最近のことをを少し書きます。
潰瘍性大腸炎になって少し生活が変わったのですが、以前から健康には少し気をつけてきました。
食事は薄味でソースや醤油、マヨネーズは少なめ。砂糖は低カロリー甘味料で1日1個のリンゴ。山芋も一欠片。
酢を大さじ一杯にヤクルト400(ヤクルトレディーが配達してくれるやつ)。
何も運動しないと太るので、僅かですが週2回5キロをランニング。
こんな生活を続けていますが健康診断では「総コレステロール高」「LDL(悪玉コレステロール)高」「尿酸値高」と基準値越え。
この病気になったときにも主治医からコレステロールが高くて「薬を飲むか運動をするか」と指摘を受けました。
コレステロールについてはLDLを下げるためDHA/EPAのサプリメントを飲んでいますが効いていて現状なのか、効いていないのか。
尿酸値については職場で痛風になる人が割と居て、水を飲むのが良いというので毎日3リットルの水を持っていって飲んだりしますが徐々に数値はあがって8オーバー。(基準は7.0)
アンセリンと言うのが効くと聞いて飲んだらこれは効果があって1くらいさがりましたが、それでも7オーバー。
潰瘍性大腸炎になって良くなる方法を探しました。
食事については主治医から特に制限されていませんが調べると一般的には腸に負担が掛かからない低脂肪、低残渣とありました。
肉などの脂肪は腸の煽動運動を刺激し、脂肪の消化吸収に必要な胆汁酸が腸管に刺激を与え、下痢や腹痛の原因となり易いとありました。
また魚以外の動物性脂肪に含まれる多価不飽和脂肪酸は炎症にかかわる白血球を刺激するとあり、基本的に牛肉や豚肉は避けるべきとありました。
これで焼肉やピザとサヨナラです。
香辛料やアルコールも腸に刺激を与えるといことでカレーともサヨナラ。炭酸飲料もコーヒーもサヨナラ。
食物繊維は健康な人にはデトックスで良いですが食物繊維でも水に溶けるタイプの繊維(水溶性の食物繊維)は良くて、溶けないタイプの繊維(不溶性の食物繊維)の
レンコン、たけのこ、ごぼう、山菜、もやしなど固い不溶性繊維質はダメで、海藻類、きのこ類もよろしくないとありました。
腹持ちの良いそばも腸に滞在する時間が長いと言うことから避けた方がいいということで“山菜そば”は天敵になりました。
逆に良い食事は
ご飯にうどん、パン。白身魚に鶏のササミ。皮のないカボチャに人参に豆腐。バナナにリンゴにヨーグルト。
当初とら母(嫁)も本を買って献立を考えてくれました。
治らない以上、今の自分にとってできることは限られています。
いろいろ食べる物を模索しましたが結局はこんな食事に落ち着きました。
自分には色んな物を工夫して(工夫して貰って)食べるよりも、同じ物でも安定して食べるほうが性に合っているので今はこんなのを毎日食べています。
朝は食パン一枚に卵焼き、リンゴ半分(残り半分は夜に)にヨーグルト。
ヨーグルトは
200グラム以上のヨーグルトが望ましいという医師の説を見たのでそれを参考に。
大腸の善玉菌のほとんどが乳酸菌ではなくビフィズス菌なので森永の「ビヒダス BB536」脂肪ゼロのプレーンヨーグルト。
昼夜はササミをメインに夜は焼き魚や煮魚が加わった内容。
大腸に炎症があるとそれだけでカロリーを消費するらしく、修復するにもカロリーが必要で、この病気になると痩せるのは単に食欲がなく下痢をするからだけではないようです。
私がこんな脂っけのないおかずの影響で焼肉の回数も減り、とら母がたまらず焼肉が食べたいというので焼肉をすることにしました。
といっても私の肉は“ササミ”。
はじめてササミ焼肉しましたが、脂っ気が無いのに更に脂が抜けてパサパサ。煙なんて全然出ないクリーンな焼肉でした。
焼肉のタレなんて御法度なので塩麹を付けて食べましたが中々美味しかったです。
おやつはバナナかヨーグルト。
プリンと和菓子もいいのでおやつはお団子。
薬については基本薬である5-ASA(5-アミノサリチル酸)製剤(リアルダ、ペンタサ)は効き目があるけどアレルギーで使えないので、ステロイド系の注腸薬(レクタブル注腸フォーム)を
処方されていましたが長期的には使えないので、1月からレミケードという点滴を打つことになりました。
この病気の原因の一つに過剰な免疫機能による自己細胞の攻撃(自己免疫疾患)というのがあって、レミケード(抗TNFα抗体)はこれを抑制する作用がある薬です。
点滴は初回(0週)その後2週間後、4週間後、それ以降は8週(二ヶ月)おきに一生投与が必要です。
大学病院なので点滴を投与するのも「化学療法センター」とよばれる点滴の人ばかりの病室で行われます。
2時間を掛けて投与します。点滴のスピードをコントロールするための器具に通されていて、見ていると数秒おきに2滴、滴下されていました。
レミケードは薬代が高いと聞いていましたが実際に自動精算機でその金額を見たとき桁の多さにちょっとびっくりしました。
3割負担で10万円。
難病認定の認定が下りれば月々の支払い上限が2万円になるけど、まだ申請途中。
0週と2週目の月は支払いが20万円でした。
認定されるまで3ヶ月かかると言われていて、主治医からは「大丈夫ですよ」と言われたけど考えるとぞっとしました。
大腸癌の予防にも適度の運動が良いと言われていてこの病気にも同様に良いとされています。
昨年12月の年の瀬、退院して仕事も休みだったのですぐに体を動かしたくなってウオーキングからはじめることにしました。
体力的には回復していたけど、途中で便意を催したときのことが心配でトイレの場所を考えながらコースを決めました。
この病気になった人はみな外出時には同じように考えるようです。
気にせずに運動できるようにとエアロバイクを買いました。(主治医にも自転車を漕ぐのが良いと言われたのもあって)
こいつはテレビを見ながらでもできるので運動嫌いな私にもいいです。
その後ボチボチとランニングも再開し週に一度40分ほど漕くようになりました。
いろんなサイトで情報を集めました。
治療についても食べ物についても。特に食べ物については自分で出来ることなのでよく見ました。
あるメーカーのビフィズス菌が効果があったというので少し高かった(といっても2500円/月ほど)ですが、試しましたが効果はありませんでした。
野菜ジュースが良いとか言う人もいて、こればかりは人それぞれなんだと思いました。
ある日、買い物に出掛けた際にとら母と娘がお菓子を選んでいたとき、自分にも食べれるものがないか探して一つ“ポン菓子”を買って帰りました。
食べたいと言うよりも自分も一緒に選びたいというのが本音でした。なので買って帰ってもしばらく食べずにいました。
レミケードも3回(第4週)打った頃のこと。
下血量は多くないものの横ばい状態が続いていて、その効果にすこし心配な気持ちがありました。
横でとら母がお菓子を食べているのを見て自分もポン菓子を出してきて食べることにしました。
米と砂糖で出来ているからと言う理由で買ったお菓子ですが、食べたその日の夜の便に変化がありました。
それまで赤味(血)が混じった軟便だったのが、黄土色したしっかりと形のある便になったのです。
次の日もまた次の日も。赤味もなく。
原材料名を見たら“イソマルトオリゴ糖”とありました。
ビフィズス菌は腸内環境を整える善玉菌で、オリゴ糖はそのビフィズス菌のエサになるものでした。
国産米使用につられ買っただけなので予想外のことでした。
それ以来、おやつではなくプレバイオテクスとして毎日ポン菓子(坂金製菓こめはぜ)を食べています。
(プロバイオテクスは健康に好影響を与えるビフィズス菌などを言い、プレバイオテクスは善玉菌を増やし悪玉菌を減らすオリゴ糖や食物繊維などの食品成分を言うそうです)
激しい下痢と血便に食べるに食べれない状況で入院し半月で4キロほど体重が落ちました。
退院して食事も摂れるようになり体重が戻るかと思ったのですが、実際は逆でこの食生活のせいによるものか更に半月で4キロ落ち、
元々78キロあった体重が今は70~71キロを推移しています。
ウエストは84センチくらいだったのが74センチくらいになってズボンだけでなくパンツもユルユル。
怪我の功名ではないですが下がらなかった悪玉コレステロール(LDL)や総コレステロール値、尿酸値も標準値になり大腸以外は健康になりました。
この病気の原因の一つに食の欧米化説があります。
今私の食事は自分達が小さかった頃かその少し前の頃の物のように思えます。
日本人古来の食事が良いのは腸内環境が良いからなのかなと思ったりします。
そういう意味でも食の欧米化説も一理あるかと思います。
出掛けることも出来るようになったのですが困るのが食事。
外食となるとうどん屋か定食屋さんになるので出先にそれがあるか調べてから出るようになりました。無ければお弁当。
これからGWがやってきて車中泊でもできれば旅に出たいですが、少し慎重になってしまいます。
3月の初旬、難病認定の認定を無事受けれて支払いも楽になりました。こればかりは日本の医療制度に感謝です。
ということで少し痩せましたが半分病人・半分健康で暮らしています。
今はキッチンリフォームの続きを再開し頑張っています。
次回はこんな暗い話では無く、そんな話を書きたいと思います。
ありがとうございました。