レンジフードの排気ダクトを工事しようとしたらちょうど柱に当たって壁を貫通できないと書いたのが前回のお話し。
消防法の規定でジャバラダクトの使用が禁止されていると言うことで必然的に亜鉛メッキされたスパイラル管での施工になります。
90度の曲げを二つ繋ないで柱と間柱の間を抜くのですが、そのまま繋ぐと長すぎてダメなので両方の曲げ管を切って短くしておいて合体させなければなりません。
そもそもが天井高が足りなくて、そのままでは天井に当たってしまうのでツバの部分をカットするところから始めました。
これで6センチほど短縮。
高さ関係はクリアできそうです。
一旦左に振ってから壁に向かって抜けるので90度管を90度に振って合体させなければなりません。
輪切りにした管の突き合わせって難しいんです。
上の90度管の上側と下の90度管の上側が重なって、上の90度管の下側と下の90度管の下側が重なるわけで、文章に書いても読む側にしたら
何を言っているのか分かりにくいですが、やる方は合い口を想像しながらやってるのでもっと分かってないです。
少し余裕を見てカットしたのがこちら。
付き合わせても隙間だらけ。
これを上手い具合にカットしていって出来るだけ隙間無く合わせていきたいわけなのですが、今回は溶接するのではなく半田付けするのでホントの突き合わせよりか
少し差し込むような感じにしたいのです。
ひたすら削ったり、切ったりして合口の微調整。
カットする場所によって周長が違うので両者が都合良くピッタリと合ってくれないです。
それが幸いしてダクトの下流側に上流側の90度管が少し差し込むようになってくれました。
これが逆の場合だったらつなぎ目にゴミが溜まってしまいそうな気がします。
取り付けて具合のチェック。
形状的には大丈夫そう。
親父が使っていた大きな半田コテ。
300Wって書いてありました。でかいです。
電気工事屋をしている幼馴染みがこれを見て「何これ?」って聞いたくらいです。
たぶん40年以上前のものだと思います。
コードがボロボロで切断されていてコテだけだったので適当に電線を付けて、これまた25年くらい前に買ったフラックスを使って試し付けしてみました。
パワーがすごいです。
余りにも古いフラックスだったので新しく板金用半田と一緒に買ってきました。
5mmほど差し込んであります。
まずは1箇所半田付け。
付いているように見えて、実は隙間だらけで一部分しか付いてないです。
こんな感じでも2箇所ほど仮付けしておくと、外れたりしなくなくなるので先ずは点付けです。
半田は柔らかいのでハンマーで叩くと潰れていってくれます。
隙間が無くなるように馴染ませてやって半田付け。
板金ハンマーです。
裏からドリー(鉄の塊)を当ててやって表から叩いてます。
25年くらい前に買った板金セット。一回くらいしか使って無い工具です。
仮止めしたので後は各部の調整です。
こんな隙間を
叩いてやって隙間が詰まったら半田付け。
あっちを叩いて付けたら、今度はこっち・・・みたいな。
端から順番にではなく、対角で隙間があるところを見つけては叩いてといった感じで・・・
容量がでかいので母材の加熱も早いです。
薄いブリキの板なので変形しやすくて助かりました。
レンジフードに差し込む部分は2mのスパイラル管からカットしました。
20センチもあれば足りるのすがこれしか無かったのでヴェクスターで買って帰りました。
6センチほど輪切り。
これも同じように差し込んで
全周半田付けして一応できました。
仮付けしたところ問題無さそう。
ただ今更ながらに半田付けで良かったのだろうかと思ってしまいました。
もし燃えたら半田なんて溶けてしまうかもしれません。そうなったらつなぎ目が外れてダクト内の炎が漏れてって・・・・・。
あ~怖い。
そもそも半田付けすること自体がナンセンスだったりして。
どなたか専門家の意見をお聞かせ願えたらとおもいます。
ではまた