だいぶくたびれたヴェクスター125のお話し。
二速発進のような駆動系の不調を来していたヴェクスター。
過去にも同じ症状がありおおよその原因が分かっていたので、修理しようと思いつつも騙し騙し乗っていました。
そんなある日のこと。
会社の正門でエンジンを止め押して入門しセキュリティーを通した後、再びエンジンを掛けようとしたらマグネットスイッチが「ジジジ・・・」という音がするだけでセルが回らなくなりました。
マグネットスイッチの不良かと思い、予備品の確保や交換に要する時間などをざっと頭の中で見積もったりしました。
幸いヴェクスター150用のオプションのキックスターターを付けていたので、エンジンを掛けることができ週末まで騙し騙し乗っていたのですが、今度は交差点でウインカーを付けて
曲がろうとしたときに、ウインカーの点滅に併せて失速(プラグの失火)する症状がでました。
これも前に同じ事が起きたことが有り、そのときの原因と修理方法が頭をよぎりました。
トラブルの話や距離が延びている話をするとよく乗り換えないのと聞かれることがありますが、新車のうちはいいですが走るとメンテナンスが必要になってきますし、いずれ故障もします。
新しいバイクでは対処方法も慣れていませんし、重症度具合も分からず復旧までの見積もりが立てれないのは通勤号では一番の問題になります。
パリッとした新車を見ると惹かれますが通勤スペシャルなので実用性重視となるわけです。

交差点でウインカーの点滅で失速する原因は電力不足でプラグに火花が飛ばない(飛んでいるが弱い)からです。
以前に起きたときはバッテリー端子での接触不良による電力不足が原因でした。
取りあえずバッテリーの端子電圧を測るとそれなりにありました。
ただし測り方次第ではバッテリーの電圧を測っているだけに過ぎないこともあるため、端子ではなくケーブルにテスターのリードを当ててケーブルに掛かる電圧を測るようにしています。

試しにパルス充電で保管していたバンディット1250Sのバッテリーに繋ぐと難なくエンジンが掛かり、マグネットスイッチの不良ではないことが判明しました。
次に、ヴェクスターのバッテリーの端子をワイヤーブラシで磨いてやると、こちらも今まで通りにエンジンが掛かり、端子での接触抵抗によるのが原因と分かりました。
元々、今使っているバッテリーは不動車についていたもので端子から若干の電解液が染み出しておりサルフェーション(硫酸鉛)が生成されやすく、
おまけに端子が割れていたのもあってあまり良い状態ではありませんでした。
次は二速発進になっていた駆動系の修理です。

こちらは変速プーリー内のウエイトローラーの噛み込みが原因です。
分解するとローラーが摺動する側壁面が変摩耗しているのが見えるかと思います。
この変摩耗にローラーが引っかかってしまうと低速側にベルト落ちないばかりか、ベルトの周速も下がらないためクラッチが早めに繋がってしまい二速発進となってしまいます。
おっさんヴェクスターをキビキビ動かそうと6gと軽いウエイトローラーを入れていますが、軽いウエイトローラーは厚みも薄くプーリーとの接触面積も小さくなるため
当たりが強くなりがちで、プーリーのフェイス面よりもこちらの摩耗の方が早く来てしまうのではないかと考えています。

前回ベルトを交換したのが2017年5月7日で12万1562Kmの時。
今が13万4563Kmなので13001km。
その前は2015年9月13日、10万9866Kmのとき。1年8ヶ月で11696Kmでした。

側面に「めくれ」が生じていました。

新品の厚みは18.95mm。前回は19.23mmほどあったのでちょっと厚みが足りない気がします。

今回はちょっと真面目にクラッチもメンテしてやろうとモノタロウで34mmのレンチを買ってばらしました、

かなり距離を走っていてクラッチのシューも減ってきているようなのでストックのクラッチと良いとこ取りすることにしました。

長年乗ってきて初めて分解しました。
世の中にはヴェクスター好きも居られて、そんな人達に笑われそうです。

新品と交換してあげれませんでしたが、愛情もって分解清掃しました。

もう少し回転が上がってからクラッチが繋がるようにしたいですが、マニアの方もう少し強いバネってありませんでしょうか。
ご存じでしたら是非教えてください。

交換完了。

13万4563Km。
エンジンはきっと出力も低下していると思いますが、それでも元気よく走ってくれています。

だいぶくたびれたヴェクスター125のこの後は。
オイル漏れしているフロントフォークの修理にブレーキのメンテナンスと暗いヘッドライト対策。
どれも部品は揃っているのに、揃わないのは私のやる気。
ボチボチやります。

ではまた
二速発進のような駆動系の不調を来していたヴェクスター。
過去にも同じ症状がありおおよその原因が分かっていたので、修理しようと思いつつも騙し騙し乗っていました。
そんなある日のこと。
会社の正門でエンジンを止め押して入門しセキュリティーを通した後、再びエンジンを掛けようとしたらマグネットスイッチが「ジジジ・・・」という音がするだけでセルが回らなくなりました。
マグネットスイッチの不良かと思い、予備品の確保や交換に要する時間などをざっと頭の中で見積もったりしました。
幸いヴェクスター150用のオプションのキックスターターを付けていたので、エンジンを掛けることができ週末まで騙し騙し乗っていたのですが、今度は交差点でウインカーを付けて
曲がろうとしたときに、ウインカーの点滅に併せて失速(プラグの失火)する症状がでました。
これも前に同じ事が起きたことが有り、そのときの原因と修理方法が頭をよぎりました。
トラブルの話や距離が延びている話をするとよく乗り換えないのと聞かれることがありますが、新車のうちはいいですが走るとメンテナンスが必要になってきますし、いずれ故障もします。
新しいバイクでは対処方法も慣れていませんし、重症度具合も分からず復旧までの見積もりが立てれないのは通勤号では一番の問題になります。
パリッとした新車を見ると惹かれますが通勤スペシャルなので実用性重視となるわけです。

交差点でウインカーの点滅で失速する原因は電力不足でプラグに火花が飛ばない(飛んでいるが弱い)からです。
以前に起きたときはバッテリー端子での接触不良による電力不足が原因でした。
取りあえずバッテリーの端子電圧を測るとそれなりにありました。
ただし測り方次第ではバッテリーの電圧を測っているだけに過ぎないこともあるため、端子ではなくケーブルにテスターのリードを当ててケーブルに掛かる電圧を測るようにしています。

試しにパルス充電で保管していたバンディット1250Sのバッテリーに繋ぐと難なくエンジンが掛かり、マグネットスイッチの不良ではないことが判明しました。
次に、ヴェクスターのバッテリーの端子をワイヤーブラシで磨いてやると、こちらも今まで通りにエンジンが掛かり、端子での接触抵抗によるのが原因と分かりました。
元々、今使っているバッテリーは不動車についていたもので端子から若干の電解液が染み出しておりサルフェーション(硫酸鉛)が生成されやすく、
おまけに端子が割れていたのもあってあまり良い状態ではありませんでした。
次は二速発進になっていた駆動系の修理です。

こちらは変速プーリー内のウエイトローラーの噛み込みが原因です。
分解するとローラーが摺動する側壁面が変摩耗しているのが見えるかと思います。
この変摩耗にローラーが引っかかってしまうと低速側にベルト落ちないばかりか、ベルトの周速も下がらないためクラッチが早めに繋がってしまい二速発進となってしまいます。
おっさんヴェクスターをキビキビ動かそうと6gと軽いウエイトローラーを入れていますが、軽いウエイトローラーは厚みも薄くプーリーとの接触面積も小さくなるため
当たりが強くなりがちで、プーリーのフェイス面よりもこちらの摩耗の方が早く来てしまうのではないかと考えています。

前回ベルトを交換したのが2017年5月7日で12万1562Kmの時。
今が13万4563Kmなので13001km。
その前は2015年9月13日、10万9866Kmのとき。1年8ヶ月で11696Kmでした。

側面に「めくれ」が生じていました。

新品の厚みは18.95mm。前回は19.23mmほどあったのでちょっと厚みが足りない気がします。

今回はちょっと真面目にクラッチもメンテしてやろうとモノタロウで34mmのレンチを買ってばらしました、

かなり距離を走っていてクラッチのシューも減ってきているようなのでストックのクラッチと良いとこ取りすることにしました。

長年乗ってきて初めて分解しました。
世の中にはヴェクスター好きも居られて、そんな人達に笑われそうです。

新品と交換してあげれませんでしたが、愛情もって分解清掃しました。

もう少し回転が上がってからクラッチが繋がるようにしたいですが、マニアの方もう少し強いバネってありませんでしょうか。
ご存じでしたら是非教えてください。

交換完了。

13万4563Km。
エンジンはきっと出力も低下していると思いますが、それでも元気よく走ってくれています。

だいぶくたびれたヴェクスター125のこの後は。
オイル漏れしているフロントフォークの修理にブレーキのメンテナンスと暗いヘッドライト対策。
どれも部品は揃っているのに、揃わないのは私のやる気。
ボチボチやります。

ではまた