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大した人生ではないけれど,それでも読み返せば思い出されるあのときのこと.消えないように,そして生きた証になるように

バンディット1250S 張り付いたクラッチの修理 その7 フューエルポンプの動作確認

2022-07-26 19:13:06 | バンディット1250S

長期放置でクラッチが張り付いたバンディット1250Sを修理している話の続き、「その7」になります。(「その6」はコチラ)   

フューエルポンプを組みたててガソリンタンクに取り付け、ガソリンも買ってきて次はポンプの動作チェック。

 

 

 

 

修理も(たぶん)終盤に来てますが任意保険の中断証明の期限も間近。

期限を過ぎると上限(20等級)まで上がった等級(安くなった保険料)が元に戻ってしまい、保険代が高すぎてバイクに乗る気持ちも失せるかもしれません。

それはまずい。

で、頑張って直してますがインジェクション車をイジるの初めてなので、修理の先があまり読めません。

バンディット1250S一本で行くのも不安があるので、何か二番手を用意しときたいところ。

不動車の中で最も復活させやすそうなのがとら母(嫁)が乗っていた1100刀。

これもガソリンが腐って面倒なキャブレターの掃除をしないとダメな気がしますが、一応引っ張り出しておくことにしました。

カタナは裏口の狭い土間の予備のバイクリフトの上に載せてあって、さらに入り口には塞ぐように他のバイク。

引き出すのも気合を入れないとできないのでついでの時にやりました。

年齢と上手く付き合うのは難しいです。

 

 

 

気付かれた人もいたかもしれませんがバンディットの隣にあったCB-750Fが1100刀になってました。

 

 

 

フューエルポンプのチェック項目を見ると圧力と吐出量がありました。

手持ちの圧力計にバルブと配管を繋いで急遽作りました。

 

 

 

ガソリンを入れて漏れがないか確認。

 

 

 

 

亡くなった親戚の叔父さんがくれたこの携行缶はマッキンリーというメーカーのもの。

古くて圧抜きのパッキンが死んでたんで替えを探しましたが見つからず"みんカラ"の記事で「矢澤産業」のものが合うと書かれていたので

ヨドバシで注文。バッチリあいました。みんカラ主さんサンクス。

 

 

 

吐出量は166ml以上/10秒間

レギュレータプレッシャー設定圧力は約300kPa

測りやすいようにプッシュ式のスイッチボタンも付けて準備万端。

安定化電源から電源を供給しスイッチ"ON"

シ〜〜ん。

本来ならモーターが回る音がするのに動作音が何もしません。

 

 

 

もう一度、スイッチ"ON"

・・・・シ~ん。

安定化電源の電流値を見たら振り切ってました。

ポンプのモーターってそんな消費電流大きかったかな? 

そんなことを考えながら今度はバイクに乗せてバッテリーから電力を供給することにしました。

キーを"ON"にすると通常なら「ウィーん」って音がして数秒間ポンプが動くのですがやっぱりうんともすんとも言いません。

冷や汗がでてきました。

 

 

 

原因を探るべくすぐにガソリンを抜いてフューエルポンプを分解しました。

ポンプの吸い込み口から僅かに見える羽(フィン)。

デリケートそうなんでピンセットや精密ドライバーは使わず竹串で回るか見てみました。

が、全く回りません。

やっぱりここも固着してきたということです。

まあ、当然といえば当然です。

ただ内部構造が分からなかままキャブレタークリーナーを使うのはリスクがあるのでできませんでした。

 

 

 

竹串の先がもげたみたいだったので異物が残らないように掃除をしようとしたんですが、竹串の先端は折れてなくて健全。

あれ~ってよく見たらフィンが欠けてしまっていました。

もろ~い(脆い)。

はい、終わりました。

ポンプを壊してしまいました。

サヨナラ👋。

 

後学のため分解しました。

 

 

フューエルポンプはアッセンブリーで4万円と前にも書きましたが、いろいろと検索すると、どこ製か分かりませんか海外から輸入でポンプ単体が売られていました。

それにちょうど今ヤフオクで長期保管の新品が出ているのも見つけました。ただこれは現状で3万5千円。微妙な値段。

チャレンジでポンプを買ってみるか、潔く新品を注文するか。

夏が終わったら考えます。

 

ということでバンディット1250Sの再生はペンディングとなりました。

 

二番手の出番。

ただこれはもっと長期に乗っていないのでどんなことが待っているか分かりません。

さてどうなるか。

 

と言うことで第一章の終わりでした。

ではまた。

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バンディット1250S 張り付いたクラッチの修理 その6 フューエルポンプの組み立て フューエルメーターのチェック タンクキャプの洗浄

2022-07-23 02:27:43 | バンディット1250S

長期放置でクラッチが張り付いたバンディット1250Sを修理している話の続き、「その6」になります。(「その5」はコチラ

ガソリンが腐り内部も錆びてしまったガソリンタンクも花咲かGによって無事復活し、次はフューエルポンプの組み立てとタンクへの組み込みです。

 

 

 

こういった場合、フューエルポンプを交換するという記事を見かけましたがアッセンブリーで4万円以上するので、最低限の部品交換で様子を見ながら順番に修理していくことにしました。

手配したのは入手可能な3箇所のOリングとストレーナーです。

レギュレータも怪しいですが単体で1万円するので、先ずは新しいOリングで組み立ててみて、レギュレータが怪しかったらその時はアッセンブリーで交換しようかと思います。

 

 

 

 

 

外したOリングを見ると弾力もあり当たり面に癖もついてなくてまだ使えそうな気がします。(メーカー指示では再使用不可となっています。)

レギュレータのOリングは部品として出ずレギュレータとセット販売となっていて、洗浄に使ったキャブレタークリーナーはゴムを膨潤させることがあるので、

このOリングの劣化が気になるところです。

 

試しに今回買った他のOリングを新旧比較してみました。微妙に大きくなっていました。

 

 

 

ポンプの組み立て。

 

 

 

右の金属でできた筒の様な部品がレギュレータでOリングが入って樹脂製の部品に組付けられています。

レギュレータはこの樹脂部品から"外すな"とサービスマニュアルには書かれていますが、なぜなのか想像できません。

 

 

 

 

ばらすときには(ばらしたときの写真を見たら)健全だったメスのギボシ端子ですが、いつの間にか割れていました。

こんなの初めて。

 

 

 

フューエルポンプ内の端子やギボシ端子は普通の色具合ではなく光沢のある仕上げになっていました。

見るからにちょっと高そうなギボシ端子。

やり直しも可能でしたが品質が高そうに思えてので、とりあえずこのまま使うことにしてワイヤリングしておくことにしました。

後日調べたら普段見慣れているのはスズメッキで、どうやらこれはニッケルメッキ品だったようでその特徴が「耐酸化、耐硫化」とありました。

今回の修理でガソリンが腐った(劣化した)この臭いって何なんだろうと調べたら、ガソリンが劣化(酸化)した際に発生するギ酸や酢酸によるものとありました。

そう、これら酸にも耐えるようにとのことだったみたいです。

よく見たら円筒状のモノ(温度センサー)の表面もニッケルメッキしてあります。

ちなみにこのフューエルポンプは三菱電機製

 

 

 

 

ストレーナー(フィルター)の取り付けは押し込んでいるだけ。ただ、かなり強く押し込まないとカバーが付かず少しアタフタしました。

 

 

 

 

タンクキャップも劣化したガソリンで酸化し鉄にメッキは錆てアルミは白く粉を吹いていました。

タンクキャップの内部部品の販売はアッセンブリー。キーも変わるみたいなので分解して清掃しました。

 

 

 

ガソリン残量計の心配だったので抵抗値を見てみました。

 

 

 

満タンで10Ω

 

 

 

空で216Ω。

センサーは問題ありませんでした。

 

 

 

とりあえず部品は揃いました。

 

 

 

 

 

ガソリンタンクの裏側のフューエルポンプの取り付けフランジ部はガソリンに接液しないところは錆防止のためにローバルを塗っておきました。

ОリングはスズキスーパーグリスAを塗布となっていましたが、リチウムグリスと同等との事でした。

 

 

 

 

くねくねしさせながらフューエルポンプをタンクに挿入。

 

 

 

とりあえずタンクが復活したのでガソリン買いに行ってきました。

最近は事故や放火事件があってガソリン単体の購入ってどうなんだろうと気になってました。

携行缶なんて持ってませんでしたが先日亡くなった親戚の叔父さんが亡くなる少し前に「要るかい?使って」ってちょうどくれたのがありました。

偶然ですが少し縁のようなものを感じました。ありがとうね川西の叔父さん。

 

携行缶への給油は有人スタンドしかできなくて探しました。

スタンドの兄ちゃんが気さくな人で腐ったガソリンも気持ちよく引き取ってくれました。

用紙に氏名住所と用途を書いてガソリンは無事買うことができました。

 

ではまた

 

 

 

 

 

 

 

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バンディット1250S 張り付いたクラッチの修理 その5 花咲かGタンク・クリーナーでタンクの錆び取り

2022-07-17 00:09:35 | バンディット1250S

長期放置でクラッチが張り付いたバンディット1250Sを修理している話の続き、「その5」になります。(「その4」はコチラ

クラッチ板を新品に交換後、腐ったガソリンを抜こうとガソリンタンクを見たらが錆びだらけ。泣きながら定番の「花咲かGタンク・クリーナー」で錆びを取ることにしました。

 

 

 

施工説明には初めに中性洗剤で洗って油分を落とすこととなっていたので、事前にできるだけ錆を落としておこうと酸性のサンポールで洗浄を実施。

その後、中和の意味を込めてアルカリ性のマジックリンで洗浄し最後に中性洗剤で洗って「花咲かG」を投入しました・・・ってのが前回のお話。

 

 

 

夜中に何度かタンクを振りに行き翌朝まで放置。

翌朝、裏返して給油口側の錆び取り。

こういうときに限って会社行って不在な時に給油口からダダ洩れってオチになりそうな予感がする。

本来、居てる時にした方がいいけどあまり長時間放置するのも良くなさそうなので、少し早めに起きて時間がある限り漏れが無いか確認して出勤しました。

内圧が上がるかもしれないので燃料パイプを開放しておきました。

 

 

 

その夜の深夜、ガソリンタンクから「花咲かG」を抜き取りました。

サンポールで事前洗いしましたが茶色い物体がまた少しでてきました。

この茶色い物体ですが錆だけではなくガソリンの変質物じゃなかという気もします。

 

 

 

タンク内を覗くと大体きれいになっているようですが所々茶色いのが見えます。

 

 

 

 

 こっちにも

 

 

 

 

その後、水道水で流水洗浄。深夜1時半です。

 

 

 

 

桶に残った残渣物。

 

 

 

 

錆に関しては事前にサンポールで粗方落としていたので劇的な変化はありませんが奥の方に残っていた錆は無くなっています。

 

 

 

 

サンポールでは落ちなかった気になっていたこの錆。

 

 

 

 

この部分も奇麗になっていました。

 

 

 

 

フューエルポンプユニットで蓋をしていたやつは案の定メッキが剥がれていました。

防水隙間テープの部分はやられていなかったのでマスキングしておけばよかったと思います。

 

 

 

 

荒れた表面をスコッチブライトで磨いてやりましたがこれで染みて来るようなら旋盤で表面を一枚さらってやらないといけないかもしれません。

 

 

 

 

水を完全に抜き取ってから希釈して1リットル取り置きしておいた「花咲かG」をガソリンタンクに注いでコーティングを行います。

 

 

 

まんべんなく「花咲かG」が行きわたるようシャッフルし、抜き取ったあとドライヤーで乾燥。これで防錆皮膜が形成させます。

 

 

 

 

残っていた茶色い物体は固着しておらずウエスで拭いてやると簡単に落ちました。

黒い点々は何なのかは不明ですが擦っても変わらず、安定した地金の状態で擦っても

 

 

 

奥も奇麗サッパリ錆は無くなっていました。

サンポールでは落ちなかったので改めて「花咲かG」が優秀なのが分かりました。

 

 

 

とりあえずガソリンタンクの錆び取りは無事終わりました。

フューエルポンプを組み立ててガソリンタンクに戻して漏れが無いかの確認とポンプが機能するか。

それが終わったらバイクに取り付けてインジェクター(噴射ノズル)が生きているか・・・・です。

 

 

 

夏に向けてハイエースの準備も全然なので焦っています。

追伸

ブログの画像容量が越えそうなので近々、引っ越す予定です。また案内を出しますのでその際は宜しくお願いいたします。

ではまた

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バンディット1250S 張り付いたクラッチの修理 その4 ガソリンが腐って錆びたタンクの再生 小ネジで擦り洗い サンポールで一次錆び取り マジックリンで油分洗浄 中性洗剤で水洗 花咲かGで仕上げ  

2022-07-12 02:27:22 | バンディット1250S

長期放置でクラッチが張り付いたバンディット1250Sを修理している話の続き、「その4」になります。(「その3」はコチラ

クラッチ板を新品に交換して、プラグを抜いてセルでクランキングさせて落ち切ったオイルを回してあげ、次に腐ったガソリンを抜いて洗浄しようとガソリンタンクを見てみたら

錆が出て悲しいことになってたのが前回のお話。

 

 

 

ガソリンタンク内にあったヒューエルポンプも錆びと腐ったガソリンにやられて泣きながら洗浄し、今回はガソリンタンクの錆び取りについてになります。

 

ガソリンタンクの錆び取り剤で定番なのが「花咲かG タンククリーナー」90年代リッターバイクのカスタムブームの時には既にあったロングラン商品。

今回もそれを使うのですが、その前に段取りから。

1リットル入りの「花咲かG」は20倍まで希釈して使えるのですがバンディット1250Sのタンクは19リットル。

希釈後の1リットルは最後の仕上げで使うので実質錆び取りに使えるのは19リットル。

ギリギリなのでタンクに蓋をしてアッチ向けたりコッチ向けたりしながら錆取りをすることになるのですがタンクキャップは一部アルミ製なので腐食するので都合が悪く代わりが必要になります。

皆さん金属板で蓋を作ってゴム板でしーるしたりしています。

アルミ板でもよかったのですがアクリル板があったのでそれを使うとして、蓋として固定させるために何か方法を考えなければなりません。

そこでM6ボルトの六角ボルトの頭にコンターマシンで切り込みを入れて・・・・

 

 

 

タンクの縁に引っ掛けて取れないようにしてみました。

 

 

 

 

適度な弾力のあるゴム板が無かったので防水の隙間テープでシール。

 

 

 

 

タンクを裏返したりするので扱いやすいように保護フィルムを貼ってスタイロフォーム貼りました。

 

 

裏返しOK

 

 

 

「花咲かG」のサイトに使い方が載っていて油分が残っていると錆び取りの効果が発揮できないので先ずは中性洗剤で洗うのが重要と書かれていました。

 

「錆取革命 腐ったガソリンの洗浄剤」なるものを見つけ、是非使ってみたかったのですが扱っているところが少なく、すぐに手に入らなかったので残念ながら今回はパス。

成分は強アルカリとなっていました。

その他見ていると、チェーンを入れて物理的に落とせとかサンポールを使うとか皆さんいろいろやられていました。

 

いずれにせよ「花咲かG」だけに頼るよりも事前にできるだけ錆を落としておくのがいいかと思います。

私がタンク内の錆び取りに使っているのはSUS製の小ネジです。これで物理的に擦り洗い。

GPz1100の錆び取りに使ったので20年ぶりくらいの出番。

サンポールを入れて使ったので酸洗浄仕上げみたいな表面になって、これはこれでいい感じです。

ステンレス最高~!!

 

 

 

 

先ずは小ネジだけ入れてシャカシャカ、シャッフル。

こういう時に落としてしまうので怖い怖い。

ここんとこ蒸し暑い日が続いているのでオッサンのタンクトップに短パン姿はご容赦ください。

 

 

 

 

錆と腐ったガソリンの生成物。

どうしても小ネジが当たらない所が出てきますがチェーンよりは良いかと思います。

小径の菊座金(歯付座金)なんかがもっと効果的なかもしれません。

 

 

 

 

DIYで錆び取りといえば「サンポール」。

油汚れはマジックリン。

中和できているか不明ですがサンポールで洗っていくら水洗してもすぐに茶色く変色して腐食してしまうので中和に意味も込めてマジックリンで洗うことにしました。

 

 

 

 

日も暮れておまけに雨まで降ってきましたが、どうで水洗いしているということで気にせず濡れながらの作業続行。

 

 

 

 

表面的な錆はサンポールでかなりきれいになりました。

 

 

 

 

奥の方にはまだ錆が残っています。

 

 

 

 

小ネジが当たらない所にも錆が残ってしまっています。

最後に中性洗剤で洗ってプレ洗浄はお終いにして、後は「花咲かG」さんに頑張ってもらいます。

 

 

 

 

保護フィルムの隙間に洗剤が入り込んでいると塗装がやられるので、水洗後全部剥がして貼りなおしました。

 

 

 

 

フューエルポンプのステー類も一緒に錆び取りしようとポンプ類を外して蓋にしました。

ここのOリング溝にも「花咲かG」が染み入るようにして錆び取りと防錆(’酸化)被膜を付けさせようと思いOリングを使用せず隙間テープでシーリングさせることにしました。

(ただしこれをやるとフューエルポンプの金具のメッキが剥がれるので、その辺は取捨選択してください)

→22/07/16 追記これは止めた方がいいです。金具が錆びていて錆び取り&防錆したい場合はOリングの当たり面をマスキングするか、そこを避けて錆び取りすることを勧めます。 

 

 

 

定番の「花咲かG」。

パッケージの絵柄も「花咲か爺さん」です。

能力は落ちますが再使用できるのでポリタンクとかも買ってきました。

 

 

 

20倍まで希釈可とありましたが、先述の通り20倍作っても足りなさそうなので後々の事を考えて15倍希釈としました。

 

 

 

液温は40~50度がいいというので温水で希釈しました。

デジタル温度計が主流の今あえてガラス管温度計

 

 

 

 

希釈した後、1リットルだけ小分けして残しておいて最後にこの液で錆止めコーティングします。

 

 

 

 

いざガソリンタンクに投入。

今日はここまで。暇を見てはタンク振りに行ってます。

 

 

ではまた。

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バンディット1250S 張り付いたクラッチの修理 その3 腐ったガソリン タンクの錆 フューエルポンプの洗浄 

2022-07-09 03:31:55 | バンディット1250S

長期放置でクラッチが張り付いたバンディット1250Sを修理している話の続き、「その3」になります。(「その2」はコチラ

 

前回はクラッチプレートの向きを直し、セルでクランキングするためにタンクを外しプラグ抜くとこまでやりました。

次は腐ったガソリンを抜いてきれいにするのと、新しいオイルを入れてセルを回して各部に潤いをあたえて、それが終わればいよいよ始動。

 

オイルはモチュール4T 7100 5W-40。

いやぁ~新しいオイルを入れって作業、何か前向きな気がして心地いいです。

も~ゴールが見えて来た感じがするっす!!

 

 

 

 

7年くらいパルス充電をし続けた11年前の新車時のバッテリー。

いつからかパルス充電器ではエラー表示が出ていたのでダメかもしれませんが、ここまで来たのでパルス充電の真価を問う意味も込めてダメ元で取付けました。

バッテリーが死んだとしても最近は安いバッテリーもあって買えば何とかなるので気は楽。

 

 

 

 

キーを回すと弱々しいですが通電し電気系統が生き返りました。

 

 

 

キーをONにするとヘッドライトが点きっぱなしになるのでバッテリーの負荷低減のためヒューズを抜こうと思ったんですが、ヒューズの場所を忘れてしまっていました。

疎遠でごめんね。

右側のサイドカバーを外すと見えました。

 

 

 

 

トリクル(パルス)充電では電圧が弱そうだったので通常の充電電流で充電しながら再度キーON。

総走行距離487Km

 

 

 

 

セルボタンをチョン・チョンと押して軽くクランキング。

それからチョ~ン・チョ~ンって少し長めに押してまたクランキング。とりあえずここまで。

 

でこれからめんどくさそうな腐ったガソリンの始末。

先ずはタンクの中を覗いてやろうと

タンクキャップにキーを刺して・・・

キーをひねって蓋が開いたらあの腐った何とも言えない匂いが立ち込める・・・・

・・・・・蓋が開かへんぞ。

再度、キーをひねって蓋を開けてみる。

何か抵抗があってすんなり開かない。

やっとのこさ開いたと思ったら蓋の内側のアルミ部品が白く腐食して粉吹いてる。

写真撮ってる間も空中に粉が漂ってました。

錆びてるやん。

室内保管やぞ。なんで錆びるねん。

 

 

 

 

少し焦りながらタンクの中を覗いてみました。

あ~錆びてます。

薄っすらじゃなく

しっかり錆びてます。

 

 

だから鉄は嫌い

 

 

問題は給油口からチラッと見えたタンク内の部品の錆。

そう、バンディット1250Sってインジェクションなんでタンク内にフューエルポンプが入ってるんです。

それが錆びてたら大変。

裏蓋を気持ち焦りながらあけます。

 

 

 

 

そっとフューエルポンプを取り出すと・・・・

あ~錆びてるやん。

だから鉄は嫌い。(2回目)

 

 

 

フューエルポンプってバナナみたいに反り返ったユニットがゴッソリ入ってます。

ちょっと四苦八苦して取り出しましたが、

錆びてるやん

 

 

 

 

はい、フューエルポンプです。

 

 

 

さっき「ゴールが見えてきた気がする」って言いましたが訂正します。

全く先が見えなくなりました。

気絶しそうです。

 

タンクの中に残ったガソリンをポンプで吸い出しました。

 

臭った人なら絶対忘れないあの何とも言えな臭い。

匂いの最終兵器とも言われるらしいです。

ガレージ中が臭ってます。

居住空間まで臭ってます。

娘が苦しそうにしています。

 

 

 

 

外見は擦り傷一つ無い奇麗なタンクも中はこうなってました。

室内保管だからと油断していましたが長い年月はそれをも超越しました。

何度も言います。

だ・か・ら・鉄は・キ・ラ・イ (はい3回目)

 

 

 

フューエルポンプのお尻の方。吸い込み口についた茶色い物体をスクレーパーでこそいでみました。

橙色(元は真っ白)した部品は樹脂製なので錆びではなく錆びたものが付着したのかガソリンの変質物。

 

 

 

 

吸い込み口にはストレーナ(フィルター)が付いていてカバーが被っています。

カバーを外そうとネジを緩めますが外れません。

サービスマニュアルを見てもよく分からず、しばし悪戦苦闘。

 

 

 

 

下手にやると割れるので優しく。(割れたらもう心が折れます)

で、どうなってるかと思ったらハマってるだけでした。

 

 

 

コテコテになって固まってたストレーナ。

 

 

 

ケミカル用品を保管しているロッカーを見たら二種類のキャブレタークリーナーがあったので、もう勢いで掃除することにしました。

 

 

 

ヤマハのスーパーキャブレタークリーナーは定評あるみたいですが、落ち加減で言えばCRCのクリーナーキャブです。

よく落ちます。ただ結構消費します。

ヤマハは泡タイプ(といってもムースとかじゃなく小さな気泡状に出ると言った感じ)で少量なので、交互に使って洗浄しました。

 

 

 

 

二分割できて写真右下側がタンクの底になる部分でポンプが入っています。

左上側がエンジンのガソリンを送る側でレギュレータが入っていて、ここで供給に不要なガソリンをタンク内に逃がしてくれています。

 

 

 

ユニットを並べてみました。

真ん中の金属の筒がポンプです。非分解です。

左のレギュレータも樹脂部品に金属の円筒パーツが合体していますが"外すな"とサービスマニュアルに書かれています。

 

 

 

ちょっとここで失敗したなと思ったのがキャブレタークリーナーってゴムを侵すことがあります。

侵されたゴムは膨潤して形が変わってしまって使えなくなります。

清掃したあと確認のため組み立ててみようとOリングをはめたら少し大きくなっていたように感じました。

Oリング類はサービスマニュアルに"再使用禁止"となっていますので交換予定ですが、耐ガソリン性のためか高いです。

小さいOリングで一個600円くらい。

レギュレータはOリングで円筒部品が刺さっているだけですがサービスマニュアルには"外すな"となっていて、そこのOリングがやられてたら機能的の問題無くても

交換となって、これがこんな部品なのに1万円します。(下の写真 「部品番号8 レギュレータ」)

 

まあそれは我慢したとして部品代は1万数千円ですみますが、問題はポンプ。

これってパーツリストを見てもらうと分かるように「部品番号1 ポンプアッシー フューエル」とポンプ単体では部品としては出ません。

ポンプ内部でガソリンが腐っていたら規定の吐出量が得られない可能性があって通常は交換するみたいです。

でこれが一気に値段が上がって4万円します。

たまにあるんですね、高価な部品ほどアッシー(アッセンブリー)になってバカ高いってこと。

 

ポンプがダメなことを想像したら、もう泣けてきました。

 

 

 

 

錆か変質した物体が分かりませんが、とにかく茶色く汚れたものは徹底的にきれいにしました。

 

 

まずは費用が最小となる部品で組んでみてエンジンが掛かるか確認して最悪はポンプアッセンブリー(4万円)を交換するつもりです。

まずは部品番号5と11(二個)のOリングとストレーナを注文しました。

それとタンク内の錆び取りに定番の「花咲かG」も。

 

タンクの錆が取れてポンプも丸ごと変えたとして、それで安心かと言えば「ノー」でポンプの先にある電磁弁と噴射ノズルあって、それらが腐ったガソリンでやられている

可能性があります。

そうなるともう大変、というか心が折れます。

任意保険の中断証明の期限は8月3日。

違う方法を考えないといけない気がしています。

 

ではまた

 

 

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バンディット1250S 張り付いたクラッチの修理 その2 クラッチプレートの向き タンクの脱着 燃料ホース プラグキャップの外し方 メリー室本鉄工カップリングツール(HS175C)

2022-07-07 03:13:47 | バンディット1250S

長期放置でクラッチが張り付いたバンディット1250Sを修理している話の続き。

前回はクラッチプレートとフリクションプレート一式を新品にしたとこまで。前回はコチラ

 

その作業で出てきたクラッチプレートの厚みの違い。

その夜もネットで理由を検索していたんですがその際にクラッチプレートには向きがあるというのを見かけました。

自分は平ワッシャーと同じ感覚で面を取ってある方を手前側に向けて組んでいたのですが、クラッチがつながる際にクラッチプレートがスムーズに動くように面取り側を

エンジン側(奥側)に向けて組むのが正解とのことでした。

 

 

 

 

サービスマニュアルにはクラッチプレートの向きについては書かれていませんが、ネットをいろいろ見ていくと「書かれてないのは常識だから」ってのもあってエンジンをいじる人にとっては

当たり前の事なのかもしれません。

サービスマニュアルには"サークリップ"の向きはちゃんと明記してあるので機械構造上は問題なくて"その方がいいよ"や"フィーリングの差"くらい僅かなのかもしれません。

中にはそれを逆手に取って"クラッチの切れが悪いから、俺は外向けに組む"って人もいました。

ということで「常識」にならって組みなおすことにしました。

今回はクラッチプレートの組みなおしから。

 

組み込む順番を今さら間違えないようにと防汚のために外した順に吊るしています。

 

 

 

 

外したクラッチの部品。

右端に二つ、大きなワッシャー(というかリング)があって形状が異なります。

向かって右端のエンジン側は普通の平ワッシャーの形状、その左はテンションが加わるように傾斜が付いたコニカルスプリングワッシャーとなっています。

平ワッシャーの方は片方にのみ面取りがしてあってサービスマニュアルには組み込む際の指定はありません。

一方、コニカルスプリングワッシャーの方は"外広がり側"を手前になるよう向きの指定があります。

 

 

平ワッシャーの方は何も考えずいつものように面取りがある方を手前に向けて組んでいたんですがクラッチプレートの向きの一件を受け少し考えてみました。

クラッチのハブはアルミ製、軟らかいハブを保護という考えなら面取りしてある方をハブ側に向けた方がいいんじゃないかな?

ということで裏返して組み込みました。

一番奥のフリクションプレートだけ内径が大きかったのは、このコニカルスプリングワッシャーを避けるためで、これはクラッチプレートとは材質が異なるハブがフリクションプレートと

張り付いたりしてクラッチの切れのフィーリングが悪くなるのを避けるためなのかなって思ったりしました。この辺りの事も詳しい人がいたら教えてください。

 

 

 

 

面取りしていない方が手前側に組み込む。

クラッチプレートは面取りが内側が「常識」というのが本当なのか知ってる人が居たらコメントください。

 

 

 

 

クラッチプッシャープレートにはクラッチメーカーのFCCの文字がありました。

 

 

 

 

クラッチの組みなおしが終わり次はエンジンを掛ける準備。

長期放置でオイルが下がり切っているので、いきなりエンジンを掛けないで"おまじない"的にプラグを抜いてセルでクランキングしてオイルを回してやろうと思います。

9年目で初めてのオイル交換。

エレメントを外そうと思ったら"どうやったら抜けるの?"の状態。

マフラー外さなあかんの?ってテンション下がりました。

 

 

 

所有歴は長いですが知識は皆無。ネットで調べたら反対側の冷却水のホースを引っ張って隙間を作ってそこから抜くとありました。

ネット先生、ありがとう。

その後サービスマニュアルを見たら同じことが書いてありました。

 

 

 

オイルを入れ替えて次はプラグを外す作業。

こいつはダイレクトイグニッション。プラグキャップにコイルが内蔵しているやつ。所有してきたバイクは皆コイルが別にあってハイテンションコードでつながるヤツなので

今までに無かったタイプ。

ネットの情報では車載工具にプラグレンチが二種類入っているとか。

バンディット1250Sの車載工具はこんな感じ。初めて見ました。

 

 

 

 

二種類のプラグレンチ。

首振りになってます。

 

 

 

 

プラグを外そうと思ったんですがタンクが邪魔で先にタンクを外さないとダメみたい。

整備性が悪いなあとこの頃からテンション下がり気味です。

で、タンクの取り外し。

事前にネットを検索すると外し方があって、燃料チューブを外すのが大変だったとありました。

 

燃料タンクには燃料ホースが一本にエア抜きとタンクキャップ部の水抜きの二本のホース、それと燃料計の配線があります。

二本のボルトを外してタンクをそっと持ち上げると大変だと書かれていた燃料ホースが見えました。

 

 

 

 

インジェクションなので高圧が掛かるのでホースバンドで固定ではなくコネクターになっています。

コネクターにはボタンがあって押し込むと抜けるのですがそのボタンが"ツライチ"なので押しにくく、その人はボタンと同じ大きさのプラ板を貼り付けて

押しやすくしてましたが初回は大変。

タンクを大胆に裏返すと作業性も良くなって外せるかと思いますがそれでも指は痛いみたいで、一人で地味にタンクを傷付けないように作業しようと思うとこの隙間からの

アプローチになるかと思います。

 

何かいい方法がないかと思ったらハイエースで電装をいじる際に便利ツールとして買ったコネクター抜きを思い出しました。

メリーでおなじみの室本鉄工(社名は知りませんでした)のカップリングツール(HS175C)という工具。

ハイエースの電装をいじってる人が口々にコネクター抜くのに指先が痛くなったとか皮がむけたとか書いてあって、こういう工具があるのを知りました。

これもピンからキリまであって安いのは1000円ほど。でも安いのは先端がイマイチとか、ちゃんと合わないとか書かれいました。

こいつは3000円ちょっと。

これに3000円かと思いちょっと悩みましたがイマイチな先端を見て悲しくなるのも嫌なんでこれにしました。

 

 

 

 

無理なく無駄なく。ああ快感。

タンクを持ってくれる人がいたらホースも長いのでこのツールが無くても外せるかと思います。

でも一人じっくりいじるプライベーターにはこんな便利ツールを使うは至福のひと時みたいなもの。

 

 

 

指で押し込むのが痛いのが分かる気がします。

 

 

 

 

エア抜きとタンクキャップ部の水抜きチューブ。

引っ張ると締め付ける方向に力が働くので抜けません。

で、タンクのパイプにタイラップを縛って引っ張ったらチューブが広がる方向に力が掛かるのでス~っと抜けてくれました。

 

 

 

タンクが外せたので次はプラグを抜く作業。

これは4番シリンダーのプラグキャップで一番アクセスしやすいところですが、それでも狭くて作業性が悪くプラグキャップも固くて抜けません。

 

 

 

プラグ上部にはフレームが走っていて指で摘まむにも無理があります。

ネットを見たら大きめのマイナスドライバーを突っ込んでこじって抜いたというのが多かったんですが、サービスマニュアルにはそれはするなと書かれていて

確かにこじったらあかんと思いました。

 

一番厄介なのは2番シリンダー。

サーモスタッドのステーを外して、ずらした隙間からアクセス。

ああやり難い。

で、ここでまたタイラップの出番。

プラグキャップを引っ張れるように輪っかを作って縛って引き抜きました。

 

 

 

こんな感じ。

部品に優しく。女性に優しく。

 

 

 

 

4番シリンダーのプラグキャップの上部を見るとフレームが走っててそこだけ凹ませてあります。

 

 

 

 

すっと抜けるかと思いきや、向きをアッチ向けたりコッチ向けたりして何とか抜けました。

ギリギリ抜ける"逃がし"です。

 

 

 

プラグキャップとプラグ

 

 

 

あとは新しいオイルを入れて、バッテリーを取り付けてセルを回してオイルをなじませ、タンクに残った腐りきったガソリンを抜いて新しく買ってきたガソリン入れたら

"復活"

ちょっとテンション上がってきました。

でも最近携行缶にガソリン売ってもらえないとか聞くので大丈夫だろうか。なんてしょうもない事考えてます。

 

ではまた

 

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バンディット1250S 張り付いたクラッチの修理 その1 厚みの違うクラッチプレート

2022-07-02 04:00:45 | バンディット1250S

娘が産まれバイクに乗ることもなくなり車検切れとなったバンディット1250。

時折エンジンは掛けていたものの、まさかのクラッチ板の張り付きでクラッチが切れず。

その後も修理することもなく時間が過ぎ、ようやく分解したのが2017年なので5年も前のことになります。その時の日記がこちら

 

「ブレーキを踏んでおいてエンジンをかけて吹かしたままギアを入れろ」とか言われましたが、エンジンを開けてミッションのドッグのヘタリ具合はどうかと

心配したことのある人なら、そんな可哀そうなことできるわけないことは分かってもらえるかと思います。

 

やったのはスタンド立ててエンジン吹かして急ブレーキを踏むぐらい。

でもそんなんじゃどうにもならないのはクラッチをばらしたときに分かりました。

フリクションプレートの摩擦材(フェーシング)がクラッチプレート(金属の板)に貼り付いて取れないくらいになっていました。

"どっちもフリクションプレートやん"

 

 

その時に様子を見に来た娘は4歳、幼稚園の年少組さんの時でした。(2017年3月1日撮影)

 

 

 

 

任意保険に中断証明書というのがあってこの証明書を発行してもらうと10年間等級が据え置かれます。

それをしないと新たに契約するには6等級の初めからになって保険料が高くなります。

一緒に旅してきたとら母(嫁)の1100カタナは先に解約したため今年が10年目になり、8月3日にその期限を迎えます。

再契約には生きた車検証が必要。

それもあって、いやこれを機にバイクにまたがることをしよう、そんな風に思ってバンディット1250Sをいじり始めました。

 

 

で、整備の話。

クラッチ板の交換はさほど難しくなく、新しいクラッチプレートとフリクションプレートに交換するだけです。

ただ、なぜかバンディット1250Sのクラッチは厚みの違うクラッチプレートがあって組み込む際に少し注意が必要です。

下の写真の枠の中、

【! 17、ドリブンプレートNo.1(6~8枚) ドリブンプレートNo.1とNo.2の合計は8枚  手書きで"t=2.0mm 7ケ"】

【! 18、ドリブンプレートNo.2(0~2枚) ドリブンプレートNo.1とNo.2の合計は8枚  手書きで"t=2.3mm 1ケ"】

って書いてあるのがそれです。

 

 

 

もともとそうですが、物事を飲み込むことが苦手な自分。それなのに一つ一つ噛み締めないと先に進めない性格。

何も考えずに元あったパーツを注文し組み込めばいいのですが、ここにきて頭の片隅に「その理由って何」ってのが芽生えます。

このモヤモヤした気持ちがやる気をそぎます。

 

モヤモヤは置いておいて、同じ部品を手配しそれを間違いないように整理するんですが、用心のために何度もマニュアルに目を通すんですが、当たり前と当たり前ですが

パーツリストとサービスマニュアルで部品を指し示すための頭文字の番号が違います。

それを考慮して部品を照らし合わすのですが何か違うんです。

よく見比べると部品名に間違いがあったんです。誤植というやつです。

もうそうなると頭の中で整理が付きません。

 

 

 

 

下の写真の【3 ドライブプレートNo.3】はパーツリストでは【No.2】となっていて、【No.2】の所には当然【No.3】とテレコになってて、アホになってきた

脳みそを余計に混乱させて、あ~なんか嫌。

この絵もどっちかというと実物と逆。【1 プッシャープレート】は本来バイクにまたがって右側にあります。だから右側になるように書いてくれてたら

ビジュアル的にも分かりやすいのに・・・・。

こういった時に親切なのがホンダのマニュアル。

 

 

 

ちなみにクラッチプレートが二種類ある理由をスズキ二輪大阪サービスセンターに尋ねましたが「わかりません」と言われました。

 

フリクションプレートはこの3種類。

頭が悪い私は脳みそで整理ができないので外した方のプレートに印を入れてビジュアルで認識できるようにしてます。

 

 

 

クラッチプレート。

t=2.3mmの方は面取りがしてありましたが2.0mmの方は面取りなし。ですが新品は面取りありになってました。

 

 

 

 

こういったことチャッチャとやれる人、うらやましい。

 

 

 

組み込む順に並べてみて再確認。

確認、確認、また確認。

確認してる間に混乱してまた確認。 そんな感じでガレージの時間が流れていきます。

 

 

 

 

新品の方にも間違えないように番号と特徴を書き込み。

使えそうなものもありましたが全部換えます。クラッチ板だけで27000円ほどでした。

 

 

 

 

印の部分はクランクケースの合わせ面。

継ぎ目のここだけ液状ガスケットを塗布することになっています。

 

 

 

 

 

はみ出してこびりついた液状ガスケットのカスを剥がしてあげるのもお友達になる大切な作業。

 

 

 

新品のプレートを組み込む順番に開封し並べる作業も、あとから間違いなかったか不安になった時に見返せるようにスマホで動画撮影。

年々用心深さは増すばかり。

 

 

 

フリクションプレートには刻印があったのでそれを表面に向け、クラッチプレートは面取り側を表に。

(実は面取り側がエンジン側・・・みたいなことを知ったのはつい先日の事。あとでやり直します)

 

 

 

 

念のためにトータルの厚みを測っておきました。(51.1mm)

 

 

 

 

一番奥に大きなワッシャーが2個入ります。

奥にフラットなワッシャー。外側に反ったワッシャを広がった向きでセットします。

 

 

順番通り確認しながら一枚一枚オイルを染み込ませて組み込みます。

オイルはモチュール4T

空冷のCB-FやGPz1100、カタナの時にはオイルにも気を遣いましたが水冷になってグレードを下げることも抵抗がなくなりました。

 

 

 

 

組み込む時も動画撮影。

 

 

 

組み込んでしまえばどうってことないのですが、何でも初めては緊張します。

そうやって大人になっていくんだと思います。もうオッサンですが。

 

 

 

対角に少しずつ。

気分は優しさを注入するみたいな感じ。やっぱり触ると愛情が増す気がします。

 

 

 

トルクは10N・m。

CB-Fを組む時に買ったトルクレンチなので単位がKgf・cm。

30年くらい前、ネットもなく通販もないので日本橋の道具屋筋(正しくは「日本橋の五階百貨店」でした)に行って買いました。ニュートン系は感覚がなじめません。

 

 

 

 

クラッチは組めましたが7年くらい眠らせたエンジンなのでプラグを外してセルで空回ししてやってオイルを行き渡らせてから始動させようとおもいます。

まだもう少し続きます。

8月3日に間に合うか。内心ヒヤヒヤしながら暮らしています。

ではまた

 

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