キッチンリフォーム・・・・・細々とですが、いまだに続けております。
もはや盆栽イジリ的な作業と化して期待させている家族には申し訳ない限りです。
前回は
「台所のDIYリフォームのお話 レンジフードのダクトの遮熱板を作ってみた。その1」でレンジフードの取付けに関する消防法の規制について触れたのですが、
要約すると
「レンジやレンジフードの周りは不燃材で被覆なければならない。」 これについては壁材はもともと石膏ボードを使うのが普通なので、割と皆さん守られているいますが、問題はダクト。
「ダクトは可燃物から10センチ以上離さなければならない。」 木造の家だと壁の中には柱や構造用合板があって10センチ以上離すのが困難な場合が多いです。
ネットで「レンジフード 交換」と検索すると、普通に満たしていない事例が出てきます。
回避策として「50mmの特定不燃材で被覆する」とあります。
きっとリフォーム屋さんとかは、「そんなのできる家が何軒あると思う?」とか「できるならやるって」って思っているのではないかと思います。
前回作った遮熱板。
厚さが1mmにも満たない薄いブリキの板なので、遮熱性とか防火にはこれ自体なんの意味もなくて、これはあくまで補助金物みたいなもの。で、これからが本題。
最初は深く考えずにグラスウールも不燃材だろうと思い、普通に売っている断熱材を巻いて実際に取付まで行いました。
それから幾夜がすぎて、ふと「特定不燃材」って何?
そう思って検索してみました。
「特定不燃材」
1.コンクリート
2.レンガ
3.瓦
4.陶磁器質タイル
5.繊維強化セメント板
6.厚さ3mm以上のガラス繊維入りセメント板
7.厚さ5mm以上の繊維混入珪酸カルシウム板
8.鉄鋼
9.金属板
10.モルタル
11.漆喰
12.石
13.厚さ12mm以上の石膏ボード
14.ロックウール
15.グラスウール板
「グラスウール板」はあっても「グラスウール」はありません。
似たようなのに「ロックウール」がありますが、違うものでした。・・・あかんやん。
遮熱板を二重にしてその間にセメントを流し込もうかとも思いましたが重くなりそうで却下。
薪ストーブのダクトを壁を通すのにリング状のコンクリートを見たことがありますが、そんなのが市販されているのでしょう。
名前からして使いやすそうなロックウールを検索するとネットで買えることが分かりましたが、悲しいかな大きすぎて送料を考えると非現実的でした。
ダメもとで近くのホームセンターに行ってみるとグラスウールの横に普通に売っていました。グラスウール同様に20枚入りしかなかったですが、目的を達成できると嬉しかったので買ってきました。
ずっしりとグラスウールよりも重く感じます。
厚さは消防法の50mmを考慮してか55mmでした。
ロックウールちゃんだそうです。・・・・なんでギター持ってるかと思ったら「ロック」やからか。 プププっ:::
遮熱板に巻き付けると厚みが若干目減りするので半分に割いたものを重ねて巻き付けて、規格をクリヤさせました。目的達成 快感。
レンジフードの取付けです。
前回、大型サークルカッターでくり抜いた内壁、これの断熱材を優しく切りさいて外壁の穴をあけるのですが、レーザー墨出し器を使ってやや下り勾配になるようにセンター穴をあけました。
電気工事屋さんの幼なじみがダクト用のホールソーを貸してくれたので助かりました。
これだけ大きいと切削抵抗も大きくて、パナの14.4Vの充電ドリルでは歯が立たなかったので少し大きめの電気ドリルであけました。
遮熱版の取付け。先に言いましたがこれにはグラスウールを巻いたヤツです。(後でロックウールに替えるためにばらしました。)
レンジフードを取り付けてダクトの施工ですが、ダクトのツバにそのまま差し込んでもクリアランスがありすぎてユルユル。
建築業界の人にしていればこのユルユルが融通が利いて良いのかもしれませんが、私にとっては何か嫌なわけで隙間を埋めるためにダクトの端材を輪切りにして
詰めるとシックリきてくれました。 快感です。
グラグラしないでダクトがピシッとハマると嬉しいです。 建築業界には不向きな性格だとつくづく思います。
レンジフードから出たダクトの様子です。
そこからスパイラル管を下り勾配で外に出します。これで夜露がついても外に排出されてくれます。
建築関係の人にしてみれば当たり前のことばかりですが、工法を知らない素人施工なので一つ一つ抜けが無いようにするのが大切だと思います。
外壁に付けるカバーですが「ガラリ」というらしいです。
聞きなれない名前ですし、聞いてもピンと来ないネーミングです。
これも二種類あって虫よけネットが有るものと無いものがありました。
換気扇などの強制排気するものにはネット無しを選択しなければならないとのことでした。
ガラリの裏側=壁側には5mmくらいの隙間があります。
電気屋をしている幼なじみに聞くと壁からこの空間分、ダクトを出してシールを打つと教えてくれました。(電気工事屋なのによく知ってますわ。)
ダクトはチップソーで切りました。
ちなみに電動丸鋸で怪我する人が多いので労働安全衛生法の「安全衛生教育」というのがあって、そのなかに
「丸のこ等作業従事者教育」というのが受講したことがあります。
変性シリコンで防水処理。
乾いたらガラリの取付け。
壁材がガルバリウム鋼板ではなく窯業系のサイディングなのでビスが利かないためボード用のアンカーネジを使いました。
幼なじみに聞くとコーキングを塗ったビスで良いよと言っていたので、そんなテクニックもあるのだと思ったのですが、確実な手ごたえが好きなのでこれにしました。
マスキングしてシール打ち。
完成
これが6月8日の作業でした。
で今日、ついさっき、取り付けたレンジフードを外して遮熱板を外してグラスウールからロックウールに巻き直しました。
建築の仕事、向いてませんです。
ではまた