※今回の記事に温泉は登場しません。あしからず。
西ジャワのガルッ近郊に位置するチパナス温泉で一晩を過ごした翌日。私はそこから更に東へ進んで、ジャワ島に数多聳える火山の一つであるガルングン山(Gunung Galunggung)へ向かいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/f2/7dfcd2b64a452aa72aca7299e61878bb.jpg)
チパナス温泉からガルッの市街地を抜け、車でひたすら東進します。
車窓には美しい棚田が延々と続きます。その麗しい景色の連続に心を奪われ、思わず車の窓から半身を乗り出して、何度もカメラのシャッターを切ってしまいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/ae/5f559e22ec8a4c999deef3d074e381d3.jpg)
やがて田園景色の彼方にガルングン山の雄姿が見えてきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/83/37a80882448f902d2558fee96bd1c0fb.jpg)
幹線道路の路傍に立つ「ガルングン」の看板の角で左折。看板によればここから山まで4kmとのこと。道の先には頂上部が雲に隠れたガルングン山が聳えていますが、先ほどよりもかなり近づき、俄然迫力を増してきました。なお看板に書かれている"kawasan wasita"とは、英語に訳すと"Tourist area"という意味なんだそうです。またこの看板の左側には非常口に描かれるようなピクトグラムが表示されていますが、これはおそらくガルングン山が噴火した時の避難経路(方向)を示しているのでしょうね。
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道の先にはゲートが立っており、ここから先の公園内へ入るには入場料を支払います。ゲートで徴収された金額はRp15,000。法外に高い外国人料金(Rp300,000!!)を設定しているバンドゥン近郊のタンクバンプラフよりはるかに良心的な金額に、ホッと胸を撫で下ろしました。
このゲートのすぐ先で道が二又に分かれており、左の坂道を登ると火口へ、右へ進むと温泉へ行くことができます。温泉は後でゆっくり入ることにして、まずは火口を見学することにしました。荒れた舗装路の急坂を登ってゆくと、やがて広い駐車場にたどり着きます。
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駐車場で車を降りた後は、火口の上まで真っ直ぐ伸びる高低差315m・620段の階段を、自分の足で一気に上がって行きます。さぁ、気合を入れて登るぞ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/d4/08d47f58fefbde20df15923af952293a.jpg)
中程の踊り場で息を整えつつ、登ってきた階段を振り返ると、素晴らしい景色が広がっていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/76/330e1351d71f7ea0e2dcc4aada267f54.jpg)
途中でバテて項垂れている人たちを尻目に、軽快に登ること9分で、てっぺんへ到達しました!
登りきったところから、いま登ってきた階段を振り返った景色が右or下の画像です。スタート地点が小さな点に見えるほど、とてつもなく長い階段であることを実感できます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/1e/427a79fb90451f963d49397da2ae3426.jpg)
まずは火山の外側を俯瞰。山の裾野に果てしなく緑の大地が広がっており、そのあまりに雄大な景色に言葉を失ってしまいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/88/cd7152ba26b504a6892a09ef9f136925.jpg)
体の向きを180度かえて、今度は火口の内部を展望。ガルングン山の山頂はカルデラ湖になっており、現在水を湛えているこの湖は1982年に発生した噴火の際に生まれたものなんだそうです。その時の噴火はブリティッシュエアの飛行機エンジン故障事故を引き起こしたとして、火山研究の世界や航空業界の方々にとっては有名なんだとか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/47/eb37cf9a47904cd9b915ba19ac49d6f2.jpg)
カルデラの外輪山上には、所々で屋台が設けられており、簡単な飲料やお菓子などを買うことができます。また外輪山を一周することもできるんだそうですが、今回は一周せず・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/db/b54ae41b9f02db1ed6ff3c04bd84ddd1.jpg)
トカゲに見送られながら、階段で火口湖へ降りてみることにしました。この階段がかなり急で、しかもひとつひとつの段差が大きいため、下りでは膝が笑い、戻りの登りでは腰が苦悶の悲鳴をあげていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/2b/e7e7e7d40d98816d701351b6b8f25911.jpg)
400段近く下った先で、火口湖の岸に到着です。礫の岸では湖水が静かに波を打っており、傍にはその湖水の山の外側へ排水する設備があって、大きな排水口から音を立てて吸い込まれていました。火口の反対側には滝が落ちており、そこから流れてくる水が湖に湛えられているのでしょうけど、藻類が繁殖して緑色に濁ったこの湖水は、あまり綺麗とは言えません。しかも小さな岸以外に足を伸ばせる場所はなく、完全な行き止まりとなっていたのでした。火口湖を周回するつもりだったのですが、そんな願いもかなわず、下ってきた階段をむなしく登り返し、外輪山の上まで戻ってきたときには、全身汗だくになっていたのでした。
さて汗まみれになり、ヘトヘトに疲れたところで、いよいよお目当の温泉へと参りましょう。
次回記事(後編)に続く。
西ジャワのガルッ近郊に位置するチパナス温泉で一晩を過ごした翌日。私はそこから更に東へ進んで、ジャワ島に数多聳える火山の一つであるガルングン山(Gunung Galunggung)へ向かいました。
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チパナス温泉からガルッの市街地を抜け、車でひたすら東進します。
車窓には美しい棚田が延々と続きます。その麗しい景色の連続に心を奪われ、思わず車の窓から半身を乗り出して、何度もカメラのシャッターを切ってしまいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/ae/5f559e22ec8a4c999deef3d074e381d3.jpg)
やがて田園景色の彼方にガルングン山の雄姿が見えてきました。
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幹線道路の路傍に立つ「ガルングン」の看板の角で左折。看板によればここから山まで4kmとのこと。道の先には頂上部が雲に隠れたガルングン山が聳えていますが、先ほどよりもかなり近づき、俄然迫力を増してきました。なお看板に書かれている"kawasan wasita"とは、英語に訳すと"Tourist area"という意味なんだそうです。またこの看板の左側には非常口に描かれるようなピクトグラムが表示されていますが、これはおそらくガルングン山が噴火した時の避難経路(方向)を示しているのでしょうね。
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道の先にはゲートが立っており、ここから先の公園内へ入るには入場料を支払います。ゲートで徴収された金額はRp15,000。法外に高い外国人料金(Rp300,000!!)を設定しているバンドゥン近郊のタンクバンプラフよりはるかに良心的な金額に、ホッと胸を撫で下ろしました。
このゲートのすぐ先で道が二又に分かれており、左の坂道を登ると火口へ、右へ進むと温泉へ行くことができます。温泉は後でゆっくり入ることにして、まずは火口を見学することにしました。荒れた舗装路の急坂を登ってゆくと、やがて広い駐車場にたどり着きます。
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駐車場で車を降りた後は、火口の上まで真っ直ぐ伸びる高低差315m・620段の階段を、自分の足で一気に上がって行きます。さぁ、気合を入れて登るぞ!
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中程の踊り場で息を整えつつ、登ってきた階段を振り返ると、素晴らしい景色が広がっていました。
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途中でバテて項垂れている人たちを尻目に、軽快に登ること9分で、てっぺんへ到達しました!
登りきったところから、いま登ってきた階段を振り返った景色が右or下の画像です。スタート地点が小さな点に見えるほど、とてつもなく長い階段であることを実感できます。
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まずは火山の外側を俯瞰。山の裾野に果てしなく緑の大地が広がっており、そのあまりに雄大な景色に言葉を失ってしまいました。
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体の向きを180度かえて、今度は火口の内部を展望。ガルングン山の山頂はカルデラ湖になっており、現在水を湛えているこの湖は1982年に発生した噴火の際に生まれたものなんだそうです。その時の噴火はブリティッシュエアの飛行機エンジン故障事故を引き起こしたとして、火山研究の世界や航空業界の方々にとっては有名なんだとか。
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カルデラの外輪山上には、所々で屋台が設けられており、簡単な飲料やお菓子などを買うことができます。また外輪山を一周することもできるんだそうですが、今回は一周せず・・・
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トカゲに見送られながら、階段で火口湖へ降りてみることにしました。この階段がかなり急で、しかもひとつひとつの段差が大きいため、下りでは膝が笑い、戻りの登りでは腰が苦悶の悲鳴をあげていました。
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400段近く下った先で、火口湖の岸に到着です。礫の岸では湖水が静かに波を打っており、傍にはその湖水の山の外側へ排水する設備があって、大きな排水口から音を立てて吸い込まれていました。火口の反対側には滝が落ちており、そこから流れてくる水が湖に湛えられているのでしょうけど、藻類が繁殖して緑色に濁ったこの湖水は、あまり綺麗とは言えません。しかも小さな岸以外に足を伸ばせる場所はなく、完全な行き止まりとなっていたのでした。火口湖を周回するつもりだったのですが、そんな願いもかなわず、下ってきた階段をむなしく登り返し、外輪山の上まで戻ってきたときには、全身汗だくになっていたのでした。
さて汗まみれになり、ヘトヘトに疲れたところで、いよいよお目当の温泉へと参りましょう。
次回記事(後編)に続く。