オクテック ガレージ ブログ OKU-TEC garage

大した人生ではないけれど,それでも読み返せば思い出されるあのときのこと.消えないように,そして生きた証になるように

だいぶくたびれたヴェクスター125の整備 その2 電気系の不具合で失速(プラグが失火) プーリーとベルトを交換 134563Km

2019-02-25 01:49:51 | ヴェクスター125
だいぶくたびれたヴェクスター125のお話し。


二速発進のような駆動系の不調を来していたヴェクスター。
過去にも同じ症状がありおおよその原因が分かっていたので、修理しようと思いつつも騙し騙し乗っていました。

そんなある日のこと。
会社の正門でエンジンを止め押して入門しセキュリティーを通した後、再びエンジンを掛けようとしたらマグネットスイッチが「ジジジ・・・」という音がするだけでセルが回らなくなりました。
マグネットスイッチの不良かと思い、予備品の確保や交換に要する時間などをざっと頭の中で見積もったりしました。

幸いヴェクスター150用のオプションのキックスターターを付けていたので、エンジンを掛けることができ週末まで騙し騙し乗っていたのですが、今度は交差点でウインカーを付けて
曲がろうとしたときに、ウインカーの点滅に併せて失速(プラグの失火)する症状がでました。
これも前に同じ事が起きたことが有り、そのときの原因と修理方法が頭をよぎりました。






トラブルの話や距離が延びている話をするとよく乗り換えないのと聞かれることがありますが、新車のうちはいいですが走るとメンテナンスが必要になってきますし、いずれ故障もします。
新しいバイクでは対処方法も慣れていませんし、重症度具合も分からず復旧までの見積もりが立てれないのは通勤号では一番の問題になります。

パリッとした新車を見ると惹かれますが通勤スペシャルなので実用性重視となるわけです。









交差点でウインカーの点滅で失速する原因は電力不足でプラグに火花が飛ばない(飛んでいるが弱い)からです。

以前に起きたときはバッテリー端子での接触不良による電力不足が原因でした。








取りあえずバッテリーの端子電圧を測るとそれなりにありました。
ただし測り方次第ではバッテリーの電圧を測っているだけに過ぎないこともあるため、端子ではなくケーブルにテスターのリードを当ててケーブルに掛かる電圧を測るようにしています。








試しにパルス充電で保管していたバンディット1250Sのバッテリーに繋ぐと難なくエンジンが掛かり、マグネットスイッチの不良ではないことが判明しました。

次に、ヴェクスターのバッテリーの端子をワイヤーブラシで磨いてやると、こちらも今まで通りにエンジンが掛かり、端子での接触抵抗によるのが原因と分かりました。
元々、今使っているバッテリーは不動車についていたもので端子から若干の電解液が染み出しておりサルフェーション(硫酸鉛)が生成されやすく、
おまけに端子が割れていたのもあってあまり良い状態ではありませんでした。








次は二速発進になっていた駆動系の修理です。








こちらは変速プーリー内のウエイトローラーの噛み込みが原因です。

分解するとローラーが摺動する側壁面が変摩耗しているのが見えるかと思います。
この変摩耗にローラーが引っかかってしまうと低速側にベルト落ちないばかりか、ベルトの周速も下がらないためクラッチが早めに繋がってしまい二速発進となってしまいます。

おっさんヴェクスターをキビキビ動かそうと6gと軽いウエイトローラーを入れていますが、軽いウエイトローラーは厚みも薄くプーリーとの接触面積も小さくなるため
当たりが強くなりがちで、プーリーのフェイス面よりもこちらの摩耗の方が早く来てしまうのではないかと考えています。










前回ベルトを交換したのが2017年5月7日で12万1562Kmの時。
今が13万4563Kmなので13001km。

その前は2015年9月13日、10万9866Kmのとき。1年8ヶ月で11696Kmでした。









側面に「めくれ」が生じていました。








新品の厚みは18.95mm。前回は19.23mmほどあったのでちょっと厚みが足りない気がします。









今回はちょっと真面目にクラッチもメンテしてやろうとモノタロウで34mmのレンチを買ってばらしました、








かなり距離を走っていてクラッチのシューも減ってきているようなのでストックのクラッチと良いとこ取りすることにしました。










長年乗ってきて初めて分解しました。
世の中にはヴェクスター好きも居られて、そんな人達に笑われそうです。










新品と交換してあげれませんでしたが、愛情もって分解清掃しました。









もう少し回転が上がってからクラッチが繋がるようにしたいですが、マニアの方もう少し強いバネってありませんでしょうか。
ご存じでしたら是非教えてください。










交換完了。









13万4563Km。
エンジンはきっと出力も低下していると思いますが、それでも元気よく走ってくれています。









だいぶくたびれたヴェクスター125のこの後は。

オイル漏れしているフロントフォークの修理にブレーキのメンテナンスと暗いヘッドライト対策。

どれも部品は揃っているのに、揃わないのは私のやる気。

ボチボチやります。






ではまた


子犬の名前は「輪太郎」  私の旅のバイブル 「サイスポ」と漫画「サイクル野郎」 主人公の丸井輪太郎

2019-02-18 03:50:30 | 輪太郎
倉敷から来た野犬の子犬。

他の兄弟犬は必死に膝によじ登ってこようとするのに、この子犬だけは他の子犬とじゃれ合うだけで私たちにあまり興味を示さず、時より寄ってくる程度でした。

懐いてくれるんだろうかと気になりながらも、あまり深追いしないようにそっとしておいたのですが、意外と一人ぼっちが好きなわけでもなく
寄って来たりと、普通な感じで我が家での生活が始まりました。








子犬なので甘噛みをするのですが、歯の先端が尖っているので痛くて、慌てて噛んでもいいおもちゃを買ってきました。






おもちゃに興味を示すのはほんのわずか。

そんなものよりも人の手や足、袖口や裾、チャックの引っ張るところとかに興味が行くようで噛みまくりです。











生後直ぐに保護してミルクから育ててもらえた子犬なので人間への恐怖感はなく、我が家に来て割とすぐに、とら母に懐いてれくました。








娘も甘噛みの洗礼を受けながらも、すこしずつ仲良しになってくれて行ってます。










困り顔が寅次郎に似ていてる気がします。







たれ耳は先代の桃次郎がそうだったので桃次郎と寅次郎を足して2で割ったような感じなのかもしれません。








あまり鳴いた声を聞いたことがないと保護団体の人が言っていましたが、食欲が旺盛でご飯前になるとピーピー鳴きまくりで、明け方から鳴くので睡眠不足製造機です。










つい先日まで兄弟犬や他の大勢の子犬の中で暮らしてきたのを見てきただけに、我が家に来て他に仲間もいなくなりどうなるんだろうかと案じましたが、見ているとそんな心配もその日のうちに
消えてしまいました。








抱き上げるともがいていたのが、今はもうありません。















まだお母さんのオッパイが恋しいのか、私の膝に乗って来ては指をチュウチュウと吸ってきます。










子犬の名前ですが、実は子犬をもらってくる前から次に犬を飼ったら名前をどうしようかと考えていました。






桃次郎、寅次郎、と来れば次も〇次郎ですかとよく言われるのですが、桃次郎は「トラック野郎」の星桃次郎」からで、寅次郎は「フーテンの寅さん」の車寅次郎。
どちらも私が昔から好きだった映画から頂いた名前でした。

試しにネットで「次郎」と付く名前一覧で探してみましたが、当然何も心に響くものはありませんでした。










私が旅が好きになった元は自転車でした。
小学生だったころ、世間ではスクーターもない時代で、自転車が空前のブーム。私もドロップハンドルに乗りたくて中学生になってやっとその夢が叶いました。

当時読んでいたのが「サイスポ」こと月刊雑誌の「サイクルスポーツ」と漫画「サイクル野郎」でした。

サイスポは当時の自転車雑誌としては超メジャーな本。
手元に残っているのが1979年から1982年のものなので中学生の頃に読んでいたものです。










その中に「ぼくとわたしのサイクル日記」というコーナーがあって、読者の旅日記が載っていて、それを見ては旅に夢を馳せていました。










「サイクル野郎」は中学校を卒業した主人公が自転車で日本一周をするという物語で、途中でアルバイトをしながら旅を続け、旅先でのいろんな人との出会いにロマンがありました。

この漫画は最後まで読見終える前にバイクに転向しその後がどうなったのかもわからず月日が流れてしまいました。
ただその後も忘れられず20年ほど前に復刻版が出たのを機に自分としては初めて漫画を買いそろえました。








私の中で変わることのない存在として今でも心にあるのが「トラック野郎」と「寅さん」。そしてこの「サイクル野郎」。

ということで、その主人公の名前から名前を頂くことにしました。











今はただ子犬としての可愛さしか感じませんが、きっと寅次郎を超える日が来ると思っています。


輪太郎(りんたろう)です。
宜しくお願いいたします。




今は甘噛みを止めさせるのと「待て」の躾中。

ではまた。














新しい家族の話 倉敷から来た野犬の子犬 里親募集サイト「ペットのおうち」と「野犬を増やさない会【倉敷】」

2019-02-13 01:26:43 | 日記(家族)
新しく迎え入れた犬の話になります。


犬を飼っていると犬が居るのが当たり前のように思えてしまい、居ないと何かが足り無い気がします。


寅次郎と暮らした16年は私の人生の大きなひとときで、娘がまだ生まれてくる前、子どもが居なかった私達に寅次郎は潤いを与えてくれました。
ペットを飼うとどうしても制約があって寅次郎を中心とした生活になる一面もありましたが、それは別に苦でもなく当たり前のように思っていました。
寅次郎の最期を看取り、私の背中から少し荷が下りた気がしました。聞いてはいないですが、とら母も同じように思っていたのではないかと思います。




寅次郎が居なくなって1年が過ぎ、身軽な生活を送りながらも何かが足りないと感じつつ、だからといって寅次郎でもない見知らぬ犬によって
制約の無い今の生活を変えてしまうのにためらいがありました。

夫婦の間で新しく犬を飼う話は出ませんでした。
出す勇気が無いというのが実際の所でした。 



小さな葛藤が続く中、いきなりは無理だったので少しだけ里親探しのサイトを見るようにしました。勿論とら母には言っていませんでした。
いくつかあるサイトの中で私が見ていたのは「ペットのおうち」というサイトでした。

頻繁に更新され毎日のように里親を募集する犬が登録されていました。

簡単な説明文だけな人もいれば動画をアップしている人もいて、いつしかとら母と一緒に見るようになりました。

見ていくうちに気になる子犬も出てきました。全部が全部貰われていくわけでも無く中には殺処分された犬もいたと思います。


そんなある日、同じように気になる子犬がいました。

倉敷(岡山県)で活動されている保護団体が保護した子犬で、どことなく寅次郎に似ていて、とら母も随分気に入っていました。

港近くの工業地帯を住みかにしている野犬の群れが居て、その中に出産間近な犬が居ることが分かり、生まれたところを救い出して団体の方がミルクから育てられた子犬でした。

サイトでは「里親を申し出る」というのと、「問い合わせる」という二つの連絡方法があり、いきなりは無理なのでとりあえず状況を聞きこうと問い合わせをしてみました。



毎日チェックしていくうちに気持ちも少し動き始め、近く譲渡会があるというので「見るだけでも」と言うことで倉敷まで行くことになりました。







一つステップが進むと、これで良かったのかと迷いも出ました。
そんなときこの話をある人にしたら「新型寅ちゃん見参ですかね?」とメールが返ってきました。
ホッコリしたメールになんか少し気が楽になった気がしました。






2019年2月2日
倉敷までは中国道、山陽道で約200Km。
往復400Kmを日帰りで走るのはどうも苦手なので、いつものごとく前日から移動して車中泊をして温泉に入って回転寿司を食べることにしました。










保護されたのは兄弟5匹で、写真だけでは判断がつかないので保護団体の方と何度かやり取りをして、譲渡会の前に保護されているお宅で他の犬も見せて貰うことになりました。

その他にも保護された子犬が居たりして総勢13匹の犬がいました。










気になっていた子犬は私たちにあまり興味を示さず、他の子犬と遊んでばかり。
他の子犬は寄ってきて膝に乗ってきたりと愛くるしかったりして、やっぱり見てみるものだと思いました。

私的には甘えてくれる方が嬉しいのですごく悩みました。











結局2時間くらい見させて貰い、明日の譲渡会でもう一度見てみることにしました。

お風呂は事前に調べていた「満天の湯」という温泉ですぐ近所にありました。

カルシウム・ナトリウム・塩化物強塩温泉というだけあって、すごく塩辛い味の温泉でした。










晩ご飯は回転寿司「すし丸」。










地元瀬戸内のネタが売りということで、ツブ貝とかはネタも大きく美味しかったですが定番ネタが種類が少なめでちょっと物足りなかったです。










2月3日

夜は娘が次の日遊べるようにと遊具がある「玉島みなと公園」という海の近くの公園の駐車場で車中泊をしました。
海が近いせいか夜中は1℃まで下がって冷蔵庫の中で寝ているみたいに顔が冷たくて、久しぶりの寒い車中泊でした。

譲渡会は午後1時から。早起きのとら母も寒くて寝袋から出るのがおっくうで皆朝寝坊でした。










公園の遊具。








割と朝早くから車の出入りがあって家族連れが多かったです。
















譲渡会は港の工業地帯にある会社の一室で行われました。








この日は猫が数匹と子犬が十数匹。それと一匹だけ数ヶ月して少し大きくなった犬がいました。
子犬はみな人気がありましたが少し大きくなると、気に掛けてくれる人も少なくてちょっとかわいそうに思えました。


気に掛けていた子犬は私たちに興味を示してくれず、兄弟犬が甘えてくるばかり。
けなげに膝によじ登ろうとする子犬に気持ちが行ってしまい悩みました。













とら母は初めから気に掛けていた子犬がやっぱり可愛いと言い、どの子にしようかと最後まで悩みました。












この先十数年一緒に暮らす犬。飼い主との相性も大切なだけによじ登ってくる子犬に後ろ髪を引かれましたが最後は、最初から気に掛けていた子犬を譲って貰うことに決めました。

ちゃんと懐いてくれるのか、ずっと気がかりでなりませんでした。
寅次郎との信頼関係が余りにも大きく、それが悩ます原因となっていました。



貰って帰るにはゲージなどの用意が必要とのことで、慌てて近くのホームセンターまで買い出しに行くことになりました。
貰うと決めたからには気に掛けていた子犬のことは忘れるように努力しました。

ゲージにエサに首輪に水入れ。
買い物している自分がどこか嬉しそうになっているのに気付きました。










夕方5時。倉敷を出て家路を急ぎました。
大勢の兄弟や仲間の中で暮らしてきた子犬が、一人知らない人間に連れて行かれる。
そう思うと無情に思え少しかわいそうに思えました。

車に揺られ、不安でゲージの中でクンクン鳴く子犬。
結局ゲージには入れずに、とら母の膝に載せて連れて帰ることにしました。









できるだけ静かに走ることを心がけて車を走らせました。
高速に乗って30分ほど走ると子犬も娘もとら母もみんな眠ってしまっていました。









子犬を迎え入れる準備をしていなかったので慌てて用意をしました。









懐いてくれるのか、そんなことを心配しながら見つめていました。











2019年12月の24日か25日に生まれのオスで年齢は6週齢(1.5ヶ月)。
顔が小さくて体は兄弟の中でも大きめ。体重は3Kg。中型犬の大きい犬になるのでは無いかと思います。
人慣れしていますが性格はあまり前へ出ようとする感じでは無く、抱き上げるともがきます。
どれだけ私たちに慣れてくれるのか。
また報告させていただきます。


新しい家族の始まりの日の出来事でした。




謝意
 野犬を増やさない会【倉敷】 A様。この度はお世話になりました。
なかなか決断が付かずご迷惑をおかけしてしまい申し訳ありませんでした。
ぷっちくん(募集時の名前)大事にしたいと思います。
ありがとうございました。