4月の初めに書いていた電気温水器用の深夜電力の新規契約の話ですが、連休もあって書き上げていなかったので続きを書きたいと思います。
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事の始まりは今年の3月のこと。
休眠していた電気温水器を急遽使うことになり深夜電力の申し込みについて調べてたら、「3月末をもって新規加入を停止します」と出てきた。
4月からの電力自由化に伴い料金体系も新しくなるということで、他の契約も幾つかできなくなるものがあった。
じゃあ新しい料金プランはというと、まだ準備中とあって不明。
既存の時間帯別プランでシミュレーションしてみても料金が上がってしまう結果ばかり。
先のことは分からないけど今は従来の契約が無難に思えた。
と言うことで既存の深夜電力にギリギリ申し込みができて、いざ電気工事となった訳ですが、電柱からの引き込みなんてやったことが無いので
材料の選定や段取りが分からず、時間ばかり過ぎていく。
前回は電線類の手配やメーターを納める化粧カバーの選定に手間取った話、それらを仮付けするところまで書きました。(前回のお話しは
コチラ)
屋内に電線を引き込んだ直下に設置する分電盤。
ケーブル引き込み穴のブッシングはミスミブランドが一番安かったので買ったけれど、これって恐らくく
アメリカン電機製と思います。
名前から“MADE IN USA”かとおもったら
バリバリの日本の企業でした。
ケーブルがこすれて痛まないためのものなのでゴム製でもOKですが、プラスチック製でガッチリしていてカッチョよさそうなのが選んだ理由。
ブレーカーは信頼の三菱電機製。
パッケージのフォントが中華製っぽいのが気になりますが日本製です。
この分電盤、別に無くても良いですが、通常の分電盤だけだと主幹を交換するとか分電盤そのものを交換しなければならなくなった時、一次側が生きたまままになるので
感電やらショートさせるリスクがあります。
大元で電気が切れるということはショートさせて電柱の変圧器を壊すリスクもなくなるの、と電気工事屋をしている幼なじみが教えてくれたので設置することにしました。
横の空いたスペースは電灯と動力の主幹用。
温水器は単相200V。
屋内配線はSV線の8sq-3芯で引き回し、白はアース線として使っています。
引き込み線はCV線ですが、耐候性の高いCVD線にしました。
普通のCV線は導線を架橋ポリエチレンで絶縁した電線を2本撚ってビニルシースで覆ってますが、接続しようと外皮であるビニルのシースを剥いで
電線をばらすと架橋ポリエチレンが露出してしまって紫外線でパキパキにやられてしまいます。
CVD線はそれぞれの電線が独立してビニルシースで保護してあって、それが撚っているので、接続するにしても架橋ポリエチレンが露出することが無いので、
耐候性が高くなります。
ちなみに末尾の「D」は2本撚り(デュプレックス)の記号です。
参考にもなりませんし、どうでもいい話ですが、8sqのCVD線ってのは売ってなくて、売っているのは3本撚りのCVT線しかないので、
CVT線を買って赤線と黒線だけを使うことになります。
白線が無駄になりますが私が死ぬまで保つと思えば、やむなしです。
(CVT線の末尾の「T」が3本撚り(トリプレックス)を表す記号)
外壁塗装などで電気のメーターを壁から浮かせられるようにと、メーターから分電盤までの一次側の電線を長めに取っています。
どれくらい長めにしとけばいいのか経験がないので必要以上に長い気がしたりします。
屋内配線に使ったSV線は保護管なしでそのまま天井裏をはわせてもOKな電線。
初めはそのまま温水器まで配線したのですが、天井に釘でも打ったときにケーブルをブスッと刺すなんてことを想像したらいたたまれなくなって、やり直してPF管を引き回しました。
こんなやり直しみたいな無駄が作業時間を余計に取っているなと反省の日々を送っております。
将来の計画としてこの下辺りに分電盤をもってくるので、アース線もここに集約させました。
計画倒れにならないように願うばかりです。
天井からケーブルを下ろすのに天井に穴をあけてVE管をブスッと通してもいいのですが、電線が太くて通線するのにグリグリやって石膏ボードの穴が
広がりそうな気がしたので、ツバ付きのボックスで天井穴をパスさせてます。
これを読んでいる人には何の面白みもない内容なんですが、一人で電気工事してると何かと作業性が悪くて壁や天井など周りを痛めてしまうことがあります。
電線管に通線するときには、普通なら呼び線を通してそれを引っ張る人と、押し込む(養生する)人がペアで作業するんですが、一人だとどうしても手間と無理が生じます。
アマチュアにとってプロが見て笑われるほど屈辱はないので、用心して作業できる方法がないか絶えず考えてしまいます。
基礎をかわすためにVE管をガスバーナーであぶって曲げました。
アースの接地抵抗は幼なじみが測ってくれました。関電が検査する場合もあるらしいので適当はダメだと言うことです。
引き込み線のCVT線は養生ためにテフロンチューブを通して保護し、それ以外のところは念のためビニルテープを巻きました。
関電に竣工の連絡をしてあとはメーターを取付に来るまで待つばかり。
関電からは二週間以内に来ますと連絡がありました。
待つこと二週間。
メーターの取付は30分ほどで終わったらしく、引き込み状況の確認や接地抵抗の測定もなく帰ったそうです。
念のため電圧の確認。
温水器側でも確認。
当たり前ですが念のため。
温水器のブレーカーを入れて動作確認。
無事終了となりました。
GW明けに関電から電話があり、GW中に確認に行ったが不在だったと言われました。
その際、温水器の型式を聞かれたらしく、申請書の通りですかと聞かれたので、とら母が「はい」と答えたら、分かりましたと告げられて終しまい。
恐らく古い機種だったので疑問に思ったのかも知れません。
今回のような電気工事は、これまでのコンセントを増設したり照明器具を付けるような単純なのと違って、電力会社との“やり取り”があって、
分からないことが多くて先が読めない事ばかり。
不慣れな事をしていて日数ばかり経っている自分を見て必要工数の求め方というか方程式って無いか考えました。
そこで思いついたのが次の式。
必要工数(時間)= (作業時間×「A」 + 材料手配×「B」)/ 「α」
AとB、αは係数で、プロに依頼した場合は、それぞれ「1」になります。
よって係数が無いのがプロの作業時間ということです。
ここで自分(素人)の場合を考えてみると
先ず、係数Aですが
世間一般で言われる言葉の
「倍は必要」というアレですが、私の場合はもっと掛かかって3倍は必要なので、
A=3 になります。
係数Bは、知らない世界のことを調べるのはたぶんプロの5倍は必要かなと言うことで
係数B=5 になります。
係数αですが、これは
“やる気度”みたいなものです。
オッサンになると必然的に低下していきます。
私の場合は0.5です。
「人の倍以上掛かって、自分の思った半分もできない」と、ぼやきのフレーズを聞けば納得する人も多いかと思います。
公式を整理すると
必要工数(時間)= (作業時間×3 + 材料手配×5)/ 0.5
ということで単純に計算するとプロの30倍必要と言うことになります。
30倍とは長く掛かると思われるかも知れませんが、専従作業のプロと違って素人は休日か平日夜間しか作業できないので、計算要素にはそれらも含まれます。
あと、オッサン限定ですが必要工数が10日を越えるものは
気持ちにエンジンが掛かかるという不思議な現象がおきるので
リズムができることによって作業も若干はかどるので計算結果の0.7倍程度に短縮されます。
よって今回必要な工数(日数)は21日間、3週間です。
後で幼なじみに作業時間を聞いたところ、二人作業で半日と教えてくれました。
ということは一人で一日仕事。
だいたい一致します。
つまんない話ですみません。
別の話になりますが
先日、とら母が風呂のお湯を出しっ放しにしたことがありました。
電気温水器なのでタンクのお湯が無くなればあとは水しか出てきません。
ぬるま湯で風呂に入ったのが5月31日。
6月1日の電気代が高くなっているのが分かるのもスマートメーターならでは。
くだらない話ですみませんでした。
ではまた。