オクテック ガレージ ブログ OKU-TEC garage

大した人生ではないけれど,それでも読み返せば思い出されるあのときのこと.消えないように,そして生きた証になるように

台所のDIYリフォームのお話 レンジフードのダクトの遮熱板を作ってみた。その1

2019-07-26 02:36:57 | 自宅のキッチンDIYリフォーム
キッチンリフォームの続きでレンジフードのダクト工事の話になります。


ダクト内に蓄積した油汚れによって火事になる恐れがあるため、設置工事には消防法や条例でいろいろと規制があるようです。
ただ実際のところは建物側の制約や業者の質で守られていないことが多いとよく耳にします。

前回はアルミ製のジャバラ配管が規制に引っかかるということでスパイラル鋼管で作ったわけですが、今回はダクト周辺に可燃物がある場合についてになります。


規制には「排気ダクトと可燃物との距離は10センチ以上離すこと」とあるのですが、木造の家は内壁がたいてい合板でできていたり、
柱や間柱があって10センチも離すことが難しいことが多いと思います。
我が家もすぐ横に間柱があって、10センチ離すことは難しい状況にあります。

回避策として書かれているのは
・50mm以上の特定不燃材料で排気ダクトを被覆する。
・可燃性の部分を5mm以上の特定不燃材料で被覆し50mm以上離すこと。
とあります。







特定不燃材料はと言うと、

1.コンクリート
2.レンガ
3.瓦
4.陶磁器質タイル
5.繊維強化セメント板
6.厚さ3mm以上のガラス繊維入りセメント板
7.厚さ5mm以上の繊維混入珪酸カルシウム板
8.鉄鋼
9.金属板
10.モルタル
11.漆喰
12.石
13.厚さ12mm以上の石膏ボード
14.ロックウール
15.グラスウール板

だそうです。

で、それっぽいモノを作ってみることにしました。

材料は亜鉛メッキ鋼板というのでしょうかブリキの板です。
家に転がっていました。たぶん30年位前のものだと思います。

材料の切り出しは押切(おしぎり)を使いました。これも親父が買ったもの。たぶん40年前くらいのものだと思います。
薄板をまっすぐ切るには簡単で綺麗に切れるので気に入って使っています。










このブリキ板の真ん中にΦ160mmの穴をあけたいのですが、できれば綺麗に仕上げたい衝動に駆られる訳で、ジグソーとかでは絶対に嫌いになりそうな
予想がするので、旋盤で抜くことにしました。

旋盤のチャックに固定するためには治具というか、昔の言い方で言う「やとい」が必要になります。

三つ爪チャックにつかもうとすると3の倍数の形状にしないといけないので普通は六角形になります。いわゆる「ナット」の形です。

材料は手間を掛けずに簡単に作りたかったので木材(ツーバイフォー材)を使いました。


ナットの形を想像しながらけがいてみたら・・・・アレレ?? 何故かいびつな六角形にしかできません。
そういえばいつもCADでナットの形を書こうとするといつもこんな形になっている自分がいます。

何回かケガキ直してようやくそれっぽくなりました。










合板に取り付けたら治具の出来上がり。
適当ですが、魂はこもっています。








旋盤にセットするとこんな感じ。
割とギリギリです。振りが小さい卓上旋盤でなくてよかった。









順調に切り出していってます。








そう思った矢先、切り込んでいくと。アレっ!ってな感じで食い込んでしまいました。

合板もプラプラ振れてます。









合板を留めてた木ネジがもげてました。

木ネジが中央寄りになっていて、力に負けてしまっていました。









私も猿ではありません。
支点・力点・作用点を思い出して、作用点と力点をはなしてあげて・・・・、
木ネジの位置を六角形の頂点寄りに変えて、木ネジの負荷を下げるようにしてみました。

これって小学生の理科で習う話でした。










しょうもない失敗をしながら無事、綺麗に丸穴が抜けました。










次は遮熱板となる筒の部分です。
Φ160mmのダクトはないのでブリキ板を丸めて作ることにしました。

最近ガレージに遊びに来ることがめっきり減った娘。
そう言うと気を遣って遊びに来てくれたりします。

何か楽しそうなことをさせてあげようと思って三本ローラーのハンドルをグルグルと回させました。









丸まっていくのを見てちょっと喜んでくれました。









こんな形にしたいのでハンダ付けをするのですが、









半田付けする面をペーパーで磨いてやって、そのあといきなりハンダ付けするのではなく、あらかじめハンダを流しておきます。
親父から確か「くちハンダ」と習った記憶があるのですが、ネットでググっても出てきません。

電線などを端子や基盤に半田付けする際に皮を剥いた電線を端子に置いてハンダ付けしても上手くハンダが流れ込まず、接触不良となるため
事前に電線だけでハンダを流しておくあのやり方です。










左手でハンダ付けする部材(ワーク)を持って、右手にハンダこてを持つとハンダを持つ手が足りません。
手が三本あればと思うところです。

昔、電子機器組み立ての実習指導の担当になり、親会社の技能五輪に出ている人のもとに教わりに行ったことがあるのですが、そこで口にハンダを咥えるとうのを
教わりました。
口が第三の手というわけです。

小学生の頃からハンダ付けをしてきましたが、そんなテクニックがあるなんて知りませんでした。











何ヶ所か仮固定をしてから全周ハンダ付け。








口で加えるテクニックは今ではなくてはならないものです。










出来上がり。












いつもながらに長くなったので、続きは後日また書きます。

だらだらと長いブログですみません。

ではまた

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最近の事11 大腸内視鏡検査の日。(スマホからテスト投稿)

2019-07-17 19:26:28 | 潰瘍性大腸炎と健康






潰瘍性大腸炎になって今日は年一回の大腸内視鏡検査の日。


この病院で2回目、通算4回目くらいなので、だいぶ慣れた。


この病院ては、十畳ほどの部屋で皆な2リットルのポカリスエットみたいな腸管洗浄剤を飲む。


今日はおばちゃんが3人におじさんが私を含め3人。

前回はオジサン連中が「こんだけ飲まれへんわ」と、ボヤいていたが、今日の男性陣は静かにひたすら飲んている。

一方、おばちゃん達の方はと言うと、どこにでも居そうなよく喋るおばちゃんが、初めてと思しきおばちゃんに色々とアドバイスしている。

合ってるような間違ってるようなアドバイス・・・。


検査が本番なのに、洗浄剤を飲むのがメインのような空気感が漂う。


飲み始めて2時間が経過。
やっぱり健康が一番てす。



いつもはiPad miniからモバイル投稿していましたが今日はandroidスマホに変えたのでテスト投稿してみました。

画像の選択とかはiPadよりはやりやすいけどやっぱりWindowsのフォルダーシステムが一番分かりやすいです。



追記
検査結果は良好な腸の状態でした。
鎮静剤にボーとしながら帰ってきて、速攻いつものササミの照り焼き味付けと玉子焼きとご飯をかっ込み、娘のスティックパンを全部食べてしまいました。

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台所のDIYリフォームのお話 壁にレンジフードのダクト用の穴を綺麗にあける

2019-07-05 02:23:01 | 自宅のキッチンDIYリフォーム
久しぶりにキッチンリフォームの続きを書きます。

前回はレンジフードを取り付け排気用のダクトを製作するところまででした。









ダクトを通すために壁に穴をあけなければなりません。









ダクト径はΦ150mm 
それ用のΦ160mmのコアドリルを電気屋をしている幼馴染みに貸して貰っているのですが、内壁は消防法の制約があってΦ160mmよりももっと大きく開口する必要があります。





これは東京消防庁の条例になりますが、それによると「排気ダクトと可燃物との距離は10cm以上離すこと。」となっています。

外壁は不燃材で出来ていますが室内は木造のため木の柱や合板など可燃物が使われ、これに抵触してしまいます。

これを回避する策として「・50mm以上の特定不燃材料で排気ダクトを被覆する。・可燃性の部分を5mm以上の特定不燃材料で被覆し50mm以上離すこと。」の記述があります。



我が家でいうと壁は合板が貼られていて下地の間柱がダクトの近くにあるため100mm離すことは物理的に不可能です。


巷でも新築ならまだしもリフォーム物件ではこれをまじめに励行している業者は希だと思います。
なので業界の慣例ではないですが、このままダクトを通してしまうのも有りなんでしょうが、素人が適当に仕事をして何かあったら「だから素人の仕事はこれやから」と
言われることになるので、出来るだけなんとかできればと考え、不燃材料を入れるということで内壁側の開口径を50mm大きくしたΦ250mmにすることにしました。



ダクトが通る左横には下地の間柱が通っていて、埋め込みコンセントはその間柱の左側に施工しています。
Φ250mmとなると天井もギリギリ。

というよりも天井と間柱から50mm強離したところに排気口が通るようにレンジフードのダクトをスパイラル管で作ったわけです。













さて、このΦ250mmの穴を何であけようかと悩みました。

ジグソーにしようか。でも天井付近はつっかえて切れないし、闇雲にあけると壁の中に貼った断熱材がグッチャグチャになるし。 あ~断熱材がグチャグチャになるのだけは嫌や。

輪郭にそって細いキリで穴をあけていって・・・・面倒やし、仕上がりも美しくないし。




小径の穴あけに使っているサークルカッター。







これの大きなヤツがあればと思ってググってみたら・・・・・あるやん。

Amazon サークルカッター 自在錐 自由錐 6角軸







そんなに高くもないし買おうかと思ったのですが、あまりに構造が同じ。径を大きくする棒が長いだけ。









ミスミで調べたらS45C相当が400mmで280円。ミスミは送料無料なので即注文。

とりあえず仮組みしたらこんな感じ。









寸足らずにならなくて、かつ天井に干渉しないような長さでカット。








中央はボルトが抜けないようにザグってあります。

フライス盤のバイスにセットしてセンターだし。

だいたいでも良いのですが、性格的に適当にするのに寛容性がなくて、芯だし顕微鏡で確認。 ジジイになったときに融通が利かない老害になりそうな自分が怖いです。
(それとこの芯出し顕微鏡、目合わせなので精度もむちゃむちゃ良い訳では無いのですが、直視できるからか結構好きなんです。)








ザグり中~(このために脱線してフライス盤の照明を作りました。)









出来た。

出来たはいいけど、サークルカッターって2個の刃が回転して切削するのでボール盤みたいな安定した工具でないと怖いです。
これだけ径が大きいとどうなるか不安。
リーチが長すぎてあけてる途中でグニャって曲がらないかと一瞬思ったりしました。









いざ作業。

恐る恐る回してみる。(片手で写真撮りながらは怖いです~)








やっぱり一部が食い込んで引っかかってしまいます。









やっている内にコツを掴みました。
怖がってたらダメです。
低速回転では余計に引っかかってしまうため、怖くても高速回転で切って行きます。








二枚重ねの合板の1枚目が綺麗に抜けました。








2枚目も同様に抜けました。断熱材も無傷でした。






と言うことで、どうでも良いような、しょうも無いことにこだわった作業でした。
個人的には断熱材がグッチャグチャになってなくて精神衛生上大変よろしかったです。

お次は消防法でいうところの「不燃物材による被覆」の製作。


ではまた



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