西ジャワ州ガルッの近郊に位置するチパナス温泉は、バンドゥンから約2〜3時間でアクセスでき、かつ『地球の歩き方 インドネシア』でも紹介されている有名な温泉地。ネットで検索すると多くの日本人旅行者が訪れているようなので、どんな温泉なのか体験すべく、私も行ってみることにしました。
●温泉街
私は車でアクセスしましたが、バンドゥンから公共交通機関を利用する場合は、まずガルッまでバスで向かい、そこからチパナス行きのミニバスに乗り換えるのが一般的のようです。左or上画像で車のフロントガラスに写っている薄茶色のミニワゴン車が、そのミニバスです。車窓には徐々に宿泊施設が増えてくるので、温泉街の中心部へ近づいていることを実感できます。
宿泊施設には安宿からリゾートホテルまでいろんなクラスがあり、予算に応じて宿を選ぶことができるようです。上画像の「ティルタガンガホテル(Tirtagangga Hotel)」は(当地では)ハイクラスに属するホテルのひとつ。高いのは値段だけでなく、お風呂の温度も温泉街のホテルの中では最も高いんだとか。
Cipanas Baru通り、Raya Cipanas通り、そしてこの2本が交わるY字路から北西に伸びる道に沿ってホテルが立ち並んでおり、特に3番目に挙げた北西に伸びる通り沿いには温泉宿や商店が集中しています。右or下画像は北西に伸びる道のどん詰まりで、未舗装の広場になっており、駐車場として使われていました。そして周囲には宿や商店、温泉プールなどが立ち並んでいました。
どん詰まりから更に細い路地を入り、温泉街から離れて住宅地へと進んで行くと、住宅に挟まれた小屋から湯気が上がっているのが確認できました。そして小屋から全身ズブ濡れのおばちゃんが出てきました。ということは、その小屋は地元民向けの共同浴場なのかもしれません。
●「スンベル・アラム」
温泉街をひと回りしたところで、実際に温泉に入ってみましょう。まずは『地球の歩き方』でも紹介されている温泉リゾートホテル「スンベル・アラム(Sumber Alam)」を訪うことにしました。本当はここで宿泊したかったのですが、訪問日はあいにく満室だったため、今回は立ち寄り入浴のみの利用です。入浴のみの利用も可能なので、その旨をフロントに伝えると、ボーイのお兄さんがここから先を案内してくれました。
敷地の中央には蓮花の浮かぶ池が静かに水を湛えており、その周りにはいくつものロッジが建ち並んでいます。落ち着いたライティングが良い雰囲気。そんな池の中を伸びる桟橋を進んでいきます。
桟橋に沿って建つテントの中は、小洒落た休憩室になっていました。とってもムーディー。
池を越えた先でドアを並べている建物が個室風呂棟。ここには専用の小さな窓口がありので、そこのスタッフに改めて入浴したい旨を伝え、料金を支払います。
今回通された浴室です。さすがリゾートホテルのお風呂だけあって、綺麗で内装もしっかりしています。広さとしては4畳半ほどでしょうか。個室風呂としては十分なスペースです。またタオルや石鹸も用意されているので、手ぶらでの利用も大丈夫。
笹舟のような形状をしたタイル張りの湯船には、無色透明の綺麗なお湯が注がれており、縁からしっかりオーバーフローしていました。純然たる放流式の湯使いかと思われます。湯船も1人ならば悠々と、2人でもしっかり入れそうなサイズです。
湯船の温度は40.2℃、pH6.53でした。ほぼ無臭ですが、ほんのりと石膏の甘味が感じられ、僅かながら芒硝感も得られました。
貸切風呂ですから、日本と同じように水着不要の開放的なスタイルで入浴できるのが嬉しいですね。上述のように40℃というぬるめの湯加減ですから、ゆっくり長湯したくなるのですが、不思議にも体にガツンと重くのしかかるような感覚があり、しっかりと温まって、思いのほか長湯することができませんでした。一見すると無色透明でクセが無いお湯のように思えますが、ところがどっこい、相当のパワーを持つ実力派のお湯なんですね。お湯のフィーリングから推測するに、単純泉ではなく、無色透明の硫酸塩泉(あるいは硫酸塩泉に近い単純泉)ではないでしょうか。
なお、こちらのお風呂では使用の度にお風呂の清掃とお湯の張り替えが行われますから、入浴時のお湯はとっても綺麗。おかげさまでこの時も大変気持ち良く湯浴みすることができました。
湯屋の前はちょっとした食事が摂れる空間になっていたので、湯上がりにここで夕食をいただきました。この時に注文したのはミーゴレン(Rp21,000)、そして鶏・キノコ・野菜のスープ(Rp23,000)です。リゾートホテルにしては決して高くなく、それでいて味も良かったですよ。宿泊せずとも寛ぎのひと時を過ごせる素敵な温泉リゾートでした。
個室風呂入利用料Rp35,000(平日)
石鹸・貸しタオル付き
私の好み:★★+0.5
●温泉街
私は車でアクセスしましたが、バンドゥンから公共交通機関を利用する場合は、まずガルッまでバスで向かい、そこからチパナス行きのミニバスに乗り換えるのが一般的のようです。左or上画像で車のフロントガラスに写っている薄茶色のミニワゴン車が、そのミニバスです。車窓には徐々に宿泊施設が増えてくるので、温泉街の中心部へ近づいていることを実感できます。
宿泊施設には安宿からリゾートホテルまでいろんなクラスがあり、予算に応じて宿を選ぶことができるようです。上画像の「ティルタガンガホテル(Tirtagangga Hotel)」は(当地では)ハイクラスに属するホテルのひとつ。高いのは値段だけでなく、お風呂の温度も温泉街のホテルの中では最も高いんだとか。
Cipanas Baru通り、Raya Cipanas通り、そしてこの2本が交わるY字路から北西に伸びる道に沿ってホテルが立ち並んでおり、特に3番目に挙げた北西に伸びる通り沿いには温泉宿や商店が集中しています。右or下画像は北西に伸びる道のどん詰まりで、未舗装の広場になっており、駐車場として使われていました。そして周囲には宿や商店、温泉プールなどが立ち並んでいました。
どん詰まりから更に細い路地を入り、温泉街から離れて住宅地へと進んで行くと、住宅に挟まれた小屋から湯気が上がっているのが確認できました。そして小屋から全身ズブ濡れのおばちゃんが出てきました。ということは、その小屋は地元民向けの共同浴場なのかもしれません。
●「スンベル・アラム」
温泉街をひと回りしたところで、実際に温泉に入ってみましょう。まずは『地球の歩き方』でも紹介されている温泉リゾートホテル「スンベル・アラム(Sumber Alam)」を訪うことにしました。本当はここで宿泊したかったのですが、訪問日はあいにく満室だったため、今回は立ち寄り入浴のみの利用です。入浴のみの利用も可能なので、その旨をフロントに伝えると、ボーイのお兄さんがここから先を案内してくれました。
敷地の中央には蓮花の浮かぶ池が静かに水を湛えており、その周りにはいくつものロッジが建ち並んでいます。落ち着いたライティングが良い雰囲気。そんな池の中を伸びる桟橋を進んでいきます。
桟橋に沿って建つテントの中は、小洒落た休憩室になっていました。とってもムーディー。
池を越えた先でドアを並べている建物が個室風呂棟。ここには専用の小さな窓口がありので、そこのスタッフに改めて入浴したい旨を伝え、料金を支払います。
今回通された浴室です。さすがリゾートホテルのお風呂だけあって、綺麗で内装もしっかりしています。広さとしては4畳半ほどでしょうか。個室風呂としては十分なスペースです。またタオルや石鹸も用意されているので、手ぶらでの利用も大丈夫。
笹舟のような形状をしたタイル張りの湯船には、無色透明の綺麗なお湯が注がれており、縁からしっかりオーバーフローしていました。純然たる放流式の湯使いかと思われます。湯船も1人ならば悠々と、2人でもしっかり入れそうなサイズです。
湯船の温度は40.2℃、pH6.53でした。ほぼ無臭ですが、ほんのりと石膏の甘味が感じられ、僅かながら芒硝感も得られました。
貸切風呂ですから、日本と同じように水着不要の開放的なスタイルで入浴できるのが嬉しいですね。上述のように40℃というぬるめの湯加減ですから、ゆっくり長湯したくなるのですが、不思議にも体にガツンと重くのしかかるような感覚があり、しっかりと温まって、思いのほか長湯することができませんでした。一見すると無色透明でクセが無いお湯のように思えますが、ところがどっこい、相当のパワーを持つ実力派のお湯なんですね。お湯のフィーリングから推測するに、単純泉ではなく、無色透明の硫酸塩泉(あるいは硫酸塩泉に近い単純泉)ではないでしょうか。
なお、こちらのお風呂では使用の度にお風呂の清掃とお湯の張り替えが行われますから、入浴時のお湯はとっても綺麗。おかげさまでこの時も大変気持ち良く湯浴みすることができました。
湯屋の前はちょっとした食事が摂れる空間になっていたので、湯上がりにここで夕食をいただきました。この時に注文したのはミーゴレン(Rp21,000)、そして鶏・キノコ・野菜のスープ(Rp23,000)です。リゾートホテルにしては決して高くなく、それでいて味も良かったですよ。宿泊せずとも寛ぎのひと時を過ごせる素敵な温泉リゾートでした。
個室風呂入利用料Rp35,000(平日)
石鹸・貸しタオル付き
私の好み:★★+0.5