オクテック ガレージ ブログ OKU-TEC garage

大した人生ではないけれど,それでも読み返せば思い出されるあのときのこと.消えないように,そして生きた証になるように

15万キロに達したヴェクスター125 摩耗したセンタースタンドの軸

2021-06-16 03:17:43 | ヴェクスター125

今日、ついにヴェクスター125が15万キロに達しました。(メーター一周してるんで「10万キロ」+「50000km」です)

 

 

4万キロくらいで一度エンジンを積み替えたのが今のエンジン。

中古だったのですが、それまでの走行距離を含めなくてもこのエンジン単体で10万キロを超えたことになります。

シリンダーの合わせ目付近からオイル漏れがあって、完調~っとまではいかないですが、それでもハイスピードプーリーと6gと結構軽めのウエイトローラーのおかげで

現行スクーターについていくほど元気に走ってくれてます。(たぶん燃費はボロ負けですが)

 

と、言いながら今日、上り坂のゆるいカーブを走っていたら突然"カッシャン・カッシャン"と足元から変な音。

何かと思ったらメインスタンドが垂れ下がって地面をこすってました。

 

 

 

 

家に帰って、ばらしてみたら軸の部分が見事に摩耗してました。

これがスタンド本体(足の方です)。穴が楕円になってます、というより"長穴"。

 

 

 

 

対してこちらがエンジン側。

こっちも穴が広がってました。

 

 

 

エンジン側の穴の部分には厚みを増して強度を上げようとリング状のものが溶接されているのですが・・・・

 

 

 

 

反対側は溶接が外れて取れてました。

 

 

 

 

当然貫通しているシャフトも細ってました。

 

 

 

これらの摩耗はスタンドを使ったからではなく、走行中の振動によるもので、これもヴェクスターの持病です。

というより、(設計が)古いスクーターにありがちな劣化の一つと言った方が正解かも。

国内ではもう部品が出ないみたいなので、オークションで探すと高い値段がついてます。

高値で誰も買わないような値段でも、廃盤部品の場合は必要な人は飛びつくので、それを狙って食いつくまで放置しておく強気な商売方法が最近よく見かけられます。

ですが、たとえ手に入れたとしても結局純正品。同じ末路をたどるので悲しい未来が待ってます。

 

中国や台湾のヴェクスターの部品を販売されている"プレコミモーターさん"を見てみると、あちらではヴェクスターも現行車種で、このセンタースタンドも

軸径が太くなったりと改良されたものを売っておられました。

9000円ほど。

さてどうするかですが・・・。

・・・やっぱ買った方がいいかなぁ。

 

 

 

ちょっと昔のことを振り返ってみました。

10万キロに達したのが2014年5月でした。

場所は偶然にも今日と同じ場所。

この時、外装はまだオリジナルのシルバーでした。

 

 

 

 

77777Kmの時は2011年8月。

とら母(嫁)と寅次郎を乗せて北海道ツーリングに行った時の天北峠でした。

 

 

 

リアキャリアは勿論の事フロントにも荷物を積まないといけなかったので、買い物籠を取り付ける程度の強度しかない取り付け部分をフレームから補強を加え

キャリアを取り付けたりと、ヴェクスターをツーリング仕様に仕立てるのは大変でした。

 

 

 

 

この時、駆動系の調子が悪く低速寄りに変速してくれなくて、内陸の峠を越せなかったので海沿いのルートばかり走りました。

でも大型バイク2台で走るのと違って一体感があって楽しかったです。

 

 

 

 

 

風を切る寅次郎の姿。

懐かしい思い出です。

 

 

 

 

寅次郎、私、とら母のスリーショットの影

 

 

 

いろんな思いでが詰まったヴェクスター125。

20万キロを迎えるころには定年になるくらいな感じです。

私がへたるか、ヴェクスターがこわれるか。

どっちも頑張っていれたらいいな。

 

 

 

外装のリフレッシュが進み、10万キロの時よりも少し小奇麗になってて、オリジナルのシルバーが残っているのはヘッドライト周りだけになってしまいました。

2021年6月15日18時37分

 

 

ではまた


ガレージ整理 大和工機 NEWS クイックチェンジホルダー 旋盤のツーリング収納ラックの増設 ひな壇ツールラック 55歳の誕生日

2021-06-07 00:52:35 | ガレージツールの製作,改造,整備

旋盤で作業する際に旋盤の右側にある芯押し台というところに、いろいろ工具(ツーリング)を付け替えしながら作業します。

大きな丸いハンドルを回すと先端が出てきて穴あけや振れ止めを行います。

ツールを外すにはハンドルを逆に回して根元まで引っ込めないといけなくて、これが結構面倒。

 

 

例えばスペーサーやカラーを作ろうとするとセンタードリルが付いたチャックを取り付けて"芯モミ"(センターが出るようにちょこっとだけ真ん中に

穴をあけること)して、それからドリルキリのついたチャックに付け替えて穴あけ。

外形切削するのにブレないように今度は回転センターに付け替えて・・・と。

2個も3個もカラーを作ろうと思ったらこの作業の繰り返しで、ハンドルをクルクル、クルクルと

「何回クルクル回さすんかい」って思ったりして、もう電動化したいくらい。

 

そんなフラストレーションを解消してくれそうなやつがこれ。

オークションで買ったものですが、商品説明には「大和工機 NEWS クイックチェンジホルダー」とあったものの、どこにも刻印もありませんし、

メーカーももう存在していないので詳細は不明。

ひと揃え揃ってるので不自由しないですが、今さらホルダーを買い足そうと思っても今出品されてるのは日研やBIGのクイックチェンジばかり。

 

 

 

ヤフオクで見つけて買ったのが2016年のこと。いくらで買ったか調べたら20300円でした。

元々入ってたと思しき木箱に入って来たのですが、蓋も無くなっててオンボロでしたが"THE・昭和の工具"って感じを醸し出してました。

で、そのままじゃ邪魔で整理整頓を機に使いやすくて片付けしやいように置き場を作ってやることにしました。

 

 

旋盤の上には既にツーリング置き場を作っていたので、これを増設することにしました。

付けたり外したりといった非効率な作業が嫌いで、必要なのが装着されたままにしようとすると、どうしてもツールの数が増えてしまっています。

 

 

 

 

回転台の上に三段の"ひな壇"みたいなのを乗せたもので、回転台いっぱいにベースを広げて後ろ側にもひな壇を作ることにしました。

 

 

 

 

材料はラワン材。ほどほどに密度があって質感が良くて汚れにくく、とっても素敵なヤツ。

余談ですが、うちのテーブルソーのガイドが左側でおかしいらしいですが、どうやっても右には付けられません。

もう少しワークテーブルの広いヤツが欲しいです。

 

 

 

 

薄鉄板用のホールソーなので片側からだけでは抜けないので両側からあけます。

 

 

 

 

金工用なので木に穴をあけようとするとすぐ目詰まりします。

何度も木くずを取り除いてやらないといけないで、幸せではありません。

でも前回作った時のブログを見たらサークルカッターで抜いてました。たまにしかしない作業は忘れがち。嗚呼おっさんエレジー

 

 

 

 

穴あけ完了。

前に作ったのが2013年で娘が1歳の時。

抜いて残った丸い木が娘の遊び道具になるかと思ったのは昔も同じ。でもその娘も今は8歳。

ブログを見返すと幼い娘の姿がそこにあって、月日の流れと娘の成長を思い知らされます。

 

 

 

たまたま有った木なので表面が傷だらけ。

誰も見ませんし、旋盤のツーリングを置くだけなのでどうでもいいことですが、磨いてあげました。

 

敷いている大きなアルミのバット。

大学生のころ、初めて肉体労働のバイトじゃなくレストランでバイトした時にもらったもの。

女の子と一緒に働けて楽しかった。

 

 

 

 

アルミフレームがベースなので組み立ては簡単。

八の字のようなひな壇にしてみました。末広がり・・・・

 

 

 

ついでにクイックチェンジのタップコレットも置けるようにしました。

 

話が飛びますが、先日幼馴染が遊びに来てしゃべってた時のこと。

「なんか片付いて広くなったな~」って言われて「この年になって散らかってたらアカンやろ」という私に幼馴染は

「昔のごじゃついた方もワクワク感があってよかったよ」って言われました。

確かに知らない子が遊びに来て、バイクの部品や工具がそこら中にあったらそう思うかなって思って、自分の事を思い返してみました。

この年になったから小奇麗なガレージにしたいと思ってますが、昔はとにかくバイクの部品に囲まれてるのが幸せで何でももらってきて喜んでて、

親からガラクタばかりっておこられてました。

 

 

 

 

 

昭和の加工現場を支えてきたこういったツール類も、時代の流れで使われなくなったり廃業したりでオークションサイトによく出回ってます。

それこそ東大阪の機械団地に行けば買えますが、そこはやっぱり業界価格。

オークションのおかげでそれまで専門業者しか知らなかったツールがカタログショッピングのように見れて安く買えるのはプライベーターにはありがたい話です。

 

"大和工機 NEWS クイックチェンジホルダー"

幸せにしてくれるツールです。

 

 

 

わたくし事ですが今日8日で55歳になりました。

夕食はステーキを頂きました。

もちろんそんな高価なお肉ではないです。オージービーフ。

今日はお好み焼きテーブルを出してきて、焼いてみました。

火力と鉄板の熱容量が大きくて温度低下が少ないのでよく焼けてくれます。

味付けはキッコーマンの「ステーキしょうゆ ニンニク風味」。これ美味し。

 

娘が色んな表情を見せてくれて、それを見ると気持ちがホッコリします。娘は存在だけで感謝です。

 

 

 

娘が頑張ってとら母(嫁)と一緒にケーキを作ってくれました。

うれしくて美味しかったです。

 

 

 

55歳。

延長雇用はあるものの定年の60歳と考えると、あと5年。

ここ最近、会社生活も終わりが見えてきた気が強くします。

男性の平均寿命が81歳とか言われていますが、健康寿命はもっと短く人それぞれ。

残り時間をどう生きるか。そんなことをよく考えます。

健康でいること、悔いのないことなんて大雑把には言えるけど具体的に何をするか。何をしていくか。

お金をケチって修理してることを一つとっても、それって満足度なのか、習慣なのか。その結果時間を無駄にしていないか。

そんな小さなことなんかも考えたりします。

お金を貯めることが大切と思ってやってきましたが、時にお金を使っていくことも大事なんじゃないかと今さらながらに思ったりします。

無駄がないように、効率がいいように、失敗しないように・・・・その考えを少し脱ぎ捨てないと幸せは近づいて来ないんじゃないかって思ったりします。

ガレージには昔から温めてきたやりたいことが詰まっていますが、それこそホコリをかぶってしまっています。

それをいくつ具現化できるか。

 

最後にくだらない話を書いてしまってすみません。

55歳のおっさんのたわごとでした。

 

でも、いつまでも熱く生きたいです。

そんじゃまた。

 


ヴェクスター125のリフレッシュ 破れてぼろくなったシートの張り替え もうすぐ15万キロ タッカー MAX TG‐A(N) マキタ AT1013B AT1025A

2021-06-03 02:33:45 | ヴェクスター125

21年前、ハワイに転勤する幼馴染から譲ってもらったヴェクスター125。

会社まで片道20キロの道を毎日往復し、もう少しで15万キロを迎えます。

「走る」「止まる」といった最低限の整備はしていますが外観にまでは手が付けれず、さすがにボロさが目立ちます。

会社でも125ccのバイクに乗る人が増え、真新しいスクーターを見ると、きれいなバイクはいいなあと思うのと同時に、ヤレたヴェクスターを見ると

これじゃあ、あかんなあという気になります。

ということで、整備するタイミングに合わせて少しリフレッシュすることにしました。

少しずつですがリフレッシュネタを書いていこうかと思います。

まずは破れてボロボロになったシートから。

 

 

 

 

ヴェクスターのシートが裂けるのも持病で、必ずと言っていいほど後方のパターンの所から裂けてきます。

 

 

 

 

更に劣化が進むと前側も裂けてきます。

お尻の所まで裂けてるってのはよっぽどで、素材は柔軟性を失って炭化しかけています。

 

 

 

 

うちの会社の駐輪場ですが、なぜかある時期になるとカラスがシートをついばむ悪さをします。

破れていないシートはついばまなくて、狙うのは破れて黄色いウレタンがむき出しのヤツ。

美味しいスポンジケーキにでも見えるのでしょうか、ほじくりまくります。

ついばまれるのも嫌ですが、奴らはついばむ間にフンまでします。

で、バイクは黄色いスポンジまみれ&フンまみれ。

さあ帰ろうってバイクを見たら悲惨な状態に気持ちは"あ~あ"って、テンションダダ下がりになります。

 

シートの張り替えにはタッカーという道具が必要ですが、手持ちのはステープル(ホッチキスの針のこと)のサイズが幅8mm×長さ8mmというものでした。

ヴェクスター125のシートベースはそんなに厚みもなく針の長さが8mmもあったら突き抜けてしまいそうでした。

 

 

 

 

シートから引っこ抜いたステープルを見てみたのですが。幅が13mmほどあって足の長さは5~6mm。線径は1mmほどありました。

 

 

 

 

 

 

若いころはこれでシートの"あんこ抜き"とかしたものですが突き抜けたらまずいので、足の短いステープルが使えるタッカーを買うことにしました。

Amazonとかで見ると中華製の安いのもありましたが、安いもので揃えると生活が湿っぽくなるのでMAX製にしました。(TG‐A(N))

 

 

 

ステープルのサイズは線径が0.7×厚さ0.5mm。

幅が12mmで長さは6~13mmまで使えるので一番短い6mmを用意しました。

たまたま今日、百均のダイソーに行ったのですが、このサイズのステープルが使えるタッカーが300円で売っているのを見かけました。

多分そんなのでも事足りるんじゃないかと思います。工具に対してこだわりがない人ならそんなのでもいいように思えます。

 

 

 

張り替えに使うシートですが、ありがたや車種別の専用表皮ってのがあるんです。超マイナーなヴェクスター用があるのがびっくり。

値段は1500円ほど。

 

 

 

 

新しいのを貼る前に、座ってると前の方にずって来るので、後ろの方を削ってお尻がはまるくぼみをつけてやりました。

ウレタンスポンジって「目」があって逆目で削るとポロポロとむしれてしまうのですが、こいつは劣化が進み過ぎてか、順目で削ってもポロポロとむしれてしまいました。

 

 

 

縫い目や破れたところから雨水が染み出さないようにビニール袋を被せてあげると幸せになります。

 

 

 

 

買ってから随分経つので表皮に折り目が付いてしまってました。

ただ専用なので大きさやパターンはぴったりで素材の質感も純正と変わらずかそれ以上のように思いました。

 

 

 

 

まずは前後を仮止めして、次いで左右を仮止め。

 

 

 

 

しわの具合を見て、引っ張りながらステープルを打っていきます。

 

 

 

 

最後に余分に余ったビニール袋をカットして体裁を整えたら完成。

張りシロもちょうどいい感じで、この値段で買えるのはありがたいです。

 

 

 

 

すこし折り目が残ってますが、そのうち消えてくれるかとおもいます。

 

 

 

 

とりあえず一番みすぼらしかったシートの張り替えができました。

そうなると黒い樹脂製のカバー類が白化してしまっているのが気になってしまいます。

この辺りもリフレッシュしていければと思います。

 

 

 

現在走行距離:147734Km

 

余談ですがこうやってタッカーを使う機会があると、ついついタッカーが気になってしまいます。

いわゆる"タッカー病に罹った"とか"タッカー菌にやられた"というやつです。

高いお金を払って買っても旨味はないですが、かといってボロいのはイケてないオッサン度が増すので、急がず焦らずでオークションをウオッチングして

小奇麗なのを買ってみました。

左がマキタのAT1013Bというモデル。幅が10mmで長さが13mmまでのステープルが打てるモデルです。

右がマキタのAT1025A。こちらは幅は10mmと同じですが22mmの長い針が打てるモデルで、天井や壁に石膏ボードを打ったりするのに使えたりします。

どちらも線径は約1mmと太いです。

どちらもエアー式なので「パシュ、パシュ」って打てるのですが、これってエアガンを撃ってる感覚みたいで心地良かったりします。

 

タッカーは色んなメーカーから出ていますがステープルは規格化されていて共通で使用できるのですが、バイクの純正シートを張る際に使われていた

幅13mmのステープル用のタッカーは市販では無いようでした。

それでは、また