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大した人生ではないけれど,それでも読み返せば思い出されるあのときのこと.消えないように,そして生きた証になるように

最近のこと④ 大腸内視鏡検査と潰瘍性大腸炎

2018-02-01 12:09:34 | 潰瘍性大腸炎と健康


「最近のこと」の続きになります。

とら母(嫁)の手術は順調に終わり、幸いにも5日の入院で済みました。
娘と寅次郎の世話がどうなるかと心配しましたが、近くに住む姉が食事の用意や幼稚園のお迎えを手伝ってくれて、事なきを得ました。



12月4日
先延ばしにしていた自分の大腸の内視鏡検査の日。

検査前日、寂しい大腸検査食でかなりの空腹感。

以前から一度食べてみたいと思って、それでも高くて買えなかったカニ。
ネットを見ながら終わったら本当に買って食べてやろうと心に誓いました。


幼稚園がたまたま休みだったので、ついでにお出かけということで一緒に付いてきてくれました。







無邪気に出掛けられる事を喜ぶ娘を見ながら、健康で背負うもののないと言うことが、どれ程幸せなのかをしみじみと感じました。






大阪駅で別れて一人病院へ。
主治医は60歳台後半かそれ以上くらいの先生。
名札に特別顧問と書かれてあり、この分野では重鎮だと後で知りました。


四月に地元のクリニックで診てもらった時に腸が長いと言われていましたが、クネクネしててなかなか内視鏡が奥まで入らず、
それこそ腹の中からツンツン突かれるような経験したことのない重い痛さで、つい声を上げてしまいました。

今思えば地元のクリニックでやった時は鎮静剤で半分意識が無くて気付かなかっただけで、同じようにツンツンやられていたのかもしれません。


手応えと反応を見ながら挿入しているのをみると、意識の無いのも考えものかもしれません。



どれくらい時間が経ったのか分かりませんが一通り検査が終わり先生から「直腸型の潰瘍性大腸炎」と言われました。

この時はまだ癌とかポリープとかの命に関わる病気かどうかが気になっていて先生に尋ねましたが、「癌やポリープは無い」と言われホッとしました。


「潰瘍性大腸炎」
初めて聞く病名に何度も聞き返しましたが覚えきれず看護師さんに頼んで紙に書いてもらいました。



検査の後、鎮静剤を抜くために1時間ほど横になって点滴を打たれてました。

眠ろうとしましたが寝付けず、帰ったら何を食べようかとそんな事をずっと考えていました。

しばらくすると主治医の先生が来てくれて穏やかな雰囲気で病気の話を少し聞かせてくれました。

病気のことを聞いてもピンと来なかったのですが唯一印象に残ったのが「難病なので申請書持って来たら書いてあげるよ」という言葉でした。

病気のことが書かれた冊子を何冊かくれてリアルダという飲み薬とペンタサという座薬、それと整腸剤のミヤBMを処方されました。



帰りはまた、とら母と娘と待ち合わせ一緒に帰ることにしました。







ここの病院では家に帰り着くまで食事は控えるようにと言われていたので、ただひたすら帰って食べる事だけ考えていました。







帰ってから貰った冊子を読みましたが、正直この時点では全然頭に入って来ませんでした。





薬を飲んだ翌日には、嘘のように出血も収まりました。

「難病」と言ってもこんなもんなら全然平気だとその時は思いました。


でも、これでおわらず、これからが始まりだという事がもう少し先に分かりました。


追伸
いま病院でこのブログを書いています。今日は内視鏡検査の日。
腸の洗浄剤を飲んでいる最中です。(2月1日)

つづく。






最近のこと② 重なる日程

2018-01-20 02:56:43 | 潰瘍性大腸炎と健康
最近のこと①の続きになります。

三本の指に入ると言われている肛門科の先生に診てもらったのが11月1日の事。
腸炎の疑いがあってそれがハッキリしないと痔の治療が行えない、ということで内視鏡で腸を見るのが上手な先生がいると言うので紹介状を書いてもらった。

同じ病院の先生だった。
帰り掛けに予約を取ろうとしたら、この先生も予約待ちでいっぱいで1ケ月待ちと言われた。他に待ち時間はあるけど予約無しで来て空いたときに診てもらう事も可能というので、
予約は止めにして翌週来ることにした。


11月8日、診察当日
他の診察室は次々に患者の出入りがあるのにその先生の診察室だけは違った。
やがて「1時間待ち」の札がでた。

このペースだと午前診に食い込むのではと思って担当表を見てみたら、その先生の診察室だけ午後診が空白だった。
昼休みになっても先生の診察は続いていた。

3時間ほど待っただろうか、呼ばれたのは昼をまわって2時くらいだった。
肛門科の先生同様、年配で穏やかな先生で急かすような雰囲気もなく話を聞いてくれて、早速ベットに横たわり直腸を見てくれた。

出血は少ないとか言われたが最終的には内視鏡で見ることになった。
予約でいっぱいと言われたが、それでも何とか都合をつけてもらって2週間後11月20に検査することが決まった。
年に2回も内視鏡検査をするなんて思っても見なかった。


地元のクリニックとは違い、ポリープが見つかった場合は1日入院と言われ、前日食も指定があった。

病院の印象としては最近の病院にない慎重という堅実というかそんな風に思えた。







ほとんど汁物と言っていいくらいの食事内容。








時を同じくして、とら母(嫁)の検診結果で異常が見つかり、手術が必要になった。
手術の説明には家族同伴が必要ということで午後半休を取って2人で聞きに行った。

とら母の病院は3駅ほど離れた大学病院で主治医の先生は物腰の柔らかい丁寧な先生だった。
入院は1週間から2週間程度で手術日は11月20日を予定していると言われた。

「11月20日」
自分の検査日と重なっていることにとら母も気付き二人して顔を見合わせた。
事情を説明したが結局の所、どちらかを先延ばしするしかない。

病気を見つける検査が先か、見つかった病気を治す手術が先か。

自分の検査を先延ばしにする事にした。

延期する検査をいつにするかだったけど、入院期間がハッキリしないので決めかねた。
早めに連絡しないと予約が詰まってきて更に先になってしまう。
悩んだけど2週間後の12月の4日に変更するとにし、病院からすぐに電話を掛けた。

とら母の入院が延びないか気がかりだった。


とら母が居ない間のことが気になった。
自力で水も飲めない寝たきりの寅次郎に、幼稚園児の娘。

手が掛かるときにその手を掛けてあげれない焦り。
気掛かりな事が頭を悩ます。



続く。



最近のこと① 血便が出て 痔の名医を頼って病院へ  痔瘻のジローズは解散

2018-01-15 23:33:16 | 潰瘍性大腸炎と健康
昨年の秋頃から最近までの出来事を書いておこうと思います。

パワーが無くなって以前みたいに夜更かしして書けなくなったので少しずつになりますのでお付き合いのほど宜しくお願いします。
少し汚い話も出てきますがご容赦ください。


遡ること昨年の春頃の事。テレビを見ていて便の話になったときに自分の便が小指ほどの太さしかないことをとら母に話しました。

とら母から返ってきた言葉が「それって良くないんとちがう?」。


思い出せないくらい前からそうだったので気にもしなかったけど、ちょっとびっくり。
どうよくないかを調べたら潰瘍や腫瘍、腸閉塞があると便が細くなるとあった。


で、思い切って4月に近所にクリニックで大腸の内視鏡検査を受けた。
検査の結果は特に異常はなかった。


原因は分からなかったけどホッとした。





そして昨年の9月頃のこと。
突然、血便が出始めた。

元々痔持ちな私。
4月の検査で異常がなかったのもあって血便は痔が原因だろうと思い込んでいて、そのまま一ヶ月が過ぎた。
身体は元気だけどそれでも血便は毎回のように出た。






職場に同じ痔で悩む痔仲間がいる。
痔の中でも最もたちの悪い痔瘻で、そこから自分達を「ジローズ」と呼んだ。
話題は症状とか治療とか、同士だからこそ分かち合える話題。


彼は熱が出たりしてたまらなくなり病院に行って手術をしている。自分は手術は未経験でひたすらウォシュレットでド清潔にすることで症状が悪化しないようにしてきたので
彼のほうがある意味先輩になる(年下だけど)。

彼は最初に行った病院で切ったけれど良くならず、名医と言われる先生を紹介してもらって違う病院に行ってまた手術をした。
合計4回も手術した経歴で、バリバリの先輩になる(年下だけど)。


痔瘻は化膿した膿がトンネルのように進んでいってやがて皮膚を突き破って体外まででる病気で、「穴痔」ともいわれる。
薬では治らなくて手術しなければ治らないと言われている。

「シートン法」という聞き慣れない手術法は知っている人にしか分からない、知っているあなたはジローズです。






一ヶ月以上血便が続いた私は日本で3本の指に入るその名医を頼って大阪の中心である梅田の病院に行くことにしました。







大阪駅から歩いてすぐにある病院は周りは高層ビルばかり。

年配の先生でしたが穏やかでいて、時間に追わることもなくコチラの話を聞き入ってそれで答えてくれる丁寧な先生でした。



肛門鏡で見なくても指先で分かると言うくらいの先生。

20才から苦しめられた痔瘻。ウォシュレットで清潔にすることで落ち着かせてきたことを話したら、意外な答えが
返ってきました。

痔瘻は治ってるな。

先生本当ですか? そう聞く私に「治った痕はある」


「締まりがきついな。肛門のしまりがきつくて切れ字はあるけど出血するほどではないな。」


肛門に指を入れながら「二つある括約筋のこれが外側。でこれが内側。ほらきついやろ。」

身をもって教わったのでよく分かりました。

肛門のしまりがいいのは、一見よさそうだけど過緊張といわれ実は痔瘻になりやすかったり切れ痔になりやすく、そのため括約筋の一部切開する手術があるらしい。



「症状から出血の原因は他にあるかも知れない。痔の手術の前に腸炎がないか確認してみないことには治療が出来ない。内視鏡の名医がいてその先生なら腸の状態を見極めれるから」
そう言って紹介状と軟膏を処方して消化器内科を受診することになってしまいました。



長年煩ってきた痔瘻は治ったと言われ、その代わりに腸の炎症が。
差し迫るものはないけれど、なんとなく後味が悪い感じが気持ちの中を巡ります。



翌日会社に行ってジローズは解散ととなったことを報告しました。


つづく