オクテック ガレージ ブログ OKU-TEC garage

大した人生ではないけれど,それでも読み返せば思い出されるあのときのこと.消えないように,そして生きた証になるように

ガレージ整理 今は亡きエイシン“ES POWER”のウォールキャビネットを右吊りの扉に改造にしてみた

2013-10-27 03:43:23 | ガレージ整理
台風で雨漏りしたガレージ.

対策として基礎の部分をモルタルで“かさ上げ”するつもりで内壁を剥がしたと言ったのが,もういつのことやら.




そのあとの台風に備え作業をするつもりが,“作業の前の作業”で作業は進んでいないという,日本語もおかしな風ですが
雨漏り対策は遅々として進まず,かろうじてその後の台風がコースを反れたため,雨漏りもなくいてくれています.


壁を剥がすついでに工作機械用にと電気工事をするために配電盤の裏の壁も剥がしたのですが,これがまた脱線の始まり.




ガレージのスペースを少しでも有効に使おうと重たい旋盤やフライス盤を動かすのですが,この量というのが
たかだか5センチや10センチ.
チマチマ動かしては「これでどうや」ってな具合で,“カット&トライ”の繰り返し.

ところが壁というのは下地があって,これが平気で5センチや10センチくらいあります.

そうなると,『もう壁なんて無くてもいいや』って気になってしまいます.


アドレナリンが出るというのはあながち大げさではなく,気が付けばルンルンで下地を取っ払ってしまっています..
もう何か楽しくてしかたがありません.


シースルーにしようと,壁の地(じ)まで取っ払いたくなってきます.




『あ~,スッキリ』
雨漏りの事なんて忘れて無心です.




向こう側が見えなかったのが見えるようになると,なんか広くなったみたいな錯覚を覚えます.




配電盤を別の場所に移設すればこの壁そのものも撤去出来て,もっと広くスペースがとれるのにと更に悪魔の囁きが
聞こえてきますが,止めとくことにしました.


で,この壁にフライス盤で使う測定器などを保管するためにウォールキャビネットを取り付けることにし
三本ほど“地”を入れました.





ウォールキャビネットはその昔,倒産したエイシンが 『この価格 バカじゃなかろうかキャンペーン』と銘打った
アホみたいな安売りセールのときに一台4000円くらいで買ったもの.
(倒産当時のことを詳しく書いたサイトがコチラ

今でも同じ物がオークションで7000~10000円くらいで売ってたりします.

問題は扉の開く向き.
3枚の扉があって,左が“左吊り”(左に蝶番がある),真ん中と右が観音開き.
フライス盤の左横の壁に取り付けると扉が邪魔して物が取りづらいことになってしまいます.
なのでこれを全て“右吊り”(右に蝶番がある)に改造しないといけません.




2台買った残りの1台.たしか2008年に買ったので5年間熟成したことになります.




普通に組み立てれば1時間も掛からないものを,『扉の向きを変えるには・・・・・』なんて考えてたら,
扉の蝶番(ちょうつがい)となる軸が入る穴を開けるのに何日も掛かってしまいました.




扉の“受け”も新たに設けないといけなかったりします.
アルミのLアングルをリベットで留めるだけなんですが,考え込む作業は,たかだかこれだけのことも
面倒になってしまいます.




このキャビネット,扉にはカギが付いているのですが,取っ手が有りません.
なので扉を開けるにはカギを握って引くしかありません.
まあそれでもいいのですが,せっかくなのでアルミの取っ手を付けることにしました.

このアルミの取っ手は転勤で熊本に居たときに『ハンズマン』という大きなホームセンターがあり,
年二回ほどあった処分セール『がらくた市』で買ったもの.
コーナンの処分品の値段とは比較にならないほど安値で,この取っ手がまとめて確か100円程度だったと思います.





今となっては懐かしいエイシンのブランド名の“ES POWER”エンブレム.




アルミの取っ手がとってもシュールに見えたりします.




ペナペナな鉄板をネジで組み立てるキャビネットなのですが,どう考えても固定箇所が少ない気がします.
追加で穴をあけてネジ止め箇所を増やし,取り付け完了




“ES POWER”のエンブレムを剥がして,幼なじみが作ってくれたカッティングシートを貼ってみました.




何日もかかってこんな物を一個しか設置できないなんて,ああ情けない.
それでも長年ストックしていた物が減り,なんか気分は良い感じ.




ではまた.



ガレージ整理 倒れそうなので枝打ちした貝塚伊吹のその後 安らかにお眠りください

2013-10-18 05:36:03 | 自宅の整理
台風の強風にあおられて倒れそうになっていた貝塚伊吹と言う名の木.




とりあえず倒壊して通行人に被害が及ばないようにと枝打ちしたのが先日の話し




伐採した枝葉の量も結構あってこの処分がまた面倒.




50センチくらいに切って紐で束ねると,燃やせるゴミの日なら少しずつなら収集してくれるので,片付けることにしました.

とりあえずこのままここに置いておけないので一旦軽トラックの荷台に積み込むことにしたのですが,

積み込み作業をしていると,人間一旦整理をはじめると不思議なもので,全部スッキリしたいという欲求に
駆り立てられ,木も倒してスッキリしたくなってしまいました.

できれば根っ子も残さず抜き去りたいので幹を根元で切り倒さずに傾いた木をそのままウインチで引き倒おそうと
考えていました.



ウインチ一本では長さが足りないので,レバーブロックをジョイントして牽引します.




ウインチはホームセンターで買った安物,それでも能力が2トンと書いてあります.
片やレバーブロックの方は3/4トン,すなわち750Kg.

ウインチの長いハンドルを操作しますが,ハンドルが重くて思うように引き寄せられません.
さすが“おもちゃ”です.




対してレバーブロックはハンドルは短いですが確実に巻き上げていってくれます.

さすが世界に誇る日本の『KITO(キトー)』製.

様子見しながら引き寄せていったのですが,少し傾いて来てはいるものの意外と強く,試しに乗って揺すってみましたが
ピクリとも動きません.

一本吊りではこれが限界.軽トラックで引き倒そうなんて甘い考えでした.





強風であおられて倒れそうになったということは,風の力ってすごいなあと思ってしまいました.

軽トラックを横付けして牽引フックにチェーンブロックを掛けて二本引きすることにしました.




このチェーンブロックも国産の『バイタル工業』

一歩間違えると命に関わるこれら吊り上げツールはやっぱり日本製だと感じます.



チェーンブロックとレバーブロックを交互に操作して片荷(かたに)にならないように引き寄せます.





さらに引き寄せますがチェーンブロックには余裕があるものの軽トラックの方が負けて動いてしまいます.
これまた限界です.

根っ子をみると地面が少し浮き上がってきています.




開始から2時間半が経過し,夕方5時.
思うようにはかどらないため若干疲れが出てきたので,一旦中止にしようと思ったのですが,傾いた木が元に戻らず
そのまま駐車場に出っ張ったままなのでそうはいきません.

もう後戻りは出来ない所に来てしまっていました.


オッサンエネルギーを振り絞り,さらにもう一基,チェーンブロックを持ってきて三本引きしてみることにしました.

もうアドレナリンが出まくっているという感じです.




おもちゃウインチとキトーのペア,そして二基のバイタル工業製チェーンブロックのタッグでアタックです.


通る人の冷たい視線を感じつつ,近所の人からは通る度に声を掛けられ・・・ふ~




けっこう傾いてきました.




根っ子の浮き上がり方も着実に増していっています.




ある程度倒れてくると木の(倒れている)角度に対して引き寄せる作用の効率が悪くなるため,幾ら引き寄せても
倒れることに寄与しなくなってきます.

牽引三兄弟(プラスおもちゃ)による引き寄せ作戦もここで終了です.






横たえた木の上に乗ってジャンプしましたが,まったく揺れもしません.
実はこのとき,鈍くさくもひっくり返ってお尻から落っこちてしまいました.

周囲を見渡し何事も無かったかのように演じたものの,お尻を強打して涙ちょちょ切れてしまいました.


今度は横から引き寄せてみることにしました.
すこし手応えがありそう・・・





ということで,軽トラックで根こそぎ引っ張ることにしました.

右に振ったら,お次は左に・・・・






左に振ったら,お次は右に・・・・





軽トラックで引っこ抜けるかと思ったのですが,家側の根は浅いものの,駐車場側の根は深く,全く抜ける気配が
感じられません.




開始から四時間半
もう体力の限界に近付いてきました.

でもこのまま次の日曜までここに置いて置く訳にはいきません.
もはや自分との闘いになってきました.

とりあえず根っ子で一旦切り落とすことにしました.

切るといっても電動丸ノコで切れるのはせいぜい深さ5センチほど.
あとは大工道具の手引きノコギリのみ.




体力奪ってくれます.
チェーンソーが有ればとつくづく思いました.

夜七時を回り照明が炊かれました.
ナイトゲーム突入です.



ひたすらノコギリを引きます.
もう無心です.




こうゆうときの切り方は,同じ場所をずっと切るのではなく,いろんな角度から切ると良いとされています・・・が,
もうそんなどころではなく,単にしんどいだけです.




なんとか切れました.ふ~
太さ30センチくらいでしょうか.




このままでは長いので先っちょの細い方を切ったのですが,これもしんどいです.




この場所に置いておく訳にもいかないのですが,短く切ったとはいえ簡単に移動できるおもさではないので,
軽トラックで引っ張って移動させました.




とりあえず根っ子はまだ残ったままですが,何とか幹は撤去できました.


後日,市役所に処分について尋ねたのですが,

「太さは15センチまでしか処理出来ません」と断られてしまいました.

「いやいや太さ30センチはあるので,どうしたらいいですか?」との問いかけに,職員さんからは

「チェーンソーとかで小さくしてもらうしかないですね」と.

「そんなもの一般家庭にないですやん」と言うと,

「そうですよね」っと.

これは何とかなりそうかと思ったものの.

「そう言われましても,破砕機の能力が15センチまでなので・・・」とあえなく撃沈.


諦めてチェーンソーをレンタルしてくれる所が無いか,はたまたオークションで探すかすることにしました.




更に後日談.
最近ブログを通じてお友達になった「kagayakiさん」
わりとアーティステックな所があって,この木を見て「ベンチにしたら良いのが出来そうな気がする」と
前向きな意見が出てびっくり.

「是非会社の前にベンチとして使わせて欲しい」というので,お譲りすることにしました.
(ここの行(くだり)は半分私の妄想です)

でも,実家にはチェーンソーをお持ちというので,お借り出来そうな雰囲気になってきました.


そのときは,勿論15センチに刻まずに,『kagayaki & OKUTEC」コラボでステキなベンチに変身させます.
(とプレッシャーを与えておく)


さいごに
樹齢の長い木には魂が宿ると後から知りました.
最初はそんなことも考えず,ただ邪魔なのと危険なので撤去したいという思いから,何も気に掛けず
切り始めたのですが,すこし悔やまれる思いがしました.
切ってからでは遅いかともおもったのですが,我流ではありますが1週間ほど塩とお酒で弔いをいたしました.


“たぶん「貝塚伊吹」と言う名の木さん,切ってしまってごめんなさいね.
安らかにお眠りください.”



ではまた

ガレージ整理 雨漏りの応急処置とフライス盤プチ移動 初めての鉄クズ屋さん

2013-10-02 04:16:57 | ガレージ整理
台風18号の強い雨風で雨漏りして床がびっしょり濡れたと日記を書いたのがコチラ




雨漏りの原因は天災でも何でも無く,単にALCの外壁の防水塗装を施していなかった私のせい(いや,親父せいかな)で,
対してニュースで京都の川が氾濫して被害に合われた方を見ると,あれはまさに天災によるものなので本当に気の毒に
思えます.



“ALC”軽量気泡コンクリートは軽石に似た素材で水をよく吸い込みます.
吸い込んだ水はやがて重力で下がってきて基礎にまで落ちてきます.
基礎はコンクリートでできており,ALCほど水を吸い込まないため,行き場が無くなった雨水は基礎を境に屋外側か室内側に
流れようとします.

室内側の基礎の部分には見た目を良くするために“仕上げモルタル”が施されており,これが基礎よりも高い位置まであるため
雨水は外に出てくれていました.




写真右側のドアの部分ですが,車いすでもトイレ入れるようにと壁を壊して新たに入り口を設けた際に大工さんが
ドア枠を設置するために仕上げモルタルを一部切り落としたものですが,ここ数ヶ月,雨が降る度にこの付近に雨水が
染み出してきていました.




当初はどこから雨水が染み出すかさっぱり原因が推測出来なかったのですが,色々調べていくうちに,この仕上げモルタルが
無くなっている所からジワジワと雨水がしみ出てきていました.仕上げモルタルを綺麗に除去してALCと基礎まで露出させると,
基礎の上が地下水の水路のようになっていて,雨水が脈々と流れていました.
応急処置として雨水が外に排出されるように,外に向ってドリルで穴をあけたのですが,その日が台風18号の日でした.



ガレージ床の雨漏りも同様の原因であることは容易に推測されたのですが,ガレージには内壁(うちかべ)が貼っているため,
漏れ箇所の特定と応急処置のため,せっかく貼ったOSBボードですが,剥がすさずにはいられなくなりました.


で,壁を剥がして分かったことが,この部分は内壁で見えないため仕上げモルタルが施されておらず,なぜか“砂”が
入れられていました.







雨漏りの根本対策は外壁塗装ですが,業者の選定や工事のために家の周りの片付けがあるので,まずは応急処置を
施すことにしました.


処置としては,水はけ用に屋外側に向かって下り勾配で穴を数箇所に開け,その後仕上げモルタルを打とうと思います.

現状では基礎の上に壁の下地が乗っているのでこれを取り除かないといけません.





壁の下地をどこまで切り落とすか悩みましたが,処置後この部分は将来的にも雨漏りの確認のが出来るようにと壁を貼らず,
シースルーにしておこうかと考え基礎から30センチほど立ち上がった所まで切除することにしました.

できるだけ切断面が綺麗になるようにと,電動丸ノコで切り目をいれて,刃が届かないところだけ手引きのノコギリで
ALCを傷付けないように切断していきました.




隅っこは丸ノコも手引きのノコギリも入らないのでドリルで連続穴を開けて,ノミで落としました.




なんとか壁一面の下地を切除できました.




この仕上げモルタルが省略されているのを亡き親父が見らた怒ったに違いないと思います.
というかこういった見えない所の仕上げが悪いのが許せない人だったので,親しかった大工さんであっても
喧嘩して工事をキャンセルしたのだと思います.





鉄骨の柱に隠れた部分はモルタルもいい加減にしか詰められていない気がします.
このまま仕上げモルタルをしてしまうと行き場が無くなった雨水がこの鉄骨の柱に流れ込んで溜まってしまうため
一旦モルタルを砕いて空洞にしてから改めてしっかりとモルタルを詰め直します.




基礎に埋め込まれたボルトは鉄でできているため錆びたウンコ野郎(下品ですみません)なので,サンダーで切り取って
やりました.





ちょうど雨水が溜まりそうな基礎の部分から外に向けて下り勾配で穴をあけます.






フライス盤の裏の壁からも漏れてきていたのでこの下地も外さないといけないのですが壁とフライス盤とに隙間が
あまりないのでフライス盤を少し移動させる必要があります.

元々少し位置を変えたかったのもあったので,良い機会と思って動かすことにしました.

旋盤のように底にパイプを入れて転がすことが出来ないので,爪付きジャッキの下に鉄棒を敷いて,転がりやすい状態に
しておいてから反対側から押してやることにしました.




ボトルジャッキを寝かせてキコキコ移動させます.
ボトルジャッキも強力な助っ人なのですが,この作業中,胴の部分にある“オイルフィリング”というゴム栓みたいなヤツが
ダメになり,ご臨終になられました.






マキノのフライス盤は長期間精度を維持するために摺動面への潤滑油の供給量は結構多く,そのため機械を伝って
落ちる油で床がベタベタになります.

床が汚れるのを少しで減らそうと百均でステンレストレーを買ってきました.




ついでのついでに,これをフライス盤の足の下に敷いてあげました.




ピッタリサイズは気持ちがいいです.


壁との距離が少し広がったので,こちらも壁の下地を取り除いてやりました.




壁を剥がしていくうちに変にアドレナリンが分泌されたようで壁を剥がすことが何故か心地よくなってしまい,
どんどん剥がしていってしまいました.




壁を剥がすということは,どこかで仕舞(しまい)が必要になります.
適当に剥がし終えると変に継ぎ目に出来たり,段が出来るなどヘンテコな壁になってしまいます.
どのみち素人工事なのでヘンテコになるのは分かりきっているのですが,後々,その段が気に入らなかったりすると
厄介なので終わりをどこにするか悩みます.

とりあえず,フライス盤の奥まで剥がしたのですが・・・
ここで悪い癖が出てしまいました.


フライス盤や旋盤の電気工事が未完成だったので,ちゃんとしたいと思っていたのですがそのためには分電盤から
電線を取り出す必要があります.
電気工事屋をしている幼なじみに聞くと,配電盤が埋まっている壁の一部を剥がしたりして工事をすると教えてくれました.


なので配電盤の壁も剥がしてやりました.
もうアドレナリン全開でした.





だんだん発散していっている気がしますが,もう元には戻れません・・・

ふ~~~です.


追伸
鉄クズをスクラップ屋さんに持って行ってきました.
初めて行く鉄クズ屋さん.

軽トラックの積載重量は350キロまで.
結構積み込んだのでサスペンションが底突きしています.




スクラップ屋さんってそれまであまり良いイメージが無かったのですが,初めてで勝手が分からないので聞くと
親切に教えてくれました.

最初に重量計の乗って重さを量ります.
カメラの影響で20Kgとなっていますが,実際は車両重量と荷物の重さの合算値が表示されます.




荷下ろし場所まで誘導されますが,ここでもにこやかで親切です.




テレビで見たことのある電磁石です.




上の方に電磁石のオペレーターいて,荷台の上に電磁石をおろしてきます.





『スイッチ・オン!!』で鉄クズがス~~って浮き上がって,加速しながらペタペタペタって磁石に吸い付けられていきます.




その吸い寄せられる様がマンガを見ているようで,おかしくて笑ってしまいました.





さよなら鉄クズさん.





何事も経験ですが,なかなか良いものを見れた気がしました.

重さは言えないですが,鉄クズ1キロが18円で,とら母と二人で行く回転寿司の3回分ほどでした.


ではまた