歯の裏側や、上の前歯の歯と歯の間も同様です。

 

 

あとは、噛み噛みしてる間に自然と磨けてしまうので、


褒めながら、楽~に噛ませています。


欧介も蒼太も得意げな顔をして歯ブラシを咥えるのが大好きです。



なのに、毎日やらないo-mamaは、本当に反省しなければいけませんね。

皆さんと一緒に頑張って行きたいと思います。

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OPDESアジリティー競技会@秋が瀬

2010年10月03日 | Agility

o-家のアジリティーシーズンが始まりました。

今シーズンもがんばります。

足の具合がまだよくわからない欧介兄さんは、お休みです。

今日は、蒼太くんのみの出陳。

まずは、はじめて出走してみる、スティープル。

ダブルバーを落下して、o-mamaが息を飲んだ一瞬の間に

蒼太くんが先を越して、間に合わなかった~。

o-mamaに巻き込んできた蒼太くんがバーの間を抜いて逆跳び。

ざんね~ん。。。

そして、OPDESは、まだ1度の蒼太くんなので、

JP1を走りました。

検分の時間が、スティープルとダブってしまい、JP1はほとんど捨ててました。

ただ、コースが簡単だったので、なんとかなるかな?って

思ったけど。。。

出走時間がスティープルが終わってすぐだったこともあり、

S先生のアドバイスを聞き間違えたo-mama。

ソフトからでた最後のバーがo-mamaに寄ってきてしまうので、

落としやすいと言われてると勘違いして、

ソフトトンネルの後o-mamaの方に巻いてくる蒼太を、押し込んで

バーを跳ばせるんだと思い込んでしまいました。

実際には、ソフトトンネルの向こう側に向かって蒼太が着地するので、

すこし引いてソフトに入れなければいけなかったらしい。。。

何処をどう聞き間違えればそうなるのか?

自分の頭と耳がとっちらかって、パニック状態だったんでしょうね。

とってもオシイ結果に。。。

そして、最後のAG1。

こちらは、落ち着いて検分し、落ち着いてS先生に何度も確認し、

ハンドリングを決めました。

その結果、ジャジャ~ン!2席獲得!!

 

今回は、ご心配いただいていた、たくさんの方に、

「蒼太、良くなったね!」って声をかけていただきました。

o-mama自身、良くなったと思ってはいても、本当かな?とか

どうなんだろう?とか、

積み上げてきた自信も、実は砂の楼閣なのではないか?

いつかまた波がさらって行って、跡形もなく無くなってしまう

つまらない自信の構築なんじゃないだろうか?

そんな風に、思っていました。

でも、今日はしっかりと積み上げられてきていると実感でき、

その上に、立てたという思いでした。

何よりも、自分が選択してやってきたことが間違いではなかったと思うと、

o-papa相手にビール片手に、

「悔しかったこと、何度も折れそうになったこと、

いろんな思いを今言おうとしてるけど、愚痴大会になっちゃうから、

o-papaは、軽く流して

o-mamaの言うことを受け止めないようにしてるでしょ・・・」

「悔しかったこと、腹が立つこと、一杯あったんだから~(T_T)」

と大泣き。

やっぱ、泣き上戸なのかな?それとも酒乱?

散々騒いで、飲んで、グゥワーと寝て、

 また蒼太くんとがんばろ~!!

やっとスタートラインに立てたのだから。

 

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犬の歯周病

2010年10月01日 | Health

歯周今朝、TVで犬の歯周病について放送していました。

歯科衛生士であるo-mamaとしては、欧介の口臭に関しては、

ちょっと恥ずかしい悩みの種。。。

歯ブラシも、歯石除去もできる欧介なんですが、

o-mamaが継続して毎日の歯ブラシをしてあげられないのです。

というか、歯石除去ができる!この自信があだになって、

ついちゃったら、取ればいいか~と安易な考えに至っているのです。

なので、偉そうなことは言えませんが、

歯周病について書いてみようと思います。

 

歯周病とは、みなさん御存じのとおり、歯石が付くことで進行してしまう、

口腔内の病気です。

酷くなると歯を支えている顎の骨(歯槽骨)が溶けて、

歯が抜けてしまう病気です。

治療の段階としては、まずプラークコントロールと言われる、

歯磨き!!

そして、歯石除去。

人の場合だと、歯石除去の前に、どの程度歯周病が進行しているかを

診断するために、レントゲン撮影や歯周ポケットの測定をします。

 

歯周ポケットとは、歯と歯茎の間にある隙間ですが、

正常な歯肉では、1~2mmほどの隙間があります。

歯周病の進行によっては、この隙間が3ミリ、4ミリと深くなっていくのです。

深くなる原因は歯石。

歯石を取ることが歯周病予防、または歯周病治療における最善の策。

 

しかし、歯石を取ってもらったら、

その後、歯石が付きやすくなったと感じる方も多いと思います。

これは、スケーラーによって、エナメル質やセメント質に

傷がついたためなんです。

なので、スケーリングの後は、歯質についた傷を取り除く研磨と言う作業が

とっても重要なんです。

 

ココで犬に話を戻しましょう。

犬の場合、人間と違って、奥歯が臼のようになっていません。

人は、前歯で物を噛み切り、奥歯で磨り潰して飲み込みます。

犬の歯を見てみると、奥歯も尖っています。

これは、肉を引きちぎるための機能しかないことを意味しています。

引きちぎりそして飲み込む。

消化の方法が人とは違っているのです。

人の場合、噛むことで自浄作用というものが働きます。

たとえば、左側の上の奥歯があって下の奥歯が無かったとします。

右側は上下揃っているので、右側で噛みます。

そんなときは、左側の上の奥歯は自浄作用が働かないので、

歯垢がたくさんつきやすくなるんです。

犬の場合、引きちぎるだけなので、ほぼ自浄作用は期待できないので、

奥歯の外側に歯石がつきやすくなるわけです。

 欧介は、噛まずに飲み込んでしまう性格なのか?性質なのか?

それが骨であっても呑み込めると判断した時点で、飲みこみます。

そのせいか、歯石がつきやすい傾向にあります。

蒼太は、常に興奮しているせいか?唾液が多いので、

噛まなくても自浄作用が働くのか、歯石がつきにくいのです。

唾液が多くても、粘液性で糸を引くタイプの犬の場合、

人の場合と照らし合わせると歯石がつきやすいのかな?と思われます。

良く噛んでゆっくり食べる犬は、歯石が一見つきやすいように思われますが、

つきにくい傾向にあると考えられますね。

このように、犬の性格や体質によっても歯周病リスクも変わってくるんです。

歯周病は、奥が深い病気なんですね。

 

歯周病については、また継続して書いて行くことにしますね。

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