温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

小松野温泉 旬楽

2011年11月16日 | 青森県

岩木山神社や百沢温泉から近い小松野集落で営業している飲食店です。こちらは単なる飲食店ではなく、温泉浴場を併設しており、店で飲食しなくてもお風呂を利用することができるらしいので、先日立ち寄ってみました。玄関では店番しているワンコがお出迎え。


玄関の表に暖簾がかかっていたので、営業中であると判断して中へ入ったのですが、訪問時の店内には誰もおらず、声をかけてみますが人が現れる気配が一向にない…


店内を見回すと、玄関入って右側のカウンターに「料金箱」と書かれた小箱が置かれているのを発見。なるほど、ここに各自でお金を入れればよいんですね。てっきり岩手県巣郷の「でめ金食堂」のように、あくまで飲食業がメインでお風呂は付帯施設であるのかと思い込んでいたのですが、どうやら地元の方からは共同浴場のように利用されているみたいです。

 
食堂の奥にある浴室へ。お風呂は男女別の内湯が一室ずつです。浴室手前には「家族風呂」もありました(今回は利用せず)。

 
民宿のようなこじんまりとした浴室です。洗い場には押しバネ式カランが2組とシャワー付き混合栓が1基。カランから出てくるお湯は真湯。タイル貼りの浴槽は3人サイズ。ガラス窓に面しておりとっても明るいお風呂です。

 
塩ビの湯口からドボドボ音を響かせながら源泉が大量に投入されています。浴槽まわりは赤茶色に染まっており、湯口のパイプの付け根や、浴槽の切り欠けの排水路には、成分の析出によるトゲトゲがたくさん形成されていました。お湯は緑色掛かった黄土色に濁り、湯中には黄土色の細かな湯の華(コロイド)が無数に漂っています。薄い塩味+石膏甘味+土気味+金気味、金気臭+石膏臭が感じられ、キシキシ感の強い浴感であり、ご近所の百沢温泉に似て非なる独特のフィーリングです。浴槽の大きさに対して源泉投入量が多いので、お湯はとっても新鮮。きりりとした鮮度がはっきりと肌に伝わってきました。


浴室の窓の外にはこのような小屋が立っていますが、どうやらこれは自家用の湯小屋のようです。湯量が豊富なんですね。

岩木山神社の周辺は百沢温泉をはじめ、参道の岩木温泉、ちょっと下った三本柳温泉など、黄土色に濁った温泉の宝庫。湯巡りをしようと当地に訪れると、その選択肢の多さゆえ、どこからどのように攻めようか、迷ってしまいます。こんな温泉が当たり前のように存在している津軽という地域を改めて惚れ直してしまいました。


佐藤温泉2号泉
ナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩・塩化物温泉

青森県弘前市大字百沢字小松野87-505  地図
0172-83-2050

11:00~22:00(11月~4月の水曜・木曜は16:00~22:00、5月~10月の木曜は16:00~22:00)
5月~10月の水曜、年末年始、お盆期間は休業、21:00以降来客なければ早めに閉店することあり
300円
備品類なし

私の好み:★★★
コメント
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