オクテック ガレージ ブログ OKU-TEC garage

大した人生ではないけれど,それでも読み返せば思い出されるあのときのこと.消えないように,そして生きた証になるように

SR400の不調なウインカー調査とスクーターのプーリーカバーの修復作業

2009-03-31 02:30:45 | 整備・作業
先週末の土曜日は友人の乗るSR400のウインカーが突然点かなくなるということでご来店.

症状はウインカーが点かなくなりインジケーターランプだけが点灯しっぱなしになるというもの.


配線図を見ながら怪しいところを探してみる.

けど,この配線図.

・・・・見づらい.


左右,前後にあるウインカーが配線図の中央下に一箇所にまとめて明記され実態配線図に
なっていない.


最近のメーカーが作成する取り扱い説明書はよく出来ているのが多い中,久しぶりに不親切な
配線図にお目にかかれました.



配線図を眺めてどうなっているのかしばし考える.




インジケーターランプはウインカーリレーに並列に接続されていて,ウインカーリレーの接点が
閉じている時(導通状態)はそちらに電流が流れるのでインジケーターランプには電流が流れず
点灯しない.(ウインカー球は点灯する)

ウインカーリレーの接点が開くと(OFFになると)ウインカー球を通ってインジケーターランプに
電流が流れるので点灯するみたい(あってるかなぁ? 多分あってると思います)


インジケーターランプが点灯するということはウインカースイッチは大丈夫かな.(恐らく)


一番怪しいそうなのはウインカーリレー.

キャブがFCRに換わりエアークリーナーが取っ払われているのでリレー類はシートの下に横たわって
いました.

リレーの端子の接触不良かと思いコネクターを引き抜くと,思いの他軽くぬけた.


・・・っん? 接触不良?

端子を引き抜いてよく見ると・・・


いやいやどうして.よく出来たファストン端子です.


普通のファストン端子は両側を丸めて隙間をつくり,そこにオスの端子を差し込むというもの.

こいつは板バネもついていて絶えず適切なテンションを与えるような構造になっている.


端子一つとってもメーカーの品質へのこだわりがわかるところ.




症状が治まっているためとりあえず横たわっているリレーを適当な場所に正常な状態に付け直し
様子をみてもらうことにしました.



SR400のオーナーのタカさん.
SRにまたがりながら自身の持つバイクへのこだわりを熱く語ってくれました.






翌,日曜日は以前依頼されていた割れたスクーターのプーリーカバーの修理をすることに.



キックペダルの軸が破損したためTig溶接で補修しますが,狭いところなので溶接のトーチが
入らず苦戦.

表側の塗装が熱でやられないようにぬれ雑巾で冷やしながらの溶接です.

水蒸気が沸くなかでの溶接なんて初めてです.溶接面が曇った曇った!!


この修理のために購入したエアーペンシルグラインダー.



スーパーツールという国産メーカーです.

輸入品が2000~3000円で売られていますが,やはり国産.

「MADE IN JAPAN」が大好きです.



今日の寅次郎

鉄犬
  


ブログ書くのが一番苦戦します. ・・・ねむたい

カタナ用ETC車載器の収納ボックス

2009-03-24 01:47:20 | 工作
我が家のマシンにも取り付ける予定で昨年の秋に買っていたETC車載器を取り付けようとしています.

トラ母(嫁さん)の乗るカタナはデザイン性を優先したためかサイドカバーの裏や,シート下に
あまりスペースが無く,車載器(アンテナ分離式)を収納しておく所がありません.


色々検討して思いついたのがスクリーンの裏側.

見えるところなので収納ボックスにタッパーを使うわけにいかず,アルミで箱を作っています.

アルミの溶接は上手くはないですが加工性や用途的に向いているのでよく用います.




この三連休は朝から晩まで連日その製作でした.

土曜日にはまた「工作の番人」様が遊びに来てくれて二人して喧々諤々(けんけんがくがく)しながらの
作業です.




仮付けして確認していると番人様からダメだしが飛んできます.




一人で集中しながら作業するのも楽しいですが,気の合う友達が遊びに来てくれるとすごく楽しいです.

この「工作の番人」さんは滋賀県に住んでいるのですが,わざわざ遊びに来てくれます.
ありがたいです.


番人様,週末の土曜日はSR400の電気系チェックです.ダメだしよろしくお願いします.



今日の寅次郎

・・・んっ






SLから寝台特急へ そして新幹線ひかり号に・・・・それら全てが引退

2009-03-16 03:38:54 | 日記
先日,寝台特急富士が廃止になる話を書いたらありがたくもコメントを寄せていただきました.
(ありがとうございます)

コメントを読み,返事を書くたびに感慨深くなり,ふと捨てずに残している古い鉄道の本を見てみました.




鉄道模型の本は割とあったのですが純粋な鉄道の本はこのくらいしか残っていませんでした.

発行年は三冊とも昭和51年

私が10歳の時です.


中身をパラパラとめくると,どの雑誌もSLの廃止と代わりとなる電気機関車のこと,そして
東京-博多間を最高速度210Km/hで7時間で結ぶ新幹線ひかり号のことでした.



その中の一冊の表紙が偶然にも「富士」でした.


(鉄道ジャーナル社 カメラ:佐藤友則氏 タイトル:特急〈富士〉驀進!(20系時代))




ある意味,激動の時代だった気がします.




今日の寅次郎

あらよっと!!


またこんな時間になってしまった.

寝台特急「富士」下りラストラン 近所を夜中1時通過 

2009-03-14 04:54:50 | 日記
ニュースで寝台特急「富士」が今日で最後と取り上げていて東京駅に大勢の鉄道ファンが
集まっていた.


昔,鉄道が好きだった.

電車や汽車が好きだったのもあったけど「旅」というものに憧れがあって,鉄道での旅特有の「旅情」に
心惹かれた気がする.


とりわけ「富士」は寝台列車でも一番人気で,幼いながらに私もいつかそれに乗りたいと思った
ものでした.



ふとトラ母が「この前も通過するね」と言った.


急に名残惜しくなり時刻表を引っぱり出し通過時間を確認する.



大阪駅着 1:06

時計を見ると12:20

最後の勇姿を写真に残そうとあわてて用意をして軽トラックで出かけた.



雨が降る中,軽トラックの荷台に三脚をセット.

デジタル一眼を持っていないので私とトラ母のコンデジでスタンバイ.

特に私のキャノンG5は反応が悪いのでシャッター速度を落としてマニュアルフォーカスしておいた.


試し撮りすると線路脇の背の高い雑草にフラッシュが反射する.

写りこみそうなところは全てへし折ってやった.


しばらくすると車が止まり小学生くらいの男の子がカメラ片手に降りてきた.


少年に「時刻表見てきたんか?」と聞くと

「うん」とうなずいた.


・・・・鉄チャンである.


私は荷台に乗っているので見えやすいが少年は見えてなさそう.


「見えるか?」と聞くと


「全然みえない」と答えた.

  ・
  ・
  ・
  ・

「荷台に乗るか」と聞くと,

「いいんですか」と小さな声でうれしそうに答えた.


二人して荷台で「富士」を待つ.


トラ母は雨なので車内から出てこようとしない.

今はトラ母よりも少年との連帯感の方が強い気がした.


・・・・なかなか来ない.


予定時刻は過ぎている.



・・・遠くに明かりが見えた.


「来た!」と思いシャッターを押したが一番手前の線路を猛スピードでアッという間に

通過していった.


あっけないくらいに・・・一瞬で.


写ったのは客車でした.




少年は礼を言って車に戻っていった.

車が横を通過すると運転していたのは母親だった.会釈する母親.

子供のために夜中でも付き合う母親を見て,いい家族なんだと思った.



家に戻りこのブログを書いているときにふと「上りの富士」があることに気付いた.

上りの富士は大阪は停車駅ではないので時刻表には乗っていないので正確な時刻が分らない.

ネットで調べると乗務員交代で午前3時に大阪で停車するとあった.

時計を見ると午前3:30.

本当の最後の「富士」は見れなかった.



写真を撮った後にふと思った.

写真を撮るのに夢中で目の前を通過した「実物の富士」をよく見ていないということに.

少し複雑な心境になったが最後の「富士」と時間を共有できたのでよしにしようとそう思った.


決して私は鉄チャンではありません.



追伸
デジタル一眼ほしいなぁ

今日も工作が待っている.でも眠たいです.

バイク用ETCの取り付けステー

2009-03-13 04:47:18 | 日記
先日,ETC電源ボックスの取り付けを行ったSR400ですが,意外と車載器が大きく,見た目の問題や
雨風に打たれるのを嫌って取り外しできるようなステーは出来ないかと相談されました.

ご希望は
・取り付け取り外しにレンチなどの工具を極力不要としたい.
・取り外した後に「ここにETCがついてました」とならないよう目立たないようにしたい.


むずかしいリクエスト・・・・

    ・・・・「工作の番人」さんがいてくれたら相談したいくらいです.



そもそもバイクに合わせてステーを製作するのも,位置や形状を考えると悩み所が多いものなのですが,
「工具を使わず」となると,構造が複雑になりがちで実現しにくく,出来たとしても予想以上に
ゴチャゴチャした「企画倒れ」的なモノになるのは目に見えています.



さて困った.



こういうときは「変にこだわらず,欲張らず」が一番.

簡単な構造が見た目もスッキリするはずなので,こんなんを考えてみました.


組み図です.

白のハンチング線が車載器で,取り付けは左バックミラーと共締めです.

緑色の線がバイクに残るステーです.単に棒を曲げただけの引っ掛け構造です.

紫色の線が車載器のステーで穴が開いていて棒に刺さるだけです.



部品図です.





着脱時の固定方法などはまだ考えきれていません.
この構造自体上手くいくか分らないですし,出来たとしてもSR400は非常に振動が多いバイクなので
クラックなどの後々の心配もあります.

ただ何もない状態よりも「有形物」があれば,想像の世界より具体的な発想が生まれやすかったり
違ったモノの考え方も出てくるものだと思います.
(出来ないという結論になるかもしれませんが)



「バイクなどの完成した立体物に何かを足す工作は難しく高い工作技術を要求され,
  「無」から何かを作り出す工作は発想力が求められる.」

そんなふうに思います.



とりあえず週末一度作ってみます.





今日の寅次郎



子犬の時からモノを持ってくるのが好きだった.

続・ETCの電源ボックス

2009-03-10 00:30:57 | 工作
週末は先週のつづきでETCの電源ボックスの作業です.

ボックス自体は簡単なものですが,あれこれ思案しながら作業するので時間ばかり費やしてしまいます.


偶然にも昔からの友人が遊びに来てくれました.


うちのガレージの唯一のご意見番で,私は彼を「工作の番人」と呼んでいます.



彼の名は通称「亀ちゃん」,ハヤブサ1300乗りです.

彼は工作マニアでもなんでもないのですが,頭の回転が速くて物事を冷静に判断しズバリ指摘してきます.

私より年下ですが,そのダメだしは半端なものではありません.


番人を目の前に少し緊張しながら作業をすすめます.

とりあえず出来たボックスをバイクに取り付けて,電源の配線を取り回してみます.




作業中にすこしでも間違いをすると「番人」からきついダメだしをうけます.



SR400のオーナーもそのピリピリした雰囲気に飲み込まれがちでした.



SR400のオーナーも自らSR400のデザインをスポイルしない車載機の取り付け位置を探していました.




配線は問題なく引き回せたのですが電源ボックスの向きが思いのほか良くなく,コネクターに
雨風が吹き込みそうな向きになっていました.

せっかくですが私のミスなのでステーを作り直すことに.



使わないとき用にキャップも簡単に作って一応電源ボックスは完成.



ピリピリとした雰囲気とは冗談で,みんなでわいわい言いながら楽しい作業でした.

いいものを作ってあげたいと思う気持ちと裏腹に出来上がりはいつも満足いかない仕上がりに
さいなまれます.

自分で満足できる工作ができるのはいつの日か・・・そんな日がくるように努力します.



今日の寅次郎


おやつ・・・・・ください.

ガレージの整理

2009-03-03 02:03:46 | 日記
いつかは小奇麗なガレージにしたいと夢見ているけど,実際はゴチャゴチャしているガレージ.

以前は「あげる」と言われると,うれしくなって使う使わないに関係なく何でももらってきていた.

そんな時代も過ぎて,最近は出来るだけ身軽なガレージにしたくて極力不要なものは貰ってこず,
使っていないモノは処分するように心がけています.


オシャレなガレージや工房っていったいどんなのかと考えたら


   ステキなガレージ=実使用スペース×1.3(ゆとり係数)


こんなかんじでしょうか?

要するにあまりモノを置かず,ぜいたくな広さを持たすことが大切.


無理だと思いながらも努力が大切.
なので少し整理しようと作業台の下に片付けていた工具を引っ張り出してみた.



旋盤を買ったときについてきたドリルやタップ.

あると助かるときもあるけれど何年も使わなかったのできっと無くてもいいものでしょう.


日本製のドリルなので,ホームセンターで見かける金色(チタンコーティング)したドリルセットよりも
クオリティは高いです・・・が,こんなにもいりません.



地道に片付けていきます.



今日の寅次郎

ETCの電源ボックスの続き

2009-03-01 02:21:09 | 工作
先週ブログに書いた「ETCの電源ボックス」の続きです.

バイクのオーナーさんが遊びにこられたのでいろいろとお話しながら電源ボックスを作ることに.


何もないとイメージがわかないのでとりあえずこんなのを作ってみました.
雨よけのヒサシはt(厚み)=1mmのアルミです.



電源ケーブルがハンドルに沿って引き込まれるので,電源ボックスの差込口は横を向く形状となります.

この形状では走行時の風雨に対して適切ではないと思ったのでヒサシの張り出しや形状を変えて
作り直しました.




アルミも腐食するのでアルミ用のラッカースプレーで簡単に塗装しています.


出来上がればこんな感じになる予定です.






簡単なボックスですが,雨風が吹き込むことによるトラブルを防ぐように軽い脳みそを使って一応
考えて作るようにしています.

思うように進まない作業でオーナーさんに申し訳ないです.

来週末には引き渡し出来るようにがんばります.