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大した人生ではないけれど,それでも読み返せば思い出されるあのときのこと.消えないように,そして生きた証になるように

2015年11月 四国アンパンマン列車 車中泊の旅  あっと言う間に通過した『特急剣山7号』

2015-11-28 02:59:51 | 2015年11月 四国アンパンマン列車
少し前の事。
娘がある日突然『アンパンマン列車に乗りたい!』言ってきた。

とら母に理由を聞くと、『めばえ』(幼児向け雑誌)にそれが載っていたそうで、それからというもの、

朝起きたら『アンパンマン列車、乗りたい!』、

ご飯食べようとしたら『アンパンマン列車、乗りたい!』、

風呂に入ったら『アンパンマン列車、乗りたい』って言うようになった。


まだあまり言葉も上手に話せない娘が必死になって話しかけてくるのを見て、連れて行ってあげたくなった。

と言うことで先週末の三連休にアンパンマン列車が走る四国へ行った時の話になります。








北海道に車中泊で旅して以来、車で寝るのと温泉に入ることばかり言うようになった娘。
少しでも喜ぶようにと三連休の前日の金曜日の夜から家を出る事にした。
本当なら15時くらいで会社を上がり、準備をして18時くらいに出発するつもりが、職場でつまらんことを言うヤツの対応に
追われ、会社を出たのが20時。

結局家を出たのは22時半を回っていた。







名神吹田ICから高速に乗り、数キロも走らない吹田SAで晩ご飯を食べることにした。
職場でのつまらんヤツの事が頭から離れず、高速に乗る前にセルフスタンドで給油した際に、給油口の扉どころか、燃料キャップも
閉めないでここまで来てしまった。

我ながら一つのことしか考えられなくなってしまっと実感する。
こんな風に『老化』を顕著に感じることが増えたのは悲しい。



高速のレストランの『ご飯大盛り』はいつ見ても豪快なくらい『大盛り』なのには感動すら覚えてしまう。
惜しみなく、そして何のためらいも無く大盛りによそってくれるお店のおじさん、おばさん、ありがとう。







白飯が好きな娘。
白飯さえあれば他は何も無くて良いくらい、ご飯だけをせがんでくる。

嗚呼、炭水化物娘








ツリーが早々と飾ってあった。
もう、そんな時期なんだと思った。







時間は23時半を回っている。
SAを出ようと車を走らせたらバイク駐車スペースに何台かバイクが見えた。
暗くて手ぶれがひどい写真で分かりにくいけど、『ハイスピード系』のリッターバイクが何台か駐まっていた。
ライダーはみんなオッサン。
ここんところ、バイク乗りはみんなオッサンか、ジジイばかり。

寒い中、ガッツあるおっさん達だった。






午前0時半。とら母も友和子も後部座席で寝ている。

明石海峡大橋を通過。








午前2時。『淡路島南PA』

本当なら四国に上陸していたかったけど睡魔に負けてここで車中泊。

ミニバンと違って室内高が低く車中泊のためにベットを準備するのに、毎回荷物を整理ないとならないのがネックな車。
スッと寝床に入れる車が羨ましい。







一夜明け、いつものように朝起きるのが遅く、自分が車から降りたのは10時を回っていた。
PAで遅い朝ご飯を食べる。

ここでも豪快な『ご飯の大盛り』にありつけた。ありがとうございます。








とら母が名前に釣られて買った『鳴門金時芋ソフト』

美味しくないわけではないけど微妙な感じ。
『別に芋なくてもええやん』ってな感じ。









昼12時過ぎに出発。








5分ほどで大鳴門橋にさしかかる。





余談ですが・・・

『原付鎖国』と言う聞き慣れない言葉。
淡路島でのことでした。

淡路島は高速で本州と四国につながっていて、他の交通手段は船だけ。
本州と淡路島を結ぶフェリーが廃止になってから原付バイクの行き来ができなくなって、そう呼ばれるようになったらしい。

誰が付けたかそのネーミングは失礼ながら、うまい表現だと思ってしまった。

でも今は新造船が就航してから本州と淡路島は原付鎖国は解かれた。

でも四国に渡る方法は・・・・無いみたい







関西圏から程よい距離にあって、走りやすく景色も良いところなのに交通ルートが限られているせいでもったい無い気がする淡路島。







アンパンマン列車は徳島駅を15時に発車する。
1時間半ほど時間があったので、徳島の眉山公園に行ってみることにした。







徳島市街の中心地に隣接する標高280mの山。山と言うより丘陵地にような感じでその山頂が公園になっている。
山頂へはアクセスにはロープウエイもある。
















山頂の展望台。








徳島の中心地を一望できる。
車で上がって来る人にロープウェイで上がって来る人。
中には歩いて上がって来る人もいた。



















ぱっと見、灯台かと思った構造物。
『眉山山頂LED万華鏡』と書いてあった。








下から覗くようになっている。







特段美しいわけでもなく、LEDである必要性も感じない。
液晶テレビで万華鏡の映像を流しているみたいにしか見えなかった。

山頂には放送用かと思われるアンテナ塔があったりして、そのせいかこの万華鏡も何かの工業用の施設にしか見えず、存在自体を
気付いた人が少なかった。








山頂に向かう時に、いきなりリードを付けていない犬がぞろぞろと出てきちょっとびっくりした。
よく見ると首輪も付けていない。
久しぶりに野犬を見た。

気になったので帰りがけに探してみた。
するとさっきと同じ場所にまた居た。
成犬のメスが1匹と、あどけなさが残る生後4~5ヶ月くらいの子犬が6匹くらい居た。

凶暴性は感じられない。
人に寄ってくるまではいかないけど、それほど警戒心も無いように思えた。

捨て犬がここで子供を産んだように思えた。

ふと、もらってきたばかりな寅次郎の事を思い出した。


あどけない仕草て日なたぼっこをしている子犬をみたら、ちゃんと生きていけるのか心配になったけど、かたわらに餌が入ってた様な器があったので、
誰かが餌をあげてくれてるみたい。
ちょっと安心した。







3時少し前に徳島駅に戻って来た。
寅次郎は電車に乗れないからここで、とら母と友和子とお別れ。

犬も普通に電車に乗れたら寅次郎ともっと色んな所に行ってみたい。






ここから先はとら母と友和子のアンパンマン列車の旅。







列車の外装が『あんぱんまん』な他の列車と違い、この列車にはプレイルームがあって列車の中で遊ぶことが出来る。







単にシートや天井がアンパンマンな列車に乗って車窓をながめるよりも、子供は楽しめる。








楽しそうなだけに一緒に乗れなかったのがちょっと残念な気がした。








お父さんというのはそんな存在なのかも知れない。







一方、私と寅次郎は高速に乗り終着駅の阿波池田駅を目指す。







大井川鐵道の『きかんしゃトーマス』の時は、ゆっくり走るSLが相手だったけど、それでも山道で思うようには走れず追いつけなかった。

今回は高速道路。だけど相手は在来線を普通に走る特急なので状況的にはあまり代わりはしない。
慌てていくのもなんなんで制限速度プラス10キロくらいで走った。








平坦な真っ直ぐな道。
助手席はベニヤ板を敷いてフラットにした寅次郎専用の特等席。

肘掛けが枕代わり。







終着駅の阿波池田の最寄りのICの井川池田ICで高速を下りた。
高速が空いていたおかげで先回りができたので、どこか列車が見えそうな所を探してみた。

吉野川と山に挟まれた田舎町のため、線路と道が併走していない。
生活道路のような道を線路を探しながら車を走らせた。

何とか辿り付いたと思ったら線路をまたぐ陸橋で、これでは列車の天井しか見えない。

引き返そうとしたらそれまで無かった墓地が出てきて、先を進むとだんだんと道幅が狭くなりやがて車が通れない道になった。
迷ってしまった。

狭い道をバックでさがるしかない。ちょっと焦った。



ようやく踏切が見つかった。
阿波池田駅まで2キロの場所だった。









今、どの辺りまで来ているか分からない。
ネットで停車駅の時刻を調べる。

列車通過まで約10分程だと分かった。


背景に余計な物が写り込まないようにと踏切の回りをウロウロしながら撮影場所を探した。









遠くの踏切が鳴っていないか耳を澄ませた。

踏切の場所まで伝えられないので、電話でカメラの向きだけ伝えた。









遠くから踏切の鳴る音が聞こえてきた。

『特急剣山7号』








大井川鐵道の『きかんしゃトーマス』と違って速度が速い。








目の前をあっと言う間に過ぎていく。










あっけなく過ぎ去って行ってしまった。

今回の旅のメインイベントが一瞬で終わった。

あっと言う間だけど、それでもここで列車を撮るという目的ができ、それに熱中できて楽しい思いが出来た。






年を取るとやりたい気持ちはあるけど、行動力や気力が落ちてきてきて何も出来ない自分を感じることが多くなる。

でも目的が見つかると、薄れ掛けた『やる気』がちょっとだけ復活する。

この先の人生は、他人をきっかけにしてでもアクティビティーを上げていかないとだめだと思ったりする。

嗚呼、来年50才。


そういった意味では『アンパンマン列車に乗せてあげた』というよりも『アンパンマン列車を見る旅で楽しませてもらった』というのが
オッサン的には正解な気がする。


夕方5時半
到着駅の阿波池田駅についた。
初めて来た駅。
こんな事が無いと訪れる事も無かった町。
そう思うと、まだ行ったことが無い町が五万とあって、日本はまだまだ広いと思うのと同時に、ここに来たことも感慨深い物をかんじてしまう。









夜になり温泉を探した。
近くに大きな温泉施設があったものの行ってみたら『土日は宿泊客のみ』という悲しい扱い。


少し行ったところにあった小さな旅館『白地温泉 小西旅館』の小さなお風呂に入った。
無味無色の温泉はパッと見、普通のお湯に見えた。







晩ご飯。
辺りには何も無いのでネットを頼りに見つけたレストランに入った。







『ちょっとおしゃれなレストラン』と書かれていたけど、店内は落ち着いた音楽が流れていてその通りだった。
味はとりわけ美味しいという感じではなく、おそらく食材とかが良いんだと思った。

ただ、ご飯大盛りは『プラス200円』は高速道路のレストランの大盛りを知っているだけに、霞んで見えた。









寝床を探して車を走らせてたら見覚えのある景色に思えた。
とら母も同じ事を口にした。

昔来た時のことを思い出しながら川の畔まで来たら、やっぱり2009年のシルバーウイークにバイクで来たことがあった場所だった。


火葬場の近くで真っ暗。
車中泊している人も遠くに一台いるくらい。
でもうるさい小僧や装備充実で一晩中空調を効かせたキャンピングカーも居なくて快適。

上の方に見えるオレンジの光は高速道路のトンネルの入り口の明かり。




追伸
家に帰って踏切で撮った写真をとら母に見たら友和子が写ってると教えてくれた。(白と黒の横縞柄の服を着てた。)
ちょっと嬉しかった。





続きは次回に。

ではまた。

TIG溶接機の冷却水循環装置を作ってみる その2 呼び水と『自吸タンク 自作』 トキと信濃スイーツと王林

2015-11-20 04:35:32 | TIG溶接機用冷却水循環装置の製作
『TIG溶接機の冷却水循環装置を作ってみる』の続き、その2です。



安井製作所製のHEAT EXCHANGER(熱交換器)

そのままでは取り付けられないので固定方法を考えるためバラしてみた。
放熱コアは結構厚みがある。






取り付けステーはアルミのアングル材で作った単純なもの。
出来上がると、この上なく何てこと無いものですが、作るときはそれなりに真剣に考えていて、例えば固定用のネジ穴の位置。
普通なら端から10mmとか15mmなんてキリの良い数字にしたいところですが、10mmにしてしまうとちょっと端すぎて、15mmだと
ちょっと“お間抜け”に見えたりします。

端から13mmくらいの所がちょうど見た目にも構造的にもシックリくるように思えます。







『その1』でも言いましたがポンプは“呼び水”が必要なタイプ。
水で満たされていないとポンプの羽根は空回りするだけで水を吸い上げてはくれません。

なので前回はテスト的にホースを口で吸って水を入れたのですが、そのときの水の不味さが頭から離れなくなってしまいました。
水を入れ替えるのは年に一度か二度なので我慢できない事もないですが、どうもスマートさに欠ける気がし、“ええ年こいたオッサン”がする作業では
無い気がします。

いろいろ調べると『自吸タンク』なるものがあることが分かりました。

こんなのです。ポンプの吸い込み口に小さなタンクが付いていてそこに一度水を入れてやると、その後は呼び水は不要になるとありました。







さらに検索窓に『自吸タンク』と打ち込もうとすると勝手に『自吸タンク 自作』と出てきて、熱帯魚関連のサイトに辿り付きました。

水を循環濾過させるのに必要みたいで、『サイクロン掃除機』、『直圧式のサンドブラスト』なみに自作派が“熱い”です。


『自吸タンク 自作』のキーワードで引っかかったこちらこちらのモノが非常に参考になりました。











構造は簡単で安い水道の材料で作れるのはありがたいのですが、いくつかの問題がでてきました。

まず筐体の高さが30センチほどなので、部材をそのまま使って製作すると“立ち上がり”の高さが取れないのと、細い配管には配管キャップが
無いため(封止)栓が簡単に作れない・・・でした。








自吸タンクとして容積をできるだけ多く取れるようにしなければならず、そのためには“チーズ”(三方継ぎ手)や“ストレート”継ぎ手をできるだけ短く
接続しなければなりません。
“はまりシロ”がどれほどあるか・・・・最小限の差し込みシロで配管を組み立てます。







旋盤で全長を縮めます。







“ストレート”も短くなるよう縮めます。
ねじ込み継ぎ手側の端面が荒れているので整えないとなりません。







これも旋盤で端面切削しました。
他の人はもっとすごいモノを作っているのに自分は水道の部材をわざわざ旋盤で削っていることにちょっとやるせなさを感じてしまいました。







とりあえずこんな風な形に削りました。







塩ビパイプ用接着剤でくっつけたのですが接着剤がはみ出てて、あまりの仕上がりの汚さにショックを受けました。








垂れた接着剤がネジの部分や旋盤で削った端面にも流れてきて汚い・・・・

嗚呼、無情・・・。

創作意欲が失せてしまいました。









翌週末、失せた創作意欲が少し回復したので、また材料を買ってきて再チャレンジです。







垂れても大丈夫なようにマスキングテープで養生しました。









立てると垂れるのでバイスで挟んでやることにして、ネジ部は真鍮の継ぎ手をねじ込んで養生してやりました。








手前が作り直したモノです。
気持ちがスッキリしました。







水色の部材は水道工事をするときなど施工後に蛇口などを取り付けるまでの間、仮に栓をしておくための封止栓で、これをキャップの代わりに
流用することにしました。

ただこれもこのままでは長すぎるので、どれくら縮めれるか確認します。







で、旋盤で削ります。
楽しいですが、すごいモノを作っているわけでは無いので気持ちは複雑です。








ちょうど六角穴があいていたので、これだけ見たら元が何だった気付く人は居ないと思います。
適当なサイズのOリングを付けて、封止栓の完成。






出来た『自吸タンク』です。

水色のキャップは本来シールテープを巻いてねじ込むPTネジだったり、塩ビパイプもしっかり接着しないといけないものですが
ポンプの吸い込み側での使用なので、支障ないと思います。







封止栓もOリングのおかげでギュッと締まってくれて緩まないでいてくれます。
なにより水色がアクセントになって、創作意欲が高まりました。

栓を緩めて水を注いでやれば呼び水完了。不味い水を吸わなくてよくなりました。









作業していると娘が遊びに来ます。
真剣作業だったり余裕が無いときならイラッとすることもありますが、ほのぼのできて楽しいです。








膝当てマットですが、娘にはおもちゃに思えるみたいで、スリッパを脱いであがります。







今年から一日一個リンゴを食べるようにしていて、初めて『トキ』という品種のリンゴを買ってみました。
オークションで買った『訳あり品』です。
リンゴはあまり当たり外れが無かったのですがこれは渋くて失敗でした。






シルバーウィークに長野に行った際に信濃スイーツというのを食べて美味しかったので、トキの次に買ってみました。
みずみずしくて美味しいです。






渋かったトキの事を出品者に伝えると、代わりに『王林』というリンゴを送ってくれました。

青リンゴ系ですが、これは青リンゴの甘みが強い美味しいリンゴでした。







リンゴは新聞紙にくるんで冷蔵庫に入れると日持ちしてくれるのでたすかります。






ということで続きはまた次回。

その3はコチラです。

TIG溶接機の冷却水循環装置を作ってみる その1  

2015-11-16 04:06:32 | TIG溶接機用冷却水循環装置の製作


旅ネタから少し離れて製作モノの話になります。

アルミの溶接がしたくて十数年前に買ったダイヘンのTIG溶接機、これの冷却装置の製作の話になります。


溶接機には電源ケーブルとアルゴンガスのホース、その他に冷却用の水が必要で水は蛇口から水道のホースで引っ張ってきていました。

3年ほど前、フライス盤を設置するのにスペースが足りずその溶接機も切り離したのですが改めて設置しようと思ったとき、今までみたいに
ガレージの中をホースを引き回わしてごちゃついてしまうのに抵抗があって結局そのまま手を付けずにいました。


冷却用の水というのは溶接機本体を冷やすためのものではなく、右手で持っているトーチが溶接の熱で熱くなるために、この中に水を流して
冷やしています。









ダイヘンの標準の水冷トーチ。
手で持つ所に水が流れるようになっています。
使用率は100%。水のおかげで最大の300アンペアでも連続使用ができます。






世の中には便利なものもあって冷却水が要らない空冷式のトーチもあります。
水を流すホースが無い分スリムで取り回しも楽です。ただ溶接電流が150~200Aと低く、ダイヘン純正トーチでは使用率が50%と低いため
アルミを溶接するには水冷を薦められます。





水道のホースを引き回さなくて済むようにメーカーからは専用の冷却装置が出ています。
新品で15万円くらい。オークションでも程度が良いものは5~8万円程します。
構造は強制空冷式のラジエータとポンプといった単純なものだけに買うにも勇気がいります。









機械加工屋さんの中にはバイクのラジエータを使って自作されている方もいますし、20リッターのポリタンクくらいの容量があるとラジエータが
無くても大丈夫と聞いたことがあります。








水道水を垂れ流して使っている人も結構多く、トーチ内の配管が細いためか流量もさほど多くありません。
それでも飲み水を捨てることになので私は手元にハンドバルブを設けて実際に溶接するときだけ流すようにしていました。

以前から作ってみたいと思って調べたことがあります。
冷却能力の試算は難しいですがそれは水温で判断するとして、ポンプの能力が不足しないようと気をつけて見てきました。









これまで何とか溶接機なしでやってきましたが、どうしても溶接しないといけなくなったので思い切って冷却装置を作ることに
しました。

これまで集めたポンプです。







イワキのマグネットポンプ
モーターとポンプ部が磁力でつながっているため完全分離されていて軸受けシールがなく、液漏れが無い構造のもの。
名の通ったメーカーです。







三相電機のこれもマグネットポンプ。
小さいながらもカタログ数値的には吐出量は満たしています。








廃却設備に付いていた冷却機器。










安井製作所製の熱交換器(HEAT EXCHANGER)









ラジエータのコアとファンが一つになったもの。冷却にはこれを使うことにしました。
これで能力が足りないようならバイクのラジエータを流用してみようかと思っています。











本来なら冷却も送水もポンプ一台でいいのですが、私のような素人が作るものなので万が一を考えてラジエータを循環させる系統とトーチに
水を送る系統にそれぞれポンプをあてがうことにしました。

配管継ぎ手も結構な数になるので、レイアウトも考えながら必要な継ぎ手を選定しました。








一番費用の掛かるのが継ぎ手。
モノタロウやミスミも調べましたが一番安かったのが『GAOS』と言う商社でした。
(少量で買うなら送料無料なのでミスミが一番安くなります。)







水タンクはホームセンターのキャンプ用品コーナーで売っていた10リットルのポリタンク。

溶接機本体と一緒に置くため、大きさは溶接機本体と同じかそれ以下にしなければならないため、どう置けば良いのかあれこれ考えました。








ポリタンクからどうやってホースを引き出そうか悩みました。
最初は大きい方のキャップ部を改造してフランジを作り、それに四本分のホースの取り出し口を作ろうかとも思いました。
水を交換する際にキャップを外すとタンクからホースが一度に外すことができるので便利かと思ったのですが、それを作るのにも溶接機が
必要なのと、面倒そうなので止めにしました。

欲張るとそれでなくても気持ちが続かないので、適当に妥協することにして単純に四箇所ホールソーで穴を開けるだけにしました。









そのままではあれなんで、電気工事に使うジョイントボックス(アウトレットボックス)のゴムブッシングが丁度具合が良かったので入れて
おくことにしました。








試しにポンプを動かしてみました。
ポンプが自給式ではないので最初はエアを抜くために呼び水が必要になります。
吐出側のホースを抜いて口で吸ってやればエア抜きができるのですが、吸い過ぎて口に入った水が新しい水なのに不味くてびっくり。
たびたびやるものではないですが、あまり気持ちの良いものではないです。








ベースとなる板は加工性が良いアルミ板で作りたかったのですが、手持ちにそんな大きい板材がなく買うのも勿体ないのでスクラップ品に
付いていたステンレス板を使うことにしました。



製作を始めるにあたり構成部品を組んでから筐体を作るか、筐体を作ってから構成部品を納めるか迷いましたが、制約の無い状態で
部品を作っていくと発散してしまいそうなので、だいたい必要な大きさを考えて先に筐体を作り、そこに各部品を納めて行くことにしました。

アルミフレームで筐体を組んでいます。ベースがステンレスなので穴開けが面倒です。
ステンレスは粘っこいといいますが、私はまだその感覚が分かりません。
良い素材ですが、とにかく硬くて作業性が悪くあまり好きではありません。







その点、アルミは切るにしても穴を開けるにしても楽で良いです。
曲げるのも楽チンなので機械にも負担が少なくていいので気兼ね無しに工作が楽しめます。








流量を測定するセンサーのステーです。
センサーもスクラップから外した中古品。アルミも廃材。
チープですが、家計を気にせずモノ作りをすることは大切な事だと思います。









アルミフレームの溝に固定できるようにしてみました。

こんなときアルミフレームは便利です。









筐体の中に仮に部品を並べてみましたが、当初の予定とは全然違うレイアウトになってしまいました。








部品同士の干渉や水モノに電機部品が隣接する問題など、頭の中や机に部品を並べただけでは分からないことが見えてきて、想像通りには
なかなかすすみません。








試行錯誤しながら進めていくしかなく、これがキットや模型と違うところです。

また続きを書きます。

その2はコチラです。



とら母の両親から友和子にとお土産をいただきました。

オラフのブロック。





ポーチも









久しぶりに『いもまるくん』で芋を焼いてみました。

寅次郎もガブリ付いてきました。





ではまた。