オクテック ガレージ ブログ OKU-TEC garage

大した人生ではないけれど,それでも読み返せば思い出されるあのときのこと.消えないように,そして生きた証になるように

ネスカフェ バリスタ 壊れた攪拌部を修理(修復)してみた 復活バリスタ 復活寅次郎

2016-03-27 05:55:05 | 整備・作業
とら母(嫁)が3年ほど前に懸賞で当てたネスカフェのバリスタというコーヒーメーカー。


豆ではなくインスタントコーヒー『ゴールドブレンド』専用なので、すごく美味しいとかはないけど、お湯を沸かしたりしなくてもいいのと、
エスプレッソタイプやカプチーノ、カフェラテなどが手軽に楽しめて毎日使っています。



先日のこと、いつものようにとら母がお手入れをしてたときのこと、

『あれ? 取れた』と言って小さな“かけら”をくっつけようとしていた。








手にしていたのは『攪拌部』というバリスタの主要部品の一つ。
ハッキリとは分かららないけど作動音を聞いた限りではお好みのメニューに応じたコーヒーが上部タンクから攪拌部に落とされ、本体のポンプから
送られた熱湯で溶かされ、下のカップに注がれるみたい。



高圧を掛けて抽出するエスプレッソと違うものの、細いノズルから熱湯を噴出させて溶くためか、よく泡立って見た目はエスプレッソ。
なのでエスプレッソタイプ(エスプレッソ風)と呼んでるみたい。




取れたと言ったものは本体との接続部分で、熱湯が送られてくるためOリングでシールされていて、その“Oリング溝”の先っちょが欠けた破片だった。



ただ、普通なら破断面って一致するはずななのに、どの向きにしても合わない。
ひょっとして本体側の部品かもって一瞬思ったほどだった。


よくよく見たら熱で炭化して脆くなってしまっているようだった。







ネットで同様に破損した人がいないか検索するがヒットしない。
それよりも詰まったとか動作しないとかあって、結構みなさんバラしている。
おまけに分解するのにカバーの爪が100%欠けるという、なんともバラしたくない商品。






それよりも攪拌部を検索したら先にメーカーのオンラインショップで補修部品として販売していることを知った。



1620円也。

何年も使っていて部品もそれなりに劣化しているだろうし、後継モデルは使い勝手も良くなっているようで、そう考えると微妙な値段。


オークションで中古品が出てないか探してみたものの、見向きもされていないかと思いきや意外と需要があって価格に旨味を感じない。


修理も考えた。
プラスチックで出来た部品なので、修理するとしたら先ずは接着剤。
でも熱湯が通る所なので保たない気がするし接着面積が小さすぎる。
半田で溶かして付けるのも上手くいく気がしないし、プラリペアでも同じく接着面積が小さすぎる。


あきらめて男らしく新型バリスタを買おうかと一瞬思った。

こんなときチマチマ修理して直そうなんて考えるよりも、あっさりお金を払って部品を買う方が男前。

そんな男を目指した。




やっぱり男前にはなれなかった。

先っちょだけ金属でつくろう・・・なんて考え始めた。

買うということから修理する方に舵を切ったら、あとは落ちていく一方。

1620円という僅かなお金にために時間という大切なものをを無駄にする自分。





材料はステンレスがいいけど加工が面倒。
アルミは加工しやすいけど水分でやられそうで何かイヤ。
真鍮なら加工性もいいし水廻りにも使ってそう。

真鍮で行くことにした。でも材料がない。

材料を手配して、なんてしてたらテンション下がるから手持ちで真鍮の部品を探してみた。



あった。





ローレットが付いて手締めが出来るネジ。
真鍮にメッキがしてある。



取り付け方法はネジ込み式。
真ん中に通し穴をあけないといけないので肉厚が余りなく、ちょっと気がかり。

図面とか段取りとか考えずに頭に描いたイメージで削りはじめた。






モノが小さいから加工しにくい。
段取りが命。


外形が3.4mmほど。
貫通穴を開けるためにセンタードリルでもみ付けしておいた。








とりあえず長いOリング溝の先端の部分だけを形作ってみた。







中心の穴径はΦ1.3mmにしてみた。適当








もうちょっとって所でチャックから外れて落っこちた。


・・・・掃除しておけばと思った。










切り子を全部掃除したけど見つからなかった。諦めかけた時、途中で引っかかっているのを見つけた。 ホッ。

お次は全長が合うように端面を削ってみた。







ネジ込んで取り付けるためネジを切る。
細かいので虫眼鏡の登場。

いつかCCDカメラで写してモニター画面を見ながら作業出来るようにしたい。







旋盤でネジを切る時最後は『切り上げ』ってのをしないといけない。
でもネジ部の長さが短いので切った瞬間に切り上げないとならないので無理。

なので左からネジを『逆ネジ』で切ることにした。
それならば切り上げる必要がなくなる。









虫眼鏡を見ながらねじ切りの刃物を左端ぎりぎりまで寄せる。
チャックとバイトの間隔もあまりない。







とりあえず、できた。








キャブレターのメインジェットみたい。






大きさはこんなくらい。






攪拌部に取り付けてみた。

・・・真っ直ぐにねじ込まれない。








真っ直ぐにねじ込まれない理由が分かった。

攪拌部の外形は真っ直ぐだけど、中の流路(穴)が斜めにあいている。








それはまだしも、穴が炭化してるのでネジ込みがゆるい。

ダメダメ


・・・・で、作り直し。



でも二個目は段取りが分かってるだけにちょっと楽。


外形を0.3ミリほど太めにして作り直した。
意外とすぐに出来た。







新旧並べてみた。







ちょっとだけクオリティも上がった。







取り付けてみた。








今度はしっかりねじ込めた。

斜めに付くのは見た目が不細工だけど、本体側の内径に干渉しないので問題はない。
でも斜めってるのはイケてない。

まあ、イケてないおっさんが作るものなので仕方が無い。






修理というか、修復完了。

復活バリスタ。







先日寅次郎が体調崩したと言いましたが、いつもに戻っての“まったり寅次郎”で元気にしています。

おっさんですが、またかわいがってやってください。





ではまた。


お腹壊した寅次郎 初めての散髪に赤ちゃん筆(胎毛筆) モノタロウツールボックスとキャノンG7X

2016-03-10 04:03:35 | 寅次郎
モノ作りの話からちょっと離れて家族のことを少し。

先月の末、寅次郎がお腹を壊して3日ほど下痢が続いた。


下痢は今まであったけど散歩まで我慢していたのに今回はガレージでしてしまうほど。
少し心配になって病院に連れて行ってきた。


先生から『歳が歳なので血液検査もしましょう』と言われた。
おふくろを病院に連れて行ってた時もそうだったけど、歳の事を告げられるのは心が痛くなるから好きじゃない。

心臓の音を聞くと不整脈と雑音が聞こえると言われて心電図を取ることになった。
自分まで心臓がドキドキした。



寅次郎、
おとなしく、うちでも外でも吠えることがほとんど無い。
友和子や私たちが部屋に入ると遠慮して、そっとその場を離れる。
でも友和子がお昼寝しているといつの間にか隣に来て背中を合わせて寝ている。
夜もそう。私たちが寝静まったこのになるとやって来て足元が頭の上で丸まって寝ている。






親バカかもしれないけど寅次郎は利口で忠誠心が強くいい犬だと思う。

そんな寅次郎だから、病気になったりするとつらい。



心電図を取った結果は異常は無かった。
先生に『測り方がまずかったりしてませんか』と聞いたけど、それは無いと言われた。

じゃあ先生の聞き間違えか? って事になるけど多分そんなことは無いと思う。
理由はわからないけど、どちらも正解な気がした。

血液検査の結果は問題なく腸炎と診断された。原因は食べ物があたったかお腹が冷えたかと言われた。
ペットフードしか与えてないので何かにあたることはなく、冷えたといっても思い当たる節はない。


抗生物質と、下痢止めと消化の良いペットフードを処方してくれた。







その日は友和子(とわね)の髪を切りに行くつもりだった。
今3歳で生まれてからまだ一度も髪を切ったことがなかった。
1歳、2歳のときは胎毛筆、いわゆる『赤ちゃん筆』を作ろうと思っていたけど、さすがに3歳になるとテンションも下がって
『タンスの肥やし』になりそうな気がして、もういいかと思い始めていた。
でも何もなしでカットしてしまうのもどうかと思ったので、自分達で髪を切って赤ちゃん筆に代わるものを何か作ろうとも考えた。


とら母(嫁)に相談したら『ちゃんと切ってあげれるか自信が・・・・』と言われ、結局一生に一度の事と思い直して作ることにした。

寅次郎も取り急ぎ、どうのこうのが無いと分かって安心したので、病院近くの公園で少し様子見しながらコンビニ弁当を食べることにした。









この付近は昔、毎日放送(毎日放送千里丘放送センター)が有った。
茶屋町のMBSに移転するまではここでテレビ番組やラジオ放送をしていた。
今は『ザ・ミリカシティ』と言う名前になって学校や病院、コンビニまである大きな住宅地になった。

何気ないこんなひとときが大切なのが思い知らされる。








背中まで伸びた髪。
友和子は髪を切るということ自体知らないことなので、長く伸びた髪が顔に掛かってもずっと無邪気に払いのけていた。







ネットで赤ちゃん筆を検索したら地元に一軒、提携している散髪屋さんがあった。
どんなところだろうと思って行ってみたら普通の町の散髪屋さんだった。







最初の一切り目は思い出と言うことで自分達でやらせてくれた。
最初はとら母、私も次に切った。
散髪屋のオヤジは記念に写真を撮ってくれた。









長く伸びた髪は絡まりやすく櫛がうまく通らない。
もっと早い方が髪の痛みも少なくて良かったかなと思った。








自分の髪を切られて泣くんじゃないかと思った。








でも、全然大丈夫だった。






先日、三歳児検診に行った時、言葉の理解が少し遅いと言われた。
保育園に預けず家にいて会話も限られるたからなんだろうと思う。

『頭を倒して』と言うことが中々理解できなかった。








散髪屋のオヤジはこなれていてササッと仕上げていった。








この春から幼稚園に通い出す。
たぶんおしゃべりな子になると思う。








髪が短くなって少し『お姉ちゃん』になったように見えた。
娘もそう思ったのか頻りに『お姉ちゃんになったねぇ』と何度も言っていた。






最後にどの赤ちゃん筆にするか決めないといけない。

安いのは5000円くらいから。

松竹梅ではないけど2000円くらいずつ値段が上がっていく。
自分も1歳くらいのときに来たら高いのにしたかもしれない。高いのは筆の柄が桜の木でできていたり、贈る言葉を筆や桐箱に入れられたりできる。
シンプルなのがよかったので『下の中』くらいのにした。

タンスの肥やしの一丁上がり。







寅次郎はその後、ふつうに戻ってくれて、今もこのブログを書いている私の横で寝ている。

自分も含めこの年になると健康が一番だと実感する。








病気してから五体満足のありがたさに気付いたり、親が死んでから命のはかなさを知る。







一瞬一瞬を大切になんて言うけど、なかなか。








『ちっぽけを楽しめ』
映画『ゾンビランド』のちょい悪オヤジの一言がいつも頭のなかにある。








後で悔やまないように、できるだけ、やれるだけ。









その他のこと。

おひな様を飾った。
この時期になると『ひな祭り』のキーワードで検索してこのブログに辿り着く件数が増えてくる。
女の子を授かった親の宿命。
ひな人形を選ぶのも大変。
検索結果の上位はひな人形屋さんの広告サイトばかりなので選ぶのも大変だと思う。






とら母のカメラが新しくなった。
いままで使っていたソニーのミラーレスはポッケに入らなくて出番が少なく、結果私の写っている写真がやたらと少ないと言うことで
じじいになった時に寅次郎や娘との写真が少ないと嘆くのが目に見えたので買った。

キャノンのG7Xと言うヤツ。1インチセンサーと明るいレンズ。
沢山撮ってください、お願いします。







『モノタロウ』という知っている人にはメジャーな産業向けネット商社。

モノタロウブランドが20%OFFということでツールボックス(ツールチェスト)を買った。

一つは友和子のオモチャ入れ用。
6000円。生産国はおなじみの国。安いだけあって塗装は波打っている。







一戸建てに住む車好きのパパさんがリビングとかに置いていて、訪れた友人連中から『おしゃれやね~』とか言わてそうなのをイメージして買ってみた。







ガレージ用にはこっち。
8000円ちょっと。
普通なら安物でもエンブレムはプラスチックで出来てるのに、モノタロウのステッカーが貼ってあるだけ。
ステッカーとも呼びたくない。単にシールが貼ってるだけのコストパフォーマンス最高なツールチェスト。





近況を書きました。
しつれいしました。

ではまた