オクテック ガレージ ブログ OKU-TEC garage

大した人生ではないけれど,それでも読み返せば思い出されるあのときのこと.消えないように,そして生きた証になるように

部屋作りの続きと,めぐるワイエス工機のコンターマシン

2009-12-31 04:17:12 | 整備・作業
今年も残すところあと一日

年賀状は私にとって大切な季節の便り.

手紙なんて書くことはないけど年賀状だけはメールで済ましたくはない.

その年の旅の写真や出来事をお年玉付き年賀ハガキに載せて贈る.


たいした写真ではないけど気持ちを込めて編集している.

一昨日ようやく編集ができたので100枚ほど刷り投函してきた.



送る人はほとんどが旅先で知り合った人たち.

時が流れ年賀状のやり取りだけの人もいるけど,それでも出会ったときはときめいた人たちなので

どこかでつながっていたいと思う気持ちからなのかもしれない.


年賀状作りをしていると,「あの人にも出したかったなあ」とふと思うことがある.

旅先で少し会話を交わしただけなので名前も知らない.そんな人から幾日も経ってから

ふとメールやメッセージをいただくと,この上ない気持ちになれる.



北海道の音威子府駅の前でほんの少しだけ会話を交わしたデスペラードに乗るライダーさんも

その一人.


何故かは自分でも分からないけど,旅の年賀状を見て欲しいと思ったりした.

たいした年賀状ではないけどね.






さて,年末も引き続き中途半端な我が家の部屋作りをしています.



体裁を整えるため見えるところだけプリント合板を貼っていた階段の踊り場.

他はタンスがあったり,カーテンを貼って隠してたので,のけたらご覧の通りの有様.




プリント合板は私が適当に貼ったもの.これを剥がして一からプラスターボードを貼りなおすか,

適当に縁切りして貼るか悩んだ.


縁切りするのは,どこで,どうやってするかが悩みどころ.

全部貼りなおすのはそんなこと考えないで済む分,貼りなおす手間が大変.


悩みがちな性格なので悩むのは大嫌い.


でも,どっちにしようかやっぱり悩んだ.



で,縁切りするほうを選んだ.


ホームセンターに行って白木材を買ってきてトリマーで縁(ふち)を化粧細工してそれで縁切りしてみた.




プラスターボードを貼るために地を「尺」(30.3センチ)で入れ直す.これが本当に面倒で

見た目,作業が進んでないように見えるのでモチベーションが下がりがち.




この面は地ができたので後は貼るだけ.ちょっと嬉しい.

明日は大晦日,でも作業です.




寅次郎も気が向いたのか見に上がってきた.






話は変わって

工作仲間の知人からコンターマシン(帯ノコ)の購入について相談を受けた.

最近オークションでも不思議と玉数が無い.

なのでインターネットで中古機械屋さんを探された.

無いときは本当に無く,めぼしいものを教えてもらったけど私はピンと来るものがなかった.


何か無いかなあと風呂に入りながら考える・・・.


そうえいば一人使ってないコンターマシンを持っている知人がいることを思い出した.



さっそく電話してみる.

事情を説明したら譲ってもらえることになったので一緒に引き取りに行ってきた.




ワイエス工機のCUT-350というモデル.

真っ赤ですが本来は緑色.

実はこれ私がその友人に以前譲ったものでした.


軽トラックに積み込まれたこの写真を見たとき,当時のことを思い出し写真を引っ張り出してみた.







ある日,大阪の摂津にある有名なバイク用品店「RW」のゴミ捨て場にあったソレを見たとき

鳥肌が立ったのを覚えている.


友人が勤めてたので少し興奮しながら「もらっていい?」と聞く私に,笑いながら「今日持って

帰るならいいですよ」と言ってくれた.



上位機種に入れ替えのため廃棄されたものなので,どこも壊れてなく,ただ少々くたびれた

感じだった.


メーカーにパーツリストを送ってもらい再生の日々.

ネジはもちろんのこと錆びていた蝶番も全てステンレス製に換え,外装は剥離してガレージに

映える赤に塗りなおした.


内部の3つのホイールはベアリングだけでなく,痛みやすいホイールゴムも全て交換し,ノコ刃を

後ろから押すバックガイドピンも超鋼付きに換えた.




貧弱なAC100Vのモーターは400Wの動力(三相200V)のモーターに乗せ換え,

インバーターで速度調節できるようにした.





速度調節用のボリュームやメーター,大型になった起動スイッチが増えたのでスイッチボックスを

アルミで作り直した.





切り屑でホイールゴムが傷むのでブラシが有るはずなのに無かったので,市販の柄付きブラシを

切って付けたりした.

テプラの表示は次回Vベルトを交換するときののためのサイズ表記.



自分のできる限りのことをして再生した.

楽しかった.




友人に譲ったのが2002年11月2日.




拾ってきたのはもっと前.

いつごろだったか覚えていない.


一生懸命再生したこのコンターを実は私は一度も使ったことがなかった.

再生を終えてあとは新しくノコ刃を買うだけになったとき,なぜか先に進まなくなった.


ダメになったモノが生まれ変わることに魅力を感じているからかもしれない.



新しい嫁ぎ先で役立ってもらえればこの上ないことです.









クリスマスプレゼントにトラ母から安全靴をもらいました.

安全靴といってもとってもおしゃれなヤツです.ありがとう.





今日の寅次郎
「アップ」


新年に向け今日シャンプーしました.

サラサラです.さわってみて~



プラスターボード貼りの続きとアスベスト対策,北海道ツーリング仲間の忘年会

2009-12-20 06:15:54 | 整備・作業
中途半端な我が家の再生に向け会社から帰ってきては内装作業をしています.


我が家の壁はプリント合板で仕上げるように作ってあります.



アスベストの恐ろしさが既知の今,単にプリント合板を貼るよりも,少しでも機密性を

上げるためプラスターボードを貼ってその上にクロスを貼ろうと考えています.



そこで困るのがドアなどの建具の枠.


厚さ5mm程の薄いプリント合板に合わせた作りのドア枠の「出(で)」に,厚み12mmの

プラスターボードを貼るとドアの枠より面(つら)が出てしまいます.



そうなるとクロスを貼ったときの縁切りが出来なくなり,よろしくないらしい.



2mmほどでも「出」があればいいということでアルミの15mm角のLアングルを仕込んで

プラスターボードを貼り込んでみた.





厚さ12mmプラスターボードの正確な厚みはは12.5mm.


なので「出」は1.5mmほどで少々役不足.




その上の20mm角のLアングル材を買ってきたけど今度は出過ぎ.





実際に施工してみたら,こけてぶつけると額が割れそうなのが本当によく分かる.




悩んで考えた末に出た答えが,「既存の枠に薄いモノを貼り付けて厚みを増やす」.






ホームセンターに行って適当な板状のモールがないか探してみたものの,ピンと来るものがない.





またまた,悩んで考えた末に出た答えが「木を薄くスライスして短冊状に切り出す」





ドアの枠の厚みが18mm. ちょうど18mm×250mm×1820mmのパイン集成材が

あったので買ってきた.





ラワンの板をシャコ万で挟んで丸ノコのガイドにして短冊状に切断です.






切断していくと残りの板幅が細くなって丸ノコでは切れないので,卓上丸ノコを出動させてギリギリまで

切ってやりました.



最後は自分の指が短冊状になりそうで怖い怖い.








さて,厄介なアスベスト.


すぐに発症せず10年後に突然中皮腫になるなど,私も本当に怖いです.



アスベストそのものを剥離や封じ込めなどしないものの,アスベストが見える環境下で作業するので

マスクは必需品.


アスベストのマスクにはアスベストの種類や作業内容によりレベル分けされ,吹付け材の

除去作業などはレベル1ともっとも高く,マスクも顔全体を覆う面体を使うことが義務付けられています.


レベル2は石綿を含有する保温材や断熱材の除去,レベル3はレベル1,2以下の石綿含有建材の除去

となっています.






3Mの防じんマスク6000/2091-RL3はアスベストの区分3,レベル2,3に対応するもの.


顔全体を覆う面体はさすがに高価なので,これを購入した.

ちなみにレベル1と同じフィルターを使用している.


区分4の粒子捕集効率は95%に対して区分3は99.9%.


4.9%の差よりも小数点以下一桁を表記することの意味のほうが私にはインパクトが大きい.


桁が一つ下がることの性能,信頼性・・・・.




いずれにせよ,いやな作業には変わりありません.







さて,夜は北海道ツーリングで知り合いになった人たちの忘年会に呼んでいただいたので
行って来ました.


最近色々と忙しくイベントには参加できてなかったので久しぶりの再会です.


お酒がダメな私はいつもウーロン茶.


酔いが回った諸先輩方にいいようにイジラレてきました.


楽しかったです.






さて明日も作業です.ってもう朝の6時です.

それではまた



今日の寅次郎   看板犬「寅次郎」




中途半端な我が家のプラスターボード(石膏ボード)貼りとボーナス?プレゼント

2009-12-11 04:56:33 | 整備・作業
我が家(&ガレージ)は両親が残してくれたものです.


オヤジは昭和一桁の職人気質の頑固者.

オヤジを知る人にしてみれば「ヘンコ者」と言ったほうが正解かも.




仕事は丁寧で


  「美しくない仕事は仕事ではない」 といつも言っていました.



そんなオヤジ.

この家を建てるとき大工の仕事が気に入らず喧嘩して建設中断.




なので家の半分以上が壁や天井が貼ってなくてむき出し状態.

完成していない部屋は使うはずだった建材やら,売れ残り品やらの物置となり,今に至っています.





厄介なことに,この天井裏にはアスベスト材が吹きつけられています.



自分の代になり,私が何とかしなければならないけれど,大工さんに頼むにしてもこの荷物を

一旦退けないとやってもらず,そのスペースをどうするか・・・・.



自分でするにしてもアスベストが行く手を阻みます.


気になるけど,おっくうで中々手をつけることができなません.



「目の上のコブ」のような存在.






ひっそりとたたずむカワサキのZ1100GPのフレーム.



ちなみにこいつは「ローソンレプリカ」で有名となったZ1000J系の最終型のフレームで,
補強箇所が増て強度アップが図られています.







話が脱線しましたが,こんな状態の家を見ていつも母は嘆いていました.


「お客さんが来たときに泊めてあげられる部屋が欲しかった・・・・」と.




優しくて人の世話ばかりして来た母の口癖に

「そんなこと言うてもしゃ~ないやん」と話を断ち切ったこともありますが,何とか夢を

叶えてあげたいと何度も思ったもので,今思い出しても切なくなります.








とりあえず拡散を防ぐためにブルーシートで養生し,立ち入りしないようにしていたものの,

先日,ふと見ると壁の隙間から天上裏のアスベストがチラチラ見えている.




「こりゃあいかん.」

水冷バンディットやフライス盤,ガレージライフなどと自分の趣味を言っている場合でありません.

こちらを何とかするのが最優先.



とはいえ,何からはじめていいか見当がつきません.


そんな話を幼馴染の友人に話したら,えらく詳しくて親身に考えてくれた.


「プラスターボード(石膏ボード)を貼ってクロスで仕上げたらいいよ」



施工方法やアドバイスなどいろいろ教えてもらったら,ちょっとやる気がみなぎってきました.




教えに従い身近なところから片付け,ボードを買ってきて作業してみる.




何となく分かっているものの,「何となく」なので勝手が分かりません.




コンセントの部分を開口するのにミリミリ作業する私・・・・


要領が悪くて一向に作業がはかどりません.



そんな話をしたら仕事の合間をぬってわざわざ手伝いに来てくれました.




ブログでも以前紹介した幼馴染のK田君は電気工事屋さん.


内装屋さんと一緒に仕事をすることがあり覚えたそうですが,キビキビと動く動く.


私がネジ止めしていると採寸や切り出しをしてくれる.


人の動きを読んで段取りをしているのがよく分かる.



おかげでチマチマしか作業が進まなかったのが,ほんの数時間で壁一面が貼れました.




分からないときに教えてくれる人がいることはすごくありがたいことです.


「感謝」です.




さて,話は変わって

湘南の研磨工具屋さんの「にゃんぞう」さんから(ブログはこちら) イチグチのネタを見てくださり,「みかん箱にいろいろ詰めて送ったからね」ってメールが来た.



今日会社から帰ってくると,みかん箱が届いていた.





中をあけてみると



いろんな研磨材が沢山入っている!!

どれもこれもメーカー品.

ステンレスなど難材を削っても安物と違ってチビリ方も少なくて全然へっちゃら.



オフセット砥石もこんなに一杯.




「ミッチャクロン」は塗装が困難な材料に塗る密着材でプロも使う優れもの.

密着性の悪いアルミや樹脂に塗るのことが多く以前から欲しいと思っていた.






気になるのがこの「トップガードスプレー」



耐熱温度が270℃

防錆材もいろいろあるけど,耐熱性の高いコーティング剤は意外と少ない.

耐摩耗性も高いらしいので錆びやすい作業定盤に塗ってやろうと思っています.


ありがたいボーナスプレゼントでした.





今日の寅次郎
おっとっと(前もあったかな)


(ちょこっと見えてるチンチンが可愛いと思うのは私だけでしょうか?)


それではまた