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バンディット1250S 張り付いたクラッチの修理 その4 ガソリンが腐って錆びたタンクの再生 小ネジで擦り洗い サンポールで一次錆び取り マジックリンで油分洗浄 中性洗剤で水洗 花咲かGで仕上げ  

2022-07-12 02:27:22 | バンディット1250S

長期放置でクラッチが張り付いたバンディット1250Sを修理している話の続き、「その4」になります。(「その3」はコチラ

クラッチ板を新品に交換して、プラグを抜いてセルでクランキングさせて落ち切ったオイルを回してあげ、次に腐ったガソリンを抜いて洗浄しようとガソリンタンクを見てみたら

錆が出て悲しいことになってたのが前回のお話。

 

 

 

ガソリンタンク内にあったヒューエルポンプも錆びと腐ったガソリンにやられて泣きながら洗浄し、今回はガソリンタンクの錆び取りについてになります。

 

ガソリンタンクの錆び取り剤で定番なのが「花咲かG タンククリーナー」90年代リッターバイクのカスタムブームの時には既にあったロングラン商品。

今回もそれを使うのですが、その前に段取りから。

1リットル入りの「花咲かG」は20倍まで希釈して使えるのですがバンディット1250Sのタンクは19リットル。

希釈後の1リットルは最後の仕上げで使うので実質錆び取りに使えるのは19リットル。

ギリギリなのでタンクに蓋をしてアッチ向けたりコッチ向けたりしながら錆取りをすることになるのですがタンクキャップは一部アルミ製なので腐食するので都合が悪く代わりが必要になります。

皆さん金属板で蓋を作ってゴム板でしーるしたりしています。

アルミ板でもよかったのですがアクリル板があったのでそれを使うとして、蓋として固定させるために何か方法を考えなければなりません。

そこでM6ボルトの六角ボルトの頭にコンターマシンで切り込みを入れて・・・・

 

 

 

タンクの縁に引っ掛けて取れないようにしてみました。

 

 

 

 

適度な弾力のあるゴム板が無かったので防水の隙間テープでシール。

 

 

 

 

タンクを裏返したりするので扱いやすいように保護フィルムを貼ってスタイロフォーム貼りました。

 

 

裏返しOK

 

 

 

「花咲かG」のサイトに使い方が載っていて油分が残っていると錆び取りの効果が発揮できないので先ずは中性洗剤で洗うのが重要と書かれていました。

 

「錆取革命 腐ったガソリンの洗浄剤」なるものを見つけ、是非使ってみたかったのですが扱っているところが少なく、すぐに手に入らなかったので残念ながら今回はパス。

成分は強アルカリとなっていました。

その他見ていると、チェーンを入れて物理的に落とせとかサンポールを使うとか皆さんいろいろやられていました。

 

いずれにせよ「花咲かG」だけに頼るよりも事前にできるだけ錆を落としておくのがいいかと思います。

私がタンク内の錆び取りに使っているのはSUS製の小ネジです。これで物理的に擦り洗い。

GPz1100の錆び取りに使ったので20年ぶりくらいの出番。

サンポールを入れて使ったので酸洗浄仕上げみたいな表面になって、これはこれでいい感じです。

ステンレス最高~!!

 

 

 

 

先ずは小ネジだけ入れてシャカシャカ、シャッフル。

こういう時に落としてしまうので怖い怖い。

ここんとこ蒸し暑い日が続いているのでオッサンのタンクトップに短パン姿はご容赦ください。

 

 

 

 

錆と腐ったガソリンの生成物。

どうしても小ネジが当たらない所が出てきますがチェーンよりは良いかと思います。

小径の菊座金(歯付座金)なんかがもっと効果的なかもしれません。

 

 

 

 

DIYで錆び取りといえば「サンポール」。

油汚れはマジックリン。

中和できているか不明ですがサンポールで洗っていくら水洗してもすぐに茶色く変色して腐食してしまうので中和に意味も込めてマジックリンで洗うことにしました。

 

 

 

 

日も暮れておまけに雨まで降ってきましたが、どうで水洗いしているということで気にせず濡れながらの作業続行。

 

 

 

 

表面的な錆はサンポールでかなりきれいになりました。

 

 

 

 

奥の方にはまだ錆が残っています。

 

 

 

 

小ネジが当たらない所にも錆が残ってしまっています。

最後に中性洗剤で洗ってプレ洗浄はお終いにして、後は「花咲かG」さんに頑張ってもらいます。

 

 

 

 

保護フィルムの隙間に洗剤が入り込んでいると塗装がやられるので、水洗後全部剥がして貼りなおしました。

 

 

 

 

フューエルポンプのステー類も一緒に錆び取りしようとポンプ類を外して蓋にしました。

ここのOリング溝にも「花咲かG」が染み入るようにして錆び取りと防錆(’酸化)被膜を付けさせようと思いOリングを使用せず隙間テープでシーリングさせることにしました。

(ただしこれをやるとフューエルポンプの金具のメッキが剥がれるので、その辺は取捨選択してください)

→22/07/16 追記これは止めた方がいいです。金具が錆びていて錆び取り&防錆したい場合はOリングの当たり面をマスキングするか、そこを避けて錆び取りすることを勧めます。 

 

 

 

定番の「花咲かG」。

パッケージの絵柄も「花咲か爺さん」です。

能力は落ちますが再使用できるのでポリタンクとかも買ってきました。

 

 

 

20倍まで希釈可とありましたが、先述の通り20倍作っても足りなさそうなので後々の事を考えて15倍希釈としました。

 

 

 

液温は40~50度がいいというので温水で希釈しました。

デジタル温度計が主流の今あえてガラス管温度計

 

 

 

 

希釈した後、1リットルだけ小分けして残しておいて最後にこの液で錆止めコーティングします。

 

 

 

 

いざガソリンタンクに投入。

今日はここまで。暇を見てはタンク振りに行ってます。

 

 

ではまた。



6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (OKUTEC店長)
2022-07-17 00:24:00
Start・Rさん
「純白の貴公子」になりたくて塗装用に予備の外装を買っていましたが活かし切れないという悪い見本みたいな話です。
断捨離と合わせて実力に見合った買い物をとおもっているのですが、なかなか止められません。
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Unknown (Start・R)
2022-07-16 14:56:57
えぇ~、外装一式持ってたんですか?
凄いですね・・・。
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Unknown (OKUTEC店長)
2022-07-16 01:35:57
kagayakiさん
こんにちは、お疲れ様です。
現物見ても結構錆びてました。
ヤフオク!でこましなタンク・・・鋭いですね。ですがコロナになったのとバイク人口減ったので出品数が激減でうってませんでした。
ですがその前から予備として外装一式持ってたんで出してきたんですが、
キズがあるなとタンクをよく見たらパテの継ぎ目で全然程度良くないやんとガックリしました。

塗料缶を混ぜるのに旋盤を使うって初めて聞きました。工作機械の神様がいたら怒りますよ。
タンクは大きさもそうですが、滑りやすそうで怖かったです。
いつもならそこで落として更に状況を悪化させるパターンが多くブログのネタ的には良いんですが今回はマジなんで慎重に作業しました。
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Unknown (kagayaki)
2022-07-15 17:31:06
PCのモニターで見ると結構な錆びですね、
車検に間に合ったとしても、
ヤフオクで程度の良いのを探して買ってそうな気がします(笑)
0.7リットルのペンキの缶でも旋盤で回して混ぜる自分からすると、あのデカいタンクを振るなんて考えたくもないです。
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Unknown (OKUTEC店長)
2022-07-14 02:36:52
お疲れ様です。いつもコメントすみません。
タンク底の口金部分の錆をみてこれって大丈夫なのかって心配になりましたがまだいけそうな気がします。
CB-Fの塗装の時に錆に泣かされ鉄はアカンと気付かされ、アルゴン溶接機を買った理由がまさにアルミタンクを作りたかったからでした。

潰瘍性大腸炎になって痩せた体を、どうせなんでそれを維持しようと懸垂を毎日やったりして頑張っております。
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Unknown (Start・R)
2022-07-13 10:26:22
お疲れ様です。

写真を見てる限りでは、錆びはそれほど深くはないですね。こちらは少し助かりましね。
しかし、月日は怖いですね?
内部前面に、錆が・・・。

これを機会に、自作のアルミタンク?
どうですか?

※いつも服で分からないのですが、痩せられました?
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