オクテック ガレージ ブログ OKU-TEC garage

大した人生ではないけれど,それでも読み返せば思い出されるあのときのこと.消えないように,そして生きた証になるように

皆様一年間ありがとうございました.

2010-12-31 23:22:35 | 工作
2010年もあと30分ほど.

先ほどまでプロペラのステーのパーツを作るため旋盤を回していました.





今年一年ブログを見ていただきありがとうございました.

来年も寅次郎共々よろしくお願いいたします.



皆様にとってすばらしい一年になりますように

すきま風吹く我が家の修理とZZR1400のサイドスタンド短縮加工

2010-12-30 02:14:18 | 整備・作業
サーバー変更に伴いホームページのアドレスが変わりました.
新アドレス:http://okutec.onasake.com/
OKU-TEC garage


今年も残りわずか.
仕事も28日までで今日から休み.
ガレージの作業は一旦おいて,年賀状作りに励んでいます.

最近は新年の挨拶をメールで済ませる人も多いですが,年賀状世代なのでやっぱり新年の挨拶は
お年玉付き年賀ハガキです.


その年に写したお気に入りの写真をPhotoshopを使って切った貼ったして年賀状にしています.

今年の年賀状はGWと夏に行った東北の写真です.




旅先で出会った方や,年に一度も会うことの出来ない遠い人にせめて年賀状でつながっていたいという
思いで作っています.

なので年賀状作りも真剣です.
なかなかデザインが決まらず一人パソコンに向き合って「あーでもない,こーでもない」とうなっています.



今年せっかく旅先で出会ってブログへコメントくださった方も住所が分からず出せないのが残念で
なりません.
よろしければ是非ご住所を教えてください.


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トラ母が年賀状を印刷してくれてる間にたまっているブログを書きます.

先日,ちょっとお話した「我が家のすきま風対策」のお話.


親父が大工とけんかして工事が中断した我が家.

天井が貼ってない部屋も多くこの時期どこかからか冷気が吹き込んで寒いです.


どこから吹き込むのかと観察してみるとシャッターの隙間から吹き込んでいるみたい.





塞いでいる板を外してみたら





シャッターに天袋が無く,家との間仕切りもなく天井裏が丸見え.

最近の家は気密性が高く高断熱なエコな作りですが,築30年の我が家は隙間だらけ.





で,この隙間を塞ぐのですがブレースやシャッターを固定するための鉄筋が交差していて塞ぐのも面倒そう.


適当に養生シートを貼って終わりにしようと思ったら,近所の左官屋のおじさんから一言.

「どうせなら,ちゃんとやったほうがいいよ」


そう言われたらやるしかありません.


まずは下地作りから.



幼なじみから教わった石膏ボードの貼り方を思い出し地を入れます.
まあ,実際は手間取ってばかりでやり直しの繰り返し.


やっかいなブレースの処理. はぁ~面倒くさ~




薄いベニヤ板を貼って終わりにしようと思ったけど断熱材も入れることにしました.

金工工作と違って家の造作はミリ単位でずれるため一様には出来ません.

面倒でも一つ一つ採寸してスタイロフォーム切ってはめ込みます.


でも,ピッタリ入るとかなり気持ちがいいです.




ちなみに最近はエコ住宅ブームでグラスウール製の断熱材が品薄.ホームセンター(プロショップ)でも
在庫ゼロでした.



広い面は一通り断熱材を入れました.ここまで来るのに約二ヶ月.



正月はこの続きです. はぁ~



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さて話は変わってZZR1400に乗るkikkoさん.
小柄なため車高を落とされているのですが,サイドスタンドがノーマルのためスタンドを出すと
バイクが直立になってしまいます.


で,短縮加工のご依頼です.



サイドスタンドを出した際のバイクの傾斜ですが経験上の数値で言えば13°弱が適していると
思います.

町乗り専用なら問題ないですが,荷物を満載したツーリング仕様で13°なると傾斜の付いた路肩に
止めると寝すぎてスタンドの負担が大きい気がします.



さて現状のZZR1400は10°.かなり「おっ立って」ます.




レベルで傾斜角を測定しながら切り詰める長さを測ります.

今回は18mmほど.




溶接したところがポロって取れたら恥ずかしいので溶接面を出来るだけ多く取るように切断します.


アームスタンドとバイスを使って所定の位置に固定して溶接します.

このアームスタンドは使い勝手が良くてグッドなツールです.




開先を十分に取って深く溶接します.

いつも使っている自動遮光面が壊れたので古い遮光面で作業です.

また修理するものが一つ増えました.





「プ~ン」っと静かなTIG溶接の音に関心するKikkoさん.バリバリ音がすると思っていたそうです.



溶接後,亜鉛スプレーで防錆し市販のカースプレー(ラッカー塗料)で仕上ます.


(左は予備のスタンド.)


バイクに取り付け角度をチェック.





自然な感じになるように心がけました.



でっきあがり~

頂いた加工賃はバンディット貯金にさせていただきます~.




それでは,また

旅先で出会った方,ご住所をお願いします.
メールアドレスは okutec_spあっとyahoo.co.jp です)「あっとは@です」


不調なホースリールの修理ざんまいとホームページのサーバもついに閉鎖?

2010-12-26 02:35:39 | 整備・作業
お知らせ.
ホームページに利用していた無料レンタルサーバが現在接続でき無い状態となっています.
無料サーバのため管理者も不明で,復旧も見込めそうもないので他のサーバに移行することにしました.
現在トップページといくつかのページは閲覧可能ですがHTMLソースの構成を変える必要があるため
若干時間を要しますが順次移行していきますので宜しくお願いいたします.

またリンクをしていただいているサイト管理者様はお手数ですがアドレスの変更をお願いいたします.
ご迷惑をお掛けしますが宜しくお願いいたします.

新アドレス:http://okutec.onasake.com/

OKU-TEC garage



ひさしぶりのブログです.

夜な夜な作業をしているのですが何か作業をしようと思うとその前にしないといけない作業が
現れ,その作業をしようとすると更にまた作業が現れて・・・

負の連鎖にはまってしまっていました.


ガレージでなくてはならないエアー(圧縮空気).

埃飛ばしからエアツールまで,一般家庭でいう電気や水道のような存在で無いと本当に不自由します.


ガレージでは作業性をあげるため天井に複数のエアーホースリールを備えています.




ガレージの整理がてら予備に置いていたホースリールを増設し配管類をやり直したのですが,バルブを
開けたらシュ~シュ~音がします.


ありゃりゃ?



ホースリールの中身ってこんな感じです.




さらに分解してみると・・・.



ホースが劣化してボロボロです.

良く見かけるオレンジ色のエアーホースですが,ポリウレタン(PU)で出来ていて非常にしなやかで
良いのですが,大気中の水分などで加水分解してしまい徐々に劣化していきます.

国産の品質の高いホースなどはおそらく添加剤を入れて耐久性をあげていると思われるのですが
物性上劣化は避けられません.



このホースリールは引き出す際のロックが一般的なラチェット機構ではなくブレーキになっているのですが,
何故か効きません.




良く見るとブレーキのシューの部分がボロボロです.

これも材質がポリウレタンのようです.





ホースはホームセンターで売っているので簡単に入手できますがこのブレーキシューはメーカーに注文
するしかありません.


さて困った.


こんなモノ一個のために注文するのもバカらしいので考えます.

ウレタン・・・・

ウレタン・・・・


・・・・ウレタン=バンコード(ウレタン製のコード)を思い出したのでこれで作ってみます.


バンコードは熱すると溶けて接着が出来ます.

シューのサイズに仕上げないといけないので長さを考慮して切って,先端をライターであぶって
くっ付けます.



小さいわっかなので指が熱いですが冷めるまで我慢です.



接着剤で固定して出来上がり~





一つ出来あがったと思ったら今度は違うホースリールのホースが戻りません.

渦巻きバネが切れたかと思って分解.



幸いバネは切れてないですが,留め部分が弱くて何度直してもバネの力で曲がってしまいバネが
外れてしまいます.




留め部分を単純な板金で作ってあるので強度がたりません.

う~ん,こまった.

おバカなホースリール.


留め金具を作ろうかと思ったのですが何かバカらしく思えて作る気になりません.


単純なモノなので,もっと単純に何とか出来ないかと・・・・.



で,穴を三箇所あけて・・・




針金で引っ張ってやりました.



φ8.5mmのホースが付いていたので取り回しの良いφ6.5mmのホースに交換し,カプラーも
新品に交換し出来上がり~.






ここまで来ると他のホースリールもメンテナンスしたくなります.

で,ボロボロのホースの交換.




ホースの交換のついでにシャフトのOリングも替えようと分解したら,渦巻きバネの巻き方が何か変???



こいつは閉鎖した工場からもらってきたモノで何故こうなったのかは不明.
荒っぽい使われ方をしてたのかもしれません.

バネは幸い「焼き」が入っていない「生」のところで曲がっていたので,のばして修正.




シャフトのOリングも新品に交換.

外したOリングは痕がついてます.




ホースとカプラーを新品に換えてグリスアップしたら不調だったホースのロックもすこぶる快調.





残る一台もついでにホース交換と思って分解.

恐る恐る渦巻きバネを見るとこれまたもっと変で千切れてます.




試しに展ばして見ましたが「焼き」が入ったところだったので破断してしまいました.




固定用の穴をあけないといけないのですが焼きが入っているのでドリルの刃がたちません.


なのでバーナーであぶって「焼きなまし」ます.




ちゃんと穴が開いて元の鞘に納まってくれました.

ちなみにこのホースリールは国産メーカーモノ.二つ目に修理した青いホースリールは無名品.

渦巻きバネの巻数が全く別物.やっぱり国産品が一番です.


こいつもホースとカプラーを新品に換えて復活しました.





立て続けに4台の修理.

意外に手間取ってしまいましたが快調になってくれてちょっと嬉しかったりします.





夜な夜なこんな作業をしてるのですが週末はガレージ入り口のシャッターの隙間から吹き込む
「すきま風」を塞ぐ工事をしています.

これはまた次回に報告します.





ここ二ヶ月ほどこんな状態のためブログの更新が滞り気味でした.

作業はまだまだ溜まってますが頑張って更新していきますので宜しくお願いいたします.


追伸
先日ある人から「ブログもいいですがホームページの工作の部屋が好きなんです」と言われました.

ありがたいお言葉.

で,頑張って工作ネタを一つアップしました.

バイクに車用のナビを搭載するためのケース作りです.
製作したのは一年以上前のことですがよろしければ見てください.

OKU-TEC garage
「工作の部屋」「サンヨーミニゴリラ(NV-SB540DT)用防水(防滴)ケースの製作のお話」



おまけ
職場のガンダムファンにささげます.




どこやらの等身大ガンダムも良いですが単に目が光ったり胸元から煙が「ほわ~ん」と出るものガンダムより

こっちの動くガンダムの方がステキだと思います.



製作者に敬礼.



ではまた.


ヴェクスター125 また割れた冷却ファンの修理と裁縫上手だったおふくろ

2010-12-06 00:14:58 | ヴェクスター125
仕事を終え家路を急ぐ私.

大阪中央環状線.片側三車線で信号の少ない区間となると車の流れは70~80km.

アクセルは全開のまま流れを快調に走る.



最新のスクーターなら全開で100Km/hを簡単に超えてしまうが,おっさんバイクにおっさんが乗る

ヴェクスターはそんなに速くはない.


それでもエンジンは,けな気に全開で回っている.




・・・・ブ~ン. 快調 快調♪


・・・・ブ~ン. 快調 快調♪


・・・・ブ~ン・・・バコッ?!


・・・・ぶるぶるぶる.


・・・・ぶるぶるぶる・・・・ぶるぶるぶる.


破壊音と共に激しいエンジンの振動.

初めてでは無いこの感覚.



振動を抑える為に自転車並みのスピードで自宅を目指す.

頭によぎる壊れたパーツ.


「はぁ~」.

出るのはため息だけ.





割れた冷却ファンのカバー.







割れ目から何かが顔を覗かせています.






カバーを外すと・・・




割れてます.  はあ~.



このエンジンはオークションで買った中古のエンジン.

元のエンジンでも3回ほど冷却ファンが割れ,寿命と思いこのエンジンに乗せ換えしたのですが,単体の

不具合ではなく,どうやら強度が足りないようです.






さて,修理.

早く直さないと明日出勤できません.


冷却ファンはどうしようもないので予備品と交換ですが,カバーはいつまた割れるか分からないので

直せるものは修復します.







カバーの材質はABS樹脂.

だれか「ABS」を見て「オート・ブレーキング・システム」といっていた子がいたような.

(正しくは「アクリロニトリル、ブタジエン、スチレン」の頭文字からなる熱可塑性樹脂)




修理は大きな半田ゴテで溶かしながら溶接します.





今回は着いてくれましたが,どうもABS樹脂にも着き易いモノとそうでないものがあるみたいで

着かないモノは溶かすと炭化してしまいます.




さて,溶接したものの部品が足りないようです.






あともうちょっとなのに・・・.


スクラップの樹脂パーツがあれば継ぎ接ぎしようかと思ったのですが,あいにくありません.


仕方が無いのでアルミ板(t=2mm)で塞ぐことにしました.


カバーにアルミ板をあてがってハンマリングします.




今気付いたのですが板金用のハンマーを使わないで普通の金づちで作業していました.

適当だったんですね.



リベットで留めて出来上がり~.






私の母は裁縫が好きで鹿児島から集団就職で姫路の縫製工場で働いていました.

親父と結婚して電気屋を始めてから好きな裁縫ごとなどする間もなく働いて私達を育ててくれました.


私が小学生のとき草野球で破れたGパンをよくおふくろが縫ってくれたのをこれを見て思い出しました.



がんこで几帳面な親父に似たと周りに言われますが,私の中では上手に裁縫する母親の血も流れて

いるから今があるんだと思うことがあります.



朝夕,遺影を拝むのですが,逢いたくなるときがあります.

さみしいです.





組みあがったのは夜中.明日も頑張って走ってもらいます.





では,また.