キッチンリフォームの続きでレンジフードのダクト工事の話になります。
ダクト内に蓄積した油汚れによって火事になる恐れがあるため、設置工事には消防法や条例でいろいろと規制があるようです。
ただ実際のところは建物側の制約や業者の質で守られていないことが多いとよく耳にします。
前回はアルミ製のジャバラ配管が規制に引っかかるということでスパイラル鋼管で作ったわけですが、今回はダクト周辺に可燃物がある場合についてになります。
規制には「排気ダクトと可燃物との距離は10センチ以上離すこと」とあるのですが、木造の家は内壁がたいてい合板でできていたり、
柱や間柱があって10センチも離すことが難しいことが多いと思います。
我が家もすぐ横に間柱があって、10センチ離すことは難しい状況にあります。
回避策として書かれているのは
・50mm以上の特定不燃材料で排気ダクトを被覆する。
・可燃性の部分を5mm以上の特定不燃材料で被覆し50mm以上離すこと。
とあります。
特定不燃材料はと言うと、
1.コンクリート
2.レンガ
3.瓦
4.陶磁器質タイル
5.繊維強化セメント板
6.厚さ3mm以上のガラス繊維入りセメント板
7.厚さ5mm以上の繊維混入珪酸カルシウム板
8.鉄鋼
9.金属板
10.モルタル
11.漆喰
12.石
13.厚さ12mm以上の石膏ボード
14.ロックウール
15.グラスウール板
だそうです。
で、それっぽいモノを作ってみることにしました。
材料は亜鉛メッキ鋼板というのでしょうかブリキの板です。
家に転がっていました。たぶん30年位前のものだと思います。
材料の切り出しは押切(おしぎり)を使いました。これも親父が買ったもの。たぶん40年前くらいのものだと思います。
薄板をまっすぐ切るには簡単で綺麗に切れるので気に入って使っています。
このブリキ板の真ん中にΦ160mmの穴をあけたいのですが、できれば綺麗に仕上げたい衝動に駆られる訳で、ジグソーとかでは絶対に嫌いになりそうな
予想がするので、旋盤で抜くことにしました。
旋盤のチャックに固定するためには治具というか、昔の言い方で言う「やとい」が必要になります。
三つ爪チャックにつかもうとすると3の倍数の形状にしないといけないので普通は六角形になります。いわゆる「ナット」の形です。
材料は手間を掛けずに簡単に作りたかったので木材(ツーバイフォー材)を使いました。
ナットの形を想像しながらけがいてみたら・・・・アレレ?? 何故かいびつな六角形にしかできません。
そういえばいつもCADでナットの形を書こうとするといつもこんな形になっている自分がいます。
何回かケガキ直してようやくそれっぽくなりました。
合板に取り付けたら治具の出来上がり。
適当ですが、魂はこもっています。
旋盤にセットするとこんな感じ。
割とギリギリです。振りが小さい卓上旋盤でなくてよかった。
順調に切り出していってます。
そう思った矢先、切り込んでいくと。アレっ!ってな感じで食い込んでしまいました。
合板もプラプラ振れてます。
合板を留めてた木ネジがもげてました。
木ネジが中央寄りになっていて、力に負けてしまっていました。
私も猿ではありません。
支点・力点・作用点を思い出して、作用点と力点をはなしてあげて・・・・、
木ネジの位置を六角形の頂点寄りに変えて、木ネジの負荷を下げるようにしてみました。
これって小学生の理科で習う話でした。
しょうもない失敗をしながら無事、綺麗に丸穴が抜けました。
次は遮熱板となる筒の部分です。
Φ160mmのダクトはないのでブリキ板を丸めて作ることにしました。
最近ガレージに遊びに来ることがめっきり減った娘。
そう言うと気を遣って遊びに来てくれたりします。
何か楽しそうなことをさせてあげようと思って三本ローラーのハンドルをグルグルと回させました。
丸まっていくのを見てちょっと喜んでくれました。
こんな形にしたいのでハンダ付けをするのですが、
半田付けする面をペーパーで磨いてやって、そのあといきなりハンダ付けするのではなく、あらかじめハンダを流しておきます。
親父から確か「くちハンダ」と習った記憶があるのですが、ネットでググっても出てきません。
電線などを端子や基盤に半田付けする際に皮を剥いた電線を端子に置いてハンダ付けしても上手くハンダが流れ込まず、接触不良となるため
事前に電線だけでハンダを流しておくあのやり方です。
左手でハンダ付けする部材(ワーク)を持って、右手にハンダこてを持つとハンダを持つ手が足りません。
手が三本あればと思うところです。
昔、電子機器組み立ての実習指導の担当になり、親会社の技能五輪に出ている人のもとに教わりに行ったことがあるのですが、そこで口にハンダを咥えるとうのを
教わりました。
口が第三の手というわけです。
小学生の頃からハンダ付けをしてきましたが、そんなテクニックがあるなんて知りませんでした。
何ヶ所か仮固定をしてから全周ハンダ付け。
口で加えるテクニックは今ではなくてはならないものです。
出来上がり。
いつもながらに長くなったので、続きは後日また書きます。
だらだらと長いブログですみません。
ではまた
ダクト内に蓄積した油汚れによって火事になる恐れがあるため、設置工事には消防法や条例でいろいろと規制があるようです。
ただ実際のところは建物側の制約や業者の質で守られていないことが多いとよく耳にします。
前回はアルミ製のジャバラ配管が規制に引っかかるということでスパイラル鋼管で作ったわけですが、今回はダクト周辺に可燃物がある場合についてになります。
規制には「排気ダクトと可燃物との距離は10センチ以上離すこと」とあるのですが、木造の家は内壁がたいてい合板でできていたり、
柱や間柱があって10センチも離すことが難しいことが多いと思います。
我が家もすぐ横に間柱があって、10センチ離すことは難しい状況にあります。
回避策として書かれているのは
・50mm以上の特定不燃材料で排気ダクトを被覆する。
・可燃性の部分を5mm以上の特定不燃材料で被覆し50mm以上離すこと。
とあります。
特定不燃材料はと言うと、
1.コンクリート
2.レンガ
3.瓦
4.陶磁器質タイル
5.繊維強化セメント板
6.厚さ3mm以上のガラス繊維入りセメント板
7.厚さ5mm以上の繊維混入珪酸カルシウム板
8.鉄鋼
9.金属板
10.モルタル
11.漆喰
12.石
13.厚さ12mm以上の石膏ボード
14.ロックウール
15.グラスウール板
だそうです。
で、それっぽいモノを作ってみることにしました。
材料は亜鉛メッキ鋼板というのでしょうかブリキの板です。
家に転がっていました。たぶん30年位前のものだと思います。
材料の切り出しは押切(おしぎり)を使いました。これも親父が買ったもの。たぶん40年前くらいのものだと思います。
薄板をまっすぐ切るには簡単で綺麗に切れるので気に入って使っています。
このブリキ板の真ん中にΦ160mmの穴をあけたいのですが、できれば綺麗に仕上げたい衝動に駆られる訳で、ジグソーとかでは絶対に嫌いになりそうな
予想がするので、旋盤で抜くことにしました。
旋盤のチャックに固定するためには治具というか、昔の言い方で言う「やとい」が必要になります。
三つ爪チャックにつかもうとすると3の倍数の形状にしないといけないので普通は六角形になります。いわゆる「ナット」の形です。
材料は手間を掛けずに簡単に作りたかったので木材(ツーバイフォー材)を使いました。
ナットの形を想像しながらけがいてみたら・・・・アレレ?? 何故かいびつな六角形にしかできません。
そういえばいつもCADでナットの形を書こうとするといつもこんな形になっている自分がいます。
何回かケガキ直してようやくそれっぽくなりました。
合板に取り付けたら治具の出来上がり。
適当ですが、魂はこもっています。
旋盤にセットするとこんな感じ。
割とギリギリです。振りが小さい卓上旋盤でなくてよかった。
順調に切り出していってます。
そう思った矢先、切り込んでいくと。アレっ!ってな感じで食い込んでしまいました。
合板もプラプラ振れてます。
合板を留めてた木ネジがもげてました。
木ネジが中央寄りになっていて、力に負けてしまっていました。
私も猿ではありません。
支点・力点・作用点を思い出して、作用点と力点をはなしてあげて・・・・、
木ネジの位置を六角形の頂点寄りに変えて、木ネジの負荷を下げるようにしてみました。
これって小学生の理科で習う話でした。
しょうもない失敗をしながら無事、綺麗に丸穴が抜けました。
次は遮熱板となる筒の部分です。
Φ160mmのダクトはないのでブリキ板を丸めて作ることにしました。
最近ガレージに遊びに来ることがめっきり減った娘。
そう言うと気を遣って遊びに来てくれたりします。
何か楽しそうなことをさせてあげようと思って三本ローラーのハンドルをグルグルと回させました。
丸まっていくのを見てちょっと喜んでくれました。
こんな形にしたいのでハンダ付けをするのですが、
半田付けする面をペーパーで磨いてやって、そのあといきなりハンダ付けするのではなく、あらかじめハンダを流しておきます。
親父から確か「くちハンダ」と習った記憶があるのですが、ネットでググっても出てきません。
電線などを端子や基盤に半田付けする際に皮を剥いた電線を端子に置いてハンダ付けしても上手くハンダが流れ込まず、接触不良となるため
事前に電線だけでハンダを流しておくあのやり方です。
左手でハンダ付けする部材(ワーク)を持って、右手にハンダこてを持つとハンダを持つ手が足りません。
手が三本あればと思うところです。
昔、電子機器組み立ての実習指導の担当になり、親会社の技能五輪に出ている人のもとに教わりに行ったことがあるのですが、そこで口にハンダを咥えるとうのを
教わりました。
口が第三の手というわけです。
小学生の頃からハンダ付けをしてきましたが、そんなテクニックがあるなんて知りませんでした。
何ヶ所か仮固定をしてから全周ハンダ付け。
口で加えるテクニックは今ではなくてはならないものです。
出来上がり。
いつもながらに長くなったので、続きは後日また書きます。
だらだらと長いブログですみません。
ではまた