オクテック ガレージ ブログ OKU-TEC garage

大した人生ではないけれど,それでも読み返せば思い出されるあのときのこと.消えないように,そして生きた証になるように

2015年大晦日 おせわになりました。来年も宜しくお願いいたします.

2015-12-31 20:08:45 | ガレージ日記
2015年の締めくくり。

今年も長々としたブログにお付き合いくださりまことにありがとうございました。

日常の何気ない出来事を拾い上げたり、工作している最中に感じたことをそのまま日記に残したくて、

そんなふうに書いていたらこんなスタイルのブログになってしまいました。



年末も溶接機用冷却水循環装置の製作の続きをしています。


だいたいの組み立てが終わり動作確認をしていますが回路図通りに配線しているか何度も見直したにもかかわらず異常時の表示が
おかしくて、どこで間違いが起きているかさがしているところです。

よく見たら回路そのものがおかしい気がしてきたりともう少しかかりそうです。

詳しくはまた追って書きたいと思います。





休みに入りガレージで作業をしていると暇そうに娘が遊びにきます。
回路のデバッグしているときは真剣なので横にいられるとイラッとしてしまいきつい口調で怒ってしまいます。

言ってしまってから反省ばかり。


かまってやれないと今日は並べた椅子で寝てしまいました。





寝顔を見るともう少し作業中にでも余裕が出来るようにしないとと思ったりします。






寅次郎もこの一年、病気やケガもなく元気でいてくれました。
来年の一月で14歳。がんばれ寅次郎。






今年も残すとことあと僅か、皆さまどうぞ良いお年を迎えくださいませ。
そして来年も宜しくお願いいたします.



OKUTEC店長

TIG溶接機の冷却水循環装置を作ってみる その3 サポートやステーの製作 インデックスを使ってみた

2015-12-22 05:39:20 | TIG溶接機用冷却水循環装置の製作

製作中の溶接機の冷却水循環装置の続きになります。

自吸式でないポンプのために水道の材料で『なんちゃって自吸タンク』を作ったのが前回までのお話。








長いパイプはこのままだとポンプの継手だけでしか固定されていないので、もう一箇所くらい固定してやらないと、そのうち水漏れとか
しそうなので
サポートを作ることにしました。


パイプをクランプする部分は作ってもきっと不細工になりそうなので、何か適当なモノがないか水道の材料を探すついでに見て回っていたときに
目に付いたのがコレ。

『ステン吊バンドタン付』。

1個284円だったけど、他の材料が1個100円とかばかりだったので値が張るなと錯覚してしまった。

ステンレスでこの値段なら安いと思う。建築金物は量産するせいか時々すごい値段なものがあってありがたい存在。


工作好きが自作しないでこんな市販品を買うなんて『工作スピリット』に反するような気もするけど、オッサンになってアクティビティが下がってるし、
『生涯工作工数』も無限ではないので、適度な流用は“上手い選定”という名の下に許してもらうように自分に言い聞かせています。




取付けネジが建築業界ではまだ普通に存在しているインチとか、分(ぶ)で呼ばれるウイットワースネジ規格(Wネジ)のナットが付いています。
左側がそれです。



このままでは使いにくいので右側のように一旦開いてM10の(ミリ)ボルトに交換しておきました。








支柱はタップを立てるので17Sの丸棒から製作。

こんなものにジュラルミンは贅沢ですが、4年前にアルミ屋さんで働いてた幼なじみが棚卸しで不要になったということで死ぬまで掛かっても使えないほどの
棒材を貰ってきたのがあるので、溶接無し品は17S、溶接有り品は52Sないしは56Sという風に使い分けしています。







ずんぐりむっくりの棒でもいいのですが、意匠的にも両端を残して細めてやります。







どうも切削面が荒れてしまっていて、チップを換えたりしてテストしてみますが原因がはっきりしません。







こんな感じで波打ってしまいます。








試しに回転センターを程度の良い方に換えて削ってみました。






同じ条件でも全然よくなりました。
古いのは旋盤を買った時に付いてきたもので、触った感じではベアリングのガタは感じないのですが、切削時の抵抗でビビッてしまっているのだと
思います。






回転センターがこれほど効くとは思ってなかったので良い勉強になりました。
美しく削れるのは気持ちの良いものです。






日研のタッパーを使って両端にタップ立て。
こいつは過荷重でクラッチが切れてタップの折損を防いでくれるのと、ネジで吸い込まれる分、ストロークしてくれるので作業が楽で、楽しいです。







一般的にこういった棒状で端部がネジになっているものは組み立て時のことを考えてスパナが掛けられるように二面が切られていてあります。
二面加工は割り出し機(インデックス)というのを使ってフライス盤で加工するのですが、そんな気の利いたものが無く、やるにはバイスに挟んで
片面ずつ削るしかなく、そんな作業はテンション上がらないので、最初は手でギュッと握って締め付ければ良いかと思っていました。

そんな適当にお茶を濁したようなことを考えていたら不純な自分を戒めるような夢が夜な夜な出てくるようになってしまいました。


そういえば旋盤を買った時に旋盤では使えないような割り出し機っぽいモノがあったのを思い出し、引っ張り出してきました。






取り付け座面の位置決めキーの幅が広くてフライス盤のテーブルに載らないのでテーブルのスロット幅に合うように削ってやる必要があります。


テストインジケーターでキーの平行を合わせてやります。






基準位置を出すのによく使うのがタッチセンサーです。最小単位が5ミクロンのマキノのデジタルスケールで繰り返し精度誤差無しで検出してくれます。







基準位置からデジタルスケールを使ってキーのセンターを割り出します。
デジタルが無い生活はあり得ないようになってしまいました。






鋳物みたいで削りかすが粉粉でとっても削りやすかったです。







ピッタリ収まってくれると気持ちが良いです。






渋くなった可動部もちょっとメンテナンスしてやりました。





さっき作った支柱をセットして0度を先ず削って、目盛りを見ながら180度に反転させて二面目を削ってやるわけです。

プロはもとよりアマチュアの工作マニアなら普通にやっている作業ですが、初めて二面取りをインデックスでやれたので私的にはテンション上がりまくりでした。









これで夜な夜なうなされなくて済みます。







『ステン吊バンドタン付』と組み合わせるとこんな感じです。









続いて電源スイッチ(サーキットブレーカー)を筐体(アルミフレーム)に固定する小物の製作。






DINレールにブレーカーを取り付けるのですが、DINレールをそのままアルミフレームにネジ止めしただけではブレーカーをON/OFFせさているうちに
回転モーメントで緩んでしまいそうなので、溝の幅に合うように凸形状の台座を作ろうとしました。








アルミフレームの端材を使って作ったは良いものの、なんか人に見せるような代物でも無く、またまた夜な夜なうなされてしまいました。









たまに、ニコって笑顔を浮かべながら“お邪魔します~”ってな顔しながら娘がガレージに遊びにします。











だれも見ないし、見えるところでも無いですが夜ぐっすり眠れるようにアルミブロックで作り直すことにしました。








フェイスミルで挽いた面は綺麗で見ていて嬉しくなります。










何はともあれ原点出しです。
旋盤と違ってフライス盤の加工はこれがあるので面倒です。








原点を元にデジタルスケールでテーブルを移動させ削って行きます。
刃物径分だけ逃がしてやらないと寸法がおかしくなるので、頭の固いオッサンにはややこしい作業なので紙に書いて進めます。






急がば回れ。
楽しようと思ったら結局失敗するので、精度が要らないところですがまじめにセンタードリルでセンター穴を“もみ付け”します。






続いてドリルで穴あけ。センター穴があるのできちんとセンターに穴があいていってくれます。







デジタルスケールを使って座標を求めアルミフレームの隙間にピッタリはまるように凸形状に削ってやります。







裏返して今度はDINレールがピッタリはまるように凸形状に両耳をけずります。またまた原点出しからです。







同じくデジタルスケールを使って座標を求めDINレールの隙間にピッタリはまるように削ります。






出来上がり。






アルミフレームの端材から作った方はフレーム形状の関係で凸部の引っ掛かり部分が少ないため、ややぐらつきがありましたが、ブロックから削り出した方は
十分な“はめ込み”になっているため取り付けもしっかりしています。

機能的には何ら変わりは無いですが気持ちはスッキリしました。








お次は流量計のステーというかスタンド。
アルミのアングル材から流量センサーの窓の部分を削り落としています。






立たせるように下部にスリットを入れて90度折りをしています。
折り曲げで座面を作ったのできちんと二面の平面が出なくて何度も修正を繰り返しました。







組み付けるとこんな感じ。







隙間にピッタリと入るのが楽しいみたいです。







どんなモノに興味が湧くのか不思議です。














冬と言えばみかん。
時々みかんを持ってきてくれて一緒に食べたりします。








仮組みしてみました。







ポンプなどを実装するとリアリティが上がってテンションもあがります。





こんな感じで地味に作業を続けています。

今も作業中で、まだまだ続きます。
その4はコチラです。

ではまた

リンゴと友和子と七五三と。 『にゃんぞうさん』と 『パーマ屋のおばちゃん』ありがとうございます

2015-12-17 04:37:10 | 日記(家族)

先日、『夏にお邪魔したお礼に』と書かれた手紙が添えられリンゴが届いた。






送り主は『にゃんぞうさん』。







今年の夏の8月22日。
ちょうど友和子の3歳の誕生日のことだった。
こちらで仕事の用事があって、そのついでに寄って下さった。

『にゃんぞうさん』は湘南で研磨材を扱う会社を経営している。


始まりは12年前、サンドブラストのキャビネットを改造した際にブラストのメディア(研磨材・砂)が必要となって
あちこち調べていく中で『にゃんぞうさん』の会社を知りった。

当時、ストレートで買ったメディアと比較して粉塵が全然少なく作業性が良かったのを覚えている。


それからは何年かに一度だけど、こちらが関東に行くときや関西にくる機会に会って一緒に食事をしたりするお付き合いが続いている。








前に会ったのが確かとら母のじいちゃんが亡くなって乗らなくなった車をもらいに行った帰りだった気がする。




寅次郎とは何度目かの再会。






友和子とは初めて。







短い時間だったけど沢山遊んでもらった。






変顔もした。








そんなに沢山の人と会うことは無いけど、会えばみんなこうやってかまってくれる。








何かに長けて無くてもいいから、愛想が良くて、みんなから取っつきやすい子でいて欲しい。









こうやってかわいがってもらえるとやっぱり嬉しい。







いつか日記を見たとき、いろんな人からギュッとしてもらったのを思い出してほしい。








『一日一個のリンゴは医者いらず』
古き教えに従い毎日リンゴを食べる生活ももう少しで一年。


にゃんぞうさん、リンゴおいしくいただいております。
今度会ったときは美味しいお刺身宜しくお願いいたします。









3歳になった友和子。
3歳といえば七五三。

先月、近所の神社へお参りに行ってきた。








着物は姉のところの姪っ子のお下がり。







着付けしてもらった娘を見て、親バカだけど『可愛い』と正直思った。









着付けは友達のお母さんがやっている近所のパーマ屋さんでやってもらうつもりでいた。
友和子が生まれる前のから、着付けしてあげるよって言ってくれてた。









友和子が生まれた時も、何もお祝いしてあげられてないから七五三の時はって、会うたびに言ってくれてた。








そのおばちゃんが四月に亡くなった。
急でびっくりした。










その後お店は、おばちゃんの娘さんとそこで働いていた人でそのまま続けていた。

おばちゃんがいなくなった後、どうしようか悩んだけど、他にあてがあるわけでもなかったので尋ねてみた。


娘さんから『母の遺言だったので是非』と言ってもらえた。

体調を崩されてからもこのことを気に掛けてくれていたと話してくれた。











無事、七五三のお祝いが出来た。

パーマ屋の娘さんは遺言を果たせたからと言ってお礼を言われ、お金も取らなかった。






親父やおふくろ生きていたらどうだったんだろう。

親父は止めろって言っても聞かずに自分からチューしそうな気がする。虫歯菌が移るから自分も我慢してるのにね。

おふくろにはギューって抱きしめてもらいたかった。








いつか日記を見て、あなたの3歳の七五三のお祝いにこんな人の思いが込められていたことを知って欲しい。

そして時折でいいから立ち止まってそのことを思い出すような人になってくれることをお父さんは願っている。






親バカな日記でごめんなさい。


2015年11月 四国アンパンマン列車 車中泊の旅 月曜定休の宝山亭 『水どう』の竹清 鳴門のびんび家

2015-12-10 03:36:45 | 2015年11月 四国アンパンマン列車
『四国アンパンマン列車、車中泊の旅』の最終話になります。



香川県高松市にある道の駅『香南楽湯』の朝。

時計は9時を回っていた。相変わらず朝が起きれない。







6年前、バイクで来てここで野宿した。
ここに来る前に以前きたことをとら母が教えてくれたけど名前を聞いてもすぐに思い出せなかった。
強い思い出があれば別だけど、一日の終わりの寝床として利用した場所はあまり深く記憶に残っていない。


改めて当時の写真を見直してみた。
当時は一日中どんよりとした曇り空で。夕方からとうとう雨が降り出した。

雨の中、夕方6時過ぎにここに辿り付いた。
お風呂に入るには少し早いと思ったものの雨の中では何もする気になれず、雨宿りしながらただただ時間が過ぎるのを待った。








隣のガソリンスタンドで食べ物屋さんを聞いたら向かいのうどん屋さんを教えてくれた。
おでんの『すじ肉』が美味しかったのを覚えている。

一時間もすると雨が上がった。









野宿できそうな場所を探した。

銀行ATMが入ったこぢんまりとした建物の入り口に少しスペースがあったのでそこを利用することにした。
ATMの利用時間まで人が入ってこない場所だったので、安心して眠ることが出来て良い場所だった。










車と違って囲いの無い場所で寝るので朝6時前には自然と目が覚めた。








そのときの寝床を覗いてみた。
当時と何も変わっていない。

違ったのは車で来たことと、友和子が増えたことだった。








散歩がてら周りを歩いてみた。

もう一度あのうどん屋さんで、おでんを食べるつもりでいた。
昨日、とら母がネットで調べたら『月曜定休日』となっていると話してくれた。
とはいえ世間では祝日と重なったら翌日が振替休日となるお店も多いのでそれに期待して行ってみた。




『定休日』の看板。
あえなく撃沈した。








ぶらっと歩いてみた。
寅次郎の散歩のおかげでいつからか知らない土地を歩いて回るのが少し楽しいと思うようになった。
歩く速度で見る風景は日本を良い具合に刻んでくれるように思う。

寅次郎がいないと国道を走り道の駅に立ち寄り、また国道で先を急ぐ。
きっとこんなローカルな場所に足を踏み入れることは無かっただろう。








友和子がいるので、公園が無いか遠くを見ながら歩くことが多い。

地方の方が公園が少ない気がする。
予算や少子化のせいかも知れない。





旅の話では無いけど友和子が最近一緒にお風呂に入ることを嫌がるようになってきた。

一緒に入ろうって誘っても『お母さんと、入る!!』ってかたくなに拒否される。

何でだろう・・・


誰か理由を知っていたら教えてください。









公園を見つけた。








向こう側に人影が見えた。
子連れかと思ったら犬を連れた30才代くらいのまだ若い夫婦と寅次郎の天敵の黒ラブ(ラブラドール)だった。

私たちに気付いたのか遠慮して公園を出ていった。

あの世代で子供がいなくて黒ラブとなると、子供を作らない夫婦か・・・・なんて勝手なことを想像したりした。

きっと自分達も前はそんな風に思われたのかも知れない。
半分は合ってたけど半分は作りたくても出来ないだけだった。

なのでそれぞれいろんな事情があっての事なんだろうなと思ったりもした。











ヘンテコな乗り物の遊具。

可動する所もなく、たたのオブジェてきな乗り物。

それでも子供にしたら笑顔で遊んでいる。








友和子よ、10年後くらいにのブログを見たら何でお父さんとお風呂に入りたくなくなったかを話してくれ。








池を向こうが道の駅。
遊歩道があって、地元のお年寄りが歩いていた。

ポツリ、ポツリと雨が降ってきた。









雨脚がひどくなったのでコンビニの軒先に避難した。
車まで一緒に戻れそうに無いので、一人ダッシュで車に戻った。


コンビニに戻り朝ご飯を買って車の中で食べることにした。
益々雨脚がひどくなってきた。








雨は憂鬱だけどこれがバイクだったらと思うと、全然気持ちが楽。
いまさらバイクの旅に戻れるのか、最近気持ちが揺らぐときがある。

バイク乗りがバイクで旅に出るのはある種普通のことで、それでも野宿でとなると出来る人出来ない人に分かれる。
それが嫁さんや彼女が出来ると更に数が減り、犬連れとなるとほとんどいなくなる。

独身のバイク乗りが結婚して夫婦でバイク乗りになり、犬が増えて犬を家に残してくるのが寂しくて犬連れライダーになった。
そこまではある意味自然の流れだった。


子供が生まれ、自分の役目というか使命に子育てが加わった。
自分だけでなく子供も楽しめる旅では無いと意味が無いように思った。







快適さを求めるなら車に決まっている。
でも、バイクでしか味わえない旅の楽しもある。
まだ友和子はヴェクスター(スクーター)にさえ乗ったことがない。
バイクしか無かった時と違い、今はバイクでも車でもどちらでも選べる。だからこそ迷いが生じてしまう。


子連れでバイクで旅するにはクリアしなければならない課題が山ほどあるし、アクティビティも下がって乗り越えるのは益々厳しい状況に
なってきている。

強い気持ちが無ければ家族揃ってバイクで旅なんて難しい。

揺れ動くオッサンの心は複雑なのです。








せっかく四国に来たのでうどんを食べることにした。
どこにしようか考えてたら『水曜どうでしょう』で美味しいと言っていたお店があったのを思いだした。
ネットで検索してその中でここから近いお店に行ってみることにした。


高松にある『元祖セルフうどんの店 竹清(ちくせい)』






営業時間は午前11時から午後2時半ごろまでで、麺が無くなれば終了。

店に入って先ず目に入ったのが天ぷらを揚げているおばちゃん。
ここの名物は『あつあつ半熟卵天』 この店が発祥らしい。








結構お客さんがいた。









『天ぷらは?』そう聞かれても勝手が分からない。
アタフタし麺も適当に注文した。








ここのこだわりは揚げたての天ぷらだそうで、注文が入ってから揚げるので最初に聞かれるというわけだった。
名前と天ぷらの注文を聞かれ、先にうどんをもらって席に着いた。
偶然にも前のお客さんと名前と注文の品が全く同じでおばちゃんが迷ってた。


美味しかったけど、天ぷらがあるのに天かす入れすぎてちょっとくどくなってしまった。
それと麺も一玉を二杯注文したのも多すぎてきつかった。
もうオッサンなので食べ比べするときは半玉の二杯にして、天かすは抜きにしよう。








帰りはそのまますぐに高速に乗らずに海沿いの国道11号線を走ることにした。

雨は小雨で降ったり止んだり。
道の駅が見えたので立ち寄ることにした。







とら母からここも前に来たことがあると教えてくれた。
私はあまり覚えていない。

道の駅『津田の松原』

雨が止んでたので少し散歩してみることにした。









隣には『琴林公園』という『日本の渚百選』にも選ばれた白砂青松の景勝地がある。








松林の先に公園が見えた。

雨でせっかくの滑り台が濡れて滑れない。

残念そうな顔をしていたので私のバンダナを渡してあげた。
とうてい無理なことだけど、無心で拭いていた。








バンダナで拭いたくらいでは滑れない。

『無理だよ』って教えても、滑りたいと言う。

お尻に敷く物がないか周りを見渡した。
綺麗に整備されていて段ボールどころかゴミも落ちていない。


手持ちに何か良い物がないか考えた。
寅次郎のお散歩セットの中にレジ袋があったのを思い出し、それをお尻に被せてあげた。






状況を理解したのか一度滑ったら、一回滑ったら満足したようで『もう一回』とは言わなかった。







とら母が何かを見つけてやり始めた。


『パズロックス』
巨大な知恵の輪みたいな遊具だった。







遊び方は簡単で、輪になった長いワイヤーロープを片側(とら母側)から反対側(友和子側)に移動するというもの。








簡単に出来そうな気がしていたものが思うように出来ない。
ワイヤーが長くて思うように変化がつかみにくくて、ああでも無いこうでもないと言い始めた。








大きいのと、ワイヤーが思うように動かないから分かりにくいけどこれを小さな普通の知恵の輪として考えればたやすいと、理系の私の頭には写った。

『代わってごらん』
そう言いかけたときにまた雨が降り出した。

大きな屋根があったのでそこで雨宿り。




簡単に解けるつもりが私がやってもやっぱり解けない可能性の方が高い。

雨のおかげで私の信頼が失われずにすんだ。




雨宿りしていて変な看板が目に留まった。

『わたしを5分使って下さい』


こういったとき『理系』の私は頭が固くこんな気の利いた表現の意味を推測することが出来ない。
反面、天然がかったとら母の方が分かる場合が多い。

看板を見てとら母がこういった。

『ベンチを使ってって事だと思うよ。要するに『ゆっくり座ってくつろいでいってね』って事じゃあないかなあ』



なるほどって思った。








とら母のことをちょっと感心したけどそれが間違いだったということがすぐに分かった。

『5分使う』のはベンチでは無く熊手だった。








海沿いの道を走らせた。







『宇宙の胃袋』を持つとら母の旅の楽しみは美味しいものを食べること。
後部座席で何を一生懸命調べてたかと思ったら晩ご飯にとおいしい海鮮料理のお店がないかを調べていた。


国道11号線沿いの『びんび家』
こんなものを調べるのはいつも早いなあと感心する。






夕方5時前に着いたけど、5時を回るとお客さんがひっきりなしにやって来ていた。















自分達が食べるお土産をいつも一つだけ買うとら母。
とら母の旅のちょっとした楽しみの一つ。









虹色にライトアップされた明石海峡大橋







全行程553Kmの車中泊の旅でした。

ではまた。

2015年11月 四国アンパンマン列車 車中泊の旅 犬もOKな 国営讃岐まんのう公園のイルミネーション   

2015-12-03 04:10:31 | 2015年11月 四国アンパンマン列車
『四国アンパンマン列車、車中泊の旅』の続きになります。



アンパンマン列車に乗った夜、辿り付いた見覚えのある川の畔。

6年前、剣山を登山するためにバイクで来た際に立ち寄った場所で、高いところに掛かる橋が印象的だった。







吉野川に架かる徳島自動車道の橋。










(吉野)川とばっかり思ったら池田湖と書かれていた。
湖には見えない。

『諏訪公園池田ダム湖』とあったので上流か下流にダムがあるみたい。









プリウスα。
車中泊するのに運転席の足下にも荷物を押し込まないと寝床が作れない。

キャンピングカーは装備が充実しすぎて旅にあぐらをかいてしまいそうで、大切なモノを見失う気がする。
かといって不便すぎるのも気持ちが萎えてつまらない。
架装していないノーマルのハイエースが一番だけど、値段も一番で老後の蓄えを考えるとそう易々とは買えない。








コンビニで朝ごはんを買って、ここでのんびり食べようと思って近くのコンビニを目指し国道まで出てら、南行きがえらく渋滞している。
ツーリングライダーも大勢いた。
国道32号線で高知へ抜けるルートだった。









旅で悩むのが食事。
当然外食な訳で、旅館なら食事もあってコンビニ弁当の確率も下がってくる。
全部が車中泊となるとコンビニ弁当の依存度も高くなっていい加減やになってくる。
添加物の多い食材を食べるのも何だかなあって感じなので、コンビニ弁当を買うくらいならスーパーで作ってる惣菜の方が良いかなあと
ここ最近思うようになった。

流行りのオーガニックとかとは無縁な旅事情。









オークションの訳あり品ばかりだけど自称『リンゴ愛好家』なので、市場価格が気になる。
農協経由のちゃんとしたやつと比較したら半値から七割くらい。
気軽に毎食食べるのにスーパーで買ってたらエンゲル係数が上がってやっていけない。







ダム探し。
ダムに行けば公園くらいあるだろうとおもって、そこでご飯を食べつもりで車を走らせた。










『本日、工事無し。通行できます』った看板があった、
山間の町の大きな川なので橋が少なくて、ナビで見たらここが渡れないとずいぶん遠回りしなくてはならない。
地元の人にしてみれば重要な生活道路。







結局、公園なんて無く駐車スペースで遅い朝ご飯。






国道32号線を北上する。

山深い景色が続く。














道の駅があったので寄ってみた。

道の駅『たからだの里さいた』

四国だからか暖かくバイクも結構いた。
で、やっぱりライダーはオヤジかじじいしかいない。







小綺麗な刀が止まっていた。
カワサキ空冷Zもシブイけど、刀には別格なシブさがある気がしてならない。







スプロケカバーに『刀』の文字。
個人的に意見が分かれそうなところ。

ドライブチェーンのアイドラーとか、細かな所まで手が入っていて完成度の高いと思った。

うちにも刀があるけどあくまであれはとら母の刀。
いつかは自分の刀を持ってイジってみたい。









意識してそうしているだけでは無いけれど、旅に出たときにしかアイスクリームを食べさせていないので、旅に出たらアイスクリームが食べれるのを
覚えたみたいで、普段は食べたいと言わないのに旅に出ると『アイスクリーム食べたい!』とせがんでくる。

自分達が幼少の頃、デパートに行くとお子様ランチとクリームソーダを飲めたそれに似た思いをしているのかもしれない。








お土産屋さんにあるオモチャのコーナー。

目がキラキラして見ている。

興味があるのはSLとか電車が多い。プラレールがあるとむっちゃ喜ぶ。
そんな遊びさせたことないけど、まだ歩けない頃に近くの電車を見に行っていたからかもしれない。








入り口で待つ寅次郎。
遠くで見ているといろんな人が寅次郎に話しかけている。
飼い主が言うと嫌味な気もするけど、寅次郎の穏やかな表情が人を引き寄せるように思える。


私たちが戻ってくると尻尾があがり、不安そうな表情が一転して元気な顔になる。
その変化を見てた周りの人から 『やっぱり飼い主がきたら元気になるなあ』 とよく話しかけられる。








綺麗に仕上げられたローソンレプリカ。
この色が似合うバイクはローソンレプリカかくーリーレプリカ(GPz750/1100)くらいだと思う。








公園に連れて行ってやろうと思ってとら母がとある公園を見つけてくれた。
そこには長い滑り台や『フワフワドーム』もあるらしい。

ただしこの時期開園時間は夕方4時半まで。
時計を見たら2時半を廻っている。
距離にして12キロほどなので、小一時間でも遊べたらと言うことで取りあえず行ってみた。


『国営讃岐まんのう公園』
初めて聞いた。公園に国営なんてのがあることを。








案内看板から公園までが遠い。
ゲートまで数百メートル、駐車場まで1キロほどある。










こんな山奥の公園なので人も少ないかと思いきや結構車が駐まっている。

入園料は小中学生は80円、大人410円、小さい子供は無料。犬も無料。
駐車場代は普通車で310円と良心的。









とにかく広い。
サイクリング用の自転車の貸し出しもあって、移動手段として借りる人が多かった。








ペットOKなので犬連れの人も多かった。
昨今ペット不可が多くなってて、寅次郎と一緒に行ける場所も限られてきているだけに嬉しかった。






この公園のマスコットキャラクターの『ドラ夢(ドラム)』









見渡す限り山と森。
サイクリングコースにドッグラン、オートキャンプ場まであって、どこまでが公園なのか見当も付かない。









今年の夏、北海道の稚内の公園で初めて見つけて面白いとおもった『フワフワドーム』があった。









よし、一緒に遊んでやろうと思ったら・・・・








意気消沈
まあそうやね。
たちの悪い中ボーらが我が物顔で遊んだら雰囲気悪くなるし、こうやって書いていてくれてた方が親としても安心出来ると思った。

それと、ちゃんとガードマンが立って見張ってくれていた。
さすが国営。








子供向けの遊具も沢山。









ローラー滑り台も複数あって、小さな滑り台もあった。












ベアリングの玉を大きくしたようなのがあった。
意味不明だったけど、みんなで記念撮影してみた。







本来は4時半までが偶然にもイルミネーションの期間ということで開園時間が夜8時まで延長になっていた。

夕方5時から順番にイルミネーションが点灯されていく。
夕暮れ時が近づいてきた。



寅次郎が珍しく私の足にお尻を乗せてきた。

犬は本来集団行動する動物で自分より上下関係に厳しい生き物。
自分よりも上のものに、顔を向けない。
顔を向けると言うことは戦いを意味するから必ずお尻を見せる。

それに飼い主の膝の上にも乗りたがらないし、抱っこも嫌がる。
こんな感じで身を寄せてくるのはすごく安心を求めていときだけ。

大勢の人の中に連れ回され寅次郎もきっと気疲れしたんだと思う。










周りがざわつき出した。
ポツンポツンとあちこちで点灯し始めた。







空の色がダークグレイになるに従ってイルミネーションの彩りが際立ってくる。







辺りがすっかり夕闇に包まれる。








広い敷地のあちこちが光りで飾られている。














55万球らしい。
























ステキな夜になった。








帰るる頃になってもどんどん人がやって来ていた。
入り口にはマスコットの着ぐるみが来場者をお出迎えしていた。








車に乗り込み、駐車場を出る前に友和子は眠りについていた。







寅次郎も同じ。
お疲れさん。








夜は以前バイクで野宿した道の駅に行くことにした。

道の駅『香南楽湯』。
その名の通りここには温泉施設があって良いところ。
施設内のレストランで晩ご飯をいただくことにした。







『讃岐の味覚定食』
オリーブはまちの塩麹焼きにオリーブ豚の胡麻豆乳鍋、香川県産白米。

豆乳鍋に惹かれました・・・・1000円也。







トイレ近くの駐車場は車でいっぱい。
案の定キャンピングカーは空調がうるさく、ちょっと離れた駐車場でお休みなさい。





ではまた。