オクテック ガレージ ブログ OKU-TEC garage

大した人生ではないけれど,それでも読み返せば思い出されるあのときのこと.消えないように,そして生きた証になるように

鬼滅の刃の単行本の本棚を禰豆子の箱風に作ってみた。

2020-11-24 03:18:00 | 工作

先日の鬼滅の刃の"禰豆子の箱"に次いで今度は単行本を仕舞う本棚を作る話です。

Amazonプライムビデオを見てえらく気に入った娘。単行本の話をしたら読みたいと言うので1巻を買ってあげました。

そんなに読まないと思っていたらこれもまた気に入って続きを読みたいというので2巻を買うことにしたのですが、親から漫画なんて

買ってもらったことが無い私にはこんな場合、親として何も考えずに買い与えて良いのか少し悩みました。

安易に買い与えて、買ってもらえることが当たり前に思う子になってしまわないか。我慢することが出来なくなるんじゃないか・・・、

そんなことを考えてしまったわけです。皆さんはどうされてるのでしょうか。

 

遅くして生まれた子供なので世間でいえば子よりも孫に近い年齢差。

そういうこともあってか自分でも時折、爺さん的な接しかたをしているんじゃないかと思ったりすることがあります。

何かしてやりたいし、喜ぶ顔を見てると嬉しいし・・・・。

 

2巻目は1週間空けることにして、翌週末に2巻と3巻を買って2巻だけ渡すことにしました。

1週間に1冊。そんな感じで我慢と楽しみを知って貰おうという考えです。いや、でした。

何故「でした」かと言うと、買い物から帰ってきて2巻だけ渡すつもりだったはずが、とら母(嫁)が3巻も見せてしまって計画は空振りに終わりました。

4巻はまた1週間後の楽しみにして次の週末買いに行くことにしました。

 

週末に買いに行くことのもう一つの理由は、コロナ禍で出かけることが無くなり家にこもりがちの生活が続き、何か少しでも楽しみな

明日(来週、未来・・・etc.)があった方が良いと思ったからでした。

 

読むスピードも早くて、楽しそうに読んでいるのを見てると4巻を買う頃にはまとめて3巻買ってしまったりと、こちらも緩くなってしまってました。

その頃はまだ映画「無限列車編」の公開が先だったので売り切れも無く、欲しい巻を自由に買えたのですが、公開が近づくと映画の内容に

触れる8巻辺りが売り切れとなり、次第に入手出来ない巻が出始めて、探すこちらもあちこち本屋を駆けずったり電話したりと大変になってきました。

 

 

 

 

 

大きな書店は軒並み売り切れだったので隣町の商店街の本屋に行ったして、最後の方は有れば全部買っておくみたいな感じになってしまいました。

 

 

 

 

 

18巻は相変わらず売り切れでしたがそれ以外は買えました。予定外に本が揃ったので今度は単行本を置いておく場所をどうしようかという話になりました。

コーナンで手ごろな大きさの本棚を探してみたものの、これと言ったものがなく、こういう場合はニトリか?みたいな話になったのですが、

取りあえず百均で単行本が入るケースを買って帰り、そこに片付けるように言いました。

 

 

 

 

 

 

ニトリに行っても気に入ったものがある保証はなく、そんじゃあ簡単な本棚を作ろうかとふと思いました。

ただ、前回の"禰豆子の箱"は完成まで1ヶ月ほど掛ってしまったので、今回は私の課題である"のんびり工作"を見直し出来るだけ早く作り上げようと

思い、材料は手持ちのものを使い、あまり細かなことを気にしないように作ることにしました。

 

 

材料は今リフォームしている部屋の出入り口に使っていた戸枠の集成材を使うことにしました。

単行本は現在22巻まで出ていて、予想では23巻で終わるとのことだったので23巻と予備に1冊分。 あまりビチビチにすると

本を出し入れするのに、やり難いだろうし本も傷む・・・・そんなことを考えながら材料取りを行いました。

 

 

 

 

 

 

戸枠として無塗装で使っていたのでシミや傷があったので軽くサンディングしました。

新しく本棚に生まれ変わるので傷の場所を見ながら、どこを表面にするか、どこを見えない場所に使うかなんて考えながら磨きました。

 

 

 

 

 

箱を作るときにカット面の垂直が出てないと合わせ目が合わず、全くもって幸せではありません。

古い丸ノコに加え技量もないせいか、ピッタリ直角が出て"幸せ~"って思うこともあまりなく、スライド丸ノコがやっぱり欲しいと思います。

仕方が無いのでまたフライスで削りました。

 

 

 

 

 

粉まみれになる工作機械を見てサイクロン式の掃除機が必要だなあとこの時思いました。

工作仲間のkagayakiさんは早くからサイクロン集塵機を自作されてて、これまでも色々と見せてもらいました。

 

ボチボチ自分もガレージ用に作ろうかと考え、買っておいたAmazonで3000円程で売っているサイクロン分離機を引っ張り出して組み始めました。

 

 

 

 

カットと組み立てネジの下穴まであけたので、後は組むだけで完成です。

 

 

 

 

 

でも無塗装だと手垢が付いたりしてよろしくないので色を塗ることにしました。

木材なのでやっぱりニス仕上げにしました。

お気に入りのオールナット色です。

組み立てから塗ることもできますが、ニスはムラが出やすく、こういった小さなものをハケ塗りすると仕上がりがよろしくないので

板の状態で塗ってます。

禰豆子の箱を塗った着色ニスの残りを使ったので耐久性がないので、本を納める内部と天板はラッカークリアで仕上げてます。

やっぱりこういったものはウレタンが入ったニスの方がいい気がします。でもハケ塗りでツヤツヤにするのは大変なのでスプレータイプにするか

ラッカークリアがいいように思えます。

 

 

 

 

 

 

本棚の幅は単行本23巻+αでよかったのですが、「鬼滅の刃」専用本棚なので少しアレンジしたいなあと作りながら考えました。。

単行本と鬼滅グッズの組み合わせ。

缶バッチを貼ってみる・・・みたいな。

そんなときに炭治郎のぬいぐるみが有ることを思い出しました。

禰豆子の箱ができるまで、娘は炭治郎と禰豆子のぬいぐるみを夜になると一緒に並べていました。

でも禰豆子の箱が出来てからは禰豆子は箱の中。

一人残った炭治郎のぬいぐるみ。これを本棚に一緒に入れるようにしてあげたら・・・。

 

仕切り板は手持ちの桐材で急きょ作りました。余っていた材料なので大きさも足りませんが、仕切り板としては丁度良いくらいの大きさでした。

 

 

 

 

 

仕切り板の固定方法ですが、単行本23冊+αと決めたのですが、それも自分で決めた予想値。

ひょっとして後で仕切り板の位置を変えるかもしれない。

天面と底面から木ネジで留めたら、仕切り板の位置を変えたら残ったネジ穴が目立って不細工になる。

工作で一番よくないのは不細工なこと。

そんなこんなを考えて仕切り板の固定は仕切り板自身にピンを立てて挟み込んで固定することにしました。

 

ピンはステンレスの細クギ。縦に打つと挟み込んだ時にめり込んでしまったので斜め打ちしました。

 

 

 

 

 

斜めに打ち込んでからカットし、直角に起こしなおして先端を尖らしてます。

 

 

 

 

 

 

組み立ててから飛び出したところをカンナ掛けしたりヤスリで修正するのですが、先にニスで着色しているのでそれができません。

なのでピッチリ組みあがるように添木して下穴をあけて、コースレッドで固定しました。

 

 

 

 

 

今回は親子で作る工作ではなく、親が作る工作。

時折、娘が覗きに来ます。

来てはそのあたりにある気になるものを手に取って絡んできます。

 

 

 

 

 

作業中は私が割と厳しいことを言うのと、自分でも色を塗ったことがあるので、触るときは気を遣って「触って大丈夫?」って聞いてきます。

 

 

 

 

 

いろんな表情をして和ませてくれます。

彼女なりに自分のために一人作業している私に気を遣っているんだと思います。

 

 

 

 

 

仕切り板が斜めに付いたらもうお終いです。

仕切り板がずれないようにこちらも添木して天板を取り付けました。

 

 

 

 

 

様子を見ていた娘が「炭治郎のイスがいるね」って言いました。

ぬいぐるみを置くときにイスに座らせたいみたいでした。

急遽イスの製作です。

 

 

 

 

 

材料は禰豆子の箱で使った桐材の残り。

単純なイスですが単調すぎないように脚に角度をつけることにしました。

 

 

 

 

こんな感じかなあ・・・なんて考えながら即興で作りました。

 

 

 

 

 

鬼滅の刃の単行本専用の本棚なので、それっぽい表示があったらなあ・・・・で、アクリル板をカット。

 

 

 

 

 

 

イスと表示スタンド。

 

 

 

 

 

 

ここまで来たら調子づいて、もう少し凝った風にしたくなり、禰豆子の箱風にすることにしました。

禰豆子の箱といえば、補強板や補強の帯。

本棚の板の厚さに合わせて補強板の大きさを変更して塩ビ板で作りました。

 

 

 

 

 

 

側面の補強の帯も本棚の高さから幅と位置を出して付けました。

ちょうど裏板を留めるコースレッドと位置が被って、化粧キャップの穴を抜く位置決めが面倒でした。

 

 

 

 

 

 

補強板を留める鋲も禰豆子の箱と同様にステンレスの細クギ。

 

 

 

 

 

 

「もう出来た?」

そういって時折、覗きに来ます。

完成間近なのを見て

「お~。すごいねぇ」

そう言ってくれました。

 

「もう少し。今、接着剤を乾かしているところ」

 

 

 

 

 

補強の帯の接着剤が乾いたので養生を取り去って完成です。

適当に見つけた鬼滅の刃の絵を印刷してアクリルスタンドに貼ってます。

 

 

 

 

 

 

単行本を持ってこさせて並べさせました。

 

 

 

 

 

売り切れている18巻と発売前の23巻の代わりに私が昔ダイソーで見つけた「チャレンジ君」を入れました。

 

 

 

 

 

「チャレンジ君」は私が小学生の時に自転車が好きでその時、流行っていた自転車で日本一周する、漫画「サイクル野郎」の著者、荘司としお氏が書いた漫画で

国鉄時代に実際に催した「いい旅チャレンジ20,000km」を題材とした、鉄道旅のサスペンス風の少年漫画です。

 

当時ダイソーでは2巻までしか見つけれず、その後何十年も見つけれませんでした。

それが先日、北海道旅仲間の"じじぃ"からメールが来て「サイクル野郎」が全巻無料で見れるサイトを教えてくれて、そこに全5巻あることが分かって

びっくり。すごくうれしい情報でした。

マンガ図書館Z https://www.mangaz.com/ 

怪しいサイトではないです。著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスです。

 

 

 

"禰豆子の箱"とコラボしてみました。

 

 

 

 

 

11月の連休の某日。

いったい何日掛ったのかのわからなかったので写真のExif情報を見たら3日間で作ったことになってました。

もっと掛かったように思えたので3日は間違いかなと思い何度も調べなおしました。

複数のデジカメで撮っていたので、どれか日付設定が狂ってたのかと思ったのですが、頑張って3日で作りました。

 

 

売り切れだった18巻も買えて残るは23巻、それと映画「無限列車編」を見ること。

 

 

 

ではまた。

 


鬼滅の刃の禰豆子の箱を作った 親子?で作る工作 後編

2020-11-16 03:13:32 | 工作

 

鬼滅の刃の禰豆子のぬいぐるみが入る箱を作るの後編になります。

「親子で作る工作」でしたが、つい手を掛け過ぎて娘は入る余地がなくなり、漫画を読むの "全集中"していて、もはや「親が作る工作」になりました。

 

 

 

 

前回は扉が出来たところまで書きましたので、その続きになります。

 

 

 

 

 

 

扉にも独特の形をした補強板が付いていたのですが、箱本体の上と下にもぐるりと補強が入っていて、上側の角には更に金属と思われる補強が入っています。

さすがにここまで再現すると鬼滅の刃のブームが終わってしまいそうだったので、迷いましたが塗装で再現すことにしました。

 

 

 

 

 

 

補強部分を黒のラッカーで塗ったあと、艶を出すために全体を同じくラッカーのクリアで仕上げました。

ラッカーは塗膜が薄いので艶がでるように3回ほど塗り重ねています。

 

 

 

 

 

 

 

箱本体の特徴は三本の帯状のものでグルっと補強している点です。

少し厚みがあるようなので金属ではなく皮のように思えました。

テレビ版をキャプチャーしてそれから全体の大きさと帯の幅の寸法比を出して寸法を決めました。

 

 

 

 

 

 

 

厚みのある樹脂で手ごろなものが無いかと探して見つけたのがアクリルサンデーの低発泡塩ビ板というもの。

柔らかく爪で押さえると簡単にへこんでしまうほどです。

 

 

 

 

 

 

位置がずれたり斜めったりするといっぺんに不細工になるのでコンビネーションスコヤを使って位置合わせして接着剤で固定しました。

Youtubeで海外のビルダーが使っているのを見て知ったスコヤですが、こういった同じ寸法を繰り返し位置出しするのに非常に便利で愛用しています。

 

 

 

 

 

 

この帯にも鋲が打ってあったので、これも短く切ったステンレスの釘を打ちました。

 

 

 

 

 

 

 

外観の細工が出来たので箱に扉を取り付ける作業に入ります。

本物は蝶番(ちょうつがい)が使われてあって、このくらいの小さな蝶番って普通に売っているのですが、厚みの無い桐材に木ネジは効かないので

釘を打って軸にすることにしました。

 

途中で気付いていたのですが、いつものように箱と扉をきっちり作り過ぎて、このままでは開かないことに気付きました。

 

 

 

 

 

 

 

扉の幅を少し切り詰めて、仮に釘を打ち込んで様子を見ましたが、ちょっとくらい幅を狭めたくらいでは全くダメでした。

 

 

 

 

 

扉の幅をもっと切り詰めれ開くようになるのですが、隙間が出来てブサイクになってしまいます。

なので箱側の接触する部分を削ることにしました。

彫刻刀がないのでリューターのビットを使って削ったのですが、たまに金属でもこういう風に削りたいことがあってその度に金工用の彫刻刀あったら

欲しいなあと思います。

写真では分かりにくいですが扉が開く際の回転半径分だけ円弧状に削ってます。

 

 

 

 

 

 

 

軸は真鍮の釘です。

そのままでは箱と扉が擦れるので、ポンチでくり抜いた文房具のPP製のクリアフォルダの円盤を間に挟みました。

 

 

 

 

 

 

 

背負い帯は簡単にパンツのゴムにしようと思ったのですが、娘が背負いたいと言うので予定変更です。

実際に背負うからにはそれなりに強度が必要になります。

たまたま良い感じの布の帯が有ったので、引っ張っても大丈夫なようにアルミ板で押さえ板を作りました。

 

 

 

 

 

キャプチャーした絵を元に位置を決めてネジ留めしました。

庫内側は禰豆子が痛がらないように袋ナットにしています。

 

 

 

 

 

 

完成しました。

 

 

 

 

 

 

仕事が遅いのでブームが終わらないかと心配しましたが、何とか間に合いました。

 

 

 

 

 

 

「子供と一緒に作る」

そんな時間を子供と持てたら工作好きにはたまらないだろうなあと思います。

一緒に笑いなが作業をする。下手でも失敗しても全然OK.すべてが思い出。

そんな風な時間が過ごせればと思ってはいるのですが、実際は作業に入ると出来栄えにこだわってしまい娘を置いてけぼりにしてしまっています。

 

年頃になったとき娘にとって父親ってどんな風に思うのだろうか。

私がいなくなった時、自分のお父さんってどんな人だったと思い出すのだろうか。

そんなことを時々思います。

 

 

 

 

 

「親子で作る工作」

私にはなかなか実践できないことですが、そういう風な父親になれるように頑張っていきたいと思います。

 

 

いつも厳しいことを言ってごめんよ。父より

 

 

ではまた


鬼滅の刃の禰豆子の箱を作ってみた 親子?で作る工作 前編

2020-11-14 03:26:09 | 工作

どこへいっても「鬼滅の刃」

極楽湯でも

 

 

 

 

 

くら寿司でも

 

 

 

 

 

 

見ない日は無いというくらい。

娘もAmazonプライムでテレビ版を見てから好きになりました。

 

 

「禰豆子(ねずこ)の箱」・・・・

家族を鬼に惨殺された主人公の炭次郎。

唯一生き残った妹の「禰豆子」は鬼の血が体に入り自らも鬼になってしまった。

鬼は日に当たると死んでしまう。だから炭次郎は昼間、禰豆子を箱の中に入れて背負い、人々を食らう鬼を倒すために、そして妹を元の人間に戻すために

戦い続ける心優しき炭次郎。

大人の私がみてもよかったです。

 

 

 

雑貨屋さんで見つけた鬼滅の刃のぬいぐるみ。

何が欲しいと尋ねた。

初めて買ったのが禰豆子のぬいぐるみでした。

 

 

 

 

 

 

禰豆子のぬいぐるみで遊んでいた娘が、昼間は死んでしまうから禰豆子の箱がいるねって話してきました。

じゃあ作ろうかってなって、禰豆子の箱を作ることになったというわけです。

 

劇中でこの箱を作った「鱗滝左近次 (うろこだきさこんじ)」が炭次郎に箱を渡すシーンがあって、箱についてこんな風に説明していました。

『非常に軽い「きりくもすぎ」という木で作った。「いわうるし」を塗って外側を固めたので強度も上がっている。』

 

 

テレビ版で見ただけなので「きりくもすぎ」がどんな字を書くのかも分からず「軽い」ということで「きり」を「桐」と思い込んでしまい、

たまた百均で見つけた桐の板材を見て丁度いいやんって思って買って帰ってきました。

後に分かったことですが、この「きりくもすぎ」は「霧雲杉」と書き、実際に存在しない架空の杉の木ということでした。

 

 

 

 

 

作ると言って何となく形が分かるだけなので、情報集めから始めなければなりません。

最近、何事にも腰が重くなってきた私。プライムビデオを見返して形状や特徴を観察。対して子供の気持ちは急ぎ足で、どれくらい出来たか気になる娘。

 

ぬいぐるみの大きさから直方体の六面が取れる寸法で取りあえずカット。

丸ノコは数台あるのですが幅が有るものは切れず、テーブルソーも簡易的なもので精度がでず、スライド丸ノコが欲しいと最近よく思います。

 

 

 

 

 

・・・・・

「もう切れた?」

「まだ」

 

夜になって娘に聞かれ、お尻を叩かれたように思えた私。

かと言ってこの時間から大きな音がする丸ノコは使えません。ならばと静かに削れるフライス盤で切りました。

最近、金属削ってないマキノのフライス。世界のマキノと言われたKシリーズ。名機も今は悲しき木工マシン。

でも当たり前ですが普通に精度が出るので木工細工でも気持ちいいです。

 

 

 

 

 

 

子供と同じ時間を過ごすことって大切だと思って、できるだけ一緒に作業するようにしてるんですが、ついボンドの塗り方が下手だと

「そこ、塗れてないところがあるやん。ちゃんと見なあかんで!!」って強い口調で言ってしまいます。まだ小学二年生なのにね・・・・。

気が短くてイラちな私。後から思い出してブルーになります。

 

 

 

 

 

 

 

私の親父も作ることが好きでいろんなものを作ってました。

真空管テレビの時代なので修理もオシロで波形みながら自分で修理してました。

学校放送なんかはトランジスタとかICの規格表とか回路図を見ながら回路図書いて感光基板にレタリングして、それをエッチングして

アンプを作って納めたり、アングルを溶接して架台を作ったり、塗装は耐久性のあるということで焼付塗装してました。

昭和50年頃のネットなんてない時代に普通の街の電気屋さんとしては他より技術力は少し秀でた人だと思います。

高度経済成長期もあって器用なオヤジは重宝されました。

反面、そんな親父と私は何かを一緒に作ったことはありませんでした。それどころか遊んでもらった記憶なんて数えるほどしかありません。

 

 

「明日まで乾かすねんで」

前の晩にそう言って乾かしたものを朝、学校に行く前にちょっと様子を見させて、夜になったら色を塗るよと話してやります。

早く出来ないかと待つ娘に少しでも何かが伝わるように・・・。

 

 

 

 

 

 

ヤスリ掛けしてスベスベするのが分かると「あ~、いいねえ」って納得します。

(このタジマのサンダー、使いやすくて気に入ってます。)

 

 

 

 

 

色塗りですが、外側に塗って固めていると言っていた「いわうるし」も「岩漆」と書くそうで、これもまた架空のものらしいです。

さすがに漆は塗れないので木目が綺麗な「ニス」にしました。

好きなオールナットにしたのですが実際は少し赤みがかった色です。

 

 

 

 

ニスは重ね塗りするといい色になります。ペンキと違って一回では終わらず翌日も塗り重ねの作業。

子供の気持ちに反して時間が掛かります。

良い仕上がりになるとなれば大人は待てますが、子供にはそれはまで理解できません。

それでも「分かった!!」と言ってくれる娘に嬉しさを感じます。

 

 

 

 

 

 

 

このままでは鬼滅の刃のブームも終わってしまいます。

ということでお父さんは頑張りました。

風呂に入る前に塗って寝る前にペーパーを掛けてからまた塗って。

朝起きてまたペーパー掛けして出勤するまでにまた塗って。

仕事が終わって帰って来て着替える前に磨いて塗って、ランニングから帰ってきたらまた磨いて塗って・・・・の五回塗り。

 

 

 

 

 

塗り終えたので禰豆子のぬいぐるみを入れてみたら・・・・

「う~ん、ちょっと大きいね」

「大きいか?」

「こうやって座らせたら大きくて隙間ができるよ」

「座らせなかったらちょうどいいやん」

「でも座ったら、ほら大きいでしょ」

 

座ったときなんて聞いてない・・・・。

 


「小さくした方がいい?」

「うん」

「・・・・・・・・」

 


「・・・・・・、じゃあどれくらいか言ってみて」

「これくらかな」

「これくらいって言っても分からんから、ちゃんと自分で鉛筆で印を入れなさい」

思ったことをちゃんと伝えないと後から大変になるってことを勉強してほしくて書かせました。

まだ分からないかもしれませんがこんなことの積み重ねじゃないかと思ってたりします。

 

 

 

 

 

 

 

三歩進んで二歩下がるですが、作り手としては望まないものを作るより、思っていたものに仕上げることの方が幸せになります。

 

 

 

 

 

 

また一晩ボンドを乾かさないとならないので娘にしてみれば全然進んでないように思えたに違いありません。

子供と何かを作るとすれば、できたら一日で出来るものの方が「お父さんすごい」って思ってもらて、良いんじゃないかと思います。

 

 

 

 

 

 

ぬいぐるみにジャストサイズになったのを見たら

「おお、いいねえ」と喜ぶ声が聞けました。よかった。

 

この辺りから「親子で作る禰豆子の箱」は「お父さんが作る禰豆子の箱」に変わってきたように思えます。

 

 

 

 

 

 

 

禰豆子の箱の特徴といえば扉の四隅の補強板と箱を囲うように巻かれた帯状のもの。

まずは扉の四隅の補強板の再現から。

材質は補強板にありがちな薄い鉄板で作ったであろうことは分かるのですが問題はその形。

 

 

 

 

独特で印象的なその形状はよく見ると幾つもの円からできているように見えました。

どこでCADを使っていろんな円を描いてそれっぽくなる寸法を探ってみました。

扉の幅に対する補強板の大きさから比率を出して大きさを決め、円弧と円弧の交点の位置や両者の扇角、それに円の出具合と円が切れる位置などを

何度も見て、出来るだけ再現できるようにしました。

 

 

 

 

 

 

 

よく考えて作ったはずなのに実際に切り出して扉に宛がってみたら全然イメージと違ったりして、三回ほどCADを引き直しました。

 

 

 

 

 

 

補強板に使う素材は薄鉄板ではなく0.5mmの塩ビ板。

円はドリルであけることも考えましたがポンチで抜きました。

 

 

 

 

 

円弧はハサミで簡単にきることができましたが、ポンチの打ち抜きが綺麗にいかず数個作り直しました。

鋲が二箇所打ってあるのですが、あとから感覚だけで打つと微妙にズレて絶対に許せなくなる気がしたので、あらかじめ印をつけておきました。

 

 

 

 

 

 

 

鋲は白く描かれているだけだったので真鍮にせずに、ステンレスの細釘にしました。

長さが25mmと長すぎるので短く切ってルーペを見ながら先端をヤスリで削って尖らせました。

 

 

 

 

 

補強板はスーパーXで接着しておいて後から釘を打っています。

地味な作業で面倒かと思ったのですが工芸品を作っているような感じがして意外と楽しめました。

 

 

 

 

 

小さな蝶番は普通に売ってるのですがさすがにこの手の取っ手はドールハウスでも似たようなのが無く、仕方が無いので木を削って作りました。

最初はくり抜きもない単純な形状で摘まみやすいように逆テーパーだけした、それこそ単に扉を開けられるだけの取っ手を作ったのですが

あまりに質感が無かったので少し魂を込めて作り直しました。

 

 

 

 

 

 

塗装はウレタンニスではなく、単なる着色ニスだったのでいくら磨いても思ったように艶が出なかったので、ラッカークリア仕上げにしました。

 

 

 

 

 

長くなったので後編に続きます。

ではまた

 


台所のDIYリフォームのお話(43) 間仕切り壁の設置その2 引き戸の小壁作りとダウンライトの配光と配置

2020-11-06 02:19:16 | 自宅のキッチンDIYリフォーム

お久しぶりです。

娘からアニメ「鬼滅の刃」に出てくる禰豆子(ねずこ)が入る箱を作ろうって言われ、そちらに"全集中"しておりました。

その話はまた後日・・・・。

 

 

 

キッチンリフォームですが引き戸が付く出入口の間仕切り壁の施工をしていて、戸枠の本固定とプラスターボードを貼っていこうかと言う所です。

戸が一枚の「片引き戸」は戸が開いた際に納まる側の壁は戸の厚み分だけ他の壁より薄くなります。それを「小壁」と呼ぶそうなのですが、

石膏ボードを貼る手順も他と少し違います。

通常壁は下地を組んだ上に貼っていきますが、ここは戸枠の両側から貼っていけないため裏側の石膏ボードをカットして仮置きしてから下地を作って貼り付けし、

最後に表側の石膏ボードを貼っていきます。

 

 

 

 

 

この壁の横に水屋(食器棚)を置こうとしたのですが幅がギリギリで、出来るだけ薄い壁にしたかったのですが、この「小壁」の存在が気になってしまいました。

購入したリクシルの引き戸は壁の厚みに合わせて戸枠幅が変ってきて、階段周りの壁と同じ65mm幅のスタッド(軽天材)で下地を作った場合

小壁の下地厚さがちょっとしかありません。

 

 

下地の木材の用意のこともあって絵にかいてどうなるか見てみました。

上側の絵が65mmのスタッドで組んだ場合で、小壁の下地の厚さは10.5mmしかなく、12mmの合板も入りません。

下側の絵が100mmのスタッドで組んだ場合で、小壁の下地の厚さも28mm取ることができます。

この壁にテレビラックを吊ろうと思っていたので、100mmのスタッドで行くことにし、水屋を設置幅が不足する件は壁を外側に追い出すことにしました。

 

 

 

 

 

壁の下地の厚みが28mmということで、27mmの「ホワイトウッド間柱」というがあったので、それで小壁の下地を作りました。

 

 

 

 

室内側の壁の面(つら)に合うように小壁の下地を固定し、次いで端材の石膏ボードを戸枠との間に挟みんで戸枠の位置決めをします。

 

 

 

 

 

石膏ボードをアチコチ挟み込んで隙間が空かないように何度も確認して戸枠を本固定しました。

 

 

 

 

 

戸枠を本固定したので、小壁の外側の石膏ボードをカットしてはめ込んでいきます。

戸枠には石膏ボードの切断面が見えないように凹みがあり、そこに飲み込ませてやります。

 

 

 

 

 

外側の石膏ボードをカットして取付け。と言ってもただ置いているだけなので倒れたら絶望的に悲しくなります。

 

 

 

 

 

組んでいた下地を置いて、これから室内側の石膏ボードを貼っていきます。

ここでちょっと照明の方を先にすることにしたので、とりあえずここはここまで。

 

 

 

 

 

 

 

投光器で作業していますが、作業しずらいので先に照明器具をつけることにしました。

照明器具は電気工事屋の幼なじみに相談し、スッキリしたオシャレな感じになるダウンライトにして、部材をお願いしました。

 

天井は会社の事務所なんかで見かける「ジプトーン」というやつです。

大理石調かなんかに見立てた柄らしいのですが、ひとによっては模様が気持ち悪いという人もいるやつです。

事務所や学校でよく見かけるのは石膏ボードに柄が付いているので貼るだけで仕上げまでできるというので、コスト的に優れているのが

理由ですが、反面安っぽいです。

 

 

 

 

 

 

 

ダウンライトは直下のみが明るいというので、上手に配置しないと暗いと感じるらしいです。

幼なじみに聞くと壁から50センチほど離したところから1mピッチくらいで配置すればよいと教えてもらい、調光対応の100Wの昼白色を6個と

二回路にするので調光器を2個、取り寄せてもらいました。

 

 

 

 

 

 

ダウンライトを扱うのは初めてなのですが、ずいぶん値段も下がって非調光で60Wなら1000円ほどしかしません。

 

 

 

 

 

 

壁から50センチで1mピッチと教えられましたが、いざ天井を見上げて位置決めしようとしたら吊戸棚が有る所はそこから50センチ離すと良いのか

でも、手元が明るい方がいいので、もっと寄せる方がいいのか・・・・。

初めてで知らないことを考えるのでまとまりません。

なので配光がどんな感じになるか実際に点灯させてみて見たりしました。

寄せすぎると吊戸棚の影が出来てしまったり、他の照明の明かりで緩和されそうだったり、レイアウトを決めるのに随分悩みました。

(ちなみに点灯させたら昼白色ではなく電球色でした。問屋が間違ってたらしいです。)

 

 

 

 

 

 

結局、6個では足りない気がして3個追加し9個にしました。

シーリングライトですが私はあまり気にならないですがデザイン的にはダウンライトに及ばずですが、上部にも配光されるので、天井からの反射もあって

無難な明かりだと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

水屋を置くところは壁から50センチだと被るので少しずらしたり、シンクや調理するところに影が出来ないようにしたり、あれこれ必死で考えて

場所を決め、天井裏に潜って天井の下地に当たらない場所に割り振りしたりして何とか穴あけ場所を決めました。

 

 

 

 

 

 

 

天井に穴をあけると頭から埃をかぶるのでダウンライトの穴開け用の工具も借してもらいました。

 

 

 

 

 

 

知ってはいましたが現物を見るのは初めて。

ダウンライトのサイズって規格品なので、それに合うように目盛を合わせれば2つの刃が連動して動いてくれるので調整が楽でした。

 

 

 

 

 

 

穴あけ深さも調整機構があって余計に深く切り込まないようになっていました。

 

 

 

 

 

 

 

刃はワンウエイクラッチが付いていて、ドリルが止まるとセンターのキリも一緒に止まりますが、刃は慣性で回り続けました。この機構の意味はちょっと分かりませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

いざ穴あけをしてみましたが、やっぱり道具です。

これは無いとダメだと思う工具でした。

借りれなかったら頭から埃をかぶるだけでなく、そこら中埃まみれになる所でした。

 

 

 

 

 

 

 

道具のおかげで穴あけは実にスピーディーで、久しぶりに道具の恩恵を感じる作業でした。

 

 

 

 

 

 

ということで、このあと禰豆子の箱作りに専念したのでリフォーム作業は中断してしまいました。

その話は次回にしたいと思います。

 

ではでは。