娘が産まれバイクに乗ることもなくなり車検切れとなったバンディット1250。
時折エンジンは掛けていたものの、まさかのクラッチ板の張り付きでクラッチが切れず。
その後も修理することもなく時間が過ぎ、ようやく分解したのが2017年なので5年も前のことになります。その時の日記がこちら。
「ブレーキを踏んでおいてエンジンをかけて吹かしたままギアを入れろ」とか言われましたが、エンジンを開けてミッションのドッグのヘタリ具合はどうかと
心配したことのある人なら、そんな可哀そうなことできるわけないことは分かってもらえるかと思います。
やったのはスタンド立ててエンジン吹かして急ブレーキを踏むぐらい。
でもそんなんじゃどうにもならないのはクラッチをばらしたときに分かりました。
フリクションプレートの摩擦材(フェーシング)がクラッチプレート(金属の板)に貼り付いて取れないくらいになっていました。
"どっちもフリクションプレートやん"
その時に様子を見に来た娘は4歳、幼稚園の年少組さんの時でした。(2017年3月1日撮影)
任意保険に中断証明書というのがあってこの証明書を発行してもらうと10年間等級が据え置かれます。
それをしないと新たに契約するには6等級の初めからになって保険料が高くなります。
一緒に旅してきたとら母(嫁)の1100カタナは先に解約したため今年が10年目になり、8月3日にその期限を迎えます。
再契約には生きた車検証が必要。
それもあって、いやこれを機にバイクにまたがることをしよう、そんな風に思ってバンディット1250Sをいじり始めました。
で、整備の話。
クラッチ板の交換はさほど難しくなく、新しいクラッチプレートとフリクションプレートに交換するだけです。
ただ、なぜかバンディット1250Sのクラッチは厚みの違うクラッチプレートがあって組み込む際に少し注意が必要です。
下の写真の枠の中、
【! 17、ドリブンプレートNo.1(6~8枚) ドリブンプレートNo.1とNo.2の合計は8枚 手書きで"t=2.0mm 7ケ"】
【! 18、ドリブンプレートNo.2(0~2枚) ドリブンプレートNo.1とNo.2の合計は8枚 手書きで"t=2.3mm 1ケ"】
って書いてあるのがそれです。
もともとそうですが、物事を飲み込むことが苦手な自分。それなのに一つ一つ噛み締めないと先に進めない性格。
何も考えずに元あったパーツを注文し組み込めばいいのですが、ここにきて頭の片隅に「その理由って何」ってのが芽生えます。
このモヤモヤした気持ちがやる気をそぎます。
モヤモヤは置いておいて、同じ部品を手配しそれを間違いないように整理するんですが、用心のために何度もマニュアルに目を通すんですが、当たり前と当たり前ですが
パーツリストとサービスマニュアルで部品を指し示すための頭文字の番号が違います。
それを考慮して部品を照らし合わすのですが何か違うんです。
よく見比べると部品名に間違いがあったんです。誤植というやつです。
もうそうなると頭の中で整理が付きません。
下の写真の【3 ドライブプレートNo.3】はパーツリストでは【No.2】となっていて、【No.2】の所には当然【No.3】とテレコになってて、アホになってきた
脳みそを余計に混乱させて、あ~なんか嫌。
この絵もどっちかというと実物と逆。【1 プッシャープレート】は本来バイクにまたがって右側にあります。だから右側になるように書いてくれてたら
ビジュアル的にも分かりやすいのに・・・・。
こういった時に親切なのがホンダのマニュアル。
ちなみにクラッチプレートが二種類ある理由をスズキ二輪大阪サービスセンターに尋ねましたが「わかりません」と言われました。
フリクションプレートはこの3種類。
頭が悪い私は脳みそで整理ができないので外した方のプレートに印を入れてビジュアルで認識できるようにしてます。
クラッチプレート。
t=2.3mmの方は面取りがしてありましたが2.0mmの方は面取りなし。ですが新品は面取りありになってました。
こういったことチャッチャとやれる人、うらやましい。
組み込む順に並べてみて再確認。
確認、確認、また確認。
確認してる間に混乱してまた確認。 そんな感じでガレージの時間が流れていきます。
新品の方にも間違えないように番号と特徴を書き込み。
使えそうなものもありましたが全部換えます。クラッチ板だけで27000円ほどでした。
印の部分はクランクケースの合わせ面。
継ぎ目のここだけ液状ガスケットを塗布することになっています。
はみ出してこびりついた液状ガスケットのカスを剥がしてあげるのもお友達になる大切な作業。
新品のプレートを組み込む順番に開封し並べる作業も、あとから間違いなかったか不安になった時に見返せるようにスマホで動画撮影。
年々用心深さは増すばかり。
フリクションプレートには刻印があったのでそれを表面に向け、クラッチプレートは面取り側を表に。
(実は面取り側がエンジン側・・・みたいなことを知ったのはつい先日の事。あとでやり直します)
念のためにトータルの厚みを測っておきました。(51.1mm)
一番奥に大きなワッシャーが2個入ります。
奥にフラットなワッシャー。外側に反ったワッシャを広がった向きでセットします。
順番通り確認しながら一枚一枚オイルを染み込ませて組み込みます。
オイルはモチュール4T
空冷のCB-FやGPz1100、カタナの時にはオイルにも気を遣いましたが水冷になってグレードを下げることも抵抗がなくなりました。
組み込む時も動画撮影。
組み込んでしまえばどうってことないのですが、何でも初めては緊張します。
そうやって大人になっていくんだと思います。もうオッサンですが。
対角に少しずつ。
気分は優しさを注入するみたいな感じ。やっぱり触ると愛情が増す気がします。
トルクは10N・m。
CB-Fを組む時に買ったトルクレンチなので単位がKgf・cm。
30年くらい前、ネットもなく通販もないので日本橋の道具屋筋(正しくは「日本橋の五階百貨店」でした)に行って買いました。ニュートン系は感覚がなじめません。
クラッチは組めましたが7年くらい眠らせたエンジンなのでプラグを外してセルで空回ししてやってオイルを行き渡らせてから始動させようとおもいます。
まだもう少し続きます。
8月3日に間に合うか。内心ヒヤヒヤしながら暮らしています。
ではまた
時が経つのは早いですね。
4輪に2輪に大変かと思います。
でも、凄いですよね。
かなり贅沢な話です。
羨ましいです。
また、楽しみに待ってます。
車検通すだけならバラシて剥がして組みなおしで無理でした?
どうせなら何か必殺技を使って、クラッチが切れないバイクでユーザー車検をする記事が見たかったですけどね(笑)
お疲れ様です。
確かに贅沢な話ですが自分自身の能力低下意外に問題が色々起きて泥沼にはまっているみたいで先日は寝れませんでした。
リミットがあると動けるようになるのですが、トラブったりすると焦りで心が折れそうで、
学生の頃の試験前の焦りに似た感じで平時から頑張れる人がうらやましいです。
こんにちは
道具屋筋と書きましたが正しくは日本橋の五階百貨店です。
小学生の頃から親父に連れられて電子部品とかジャンクパーツを買いに行ってて、地下鉄恵美須町駅界隈を全部「日本橋」と覚えてて
道具屋筋も五階百貨店も同じにまとめられていました。
いまになってGoogleマップで見たら全然違うやんって気づかされますね。
フィーリングで書いていたのでブログ本文も訂正しておきました。
車検を荒業で切り抜ける前に別のトラブルで凹んでます。間に合わない気がしてきました。