溶接のトーチケーブルは標準の4mのものを使っていて普通に溶接テーブルで作業する分には問題ありませんが、バイクの車体に部品を付けたりするときなど
そこまでケーブルを引っ張って溶接しなけければならない時にはもう少し欲しいと思うことがあります。
長いケーブルということで8mのトーチもありますが純正品だと4~5万円して、頻度からしてとてもプライベーターでは買えません。
ということで溶接機本体を移動式にすることで解消するこにしました。
移動の範囲は数メートルあれば十分で、それよりもモチベーションが保てにくいオッサンにはストレスなくササッと移動できる方が重要なこと。
アルゴンガスのホースや電気のケーブルも長くする必要がありますが、ガスのホースはまだ細くてコシが弱い分まっしですが、電気のケーブルはそれなりに太く
コシも強いので単に長くするだけだとトグロを巻いて置いておくのも厄介。
移動させる時にキャスターが引っ掛かったり、掃除の時に邪魔になったり何よりごちゃついて見た目が悪いのはよろしくありません。
オッサンと一緒で小綺麗ににしておかないと幸せが逃げていきます。
どうすればスッキリいくかと考え、電気配線は天井から下ろす事にして床にケーブルがはわないようにすることにしました。
まずは電気工事から。
天井からケーブルを下ろしてくるためにボックスを設置します。
作業しやすいようにと天井を開口します。
もう天井は点検口だらけです。
ケーブルの太さはメーカー指示で8スケ(8sq)以上となっています。
電気工事屋をしている幼なじみから14sqと8sqをもらったので盤から天井裏まで14sqで来て、ボックスから溶接機までを8sqで引き回すことにしました。
と、ここでチョンボ。
小さなボックスを買ってきて端子台を付けたものの、太いケーブルがボックス内で取り回せずに接続できません。
太いケーブルの事があまり頭の中でイメージ出来てない証拠。経験がないとイメージもつかめません。
接地端子もこの場合「GND」ではなく「アース」とすべきだったと思いました。
大きなボックスに変えれば済む話ですが、せっかく買ったボックスなのと、何よりボックスが大きくなると“もっさく”なるように思えたので
同じボックスをつなげて容積を増やす事にしました。
太いケーブルは曲げるのも大変。つなぎ口はできるだけ大きく取っておきます。
塩ビ接着剤だけでは剥がれてしまいそうなので、塩ビ溶接でくっ付けました。
天井からケーブルを下ろしてくるので、引っ張られて端子に無理な力が掛からないようにとアルミ板を叩き出して抜け止めを製作。
端子台の位置も変えましたが余裕無しのキツキツ。
14sqの太いケーブルの圧着は親父が残していった油圧式の圧着工具でかしめます。
電流も結構流れるので適当に接続するのはよくありません。
接続が甘いと抵抗となって発熱し、発熱すると炭化して抵抗値が上がってまた発熱と、危険が危ない状態に・・・・。
電気は甘く見てはいけません。
ケーブルと端子に無理な力が働かないように取り回してあげます。
ボックスをオフセットさせてくっつけたのは、天井に露出するのを1個分にするため。半分は天井裏で見えません。
天井の穴も点検口を付けておきます。
点検口があると色々と遊べるのでいいです。
トーチケーブルやアースケーブルって使わない時にはクルクルッと巻いて溶接機の上に置いておく人が多いです。
なんか良い方法が無いかと見ていたら庭なんかの散水用のホースを壁に掛けておくハンガーがあって、たまに車のアルミホイールを流用している人も見かけます。
さすがに車のホイールはごつすぎるのでバイク用で良いものが無いか探してみました。
トーチケーブルの長さから必要なリム幅を出して、あとはデザイン。
3本とか5本スポークはスポークが太くて、でぶっちょに見えてよろしくありません。
シュッと細身のスポークで格好いいのがないかとオークションで調べること数日。
見つけました。ホンダのフォルツァのホイールです。
6本スポークはMF10とかいうモデルのフロント用でリム幅が2.75。
トーチケーブルを掛けておくには良いサイズ。
歪んでたんで810円。送料の方が高いくらいでトータル1860円也。
プレスを持ってないのでディーラーに行ってちょこっと修正させてもらいました。
やってみて分かったのが単に押すだけでは全体が歪むだけで狙ったところだけが修正されるなんてありません。
難しいです。
押した時に下側だった方が歪んだりしましたがご愛嬌。
ハンマーで叩いて修正しました。
これを使ってトーチケーブルのハンガーを作ります。
長くなったので続きは次回に。
寅さんです。
頑張ってます。